くすぐり小説【想像したことを書き綴るだけ】

ホロン

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短編小説 - 家族・友達・仲間くすぐり

妹をくすぐる①-2(妹視点)

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「あぁ…とうとう話しちゃった…。」

ある日、私はお兄ちゃんにとんでもないことを話してしまった。
私もお兄ちゃんと同じ、くすぐりフェチであること。

くすぐられたかった、お兄ちゃんにくすぐってもらいたかったのだ。

今まで見るだけだったから。

学校の友達に言えるようなことじゃなかったから。

でも、今思うととても恥ずかしい。

確かに学校の友達には話せないようなことだけど、だからと言って、家族に話せるようなことじゃない。
だけど、この気持ちはお兄ちゃんにもあるはず。
むしろお兄ちゃんは、バレた側なんだから、私よりも恥ずかしいと思っているはず…。

(うん、そうだ!きっとそうだ!そうに違いない!)

「なあ。」
「ひゃあ!?」

変なことに頭を使ってしまっていたところに、急にお兄ちゃんに話しかけられ、私はびっくりしすぎて飛び跳ねてしまう。

「ご、ごめん…!びっくりさせちまったな…。」
「い、いや…大丈夫…。ちょっとボーッとしてただけ…。」
「そうか。」

お兄ちゃんはすぐに謝って、私を落ち着かせる。

お兄ちゃんは、行動こそアクティブを通り越してアグレッシブになることがある、いわばわんぱく坊主と言えるような人だけど、根は優しく、私に対して酷いことをしたことは、私の記憶の中では、物心ついてからは一度もない。
だから、私はお兄ちゃんが大好きなのだ。

「ところで、今日何の日か覚えてるか?」
「今日?えっと…。」

すぐにカレンダーを見る。

今日は土曜日、学校が休みの日で、父さんと母さんがいなくて…。

「…あ。」
「思い出したか?」
「う、うん。」

そうだ。
今日は、お兄ちゃんがくすぐらせてほしいと約束した日だ。

この前は、私の方からくすぐってほしいと言ったため、今度はお兄ちゃんの方からくすぐらせてほしいと言ったわけだ。

「えっと、それで、どうやってくすぐるの?」

お兄ちゃんは、小さい頃に私をくすぐったことがあるため、私の弱点を把握している。
これは、この前のくすぐりからもわかっていることだ。

「それを教えちゃ、お前にそのための覚悟取られちゃうからな。やるまでのお楽しみだ。」
「えー…。」

覚悟もさせてくれないなんて…。

「まあまあ、約束したことには変わりないし、父さん母さんいないうちにやろうぜ。」
「…うん。」

少し強引に言いくるめられた気がする…。


「さ、最初から…縛るの…?」
「その方が俺的にいいし。」
「それは…そうだけど…。」

今私は、座ったまま腕を縛られ、肩と輪っか状になった状態を、お兄ちゃんの首に引っ掛けられて、腕を下ろせない状態になっている。
椅子に固定され、お兄ちゃんは立っているため、腕の位置は必然的に上になり、どう頑張っても腕は下ろせない。

それに…。

「どうして…足を開かせるの…?」

四足椅子の前側二足を使って、お兄ちゃんは私の足を開いた状態で固定した。

これだと、足裏はできないはず…。
というより…恥ずかしい…。

「いずれ分かるさ。どうしても気になるなら先にやるけど、それは、俺の気分を変えれたらやるから。」
「え?ひゃあっはあ!?あはははははははははは!?ちょ、ちょっと!不意打ちは!あははははははははは!なしぃ!あははははははははは!」
「笑わせるなら不意打ちは最適すぎるからな。それに、お前の弱点、腋腹だろ?」

やっぱりバレている。

「ならどっちにしろ、準備してたとしても耐えれてないさ。」
「あははははははははは!くすぐったいぃ!止めてぇ!あははははははははは!」

私はあまりのくすぐったさに、全身を激しく動かして、くすぐりから逃れようとするが、横にしか動けないため、腋腹のくすぐりからは全く逃れられない。

そして、力の強さはお兄ちゃん特権を言うべきか。
普通の兄妹での妹は、兄に力では勝てない。
腕もそれなりに力を入れてるはずのに、全然解けない。

結果的に、一瞬も離れられないまま、私のガラ空きの腋腹がくすぐられているのだ。

(でもなんだろう…すごく…興奮する…。)

涙が出るほどくすぐったいのに、くすぐられて興奮する自分がいるのは、自分のことなのに理解ができなかった。
けど、くすぐられている状況に対して興奮しているからこそ分かる。
私はくすぐりが好きなのだ。

