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短編小説 - 家族・友達・仲間くすぐり
妹をくすぐる②-1(兄視点)
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「にいに、こちょこちょしてくれない?」
「…は?」
学校から帰り、荷物を置いてリビングに向かうと、俺の妹、サナがいきなり狂ったことを言い始めた。
いや、狂ったことなのだろうか?
くすぐり自体はまあそこまで狂ったことではないのだが、おおよそ最初の話題としてはあまりにもそふわなすぎる。
「んーっと…とりあえず…。」
妹のおでこに手を当て、熱がないか軽く確認する。
「サナ、熱ないよ?」
「…確かにないな…。」
自分のおでこと比べても、全くと言っていいほど変わらない。
「ん~っと…サナ?こちょこちょって何か分かってるか?」
「うん。なんか、自然と笑っちゃうんでしょ?」
「う~む…ちゃんと分かってるな…。」
どこからか聞いただけの言葉を発しているわけでもなさそうだ。
「ん~っと…どこでその言葉を知ったんだ?」
「ん~…言葉を知ったていうか…友たちにこちょこちょされて、もっとされたいって思って。」
「あ~…。」
そういうパターンだったか。
確かに、女友達同士でくすぐり遊びをすることは、まあないとはいえないか…。
ただ…サユの場合、わざわざ俺に「こちょこちょしてほしい」と言うということは、ちょっとだけクセになっているのだろう。
まあ、こういうのはすぐに終わるだろうし、軽く相手をしよう。
「まあ、いいけど。」
「じゃあ、にいにの部屋行こ。」
「…まあいいか。」
思春期の女子の部屋に入るよりは、一度入ったことのある兄の部屋の方がまあいいだろう。
「えっと…具体的にはどこをくすぐってほしいんだ?」
「ん」
「…そこね。後ろにまわるぞ。」
ベッドに座り、両腕をあげたので、腋をくすぐってほしいということだろう。
くすぐりやすいように、背後にまわる。
(…腋、綺麗だな…。)
半袖なので、万歳状態だと妹の綺麗な腋が直で見える。
「どうしたの?」
「…いや、なんでも。始めるぞ。」
あまりジロジロ見るのはよくないだろう。
早速、妹の腋をくすぐり始める。
(まずは服の上から…。)
「ん…くふふ…。」
(おお…。)
くすぐりという行為は、された側は基本的に自然と笑ってしまう。
特に、おおよそ誰でもくすぐったいと感じる腋をくすぐれば、ほとんどの人は笑ってしまうだろう。
それは、妹も例外ではない。
普段家族に対して笑顔を見せず、友達間でも微笑む程度しか笑わない妹が、今こうしてくすぐりによって笑っている。
その姿を見ると、微笑ましく思うと同時に、妹の想像以上に可愛い笑顔に思わずドキっとする。
「ん…くふ…ふふ…。」
ところどころで腕が下がりそうになるが、優しくくすぐっているので、目を閉じて頑張って耐えている。
頑張ってくすぐりに耐える妹も可愛いものだから、こちらは理性を保つに必死だ。
俺はサナの兄なのだから、妹が求める以上のことをしてはいけない。
「ん…。ふー…ふー…。」
「大丈夫か?」
一旦止めて、妹の様子を確認する。
妹の合意があるとはいえ、くすぐりなんて普段しないので、これで合っているのか確認したかった。
「大丈夫だよ。むしろ、もっと激しくしてほしいぐらい。」
「激しく?」
「うん。腋腹もこちょこちょしてほしい。あと、服の上からじゃなくて、直で。」
「ん~…。」
腋腹もうくすぐっていいというのはまだいい。
だが、直でくすぐるというのは、少なからず懸念点がある。
「嫌じゃないのか?」
「にいにならいいよ。優しいし。」
「ん~…。俺ならいいと言われてもな…。無理に入れると、服が伸びるしな…。」
「…じゃあ。」
「え、ちょ、おい。」
服が伸びしてしまう懸念点を言ったせいか、妹は服を脱ぎ、上半身をブラジャーだけの状態にした。
