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第7話 従兄妹 柚木千穂
しおりを挟む私は柚木千穂。来月で16歳となる高校一年生だ。
通っている高校は、中学からの内部進学の為、新鮮味はないけど仲の良い友人が同じクラスだったので毎日が楽しい。
変わったことと言えば、亡くなったお祖父ちゃんちに従姉妹の賢一郎が住み始めた事だろう。
ケン君は、私と同じ歳だ。
高校も外部進学で同じ学校に通っている。
御門家の凛音姉さんとはLINEでやりとりしているので、ケン君の事は勿論知っている。
だけど、どうしても腑に落ちないことがあるのだ。
ケン君は、勉強はできるけど基本的にバカだと思う。
それに、虫も殺せないほど臆病で優しい性格なのも知っている。
そんなケン君がお付き合いしていた彼女に暴力を振るったという事実が、どうもあのケン君と結びつかない。
凛音姉さんは、直接、ケン君の彼女に聞いたようだ。
公園で突然襲いかかり性的な事を求めてきたと言う。
怖くなった彼女は、精一杯抵抗するとケン君は暴力を奮ってきたのだと言っていた。
凛音姉さんもケン君の事はわかっているはず。
なのにケン君よりもその彼女に同情しているのはそれが真実だからなの?
でも、その彼女、昔からケン君のことが好きなんだよね。お付き合いしているのだから。
それなのに好きな相手に求められて拒むって何だかおかしくない?
私なら、好きな人なら恥ずかしいけど力一杯抵抗なんてしないと思うけど。
まあ、お付き合いしたことのない私が考えてもわからないわね。
う~~ん、でも同級生の男子もそうだけど年頃の男子のギラついた視線は私にもよくわかる。遠慮なく胸や足を見られるのは気持ち良いものではない。
こう見えて私は、学校で美少女として有名みたいで告白も何度もされている。
同性からの嫉妬の視線もたくさん浴びてきた。
でも、仲の良い友人達がそんな私を守ってくれた。
そんな親友達に感謝している。
そんな思春期のギラついた年頃の男子達とケン君がどうしても結びつかない。
小さい頃から知っているせいなのか、ケン君が女顔をしているせいで気にならないのかはわからないけど。
ここに来た当時のケン君は、とても暗かった。
長く伸びたボサボサの髪。
無頓着な服装。
昔の思い出の中のケン君はどこにもいなかった。そこにいるのは、暗くて何をしでかすかわからない隠キャのケン君だった。
いじめにあって不登校になっていたのも知っている。
御門家はうちと比べて躾が厳しいのはわかっていた。
いつもママが、子供達が可哀想だと言っていた。
そんなケン君は、田舎であるここにくると無邪気にはしゃいでいた。
いろんなものが珍しいのか「チーちゃん、チーちゃん」って私の事を呼びながら後をついて回っていた。
私もお姉さんぶっていろんな遊びをケン君に教えてあげたものだ。
子供らしい笑顔で笑うケン君と遊ぶのはとても楽しかった。
ケン君は、田舎の子供達の男子みたいに偉ぶらないし、女の子にとても優しい。
夏休みに親友の国崎美鈴ちゃんと3人で一緒に遊んでいた事もあった。
これは内緒だけど、美鈴ちゃんはケン君のことが好きだったみたい。
私も当時は……
違うから、私はもっと男らしくて細マッチョがタイプなんだから!
美鈴とは同じ学校で同じクラスだ。
だけど、ケン君の事は伝えていなかった。
同じ学校なのでいつかはバレるだろうけど、初恋の相手が暗くて隠キャのケン君と知ってしまったらショックを受けると思ったからだ。
でも、それは高校入学から僅か数日でバレてしまった。
校内の学力テストの順位が張り出されてしまったからだ。
ケン君が2番という成績を収めて堂々と上位に名前が載っている。
私もそのテストは9番という成績で名前が載っていた。
美鈴にバレてから、ケン君には悪いと思ったけど事情を話した。
美鈴も暴力を奮うケン君をイメージできなかったようだ。
「きっと何か事情があるんだよ。じゃなきゃあんなに落ち込んでいないし、思い詰めたような暗い顔なんてしないよ」
美鈴は、ケン君のクラスまで行って様子を見てきたようだ。
勿論、夢中で本を読んでいたケン君はその事を知らないはず。
美鈴とケン君のことを話して「少し様子を見ようよ」という結論に至った。
だけど、ゴールデンウィークの最中、ケン君が雷に打たれて病院に運ばれたとママから連絡がきた。
その時、私と美鈴は弓道部の部活中だった。
私達は急いでその病院に向かった。
ケン君は集中治療室に居て、面会禁止だった。
一命は取り留めたものの、意識はなかなか回復しなかった。
お医者さんからは、意識が戻っても記憶障害になる可能性があると言われた。
いわゆる記憶喪失だ。
美鈴は「私の事忘れちゃうの?」って言いながら涙を流していた。
私は、ケン君が楽になるなら悲しいけど記憶が無くなった方が良いのではないかと思ってたりしていた。
ゴールデンウィーク明けの学校で、ママからケン君が意識を取り戻したと連絡がきた。記憶障害などの後遺症もないという。
私と美鈴は手を取り合って喜んだものだ。
2人でお見舞いに行きたかったけど、ママから、今はまだやめておいた方が良いと、言われた。
記憶が残っているという事は、あの暗いケン君の姿が私の頭に浮かんだ。
美鈴は、直ぐにでも会いたい様子だったけど、私と同じように暗いケン君を思い浮かべたのだろう、今は我慢するって言っていた。
