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第二章 お師匠様がやってきた
お師匠様の弱点、そして聖女アイシャの忠告
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魔法樹脂の話をしてくれた日の夜、夕飯の席でルシウスが自分の詳しい出自を話してくれた。
今日の夕飯は市場で安かった赤身の牛肉を焼いたものにトマトと玉ねぎ、シラントロ(パクチー)のサルサを添えたものと、とうもろこしのロースト。それにいつものチキンスープである。
なお、パンはルシウスが厨房で焼いたハーブ入りの薄焼きパンを人数分。これがまたオリーブオイルを付けて食すのだが、焼き立てが美味い。
「私は人類の古代種、ハイヒューマンだ。かなり昔に魔法樹脂に封印されていたんだが、37年前に解凍されて現代に蘇ったので、そのまま普通に暮らしていたんだ」
「ハイヒューマン!? それってすべての魔力使いの祖って言われてるやつ!?」
読書好きのトオンはさすがに知っていた。
現在、円環大陸のすべての魔力を持つ人間は、人類の上位存在とされるハイヒューマンの子孫だと言われているのだ。
「そんなに特別なものとも思わないが、要は魔力量が多い生物に“ハイ”を付けてるだけだぞ?」
エルフならハイエルフ、ドワーフならハイドワーフといった具合だ。
「じゃあ、ルシウスさんの亡くなったお兄さんや甥っ子さんの鮭の人もそうなの?」
「いや、彼らは私の兄弟の子孫だと思う。もう混血も進んでいるから普通の人間だ。同じ一族で家族なのは変わりないけれど」
その証拠に、彼らは髪や目の色も同じで、容貌もよく似ているという。
「当時まだ生まれて半年ぐらいだったのだが、過剰な魔力を制御しきれず、周囲の物を壊したり、人を傷つけたりということが続いた。それで母にお仕置きで裸の尻を何べんも叩かれて、頬も両方をつねられたりしてな」
それでも結局、赤ん坊だったルシウスは自分では魔力のコントロールができず、実の両親ら家族によって魔法樹脂の透明な樹脂の中に封印されることになった。
「もちろん盛大に抵抗した。だが当時の一族の実力者たちをたくさん連れてきて、術で身動きできぬよう拘束されてはいくら私といえどひとたまりもない。ついには諦めて不貞腐れているところを魔法樹脂で封印されてしまった」
だからルシウスはもう何百年も何千年もずっと、そのときの不貞腐れて泣き疲れたままの赤ん坊の姿で、故郷の実家の倉庫に保管されていたという。
「その気になれば魔法樹脂を破壊して逃げ出すことは可能だったのだが、それからまた長い年月が経って実の両親も亡くなり、自分の知る一族の者も皆いなくなって、私のことを知る者が誰もいなくなった」
「何だか悲しい話だわ」
「確かに悲しかった。だがうるさい者たちがいなくなって清々したのも確かさ」
ルシウスのその辺のドライな感覚は、アイシャやトオンにはよく理解できないところだった。
「それで、ルシウスさんはどうやって魔法樹脂の中から出てこれたの?」
「まあ、聞け。まだ話には続きがある。その後、魔法樹脂の中の私の赤く腫れた尻や泣き疲れて真っ赤になった顔を見て、『この赤ん坊は虐待されていたところを保護されたものではないか?』と言われるようになってな」
それで更にルシウスは「ちがうもん」とへそを曲げて、自分の真の理解者が現れるまでは、魔法樹脂を解かないことを決めた。
「そしてあの日、私は運命に出逢った。私が保管されていた倉庫に、小さな子供が忍び込んできた。まだ6、7歳の子供だ。その子が私を見つけてこう言ったんだ」
『お前、何か悪戯でもしたんでしょ。そんなにお尻ぶたれるまで何やったの?』
「『可愛い顔してるのに馬鹿な子だね』と笑ったのが、我が最愛の兄であるカイルだ。私は彼の声をもっとよく聴きたくて、……彼の姿をこの目で見てみたくなったから、魔法樹脂の中から出てきて人生を始める気になったんだ」
そのルシウスの兄カイルなる人物は、子供の頃から斜に構えた性格で、とても捻くれていたそうだ。
