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第12話 姉 御門凛音
しおりを挟む大学に入学して、歴史あるサークルの一つである合唱部に入部した。
高校でも合唱部に入っていたし、入部には抵抗はなかった。
家庭はいろいろ問題があるけど、外の世界にいる時の私は自由だ。
大学生という新しい世界に、私の心は弾んでいた。
「凛音、合唱部に入ったんだって?」
「うん、里美ちゃんはサークル決めたの?」
「う~~ん、まだ迷ってるんだよね~~。いいなあって思ってたテニスサークルの新歓に出たんだけど、その時の雰囲気がねぇ、あっち目的だって直ぐにわかったから抜け出して来ちゃったんだ」
「そうなんだ。サークル名だけじゃあ、そんな事わからないものね」
「全くだよ。だって未成年なのにお酒を無理やり飲ませようとするし、男子の視線はイヤらしいし。私の胸ばっかり見るんだよ」
「そういう男子の視線って気持ち悪いよね。女子はそういう視線には敏感なの理解してないんじゃないのかな」
私と会話してるのは、湯嶋里美。
私と同じ高校の出身だ。
私達が卒業した高校は、幼稚園部からある私立の学園。
私と里美は幼稚舎からの入学で小学、中学、高校といつも一緒だった。
「里美も合唱部に入る?」
「う~~ん、歌は好きだけど歌うとなると少し違うかな、って思うんだ。私、あんまり上手じゃないしさ。それに18歳から探索者の免許取れるじゃん。だから、ダンジョンに行くのもありって思ってるんだ」
里美は中学、高校とバレー部のエースだった。
背も175センチあり、サッパリした性格のせいか同性のファンも多い。
「探索者になるの?危険じゃない?」
「う~~ん、バイトするより稼げそうだし、それにダンジョンって異界でしょう。見てみたいなあって思ってるんだ。もち、危険なのは承知してるよ。でも、トップランカーに入ってる神楽坂優真さんも大学生でしょう。イケメンだしお金持ち出し探索者になれば出会う確率も高くなるしね」
里美が探索者になりたいなんて初めて聞いた。
ダンジョンは確かに稼げるみたいだけど、死と隣り合わせだ。
一攫千金を夢見て探索者になった人が年間何人も亡くなっている。
「里美、ダンジョンは危険だよ。絶対やめた方がいいよ」
「大丈夫だって。私だって死にたくないし、危険な真似はしないからさ」
里美は言い出したら聞かないタイプだ。
私がダメって言っても探索者になってしまうだろう。
他にも同じ高校からの友人もこの大学に入学してるけど、学部が違うので時間が合わない場合が多い。
それに、私と同じ合唱部に入部した親友の香取恭子は、今日は用事があって休んでいる。
「そういえば、篠崎さん、彼氏できたんだって。自慢されちゃったよ」
「そうなの?早いね」
「私達みたいな女子高出身者って男子に免疫ないからちょっと心配だよ」
「私は男子は苦手だよ。頭の中エッチなことしか考えてないっぽいし」
「凛音、そんなんじゃ彼氏なんてできないぞ」
「私は一生独身でも構いません。でも、子供は欲しいかも」
「言ってる事、矛盾してるよ。はははは」
里美と笑い合いながら、次の授業に向かう。
選択科目によっては別校舎への移動もあり、その点だけが面倒だ。
合唱部はゴールデンウィークに河口湖で合宿がある。
そろそろ用意しないとね。
先輩からは水着も用意しといた方がいいよ、って言われたけど、まだ寒いし着る機会なんてないと思うんだけど。
「そうだ。篠崎さんが言ってたんだけど、恵明女子出身者達で女子会開こうって話があるんだ。凛音も出席するでしょう?」
「そうなんだ。良いよ。恭子には私から言っとくね」
「そう言うと思ってた。時間と場所が決まったら連絡入れるね」
「うん、楽しみだね」
そんな風に私はキャンパスライフを楽しんでいた。
◇
ゴールデンウィークに入り、合唱部は毎年恒例の河口湖での合宿が行われる。
男子がいるのは不安だったけど、みんな真剣に練習に取り組んでいたし男性パートが入るだけで合唱の厚みが増した。
そんな中、合宿も中盤に差し掛かりお昼にバーベキューをしていた時、私のスマホに連絡が入った。
「あ、凛音ちゃん」
「どうしたの、茜さん」
