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追放聖女のもふもふスローライフ
第12話 不思議な夢と毛玉の謎
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チュン、チュン
そこは森の泉だった。木々の間から太陽の光が差し込み、水面がキラキラと光っている。
小鳥や野うさぎ、リス等の森の動物たちが集まり、まるで合掌のように鳴き声を重ね合わせた。
ロゼとミミィが泉ではしゃぎ、額に一本角のある幻獣が岸に寝そべりながら優しい目を向ける。
……ふと、強大な気配を感じた。
それは不意に現れた。
全身を白いふわふわの毛で覆われた見たことのない獣。
犬のような顔に一角獣のような角。鬣と尻尾はもふもふで、顔を埋めたら気持ちよさそうだ。
背中には鳥のような大きな翼が生え、その白い体躯は陽光を浴び虹色の光沢を放っていた。
大きさはユニコーンより一回り小さいくらいだが、神々しい威厳を放ち、その身体は何倍にも大きく感じた。
その、神秘的な獣がゆっくりと私に近づいてきて……
……
……
チュン、チュン
小鳥たちのさえずりと、窓から差し込む朝の光で目が覚めた。
何か、夢を見ていたようだ。
……まあ、朝のルーチンをこなしましょうかね……
……それにしても、何かを忘れているような……
そうだ、『聖女物語』だ。
この前、読みながら違和感を感じたのに、そのまま掃除に戻ってすっかり忘れていた。
今日は村の人達に聖女について聞いて回ろう。
あの違和感の答えが見つかるかもしれない。
……それはさておいて、朝ごはんの準備をしなきゃ。
昨日作った代替肉の残りを取り出し、そっと匂いを嗅ぐ。うん、大丈夫、悪くなってない。手早くそれを団子状に丸め、鍋で焼き目をつける。香ばしい匂いが広がり、刻んだ野菜と水を加えて煮込む。こうすることで焦げ目から香ばしい香りとコクが出るはず。
いわゆるメイラード反応ってやつだ。
「……おはようございます」
タンパク質の焼ける匂いに誘われたのかミミィが姿を現す。
「昨日は眠れた?」
「いえ、やっぱり夜中は目が冴えちゃって……途中から『文字』の勉強をしてました」
おお、中々勤勉だ。
将来は“フクロウ博士”ならぬ、“ミミズク博士”かな?
「おはよう、リリアナ」
「キュゥ」
ロゼともふぞーも起きてくる。
「もうすぐ出来るから、ロゼは入り口のポーション瓶、回収してきて」
「いえっさー」
四人分の朝食を食卓に並べ、窓辺には小鳥たち用のお皿も用意する。
瓶を抱えて戻ってきたロゼも席につき、みんなで食事を始めた。
「今日のご飯も美味しいです!」
「キュキュゥ!」
ミミィともふぞーは、いつものように嬉しそうに平らげていく。
その光景を眺めながら、私もまた小さく笑みをこぼした。
* * *
「こんにちは~」
ポーションの補充にケイトさんの雑貨屋へ行くと、ちょうど青年団のディアンさんが来ていた。
「いらっしゃい、リリアナ」
「お、聖女様こんにちは」
「ちょうど良かった。二人が知ってる聖女の伝説とか伝承について聞きたいんですが」
「おう、それならとびっきりのがあるぜ」
お、何かあるの? 何かの糸口になればいいけど。
「嵐の夜に、土砂崩れで重傷を負って息も絶え絶えな木こりを、自身を顧みず奇跡の力で助けたって話があってな」
「……それって……」
「おう、この村に伝えるべき偉大な聖女様の伝承だ」
……やめて、それって完全に私の話じゃん。そんなの伝承として残されたらめちゃくちゃ恥ずかしい。
「いいかげんにしな。リリアナが知りたいのはそういうことじゃないだろ」
ケイトさんがディアンさんの頭をハタキで叩く。
「うおっ、やめてくれよケイト姐さん。それじゃあ俺はこれで!」
そう言うとディアンさんは雑貨屋から逃げるように出ていった。
……姐さん……やっぱりケイトさんってこの村の姉御的存在なんだ……
「それで、ケイトさん。聖女について他にご存じないですか?」
「そうだねぇ……あたしも詳しくは知らないけど、聖獣様を連れた聖女さまが、この国を守ったって話くらいかな」
「聖獣様?」
「あれ? 知らなかったのかい? あたしが聞いた話だとそうなってるけど……って、あんたが連れてるその子、もふぞーって聖獣様じゃないのかい?」
「えっ……もふぞーが、聖獣……!?」
異世界版のアンゴラウサギか何かだと思ってたんだけど!?
