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第五章 鮭の人無双~環《リンク》覚醒ハイ進行中
神人・医聖アヴァロニス
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「アヴァロニスは本名をアヴァロニス=エンドという。医聖として治療や創薬に優れた能力を持つが、本質的には預言スキルで先を見通しては世界の破滅を回避するのが役目の神人だ」
「それらの能力を得るきっかけが実の姉の魔堕ちというのは、……まあ気の毒ではある」
ジューアの歯切れが悪い。元彼だったと言うしそれなりに思うところがあるのだろう。
「現在まで、永遠の国からの円環大陸の方針にはほとんどすべてにアヴァロニスの預言が絡んでいる。始まりはやはりアドローンの聖女の悲劇だ。そして預言スキルを得たアヴァロニスが最初に預言したのが、『進化した種族魔人族の破滅』だった」
カーナ姫の言葉に、アイシャたちはハッとなって隣にいたジューアとルシウスを見た。
本人は麗しの顔を苦虫を噛み潰したように歪めている。
進化した種族魔人族、即ちジューアやルシウスの種族だ。
カーナ姫に促されて、麗しの美少女が台無しの嫌そうな顔で渋々ジューアが口を開いた。
「約一万年前の当時、我ら魔人族は間違いなくすべての種族の中で最強の域にあった。だがより高みを目指すべく、我が両親は日々神殿に強い子を与えたまえと祈願し続けて、……産まれたのがそこの愚弟だ」
皆の視線がルシウスに向いた。
本人は神妙そうな表情と雰囲気になっている。
「莫大な魔力を持って産まれたが、莫大すぎてコントロールできない赤ん坊だった。我ら家族でも制御できず苦労した。殴って気絶させれば傷や痣が治るまでは落ち着いているから、それでしのいでいたが……魔力が回復すると地震を起こして大地を割るし、火山すら刺激してしまう。そこに余計な預言をあの野郎が出しおった」
この辺りの話は、ルシウスが旧カーナ王国に来たばかりの頃、アイシャとトオンは少し聞かされている。
「その赤ん坊を殺せ、と奴は言った。このまま生かしておけば魔人族も世界も滅ぼす魔王になるからと。だができるはずがない。必然的に私と奴は仲違いして――対立して殺し合うようになった。この身の欠損はその頃、あの野郎に受けた傷が元になっている」
なるほど、そのとき破局したからアヴァロニスは〝元彼〟なわけだ。
「え、ええと、でも今ルシウスさんが生きてここにいるということは、赤ちゃんだったルシウスさんは無事だったんですよね?」
確か、そのことも以前、ルシウスが言っていたはずだ。
「互いに妥協し合って、弟を封印することになった。魔法樹脂にな。だが魔力の塊だった弟は容易には魔法樹脂に封入できなかった。仕方ないからとあの野郎が用意したのは聖剣だった……」
忌々しそうに当時を思い出すのか、ジューアが舌打ちする。
「弟を聖剣で串刺して、動きが止まったところを一族総出で魔法樹脂に封印した。それで終わればよかったのだが、あの野郎がそこでまた余計な預言をしおった。『それでもまだ魔人族は強すぎる。力を封印すべきだ』」
語りながらもどんどんジューアの顔が嫌そうに歪んでくるので、そこからはカーナ姫が引き継いだ.
