【完結】痴漢希望の匿名くん

にのまえ

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「……っ、は、ハメて、ください……っ♡♡♡」
「………」

 俯き、精一杯卑猥に言った要求への答えはない。秋人は泣きたくなった。恥ずかしいのではない。メスとして満足な仕事ができなくて悔しかった。
 上半身を屈め、腰を落とし、秋人は尻を押し付けながら叫ぶ。

「また痴漢してくださいッ♡♡♡ また電車でちんぽだめにしてくださいッ♡♡♡ 処女、ま、っまんこですっ♡♡♡ まんこ使い放題していいから、まっ、ま、た電車で触ってくださ、ぁ、あああぁあッ!!」

 すべてを言い終わる前に、大きなボールが勢い良く引き抜かれた。衝撃にひくつく穴を、勃起の先が楽しむように犯す。
 初めての熱に驚く収縮を味わいながら、背後の気配が低く笑った。

「痴漢される、ために、っ、大事な処女あげちゃったねえ……♡」
「は……っ♡♡♡ ぁ、あ……っ♡♡♡ ちんぽ、ちんぽが、入ってる、おく、奥に、ゆっくり……っ♡♡♡」
「うん。ボールが届かなかった、まんこくんのまだ窮屈で硬い処女穴、ちんぽで広げてあげるからね……っ♡」
「ぉ、お、お……ッ♡♡ っく、るぅ……っ♡♡♡ お腹の、中、まで、っ、くるぅ……ッ♡♡ んっお♡♡ おっ♡♡ は……っ♡♡ は……っ♡♡ 処女まんこに、はまっ、ハマ、るぅ……っ♡♡♡」
「きっつ……♡ おもちゃも知らない、っ、処女穴で、……痴漢妄想してたんだ? 毎日通学しながら、触られたいって思ってたんだ?」

 侵入してくるものは大きく長く、内臓まで犯されているようだった。苦しい。けれど相手の声が上擦ると、メスとして、まんこと呼ばれる存在として、一人前のことができている気がする。多幸感が頭を満たす。秋人はわからないまま何度も頷いた。

「っして、して、たぁッ♡♡ 思って、たッ♡♡♡ んっ♡♡ んっ、ンっ♡♡ おぉッ♡♡ おおッ♡♡♡ 痴漢っ、されてっ、セックスっ♡♡♡ トイレハメ、いつもっ♡ かっ、考えて、た、ぁッ♡♡♡」

 浅くピストンしながら陰茎が入り込んでくる。東塔のものが入ってくるのに合わせ、秋人の頭からは常識や羞恥心が失われた。
 人間なら恥ずかしいことだ。普段何に興奮しているかなんて、そんなこととても告白できない。
 けれど秋人は穴だ。痴漢の征服欲を満たすための存在だ。興奮してもらえるなら何だってできる。何だってしたい。

「痴漢っ♡♡ ずっとッ♡♡ された、かった、ぁ♡♡♡ っんお! んおっ♡♡ んおっ♡♡ おおッ♡♡♡ ぉ、オナニーでッ♡ がっ、がまん、っできなくてっ♡ 掲示板……ッ♡♡♡ 痴漢おねだり、ちかん、んっ、んっお……ッ♡♡♡」
「っはー……♡ やっと、っ、全部、入ったー……♡ ……おねだり、聞いてもらったら、なんて言うの? まんこくん」
「ッ痴漢ハメ! ちかんハメ、しっ、してくれて、ありがと、ございますッ♡♡♡ っあり、っ、うぁ、あああッ♡♡♡ んぉおおおおッ♡♡♡」

 感謝の言葉と同時に、ボールがほぐした辺りまで抜かれ、また貫かれる。秋人はつま先立ちになりながら尻を震わせた。

「ッ、おぉ、お、お……ッ♡♡♡ ちんぽ……ッ♡♡ ちんぽ、あ、あぃがと……ぅんんんんッ♡♡♡」
「っ、もっと、お礼……!」
「痴漢っ♡♡♡ ちかんっ♡♡♡ ありがとっ、ございますっ♡♡ 痴漢っ、ちかん、ん~~~ッ♡♡♡ んっお♡♡ んっおッ♡♡♡ 処女まんこッ♡♡♡ 痴漢待ち、しょ、っ、処女穴ぁッ♡♡♡ んおッ♡♡ んおッ♡♡ んおッ♡♡ んおッ♡♡♡ っ、まんこぉッ♡♡♡ トイレハメ、まんこ、処女まんこ、せっくすぅッ♡♡♡」

 手を固定されているせいでピストンのたびにドアがガタつく。秋人はもう獣で、人間らしい意識などなかった。だから見えていても意味はわからない。
 トイレの個室の、足元の開口部。そこに複数人の影が落ちている。
 小便器の利用者ではない。使用中のドアの前に、ほとんど触れる距離で立たなければ影は落ちない。
 じっと立つ彼らに聞かれている。人を呼ぶでもなく笑うでもなく、セックスの音や声を聞かれている。ゆっくり染みるように事実が入ってくるけれど、そんなの興奮しか生まなかった。

「でも、なあ!」

 突然の東塔の声は笑っている。

「きみと今度はいつ会えるの? 痴漢希望の、っ、現役の、男子大学生……っ♡ 次はいつ触れる? いつこの処女穴、っ使えるの?」
「っ、あ、明日、ぁッ♡♡♡」

 囁いたり嘲笑ったのとは違う、ハッキリとした発声、誤解の余地のない言葉だ。それがドアの先に向けられているとわかっていて、聞かせるために問われているとわかっていて秋人は答える。

「あしっ、明日、ぁっ♡♡♡ 八時四十三分の、電車、の、のる、乗りますっ♡♡♡ 明日もっ♡♡ 触っ、おっ♡♡ んっお♡♡ ちんぽきてる、ちんぽ奥に、おく、おぐ、ぅ……っ♡♡♡」
「っおね、だりは!?」
「んっ、うぅう、ううッ♡♡♡ ちくびっ♡♡♡
んお、おっおッ♡♡♡ 乳首でいっぐ、ぅ……ッ♡♡♡ さっ、触って、くださいぃッ♡♡♡ 痴漢してっ♡♡♡ 大学生にッ♡♡ ちかんっ♡♡♡ ちかんっ♡♡♡ 痴漢希望の、っ、男子大学生っ♡♡♡ 通学中に、ちかん、ぁ、おっおっおッ♡♡♡ んぉおお……ッ♡♡♡」

 ピストンに感じきっていた体を、不意に羽交い締めにされた。秋人は何もわからないまま東塔とともに便座に座る。
 座った、と言えるだろうか。体重による深い挿入に息すらできない。そんな秋人の膝裏に腕が回り、気づけば秋人は両足を持ち上げられていた。鍵のかかっているドアに向かって結合部を晒している状態だ。

「っ最高だよ、秋人くん……ッ♡」

 上ずった甘い声を、頬を舐める無遠慮な舌を、丸いレンズが映している。
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