「お姉さんに連絡入れたんだけど、繋がらなくって」
「お母さんは、料理教室の皆さんとヨーロッパに行ってるよ」
「そうだったんだ。凛音ちゃん、落ち着いて聞いてね」
私は嫌な予感がした。
茜さんから連絡が入るって事は弟の賢一郎の事だろうと直ぐにわかったからだ。
「ケンちゃんが雷に打たれて病院に運ばれたらしいの。意識不明の状態だって言ってたわ」
「えっ!?」
まさか、そんな……
「私は今から病院に行ってくるわね。もし、お姉さんや慎司さんに連絡が取れたら私に連絡入れてもらえるかしら」
「は、はい、わかりました」
茜さんとの連絡が切れたスマホを持つ手が震えていた。
「あれ、御門さん、どうしたの?顔色悪いよ」
そう声をかけてくれたのは、3年生の藤堂和樹先輩だ。
眼鏡をかけた理知的な人で、割と一人でいることが多いこの先輩は少し他のサークルの男子とは違って見えていた。
「弟が事故に遭って病院に……」
私の異変を察知して、向こうで別のテーブルで楽しそうに話し込んでいた親友の恭子も駆けつけてきた。
「どうしたの?凛音」
「う、うん。弟がね、病院に運ばれたんだって、親戚の人から連絡が来たのよ」
「えっ、それは大変じゃない。早く病院に行かないと」
「で、でも……」
私は、弟に顔を合わせることができない。
弟がしでかした事は今でも許せない。
でも、家族として怒りに任せて弟を拒絶してしまった罪悪感が今でも私の心を苦しませている。
「私が一緒に行くよ、それなら大丈夫だよね」
「恭子、私一人で大丈夫だし、それに病院には行かないつもり」
「「えっ」」
私がそう言ったので恭子も藤堂先輩も驚いていた。
「凛音、まさかあの時の事で……」
「うん、弟に会わせる顔はないよ。どんな顔をして会えばいいの?」
恭子は凛音の弟の状況を知っていたので、それ以上口に出せなかった。
だが、その時藤堂先輩がこんなことを言ったんだ。
「事情があるみたいだけど、それとこれは別なんじゃないのか?家族の事だから他人の俺が口を挟むのは良くないと理解してるけど、もし、弟さんに万が一のことがあったら御門さんは後悔しないと断言できるの?もし、少しでも後悔すると思うのなら行った方が良い。どんな結果になったとしても、その時自分がした選択で後悔の少ない方を選ぶのが正解だと俺は思う」
私はまた弟を裏切るの……
そんな囁きが頭の中を駆け巡る。
後悔するに決まってる。
もう、あんな思いをするのは嫌だ。
二度も弟を裏切りたくない。
「私、やはり行きます。すみません。合宿の途中で」
「そんなこと些細なことだよ」
「そうだよ凛音、気にしないで私も行くから」
「いや、俺が一緒に行くよ。この合宿の他に用事があったし、当初からこのバーベキューが済んだら帰る予定だったしね」
「それなら先輩。凛音の事を宜しくお願いします」
「ちょっと、恭子。藤堂先輩に迷惑だよ」
「俺はもう帰る用意してあるから部長に話をしておくよ。御門さんも荷物をまとめた方がいい」
「凛音、私も手伝うから」
恭子と藤堂先輩に押し切られて私は東藤先輩と一緒に帰る事になった。
……藤堂先輩と電車の中で……
「すみません、私の為に」
「気にする必要はないよ。本当に俺にも用事があったしね」
それから気を紛らせようとたわいもない世間話を藤堂先輩はふってくれた。
読んでる本の内容を真面目に面白い話を説明しているのだけど、どこかそれが滑稽で私はいつの間にか笑顔になっていた。
「藤堂先輩の用事って何なのですか?」
私は、先輩のプライベートに関する事まで遠慮しながらも話しかける事ができるぐらい気さくな先輩の話術にハマってしまっていた。
「うん、え~~と、俺には妹が2人いるんだけど、下の妹が中学生なんだ。その妹は小さい頃から心臓が悪くてね。入退院を繰り返しているんだよ。一時帰宅の許可が取れたようなので実家に帰る予定なんだ」
私は、気軽に聞いてしまった話が重い話だったので後悔する。
私は何て無神経なんだろう。
思慮の浅い私は、いつも大事な場面で間違ってしまう。
だから、弟を傷付けた……
「すみません、余計な事を聞いてしまって……」
「気にする事はないよ。サークルのみんなは殆ど知ってるし隠していたわけじゃないから」
こんな私を気遣ってくれる。
先輩は、昔の弟みたいに優しい人だ。