「それが、魔法樹脂で創る魔法剣だったわけだけど。でもね、魔人族は確かに強かったけど本質的に戦闘民族じゃなかったんだよ。一族が開発した魔法樹脂で、生活に必要な道具を創って暮らしていた素朴な一族だった」
「確かに。地下ダンジョン探索時を除くと、ジューアお姉様が魔法剣を出して周囲に力を見せつけることはないですね」
ユーグレンが頷いている。
神人というわりにジューアはカーナ神国の人々とふつうに交わって世間話もするし、神人だからと自分の身分や立場を振りかざすこともなかった。
敬われているのは確かだが、それはルシウスの姉であり、魔導具師ギルドの長の立場への尊敬のためだった。
「アヴァロニスの預言にはまだ続きがある。『魔法剣を究極まで進化させたとき、魔人族の呪縛は解けるだろう』」
「最初、魔法樹脂製だった魔法剣はやがて石や水晶といった鉱物に進化していった。やがて辿り着いたのが金剛石ダイヤモンドだ。だがまだ先があった……」
神人二人がルシウスを見る。意図を悟ってルシウスは頷き、ネオンブルーの魔力を両手の中に集積させた。
ルシウス特有の青く光る魔力はやがて、透明な魔法樹脂の両刃剣として顕在化した。
さらに魔力を込めていくと、室内に、深い森の中のような爽やかさと重厚さを併せ持った松の芳香が漂い出した。聖者としてのルシウスの聖なる芳香だ。
魔法剣は室内の光を乱反射し始める。金剛石に変化したのだ。プリズムのように虹色の光の粒が周囲を舞い始める。
「ぷぅ~(おとうたんの剣、きらきらなのだ)」
幻想的でうっとりするような光景だ。アイシャたちやピアディも目を輝かせて見つめていた。
この時点で魔法剣は聖なる魔力を放つ聖剣と化している。
「金剛石に変換するまでは、一族の魔法剣士なら誰でも習得できるようになりました。でもまだ先があったんです。……叔父様」
「ああ。ここからは環を使う」
甥っ子の鮭の人に頷き、ルシウスが聖剣を両手で構えたまま目を閉じた。軽く深呼吸するとすぐ腰回りにネオンブルーの魔力を帯びた輝く環が出現する。
おもむろにルシウスが目を開くと、聖剣は透明のまま強い白光を発した。
「!?」
部屋の中の空気が瞬時に変化するのがわかった。
全身が心地よい清涼感に満たされていく。
ルシウスの聖なる芳香に包まれながら、高揚感と爽快感がありながらも、穏やかで心が鎮まっていくのがわかる。
「金剛石から究極の浄化鉱物アダマンタイトへ。魔人族の最高峰に到達したのは、やはり叔父様だったわけで」
見ると鮭の人の手の中にも魔法剣があった。キラキラと光を乱反射はしているが、発光はしていない。材質は金剛石止まりだろう。
「でも一人が可能になったなら、一族もやがては到達していくことでしょう。何世代も時間をかけてね」
これは補足だが、とつい先日まで魔人族末裔リースト侯爵家の当主だった鮭の人が教えてくれた。
「要は魔人族は元々強大な魔力持ちだったので、アヴァロニス様は魔法剣を創らせることで魔力を抑制させたかったのでしょう。でも魔力値の高さこそが魔人族の真骨頂。代わりに落ちたステータスが幸運値でした」
ちなみに鮭の人はつい先日まで最低の幸運値1だった。本来の3に戻ったが、それでも平均値の5を下回るため何かと不運は付きまとう。
「高い能力と、低い幸運値。それでステータスのバランスを取った形になりました。でもオレも時々思うんです。せめて幸運値が平均あったなら、オレも父も祖父も、……叔父様も、もっと違う人生だったのかなって」
しんみり口調の鮭の人に、皆が心配げな視線を向けた。