背後にまわっていたのが功を奏し、何とか妹のセクシーな姿を前からは見ずに済んだ。
「お前なあ…。恋人どうしでもこんなことあんまりしないのに…。」
「恥ずかしくないわけじゃないよ。けど、服が伸びるのは嫌だから…。」
「…服の露出を俺に見られるよりか?」
「うん。」
「…はぁ…。」
何とか理性を戻し、妹の背中に向き直る。
「本当にいいんだな?」
「うん。」
「…じゃあ…。」
妹は再び腕を上げ、今度は両腕で両肘を掴むようにした。
露わになった妹の綺麗な腋、腋腹を素手で優しくゆっくりくすぐっていく。
「ん~ふふ…ふふ…。」
毎日しっかり手入れしているのか、妹の肌はとてもすべすべでくすぐりやすい。
あまりのスベスベ感に、くすぐっているというよりもなぞっているような動きになってしまう。
「んふ…くふふ…。」
ただそれでも、触っている場所が場所なので、多少なりともくすぐったさがあるようだ。
また、そのくすぐったさによるものか、それとも緊張や恥ずかしさによるものか、妹の体がプルプルと震えている。
少しずつ下に下ろしていき、腋腹に近づけながらくすぐる。
「ん~くふふ…くすぐったい…//」
途中ブラジャーの紐が当たるが、うまく掻い潜りつつくすぐっていく。
手の位置を変えながらくすぐっている間、先ほどよりも腕が降りそうになっている。
けれど、優しくくすぐっているため、まだ何とか耐えているようだ。
「…もう少しきつくしてもほしいか?」
「くふふ…お願い…。」
「分かった。頑張って腕上げてろよ。」
手を腋に戻し、少し指の動きを早くする。
「ん~!んひひひ…!」
急に早くしたため、腕が一瞬かなり下がったが、また上に上がった。
そして、先ほどよりも顔がくすぐられている時の笑顔になり、より一層可愛く見える。
あと…。
「ん~ひひひ…!ん、はぁ…くふ、ひひひ…!」
(ここが特に弱いんだろうな…。)
腋の窪みと胸の横あたりをくすぐっている時、特に反応がよくなる。
笑ってしまうのを堪えている時の声はもちろん、体を少し激しめにくねくねとさせながら耐えているようが、何にも形容し難い興奮を湧き上がらせる。
「んひひひひ…!そこ…ばっかり…!」
やはり、ここらへんが弱いらしく、言葉が自然と出てしまっている。
だが、我慢しようとしているだけで、嫌がってる様子はない。
(…もっと強くしてみるか。)
何も言わずに、もう少しだけ指を早く動かしてみる。
「ん~~~!!ふふ…!あはははは!」
ついに耐えれなくなったのか、思いっきり腋を閉じて、笑い出してしまった。
そして、その反動で、後ろに倒れ込んできたので、支える。
「おっと…ごめん、強くしすぎたかな。」
「はぁ…はぁ…大丈夫…とても…よかった…。」
「…そうか…。」
必要以上の力が入り、かつ笑いを堪えていたためか、息切れしまっている。
顔が上気しており、赤面している妹の顔はなんだかどこか色っぽさがある。
「にいに…勝手にこちょこちょ強くした?」
「えっと…ごめん…。」
「いいよ。むしろもっと強くしてほしい。まだ友達の方がくすぐったかった。」
「う~ん…でも、今の強さでも腕下ろしちゃってるし…。」
「腕下さなければいいの?」
「え?うん、まあ、腕下ろしちゃうと、少なくとも脇はくすぐれないし。」
「…じゃあ。」
上がブラジャーだけのまま、妹がどこかに行った。
そして、ちょっとすると何かを持ってきた。
「お前…どっからこれを…。」
「自由研究で使ったんだけど、多いの買っちゃって。」
「あ~…なるほど…。」
妹がビニール製のロープとハサミを持ってきた。
おそらくは、これで手を縛って拘束しろということだろう。
「…一応聞くが、本当にいいのか?」
「うん。もっとくすぐられたい。」
気のせいか、いつも真顔の妹が、今日だけは少し笑っているように見えた。
「…分かった。」
ーーーーー(②-2へ続く)ーーーーー
「…は?」
学校から帰り、荷物を置いてリビングに向かうと、俺の妹、サナがいきなり狂ったことを言い始めた。
いや、狂ったことなのだろうか?