「キュキュゥ?」
もふぞーは首を傾げた。
ケイトさんから聞けた話はそれくらいだった。
私は、帰り道もふぞーに聞いてみる。
「ねえ、あなたって聖獣なの?」
「キュキュゥ」
もふぞーは即座に首を横に振る。
「……違うの?」
でも考えてみれば、最初に会った時からなんとなく意思の疎通ができていたし……。
ファンタジー世界だから深く考えてなかったけど、やっぱりただの動物じゃないよね。
……ホント、なんなんだろう、もふぞーって。
結局、聖女物語の違和感については収穫無し。
……いや、でもこの村では聖女と聖獣がセットで語られているのがわかったのは収穫かな? 動物に関するものって聖女物語との共通点もあるし。
あとはもふぞーに関する謎が生まれただけだった。
屋敷に帰った後ロゼとミミィにも聞いてみたけど、まあ二人とも人間社会の伝承なんて知らないよね……
* * *
夜になり、私たちは森の泉へと水浴びに行く。
泉はいつものように澄んだ水を湛えていて、月明かりを反射して輝いている。
「うーん、気持ちいい」
ロゼもミミィも服を脱ぎ、私と並んで泉に身を浸す。
もふぞーは相変わらずぷかぷかと気持ちよさそうに浮かんでいる。
ふと、小さな光が視界を横切った。
……何、今の?
気がつくと泉の周りに小さな淡い光の玉がいくつも浮いていた。
ホタル? ……いや、違うな……
指先で触れようとすると、ふっと消える。
儚くも幻想的な光に包まれて、私たちはしばし言葉を忘れた。
「綺麗……」
ロゼとミミィも感嘆の声を上げる。
「なんだかよくわからないけど……綺麗だね……」
私たちは幻想的な光の中水浴びを楽しんだ。
――明日もいい日になるといいね、もふぞー。
私は小さくつぶやき、もふぞーの背をそっと撫でた。
……
……あれ?何か違和感が……
気づくともふぞーの背中、もふもふの中に硬い何かがある。
「キュキュゥ!」
もふぞーが鳴いた瞬間――
バサァッ!
もふもふの中から、大きな翼が広がった。
月明かりを浴びて白く輝く羽根が泉に影を落とす。
「ええええええええ!!??」
夜の森に私の驚きの声がこだました。
そこは森の泉だった。木々の間から太陽の光が差し込み、水面がキラキラと光っている。
小鳥や野うさぎ、リス等の森の動物たちが集まり、まるで合掌のように鳴き声を重ね合わせた。
ロゼとミミィが泉ではしゃぎ、額に一本角のある幻獣が岸に寝そべりながら優しい目を向ける。
……ふと、強大な気配を感じた。
それは不意に現れた。
全身を白いふわふわの毛で覆われた見たことのない獣。
犬のような顔に一角獣のような角。鬣と尻尾はもふもふで、顔を埋めたら気持ちよさそうだ。
背中には鳥のような大きな翼が生え、その白い体躯は陽光を浴び虹色の光沢を放っていた。
大きさはユニコーンより一回り小さいくらいだが、神々しい威厳を放ち、その身体は何倍にも大きく感じた。
その、神秘的な獣がゆっくりと私に近づいてきて……
……
……
チュン、チュン
小鳥たちのさえずりと、窓から差し込む朝の光で目が覚めた。
何か、夢を見ていたようだ。
……まあ、朝のルーチンをこなしましょうかね……
……それにしても、何かを忘れているような……
そうだ、『聖女物語』だ。
この前、読みながら違和感を感じたのに、そのまま掃除に戻ってすっかり忘れていた。
今日は村の人達に聖女について聞いて回ろう。
あの違和感の答えが見つかるかもしれない。
……それはさておいて、朝ごはんの準備をしなきゃ。
昨日作った代替肉の残りを取り出し、そっと匂いを嗅ぐ。うん、大丈夫、悪くなってない。手早くそれを団子状に丸め、鍋で焼き目をつける。香ばしい匂いが広がり、刻んだ野菜と水を加えて煮込む。こうすることで焦げ目から香ばしい香りとコクが出るはず。
いわゆるメイラード反応ってやつだ。
「……おはようございます」
タンパク質の焼ける匂いに誘われたのかミミィが姿を現す。
「昨日は眠れた?」
「いえ、やっぱり夜中は目が冴えちゃって……途中から『文字』の勉強をしてました」
おお、中々勤勉だ。
将来は“フクロウ博士”ならぬ、“ミミズク博士”かな?