「先輩、聞いてくれますか?」
私はそんな先輩の優しさにつけ込んでしまった。
弟の事、家族の事を話してしまった。
親友の恭子にはその話をしている。
でも、今の私は不安だった。
病院に行っても弟は会ってくれないんじゃないかと。
そんな時、私はどうしたら良いのかわからない。
「う~~ん、御門さんの話を聞くと少しおかしいところがあるね」
「えっ、それはどういう事ですか?」
「ご両親のことは俺みたいな人間ではまだ理解できないけど、弟さんの事は、少し矛盾してると思う」
そんな事言われたのは初めてだ。
「御門さんは襲われた彼女に話を直接聞いたんだよね。その時の話に矛盾があると思う。それは、弟君が従来優しい性格で彼女をとても大切にしていたこと。幼馴染でもある彼女に、突然暴力を奮って性的な行動に出るなんて正直信じられない。男は確かにそういう性衝動はあるけど、いっときの感情で全てを台無しにするような行動は理知的で優しい人間なら取らないと思うよ。それに、サッカー部の先輩がその時、助けてくれたと言ってたようだけど、その後、彼女はその先輩とお付き合いしてるんだよね。長年好きだった人を嫌いになって、助けてくれた彼を好きになるなんて普通はあり得ないと思うけど」
そうなのだろうか?
確かにそう考えれば少し変だ。
女の子は、一瞬で好きになる人もいるみたい。
漫画や物語ではそういう話があるので経験のない私にはそれが真実だと思っていた。
「それに、なんだか弟君が嵌められたような感じがする。彼女やその彼氏は、頑張って筋書きを考えた、って感じなんだけど」
「それってどういう事ですか?」
「推測だけど弟か君は彼女とサッカー部の情事を目撃してしまったのではないだろうか。感情に任せて糾弾してしまった彼は、二人に良いように扱われてしまった。学校でも人気のサッカー部の彼と美少女で人気のある彼女。弟君がいくら頑張って真実を話しても学校という特殊性のある空間では人気者達の意見が通りやすい。それが真実ではないとしてもね」
えっ……
弟は暴力を奮う性格ではない。
小さい頃から見てきたのだから、当然その性格も知っている。
なのに……えっ……私信じ切れなかった?
街に溢れる男子のイヤらしい目つき。
弟もそうなのだと錯覚していた!?
「あくまで話を聞いた限りでの推測だけどね。真実は当人しかわからない。もし、彼女が当時嘘をついて弟君を嵌めたのだったら、今は高校生なんだよね。きっと格好も派手になってるだろうし性格も歪んでいるんじゃないかな。それより、俺こそ無神経に話をして悪かったと思う。似たような話を知っていたので、つい夢中になってしまった。それに少し偏見な意見だったと思う。謝罪するよ」
真実は当人しかわからない。
あの時、弟は何を言ってた。
「僕はやってない。彼女を殴るわけないだろう!」
引きこもって部屋の中から叫んでいた弟。
ちゃんと聞いてたはずなのに、彼女の言葉を優先してしまった。
それは彼女が泣いて話してたから。
昔から私も知ってる弟の彼女の涙を見てそちらを信じてしまった。
女の子を泣かせた弟を許せなくて、真実などどうでもよかったのかもしれない。
私も父と母と同じだ。
両親も真実より問題を起こされる方を嫌っていた。
真実なんてどうでもよかった。
ああ、私はなんと愚かだったのだろう。
真実はどうであれ弟を信じてあげれば良かった。
姉として、家族として……
「先輩、私やはり病院には行けません。私には弟に会う資格がないんです。ごめんなさい……」
「そうか、それが君の選択ならこれ以上私がとやかく言う事はないよ。それに余計な事を言ってしまってすまない」
「藤堂先輩、謝らないで下さい。私が臆病なだけですから。それに話を聞いてくださってありがとございます。真実がどうであろうと、もう一度きちんと確かめて今度こそ弟と向き合おうと思います」
そう言った私を見て先輩は目を閉じるだけでそれ以上の返答はしなかった。
ごめんね賢一郎。
あの子にもう一度聞いてちゃんと確かめないとお姉ちゃん、前に進めないみたい。
神様、どうか賢一郎が無事でありますように……
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