そんな兄でも、さすがに目の前で千年以上前から保存されていると聞いていた魔法樹脂の中から赤ん坊が飛び出てきたときには、慌てふためいたという。
それでもその場から逃げることはせず、叩かれて真っ赤に腫れ上がった尻と、泣き疲れてこれまた真っ赤になった顔の赤ん坊を放置はしなかった。
「おっかなびっくり私を抱き上げて、後に私の両親ともなった父母のもとへ連れて行ってくれたのだ」
そうして、ルシウスと名付けられた彼には新たな兄とその家族ができた。
「フフ。あのときから私の最愛は彼ただひとり。……まあ、とっくに死んでしまったのだがね」
恋愛感情が絡む類いの想いではなかったそうだが、結局彼は兄への重い愛に捉われたまま、37歳の今日まで独身を貫き通してしまった。
何とも重たいブラコンである。
「私の場合、この兄へのこだわりが枷となって完全な新世代にはなりきれなかった。けれど、逆に兄への想いを突き詰めた果てに無我に辿り着いて環を使いこなしたから、新旧の掛け合わせとして完成したんだ」
「じゃあ、旧世代みたいに執着が残ってるってこと? お兄さんへの」
「いや……執着というか」
ハイヒューマンで格別の能力を持っていたルシウスは、その最愛の兄には嫌われていたという。
「兄も天才と呼ばれる魔法剣士だったのだが」
「ああ、その天才のお兄さんよりルシウスさんのほうが強かったんですね。わかります」
ルシウスは兄が大好きだったが、側にいるとその兄に鬱屈とした思いを抱かせるだけだった。
兄カイルは、一方では「あんなにすごい弟さんがいて自慢でしょう」と言われ、もう一方からは「弟に劣等感を持つなんて恥ずかしくないのか」と非難されて、ただでさえ捻くれた性格をますます拗らせて、まったくルシウスの意見を聞いてくれなくなった。
そう、聖者であるルシウスの“忠告”をだ。
ルシウスは後に師匠のひとりとなった聖女ロータスの「その人から離れたほうがいい」との“忠告”を受け入れて、早いうちから距離を置いたことで、何とか兄弟間の軋轢を避けたそうだ。
しかし結果的に、暗殺という悲劇的な形で数年前に命を落としてしまっている。
「私の世界には兄しかいなくて、それが重すぎて良くなかったらしい。だが、兄が結婚して妻を得たらその義姉が、彼らの間に子供が産まれてからは甥っ子が、と大事な者が増えていくにつれ私の狭い世界も広がっていった」
自分の身内と、身内と認めた者、またその関係者までがルシウスの“世界”だという。
彼は基本的に情に厚く面倒見の良い男だが、聖者の称号を持つ者としてあり得ないほど、世界が狭い。
「既に私は掛け合わせとして完成してしまっているが、我が師フリーダヤはこの狭い世界を広げさせたいのだろう。いまだに何かと余計な世話を焼いてくる」
本を読めだの勉強しろだの、うるさいことこの上もない。
「えっと。その話だと、俺たちはルシウスさん的に身内判定されたってことでいいんですか?」
「最初は、甥っ子の幼馴染みのカズン様の関係者という認識だった。今は私の弟子だから、がっつり身内枠だな」
「「おおー」」
この話の感じだと、ご近所さんたちと親しくしているのは、アイシャとトオンの関係者枠でということなのだろう。
「世界が狭いっていうけど、自分の家族と友人知人、あとその関係者が大切だってことでしょ? 何でそれが駄目なんです?」
普通ならそれが人間の生活範囲だと思うのだが。
「聖者の恩恵をもっと広い範囲で与えなさいってことよ」
アイシャの指摘に、ハッとなってルシウスとトオンが彼女を見る。
でも、とアイシャは続けた。
「ルシウスさん、無理することなんてないのよ。あなたの思うままに、自分の大切な人や物をどんどん増やしていけばいいわ。そうしたら、人や物を通じてまた世界が広がっていくと思うの」
「……ありがとう」
呆気に取られたような顔になったが、ややあって小さく、ルシウスはそれだけを返した。
「い、今の聖女の“忠告”だよな?」
「そうなのかしら? 私は自分の思ったことを言っただけよ」
「………………」
アイシャとトオンがあれこれ言っている間、ルシウスは黙ってアイシャの言葉を噛み締めるように、その湖面の水色の瞳を閉じていた。