「おはよう、リリアナ」
「キュゥ」
ロゼともふぞーも起きてくる。
「もうすぐ出来るから、ロゼは入り口のポーション瓶、回収してきて」
「いえっさー」
四人分の朝食を食卓に並べ、窓辺には小鳥たち用のお皿も用意する。
瓶を抱えて戻ってきたロゼも席につき、みんなで食事を始めた。
「今日のご飯も美味しいです!」
「キュキュゥ!」
ミミィともふぞーは、いつものように嬉しそうに平らげていく。
その光景を眺めながら、私もまた小さく笑みをこぼした。
* * *
「こんにちは~」
ポーションの補充にケイトさんの雑貨屋へ行くと、ちょうど青年団のディアンさんが来ていた。
「いらっしゃい、リリアナ」
「お、聖女様こんにちは」
「ちょうど良かった。二人が知ってる聖女の伝説とか伝承について聞きたいんですが」
「おう、それならとびっきりのがあるぜ」
お、何かあるの? 何かの糸口になればいいけど。
「嵐の夜に、土砂崩れで重傷を負って息も絶え絶えな木こりを、自身を顧みず奇跡の力で助けたって話があってな」
「……それって……」
「おう、この村に伝えるべき偉大な聖女様の伝承だ」
……やめて、それって完全に私の話じゃん。そんなの伝承として残されたらめちゃくちゃ恥ずかしい。
「いいかげんにしな。リリアナが知りたいのはそういうことじゃないだろ」
ケイトさんがディアンさんの頭をハタキで叩く。
「うおっ、やめてくれよケイト姐さん。それじゃあ俺はこれで!」
そう言うとディアンさんは雑貨屋から逃げるように出ていった。
……姐さん……やっぱりケイトさんってこの村の姉御的存在なんだ……
「それで、ケイトさん。聖女について他にご存じないですか?」
「そうだねぇ……あたしも詳しくは知らないけど、聖獣様を連れた聖女さまが、この国を守ったって話くらいかな」
「聖獣様?」
「あれ? 知らなかったのかい? あたしが聞いた話だとそうなってるけど……って、あんたが連れてるその子、もふぞーって聖獣様じゃないのかい?」
「えっ……もふぞーが、聖獣……!?」
異世界版のアンゴラウサギか何かだと思ってたんだけど!?
「キュキュゥ?」
もふぞーは首を傾げた。
ケイトさんから聞けた話はそれくらいだった。
私は、帰り道もふぞーに聞いてみる。
「ねえ、あなたって聖獣なの?」
「キュキュゥ」
もふぞーは即座に首を横に振る。
「……違うの?」
でも考えてみれば、最初に会った時からなんとなく意思の疎通ができていたし……。
ファンタジー世界だから深く考えてなかったけど、やっぱりただの動物じゃないよね。
……ホント、なんなんだろう、もふぞーって。
結局、聖女物語の違和感については収穫無し。
……いや、でもこの村では聖女と聖獣がセットで語られているのがわかったのは収穫かな? 動物に関するものって聖女物語との共通点もあるし。
あとはもふぞーに関する謎が生まれただけだった。
屋敷に帰った後ロゼとミミィにも聞いてみたけど、まあ二人とも人間社会の伝承なんて知らないよね……
* * *
夜になり、私たちは森の泉へと水浴びに行く。
泉はいつものように澄んだ水を湛えていて、月明かりを反射して輝いている。
「うーん、気持ちいい」
ロゼもミミィも服を脱ぎ、私と並んで泉に身を浸す。
もふぞーは相変わらずぷかぷかと気持ちよさそうに浮かんでいる。
ふと、小さな光が視界を横切った。
……何、今の?
気がつくと泉の周りに小さな淡い光の玉がいくつも浮いていた。
ホタル? ……いや、違うな……
指先で触れようとすると、ふっと消える。
儚くも幻想的な光に包まれて、私たちはしばし言葉を忘れた。
「綺麗……」
ロゼとミミィも感嘆の声を上げる。
「なんだかよくわからないけど……綺麗だね……」
私たちは幻想的な光の中水浴びを楽しんだ。
――明日もいい日になるといいね、もふぞー。
私は小さくつぶやき、もふぞーの背をそっと撫でた。
……
……あれ?何か違和感が……
気づくともふぞーの背中、もふもふの中に硬い何かがある。
「キュキュゥ!」
もふぞーが鳴いた瞬間――
バサァッ!
もふもふの中から、大きな翼が広がった。
月明かりを浴びて白く輝く羽根が泉に影を落とす。
「ええええええええ!!??」
夜の森に私の驚きの声がこだました。
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