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5話 幼馴染がおかしい
「んん………ッは、はふ、ぅんん…………ッ!!」
勝手に息が上がってバクバク鼓動が早くなる。
同じくらい息を切らしたひかるが舌を突っ込んで掻き回してきて、腰が震えてとうとう立っていられなくなった。
ひかるがどうにか俺を支えようとして、腕を掴んで脚の間に膝を入れた。後ろの扉に背中を押しつけられて、ガタガタ音を立てて体をあちこちぶつける。
壁にもたれながら、ずるずるゆっくり身体が下がって行った。それでもひかるは離してくれなくて、必死に背中に手を回して服を掴んでしがみついた。
手が震えてる。腰も膝も震えてて使い物にならない。
なにより頭がバカになってしまって、さっきからぞくぞくが止まらない。
気持ちいい、嘘みたいに気持ちよかった。
やっと唇が離れると、額がくっ付くくらいの距離でひかるに見つめられた。
俺も大概だとは思うけど、ひかるも酷い顔をしていた。めちゃくちゃ興奮した顔してる。目の奥がギラギラしてて、顔も真っ赤で、唇が少し唾液で光ってた。
…なんでこれ見て俺も興奮してんだ。どうなってんだマジで。意味わかんない。
唇にかかるお互いの息が熱い。ほんの少しひかるも震えてるのがわかった。
「…………くすり、持ってないの?」
「はー…………、え………?」
息を切らしながら、泣きそうな顔でひかるが絞り出すように言った。
一瞬何を言われたのか分からなかった。
薬?なんでひかるが、この状況で、そんなこと。
「………………あ、」
ぽろっと声が漏れた。
朝のスマホアプリの通知を思い出す。
そういえばこんな遅くまで呑んでたけど、朝起きてすぐ薬を飲んで、そのままだ。
いつも、ヒート期間中は遅くまで遊ばないよう帰って、薬の効果が薄まる頃には念のため家に帰るようにしていた。
ヒートが軽いとは言っても若いうちはホルモンバランスの乱れもあって何が起きるか分からないから、この期間は抑制剤が切れる時間を気にしろって言われたことがある、気がする。
……え、これ、そういう?
「なん………なんで持ってないの」
「だって………んぅ、んむ!!んーーー……………!!」
この状況で泣きたいのって俺なのに、俺よりずっと泣きそうな顔をしたひかるが、苦しそうにそう言ってまたキスをした。
食い尽くされるって思っちゃうくらいの激しいキス。
部屋の奥に押し込まれて、支えを失った俺が蓋が閉まったままの便器に座る形になる。
覆い被さったひかるに頭を抱えられて、また舌を突っ込まれた。
ぬるぬると絡みつくひかるの舌に自分の舌を引っ張り出されて強く吸われた時、目の前がチカチカするくらい頭の中で快感が弾けた。
勝手に腰がガクガク震える。
背中が反るのをひかるに支えられて、どうにかずり落ちないで済んだ。
……俺、イった?
唇が離れる。ひかるが俺を見下ろして、それからぼそっと言った。
「…まつり、ここ出よう」
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