「忠告……そうだな、良い機会だからその話もしておこう」
ちょうど夕飯も食べ終えたところだった。
食器を片付けて、アイシャとトオンにはデザートを、自分用には酒を用意しようとルシウスは厨房に向かうことにした。
今日の夕飯は市場で安かった赤身の牛肉を焼いたものにトマトと玉ねぎ、シラントロ(パクチー)のサルサを添えたものと、とうもろこしのロースト。それにいつものチキンスープである。
なお、パンはルシウスが厨房で焼いたハーブ入りの薄焼きパンを人数分。これがまたオリーブオイルを付けて食すのだが、焼き立てが美味い。
「私は人類の古代種、ハイヒューマンだ。かなり昔に魔法樹脂に封印されていたんだが、37年前に解凍されて現代に蘇ったので、そのまま普通に暮らしていたんだ」
「ハイヒューマン!? それってすべての魔力使いの祖って言われてるやつ!?」
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現在、円環大陸のすべての魔力を持つ人間は、人類の上位存在とされるハイヒューマンの子孫だと言われているのだ。
「そんなに特別なものとも思わないが、要は魔力量が多い生物に“ハイ”を付けてるだけだぞ?」
エルフならハイエルフ、ドワーフならハイドワーフといった具合だ。
「じゃあ、ルシウスさんの亡くなったお兄さんや甥っ子さんの鮭の人もそうなの?」
「いや、彼らは私の兄弟の子孫だと思う。もう混血も進んでいるから普通の人間だ。同じ一族で家族なのは変わりないけれど」
その証拠に、彼らは髪や目の色も同じで、容貌もよく似ているという。
「当時まだ生まれて半年ぐらいだったのだが、過剰な魔力を制御しきれず、周囲の物を壊したり、人を傷つけたりということが続いた。それで母にお仕置きで裸の尻を何べんも叩かれて、頬も両方をつねられたりしてな」
それでも結局、赤ん坊だったルシウスは自分では魔力のコントロールができず、実の両親ら家族によって魔法樹脂の透明な樹脂の中に封印されることになった。
「もちろん盛大に抵抗した。だが当時の一族の実力者たちをたくさん連れてきて、術で身動きできぬよう拘束されてはいくら私といえどひとたまりもない。ついには諦めて不貞腐れているところを魔法樹脂で封印されてしまった」
だからルシウスはもう何百年も何千年もずっと、そのときの不貞腐れて泣き疲れたままの赤ん坊の姿で、故郷の実家の倉庫に保管されていたという。
「その気になれば魔法樹脂を破壊して逃げ出すことは可能だったのだが、それからまた長い年月が経って実の両親も亡くなり、自分の知る一族の者も皆いなくなって、私のことを知る者が誰もいなくなった」
「何だか悲しい話だわ」
「確かに悲しかった。だがうるさい者たちがいなくなって清々したのも確かさ」
ルシウスのその辺のドライな感覚は、アイシャやトオンにはよく理解できないところだった。
「それで、ルシウスさんはどうやって魔法樹脂の中から出てこれたの?」
「まあ、聞け。まだ話には続きがある。その後、魔法樹脂の中の私の赤く腫れた尻や泣き疲れて真っ赤になった顔を見て、『この赤ん坊は虐待されていたところを保護されたものではないか?』と言われるようになってな」
それで更にルシウスは「ちがうもん」とへそを曲げて、自分の真の理解者が現れるまでは、魔法樹脂を解かないことを決めた。
「そしてあの日、私は運命に出逢った。私が保管されていた倉庫に、小さな子供が忍び込んできた。まだ6、7歳の子供だ。その子が私を見つけてこう言ったんだ」
『お前、何か悪戯でもしたんでしょ。そんなにお尻ぶたれるまで何やったの?』
「『可愛い顔してるのに馬鹿な子だね』と笑ったのが、我が最愛の兄であるカイルだ。私は彼の声をもっとよく聴きたくて、……彼の姿をこの目で見てみたくなったから、魔法樹脂の中から出てきて人生を始める気になったんだ」
そのルシウスの兄カイルなる人物は、子供の頃から斜に構えた性格で、とても捻くれていたそうだ。
そんな兄でも、さすがに目の前で千年以上前から保存されていると聞いていた魔法樹脂の中から赤ん坊が飛び出てきたときには、慌てふためいたという。