くすぐり自体はまあそこまで狂ったことではないのだが、おおよそ最初の話題としてはあまりにもそふわなすぎる。
「んーっと…とりあえず…。」
妹のおでこに手を当て、熱がないか軽く確認する。
「サナ、熱ないよ?」
「…確かにないな…。」
自分のおでこと比べても、全くと言っていいほど変わらない。
「ん~っと…サナ?こちょこちょって何か分かってるか?」
「うん。なんか、自然と笑っちゃうんでしょ?」
「う~む…ちゃんと分かってるな…。」
どこからか聞いただけの言葉を発しているわけでもなさそうだ。
「ん~っと…どこでその言葉を知ったんだ?」
「ん~…言葉を知ったていうか…友たちにこちょこちょされて、もっとされたいって思って。」
「あ~…。」
そういうパターンだったか。
確かに、女友達同士でくすぐり遊びをすることは、まあないとはいえないか…。
ただ…サユの場合、わざわざ俺に「こちょこちょしてほしい」と言うということは、ちょっとだけクセになっているのだろう。
まあ、こういうのはすぐに終わるだろうし、軽く相手をしよう。
「まあ、いいけど。」
「じゃあ、にいにの部屋行こ。」
「…まあいいか。」
思春期の女子の部屋に入るよりは、一度入ったことのある兄の部屋の方がまあいいだろう。
「えっと…具体的にはどこをくすぐってほしいんだ?」
「ん」
「…そこね。後ろにまわるぞ。」
ベッドに座り、両腕をあげたので、腋をくすぐってほしいということだろう。
くすぐりやすいように、背後にまわる。
(…腋、綺麗だな…。)
半袖なので、万歳状態だと妹の綺麗な腋が直で見える。
「どうしたの?」
「…いや、なんでも。始めるぞ。」
あまりジロジロ見るのはよくないだろう。
早速、妹の腋をくすぐり始める。
(まずは服の上から…。)
「ん…くふふ…。」
(おお…。)
くすぐりという行為は、された側は基本的に自然と笑ってしまう。
特に、おおよそ誰でもくすぐったいと感じる腋をくすぐれば、ほとんどの人は笑ってしまうだろう。
それは、妹も例外ではない。
普段家族に対して笑顔を見せず、友達間でも微笑む程度しか笑わない妹が、今こうしてくすぐりによって笑っている。
その姿を見ると、微笑ましく思うと同時に、妹の想像以上に可愛い笑顔に思わずドキっとする。
「ん…くふ…ふふ…。」
ところどころで腕が下がりそうになるが、優しくくすぐっているので、目を閉じて頑張って耐えている。
頑張ってくすぐりに耐える妹も可愛いものだから、こちらは理性を保つに必死だ。
俺はサナの兄なのだから、妹が求める以上のことをしてはいけない。
「ん…。ふー…ふー…。」
「大丈夫か?」
一旦止めて、妹の様子を確認する。
妹の合意があるとはいえ、くすぐりなんて普段しないので、これで合っているのか確認したかった。
「大丈夫だよ。むしろ、もっと激しくしてほしいぐらい。」
「激しく?」
「うん。腋腹もこちょこちょしてほしい。あと、服の上からじゃなくて、直で。」
「ん~…。」
腋腹もうくすぐっていいというのはまだいい。
だが、直でくすぐるというのは、少なからず懸念点がある。
「嫌じゃないのか?」
「にいにならいいよ。優しいし。」
「ん~…。俺ならいいと言われてもな…。無理に入れると、服が伸びるしな…。」
「…じゃあ。」
「え、ちょ、おい。」
服が伸びしてしまう懸念点を言ったせいか、妹は服を脱ぎ、上半身をブラジャーだけの状態にした。
背後にまわっていたのが功を奏し、何とか妹のセクシーな姿を前からは見ずに済んだ。
「お前なあ…。恋人どうしでもこんなことあんまりしないのに…。」
「恥ずかしくないわけじゃないよ。けど、服が伸びるのは嫌だから…。」
「…服の露出を俺に見られるよりか?」
