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オリジナルストーリー

くすぐり魔のモルモットの悲劇

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「はあ…はあ…お姉ちゃん!次は!?」
「走りに集中して!お姉ちゃんについてればいいから!」
「さすがは未来を見る能力と言ったところか。俺の巨大迷路をスラスラ行くとは。」

俺は今、とある姉妹をある事情で追っかけている。

と言っても、はっきり言って褒められたことじゃない。

とある機密情報を引き出すために捕まえなければならないのだ。

今は、俺が生成した巨大迷路で追いかけっこをしているのだが、普通の迷路ではなく、2手に分かれる道が100回続くというシンプルな迷路になっている。

一方は先へ進め、もう一方は行き止まり。

そして、この2人は世界的に有名で、種族のトップに君臨するものとして知られている。

この2人しか知らない王族の宝があるらしく、俺はそのありかを聞き出そうとしている。

普通なら、この迷路で多くても5つ目の分かれ道で追い詰めるのだが、この2人は例外で、未来を見る能力を持つ姉がいるため、そう簡単には追い詰められない。

(だけど…そろそろ終わりにしようか…。)

能力消失スキルバニッシュ

「あ、あれ?未来が…見えない…。」
「ちょっとお姉ちゃん!何してるの!?」
「そ、そんなこと言われても…とにかく…逃げないと!…て、行き止まり!?」
「ど…どうしよう…。」
「やっと追い詰めた。ここまでしぶといとは思わなかったよ。」

能力消失は、その名の通り、一定空間でのみ能力を無効化する。
範囲は限られているが、それ相応の強さを発揮する。

「まだ…終わってないわ…。」
「…私たちだって…戦えるんだから…。」

彼女たちはまだ諦めてないようだ。

だが、これ以上長引くとさすがに面倒だ。

「そうかい。だが、あいにくだがもう飽きた。さっさと終わらせるね。」

意識消失アンチリアライズ

「う!く…。」
「なに…こ…r…。」

意識消失は視界内にいる敵を気絶させる。
正確には意識をなくすのだが、自分が相手より弱い場合は通用しない。

「さて…運ぶか。」


「う、う~ん…。…これは…。」
「う~ん…。あ、あれ…?動けない…。」
「おはようお二人さん。」

彼女たちは起きたようだ。

今から情報を聞き出すというわけで、逃げられてはならないためと拷問をするためのとの2つの理由により、2人を拘束している。
ちなみに、道具を使った拘束ではなく、魔法陣を使った拘束だ。

「何を聞き出そうとしても無駄ですよ。あなたに教えることはありません。」
「やれやれ、お決まりのセリフだな。まあそうしたいならそうすればいいさ。俺の目的は宝を得ることだが、今からすることは俺がやりたいことでもあるからな。」
「な、何するの…。」
「ん~そうだな。じゃあ一つゲームをしよう。今から君たちには、俺が聞きたいことを話してくれるまで奴隷となってもらう。ここでの奴隷とは、遊び相手のことだ。と言っても、痛いとかそういうのではない。あと、この魔法陣が起動している間は君たちは死なないから、死んでここから逃れようなんてことは考えないように。」

この魔法陣は完全制限魔法陣といい、あらゆることを制限する魔法だ。

行動はもちろん、能力や魔法、感情を持つことや死ぬことまでも制限できる。

「じゃあ…そちらの妹さん、君にあるミッションをかせよう。これを守らなければ、付き添いのお姉様にまで被害が及ぶよ。」
「…の、望むところ…。」

この2人は感情的になりやすいのだろうか、反応がわかりやすくて面白い。

「ルールは簡単。5分間くすぐるからお漏らししないように。笑ってもいいし涙も流していいけどお漏らしはダメ。それだけだ。もっとも、お姉様の前ではしないだろうけど。」

俺は説明しながら、くすぐる準備をする。

【触手操作・繊細ハイクオリティ

「…く…ふ…これなら…全然…。」

触手操作は、魔法陣から出した触手を操るのだ。
通常ノーマル繊細ハイクオリティがあり、後者はより繊細な動きが可能だ。

最初は一本でくすぐり、様子を見る。

(普通の反応だな…もう少し増やすか…。)