「数代前の本家の娘は奴隷商に誘拐されました。祖父や父は最愛の妻を早くに亡くしてますし、分家には家族を失った者も多い。辛いなあと思います」
「ぷぅ!(われ、われがいるのだ鮭の人! まいにち祝福してやるのだ! アンラッキーおそるるにたらずー!)」
鮭の人の上着の胸ポケットにインしていたピアディがふんす、と自信ありげに息を荒げている。
その半透明ピンクの頭をぷにっと指先で撫でて、麗く鮭の人が微笑む。
「そうですね。アケロニア王国に残ってる一族の者たちには、ピアディ様詣でをさせようかな」
「ぷぅ!(うむ! 毎年われに謁見なのだ!)」
ついでなので、鮭の人は歌聖ピアディの拝謁を一般開放して財源に繋げようかと考えているそうだ。
※カーナ神国、聖地化へ。鮭の人、観光収入爆増計画を構想中……
「それらの能力を得るきっかけが実の姉の魔堕ちというのは、……まあ気の毒ではある」
ジューアの歯切れが悪い。元彼だったと言うしそれなりに思うところがあるのだろう。
「現在まで、永遠の国からの円環大陸の方針にはほとんどすべてにアヴァロニスの預言が絡んでいる。始まりはやはりアドローンの聖女の悲劇だ。そして預言スキルを得たアヴァロニスが最初に預言したのが、『進化した種族魔人族の破滅』だった」
カーナ姫の言葉に、アイシャたちはハッとなって隣にいたジューアとルシウスを見た。
本人は麗しの顔を苦虫を噛み潰したように歪めている。
進化した種族魔人族、即ちジューアやルシウスの種族だ。
カーナ姫に促されて、麗しの美少女が台無しの嫌そうな顔で渋々ジューアが口を開いた。
「約一万年前の当時、我ら魔人族は間違いなくすべての種族の中で最強の域にあった。だがより高みを目指すべく、我が両親は日々神殿に強い子を与えたまえと祈願し続けて、……産まれたのがそこの愚弟だ」
皆の視線がルシウスに向いた。
本人は神妙そうな表情と雰囲気になっている。
「莫大な魔力を持って産まれたが、莫大すぎてコントロールできない赤ん坊だった。我ら家族でも制御できず苦労した。殴って気絶させれば傷や痣が治るまでは落ち着いているから、それでしのいでいたが……魔力が回復すると地震を起こして大地を割るし、火山すら刺激してしまう。そこに余計な預言をあの野郎が出しおった」
この辺りの話は、ルシウスが旧カーナ王国に来たばかりの頃、アイシャとトオンは少し聞かされている。
「その赤ん坊を殺せ、と奴は言った。このまま生かしておけば魔人族も世界も滅ぼす魔王になるからと。だができるはずがない。必然的に私と奴は仲違いして――対立して殺し合うようになった。この身の欠損はその頃、あの野郎に受けた傷が元になっている」
なるほど、そのとき破局したからアヴァロニスは〝元彼〟なわけだ。
「え、ええと、でも今ルシウスさんが生きてここにいるということは、赤ちゃんだったルシウスさんは無事だったんですよね?」
確か、そのことも以前、ルシウスが言っていたはずだ。
「互いに妥協し合って、弟を封印することになった。魔法樹脂にな。だが魔力の塊だった弟は容易には魔法樹脂に封入できなかった。仕方ないからとあの野郎が用意したのは聖剣だった……」
忌々しそうに当時を思い出すのか、ジューアが舌打ちする。
「弟を聖剣で串刺して、動きが止まったところを一族総出で魔法樹脂に封印した。それで終わればよかったのだが、あの野郎がそこでまた余計な預言をしおった。『それでもまだ魔人族は強すぎる。力を封印すべきだ』」
語りながらもどんどんジューアの顔が嫌そうに歪んでくるので、そこからはカーナ姫が引き継いだ.