「はあ…はあ…あはは!…あひゃあはああはははは!」

笑うことに疲れてきて、体は汗でぐちゃぐちゃで、それでも興奮してしまう。
私は、私が思っている以上にM気質なのかもしれない。


「ふう、ちょっと疲れてきたな。」
「はあ…はあ…はあ…。」

お兄ちゃんは、私が興奮していることも分かっている。
だから、これだけしんどそうにしていても、心配するような態度は取らない。

お兄ちゃんの意地悪なところだ。

「ひゃ!?ひゃい!?ひ!?」

お兄ちゃんが腋腹をツンツンし始めた。

強すぎず弱すぎず、私の体に対して絶妙な力加減でツンツンするもんだから、体が無意識に反応してしまう。

「俺は少し休憩。まあ、お前は休憩させないけどな♪」

ツンツンくすぐりは、不意を突き続ければ軽めでも普通にくすぐったい。

「ひゃう!?お、お兄ちゃん…!ひゃん!?それ…!ダメ…!ひゃ!?反則…!」
「目を瞑ってやってるんだ。むしろハンデだと思うが?」

嘘…お兄ちゃんうますぎる…。

不規則なリズムで右と左をランダムに突き、たまにフェイントも入れて、私は完全に弄ばれている。

上を向いた時、確かにお兄ちゃんは目を閉じてた。
その時だけ目を瞑っていただけかもしれないが、それにしてもくすぐったい。

(もう…もう…!むずむずする…!けどくすぐったい…!)

感覚的には、「激しいくすぐり」に対して焦らされている感覚だ。

もちろんこれも何となく楽しいけど、やっぱり…。

「さて、もういっちょやろっかな。」
「はあ…はあ…ふぅ…。」
「流石に休憩が必要か…?ごめんな。」
「…もっと、激しくしてほしい。」
「え?」
「今のツンツン、焦らされてる感じで嫌だった!」
「え、ええ…。」

本心だが、とんでもないことを言っている。

その時の私はあまり頭が働いていなかったのかもしれない。

「…なら、足を開いてる理由、そろそろ教えようか。」
「え?あぁ…うん。」

そういえば、まだ足の拘束は解かれていない。

上半身だけくすぐるなら、下半身の拘束は、ここまでガッチリする必要はないはず。

そんなことを考えていると、お兄ちゃんは先端あたりが何かふわふわしたものがついた棒を用意した。

「それを使って何するの?」
「ふふふ…こうするのだよ!」

お兄ちゃんは、ふわふわした部分を使って、私の内股をくすぐってきた。

「ひゃううううううう…ふういいいい…。」

感度が上がったままのせいで、変な声が出てしまった。

「気持ちよくてくすぐったいだろう?内股は優しくくすぐると意外にくすぐったいらしいからな。」
「はあ…んん…んひぃ…はあ…。」

確かにくすぐったいけど、どこか変な気持ちになる。

(今度は…むずむずじゃない…もどかしくて…くすぐったい…。)

感度を上げられながらくすぐられている感じだった。

意識を逸らすことができず、意識すればするほどくすぐったくて気持ちよくなる。

(違う…気持ちよくなんか…気持ちよくなんか…!)

くすぐったいとも、気持ちいいとも、思いたいわけじゃない。
だけど、この感覚が何なのか、イマイチはっきりしない。

だからこそもどかしい。
優しすぎるからもどかしい。

でもくすぐったくないわけじゃない。
そして、くすぐったいだけでもない。

「はあ…はあ…んふ…くふ…。」
「こっちの方が焦らしに近いはずだからな。もどかしいだろ?」
「もど…かしい…から…早く…やめ…て…。」

正直、もどかしすぎて、頭がおかしくなりそうだった。

体の内部がどんどん熱くなってくる。

「さて…手は完全回復したし、そろそろ本気いくぞ。」

その言葉は、なぜか私の耳には届かなかった。

そしていきなり終わったかと思ったら…。

「ふう…ひゃ!?あは…あははははははははははははははは!?」

いつのまにか拘束の仕方が変えられていた。

両肘の関節を曲げられていて、手は椅子に縛られている。
そして、それによって完全フリーになったお兄ちゃんは、しゃがんで私の服に手を入れて、直でくすぐってきた。
もちろんくすぐっているのは、私の弱点である腋腹だ。

「あはははははははははは!?あははははははははははは!?」

くすぐったすぎて、言葉すら喋る余裕がない。

「ほんとに危なくなったら止める。そこまで存分にくすぐる♪」

(くすぐったいくすぐったいくすぐったいくすぐったい!息が上手くできない…体力がどんどん減らされる…力が入らなくなる…!)

今までのお兄ちゃんは全然本気じゃなかったのかもしれない。

M気質の強い私なら、どんなくすぐりも良い感じ思えるのだと思っていた。

でも、それは違った。

やっぱりお兄ちゃんには勝てない。

涙が出てきて、汗もさらに出てきて、そのせいでさらにくすぐったくなってきて…。
お兄ちゃんは加減も上手かった。

力が入らなくなってきた私は、同時にトイレにも行きたくなってきたのだ。

抵抗が小さくなってきたのを見て、お兄ちゃんはくすぐるのをやめ、私が喋れるようになって拘束を外し、トイレに行くまでギリギリだったけど、何とか間に合った。

再び部屋に戻ると、お兄ちゃんが「楽しかった?」と聞いてきた。
正直疲れ果てていたが、それでも私は「うん」と答えた。
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