それでもその場から逃げることはせず、叩かれて真っ赤に腫れ上がった尻と、泣き疲れてこれまた真っ赤になった顔の赤ん坊を放置はしなかった。
「おっかなびっくり私を抱き上げて、後に私の両親ともなった父母のもとへ連れて行ってくれたのだ」
そうして、ルシウスと名付けられた彼には新たな兄とその家族ができた。
「フフ。あのときから私の最愛は彼ただひとり。……まあ、とっくに死んでしまったのだがね」
恋愛感情が絡む類いの想いではなかったそうだが、結局彼は兄への重い愛に捉われたまま、37歳の今日まで独身を貫き通してしまった。
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「私の場合、この兄へのこだわりが枷となって完全な新世代にはなりきれなかった。けれど、逆に兄への想いを突き詰めた果てに無我に辿り着いて環を使いこなしたから、新旧の掛け合わせとして完成したんだ」
「じゃあ、旧世代みたいに執着が残ってるってこと? お兄さんへの」
「いや……執着というか」
ハイヒューマンで格別の能力を持っていたルシウスは、その最愛の兄には嫌われていたという。
「兄も天才と呼ばれる魔法剣士だったのだが」
「ああ、その天才のお兄さんよりルシウスさんのほうが強かったんですね。わかります」
ルシウスは兄が大好きだったが、側にいるとその兄に鬱屈とした思いを抱かせるだけだった。
兄カイルは、一方では「あんなにすごい弟さんがいて自慢でしょう」と言われ、もう一方からは「弟に劣等感を持つなんて恥ずかしくないのか」と非難されて、ただでさえ捻くれた性格をますます拗らせて、まったくルシウスの意見を聞いてくれなくなった。
そう、聖者であるルシウスの“忠告”をだ。
ルシウスは後に師匠のひとりとなった聖女ロータスの「その人から離れたほうがいい」との“忠告”を受け入れて、早いうちから距離を置いたことで、何とか兄弟間の軋轢を避けたそうだ。
しかし結果的に、暗殺という悲劇的な形で数年前に命を落としてしまっている。
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自分の身内と、身内と認めた者、またその関係者までがルシウスの“世界”だという。
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本を読めだの勉強しろだの、うるさいことこの上もない。
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「最初は、甥っ子の幼馴染みのカズン様の関係者という認識だった。今は私の弟子だから、がっつり身内枠だな」
「「おおー」」
この話の感じだと、ご近所さんたちと親しくしているのは、アイシャとトオンの関係者枠でということなのだろう。
「世界が狭いっていうけど、自分の家族と友人知人、あとその関係者が大切だってことでしょ? 何でそれが駄目なんです?」
普通ならそれが人間の生活範囲だと思うのだが。
「聖者の恩恵をもっと広い範囲で与えなさいってことよ」
アイシャの指摘に、ハッとなってルシウスとトオンが彼女を見る。
でも、とアイシャは続けた。
「ルシウスさん、無理することなんてないのよ。あなたの思うままに、自分の大切な人や物をどんどん増やしていけばいいわ。そうしたら、人や物を通じてまた世界が広がっていくと思うの」
「……ありがとう」
呆気に取られたような顔になったが、ややあって小さく、ルシウスはそれだけを返した。
「い、今の聖女の“忠告”だよな?」
「そうなのかしら? 私は自分の思ったことを言っただけよ」
「………………」
アイシャとトオンがあれこれ言っている間、ルシウスは黙ってアイシャの言葉を噛み締めるように、その湖面の水色の瞳を閉じていた。
「忠告……そうだな、良い機会だからその話もしておこう」
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