「それが、魔法樹脂で創る魔法剣だったわけだけど。でもね、魔人族は確かに強かったけど本質的に戦闘民族じゃなかったんだよ。一族が開発した魔法樹脂で、生活に必要な道具を創って暮らしていた素朴な一族だった」
「確かに。地下ダンジョン探索時を除くと、ジューアお姉様が魔法剣を出して周囲に力を見せつけることはないですね」
ユーグレンが頷いている。
神人というわりにジューアはカーナ神国の人々とふつうに交わって世間話もするし、神人だからと自分の身分や立場を振りかざすこともなかった。
敬われているのは確かだが、それはルシウスの姉であり、魔導具師ギルドの長の立場への尊敬のためだった。
「アヴァロニスの預言にはまだ続きがある。『魔法剣を究極まで進化させたとき、魔人族の呪縛は解けるだろう』」
「最初、魔法樹脂製だった魔法剣はやがて石や水晶といった鉱物に進化していった。やがて辿り着いたのが金剛石ダイヤモンドだ。だがまだ先があった……」
神人二人がルシウスを見る。意図を悟ってルシウスは頷き、ネオンブルーの魔力を両手の中に集積させた。
ルシウス特有の青く光る魔力はやがて、透明な魔法樹脂の両刃剣として顕在化した。
さらに魔力を込めていくと、室内に、深い森の中のような爽やかさと重厚さを併せ持った松の芳香が漂い出した。聖者としてのルシウスの聖なる芳香だ。
魔法剣は室内の光を乱反射し始める。金剛石に変化したのだ。プリズムのように虹色の光の粒が周囲を舞い始める。
「ぷぅ~(おとうたんの剣、きらきらなのだ)」
幻想的でうっとりするような光景だ。アイシャたちやピアディも目を輝かせて見つめていた。
この時点で魔法剣は聖なる魔力を放つ聖剣と化している。
「金剛石に変換するまでは、一族の魔法剣士なら誰でも習得できるようになりました。でもまだ先があったんです。……叔父様」
「ああ。ここからは環を使う」
甥っ子の鮭の人に頷き、ルシウスが聖剣を両手で構えたまま目を閉じた。軽く深呼吸するとすぐ腰回りにネオンブルーの魔力を帯びた輝く環が出現する。
おもむろにルシウスが目を開くと、聖剣は透明のまま強い白光を発した。
「!?」
部屋の中の空気が瞬時に変化するのがわかった。
全身が心地よい清涼感に満たされていく。
ルシウスの聖なる芳香に包まれながら、高揚感と爽快感がありながらも、穏やかで心が鎮まっていくのがわかる。
「金剛石から究極の浄化鉱物アダマンタイトへ。魔人族の最高峰に到達したのは、やはり叔父様だったわけで」
見ると鮭の人の手の中にも魔法剣があった。キラキラと光を乱反射はしているが、発光はしていない。材質は金剛石止まりだろう。
「でも一人が可能になったなら、一族もやがては到達していくことでしょう。何世代も時間をかけてね」
これは補足だが、とつい先日まで魔人族末裔リースト侯爵家の当主だった鮭の人が教えてくれた。
「要は魔人族は元々強大な魔力持ちだったので、アヴァロニス様は魔法剣を創らせることで魔力を抑制させたかったのでしょう。でも魔力値の高さこそが魔人族の真骨頂。代わりに落ちたステータスが幸運値でした」
ちなみに鮭の人はつい先日まで最低の幸運値1だった。本来の3に戻ったが、それでも平均値の5を下回るため何かと不運は付きまとう。
「高い能力と、低い幸運値。それでステータスのバランスを取った形になりました。でもオレも時々思うんです。せめて幸運値が平均あったなら、オレも父も祖父も、……叔父様も、もっと違う人生だったのかなって」
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「数代前の本家の娘は奴隷商に誘拐されました。祖父や父は最愛の妻を早くに亡くしてますし、分家には家族を失った者も多い。辛いなあと思います」
「ぷぅ!(われ、われがいるのだ鮭の人! まいにち祝福してやるのだ! アンラッキーおそるるにたらずー!)」
鮭の人の上着の胸ポケットにインしていたピアディがふんす、と自信ありげに息を荒げている。
その半透明ピンクの頭をぷにっと指先で撫でて、麗く鮭の人が微笑む。
「そうですね。アケロニア王国に残ってる一族の者たちには、ピアディ様詣でをさせようかな」
「ぷぅ!(うむ! 毎年われに謁見なのだ!)」
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