「うん。」
「…はぁ…。」
何とか理性を戻し、妹の背中に向き直る。
「本当にいいんだな?」
「うん。」
「…じゃあ…。」
妹は再び腕を上げ、今度は両腕で両肘を掴むようにした。
露わになった妹の綺麗な腋、腋腹を素手で優しくゆっくりくすぐっていく。
「ん~ふふ…ふふ…。」
毎日しっかり手入れしているのか、妹の肌はとてもすべすべでくすぐりやすい。
あまりのスベスベ感に、くすぐっているというよりもなぞっているような動きになってしまう。
「んふ…くふふ…。」
ただそれでも、触っている場所が場所なので、多少なりともくすぐったさがあるようだ。
また、そのくすぐったさによるものか、それとも緊張や恥ずかしさによるものか、妹の体がプルプルと震えている。
少しずつ下に下ろしていき、腋腹に近づけながらくすぐる。
「ん~くふふ…くすぐったい…//」
途中ブラジャーの紐が当たるが、うまく掻い潜りつつくすぐっていく。
手の位置を変えながらくすぐっている間、先ほどよりも腕が降りそうになっている。
けれど、優しくくすぐっているため、まだ何とか耐えているようだ。
「…もう少しきつくしてもほしいか?」
「くふふ…お願い…。」
「分かった。頑張って腕上げてろよ。」
手を腋に戻し、少し指の動きを早くする。
「ん~!んひひひ…!」
急に早くしたため、腕が一瞬かなり下がったが、また上に上がった。
そして、先ほどよりも顔がくすぐられている時の笑顔になり、より一層可愛く見える。
あと…。
「ん~ひひひ…!ん、はぁ…くふ、ひひひ…!」
(ここが特に弱いんだろうな…。)
腋の窪みと胸の横あたりをくすぐっている時、特に反応がよくなる。
笑ってしまうのを堪えている時の声はもちろん、体を少し激しめにくねくねとさせながら耐えているようが、何にも形容し難い興奮を湧き上がらせる。
「んひひひひ…!そこ…ばっかり…!」
やはり、ここらへんが弱いらしく、言葉が自然と出てしまっている。
だが、我慢しようとしているだけで、嫌がってる様子はない。
(…もっと強くしてみるか。)
何も言わずに、もう少しだけ指を早く動かしてみる。
「ん~~~!!ふふ…!あはははは!」
ついに耐えれなくなったのか、思いっきり腋を閉じて、笑い出してしまった。
そして、その反動で、後ろに倒れ込んできたので、支える。
「おっと…ごめん、強くしすぎたかな。」
「はぁ…はぁ…大丈夫…とても…よかった…。」
「…そうか…。」
必要以上の力が入り、かつ笑いを堪えていたためか、息切れしまっている。
顔が上気しており、赤面している妹の顔はなんだかどこか色っぽさがある。
「にいに…勝手にこちょこちょ強くした?」
「えっと…ごめん…。」
「いいよ。むしろもっと強くしてほしい。まだ友達の方がくすぐったかった。」
「う~ん…でも、今の強さでも腕下ろしちゃってるし…。」
「腕下さなければいいの?」
「え?うん、まあ、腕下ろしちゃうと、少なくとも脇はくすぐれないし。」
「…じゃあ。」
上がブラジャーだけのまま、妹がどこかに行った。
そして、ちょっとすると何かを持ってきた。
「お前…どっからこれを…。」
「自由研究で使ったんだけど、多いの買っちゃって。」
「あ~…なるほど…。」
妹がビニール製のロープとハサミを持ってきた。
おそらくは、これで手を縛って拘束しろということだろう。
「…一応聞くが、本当にいいのか?」
「うん。もっとくすぐられたい。」
気のせいか、いつも真顔の妹が、今日だけは少し笑っているように見えた。
「…分かった。」
ーーーーー(②-2へ続く)ーーーーー
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