ケン君の事は毎日お見舞いに行っているママから話を聞いていた。
髪の毛が真っ白になってしまったこと。
身体に樹形の傷跡が残ってしまったこと。
急に眠気が襲ってくることなど、詳しく説明してくれた。
私は、その事を心配している美鈴にも伝える。
美鈴は、白銀の王子様みたいって妄想の中で悶えていた。
ちょっと華美し過ぎると思うけど。
退院する日、私は部活を早々に切り上げて買い物してから家に帰った。
今夜はケン君が久し振りに家に来て退院祝いをする予定だったから。
だけど、ママから告げられた言葉に愕然とする。
ケン君は、皆んなが集まる場は苦手だと言いお祝いを拒否したようだ。
ママが作ったオカズがテーブルにたくさん並んでいる。
おまけにデザートのケーキやゼリーなども揃っていた。
妹の香穂は『サンタさんの日だ』って喜んでいたけど……
ママやパパから「心の傷は直ぐには治らないけど、きっと時間が解決してくれるよ」と、話してくれた。
私もそう思うけど、何だかヤキモキする。
ママが仕事を休んでまでお料理を用意したのに、少しくらい顔出してもって思ったけど「これは私達の都合なのよ。ケンちゃんに押し付けちゃダメなんだわ」って悲しそうな顔をしていた。
ママの言いたい事はわかるけど、納得できない自分もいる。
どうにかしてケン君に私達の気持ちを伝えたい。
ケン君が過去に起こした真実はどうであれ、今の私達はこんなにもあなたの事を思っているのだと……
でも、それを伝えてしまったらきっとケン君は悩むに違いない。
あのケン君が罪悪感を抱かないはずはないのだから。
今、ケン君に会ってしまったら、思わずその事を言ってしまいそうだ。
だから、私はケン君が回復するまで待つつもりだった。
だけど、今日学校でケン君を見かけた。
みんなでお昼を食べている時、美鈴が廊下からこちらを見ているケン君の姿を見つけたのだ。私も廊下に目を向けると後ろ姿しかわからなかったけど、今までのケン君とはどこかが違うって気がついた。
以前は猫背でトボトボと歩く姿だったけど、今日のケン君は背筋を伸ばして男の子らしい堂々とした姿で歩いて行く後ろ姿だった。
私と美鈴は思わず目を合わせて、そして笑い合った。
もしかしたら、生死の境を潜り抜けたケン君は、心の傷を少しは克服したのかもしれない。
今日、時間があったらケン君と話をしてみよう。
少し緊張するけど、まずは最初の一歩、踏み出してみようって思った。
でも、どんな口実で話しかけたら良いのだろうか?
なかなか良い案が浮かばない。
そうこう考えているうちに放課後になってしまった。
弓道場の改修工事で今日の放課後と明日1日は部活が休みだ。
何時もは、美鈴や部活仲間と帰るんだけど、私は用があるからと言って先に学校を出た。
思った通り、ケン君は即効で学校を後にしていた。
今から帰れば、同じ電車になるはず。
そうすれば、従姉妹同士だもの。会話してもおかしくないよね。
だけど、ケン君は同じ電車に乗っていなかったようだ。
どこか寄り道でもしたのかもしれない。
そこで、私は考えた。
夕飯のおかずを届けるのはどうだろうか?
ママからだと言えば、言い訳も立つ。
私は急いで自転車を走らせて家に帰る。
冷蔵庫を見渡して、肉じゃがを作る事を決めた。
私は料理が好きだ。
凛音姉さんも母親の影響でお料理ができる。
LINEでは、色々な料理のレシピを教えてくれる。
凛音姉さんからの情報では、ケン君は肉じゃがが大好物だと聞いていた。
これなら、拒否される事なく受け取ってくれる可能性は大きい。
いつの間にか鼻歌を歌っていたらしい。
帰ってきた香穂やパパに「ご機嫌だね」って言われてしまった。
タッパーに肉じゃがを詰めて旧母屋に向かう。
畑の中の通り道は、通い慣れている。
タッパーを持って玄関の前に立つと、緊張し始めた。
目の前にある呼び鈴をどうしても押せない。
「う~~私の意気地なし!」
気合を入れて呼び鈴を押そうと深呼吸した時、いきなり玄関が開いた。
白銀の髪をしたケン君がスポーツウエアを着て目の前に立っていた。
美鈴じゃないけど、少し見惚れてしまった。
あっ……そういえば私の格好ってピンクの部屋着だ。
は、恥ずかしい……
でも、ケン君はそんな私を見ても優しい声で話しかけてくれた。
それに昔のように私の事をチーちゃんって呼んでくれた。
そんなケン君の様子は昔と変わらない優しい頃のケン君だった。
私は焦ってしまって何を話しているのか、自分でもわからなくなってしまったが、ケン君は、私の問いかけに丁寧に答えてくれた。
会話の中で、これからケン君がランニングをしに行くと言う。
運動が苦手だったケン君から出てくる言葉じゃないよ。
何で急に前向きになったの?
幼少の頃の弱々しいケン君じゃない。
ここに来た当時の暗くて隠キャなケン君とも違う。
私は焦りながらタッパを朝届けるようにと約束する。
そ明日は部活がないし、朝練もない。
ケン君がうちにタッパーを届けに来てくれれば一緒に登校する事もできる。
家に帰って自分の部屋のベッドにダイブする。
足が勝手にバタバタ動いた。
早く明日にならないかな。
そうだ、美鈴に報告しないと……
私は、スマホを手に取りさっきのケン君を思い浮かべながらLINEを開いた。
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