「はう!…く…ん…ま…だ…くふ…ふ…。」

両腋をくすぐっただけではまだ耐えれるようだ。

(徐々に増やしていこうか…。)

「ん…んん~…!んん~!ふふ…ふふふ…。」

言葉を喋るのはきつきなっているだろうか、必死に口を塞いでる。

確かに、口を開いたらそう簡単には立て直せないが、くすぐる側としては、笑うことが醍醐味になっているため、正直つまらない。

(まだまだふやすよー。)

「んんん~…!ふふ…くふ、あ…ふふ…あ…ふあ、あはははははははははははははははははははははあははははははははははははははははは!」

6本目のノーマル速度で笑ったか、まあ耐えてる方じゃないかな。

(それじゃあ…次は違うところもくすぐりますかなー。)

「あはははははははははは!ま!そっちはあ!あははははははははははは!」

足裏が弱いのだろうか、足裏をくすぐろうとしたときの反応だけ違いすぎる。

試しに、足裏をくすぐる触手の本数を4本に増やしてみた。

「あはははははははははははははははは!足裏苦手なのにぃ!あはははははははははははははははははははははははは!」

自分から弱点を言ってしまうとは。

だが、俺はここでやめるつもりはない。

(まだこっちは追加する余裕はあるか…。)

腋に3本ずつ、脇腹に5本ずつ、足裏に4本ずつ、さらにここから、内股に4本追加する。

「あはははははははははははははは!どこ!くすぐって!あははははははははは!なんで!こんあにくすぐったいのぉぉぉ!あははははははははははは!」

そりゃそうだろう、女性にとって内股は共通的な弱点と言ってもいいのだから。

(…と、あと15秒か…そろそろ秘密兵器を…。)

俺は無色無臭のあるガスを彼女の周りに発生させ、吸わせた。

(ちゃんとできてるか…心の中のぞくか…。)


(くすぐったいくすぐったい!でも…あと15秒!失禁なんて…いくらくすぐったところで…!…て何…急に尿意が…だめ…今くるなんて…そんな…いやだ…。姉様の前で…。)

もう少しで勝てるというのに、直前で尿意がきてしまった。
それも今にも漏れてしまいそうなほどに。

(あぁ…もう…力が…あと…7秒なのに……あぁ…もう…む…り…。)


「はい、ゲームオーバー。お漏らししちゃったね。しかもお姉様の前で。てことで、お姉様?あなたにも同じことをしますので。あ、ただし、お宝のありかをいってくれれば…。」
「言わないと言ったはずです。」
「…そうですか…まあ『記憶操作』がありますし、簡単に探ることはできますが…そこまで強い意志があるのならしかたないですね。情報だけもらって、存分にくすぐってあげようじゃないか。」
「え、う、うそ…。そんな…。」
「そんな絶望しないでよ。今から笑えるんだから。」

【触手:イカ触手】

俺は無数の触手を召喚し、くすぐりの準備をした。

【特殊効果:衣類透過】

この魔法は、衣類をなくすのではなく、衣類を透過、つまりすり抜けさせるのだ。
つまり見かけ上は服を着ているが実質的には裸だ。

(それじゃあ…くすぐり開始♪)

「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!無理無理無理無理無理無理無理無理!無理だってばああああああ!あははははははははははは!」
「あははははははははははははははは!許して!許してください!なんでもしますからああ!あはははははははははははははははは!」
「なんでもするならずっとそのままでいてね。今日から君たちは俺のモルモットだ。」

ヌルヌルした触手は彼女たちの腋や胸お腹や股や足を舐め回し、触りまくり、身体中をあますことなくくすぐり続ける。

弱点は関係なく、全てがくすぐったくなる感覚を一生与えられるのだ。

さっきの魔法陣で気絶することと体力減少を制限したため、すっとくすぐったいという感覚が彼女たちを襲い、笑い続けても疲れないため結局は笑い続ける。

人形のように同じ反応じゃないし、なにより笑顔が素敵だ。

(これで100人目か…我ながらよくやったもんだ。)
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