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Episode 39. 懐かしのサクラノ
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「いいわよ!どうせここにいても仕事がないし...マリーもハンナとかに会いたいでしょ!!しばらくサクラノに戻りましょ!!」
翌日、マリーがローズに『サクラノに戻りたい』と言うと、ローズも賛成してくれた。
「うん!ありがとう!!っていうかこの家、サクラノにあるんだけどね!!」
マリーが笑って言った。
「ふふふ。そうね!でも、一応、ギルドで経歴証明書、もらっておこうか?あたしたちの活躍、知って欲しいし!」
ローズがそう言うと、
「そうだね!!で、もらったらすぐに家を出てもいいのかな...いきなり現れたら計算が合わないけど...」
マリーが心配するが、
「大丈夫でしょ!いざとなったらジークさんがなんとかしてくれるわよ!!移動時間がもったいないわ!!」
ローズは気楽にそう言う。
「そうだね!!ハンナにも会いたいし、お父さんやお母さんにも会いたい...楽しみだなぁ!!」
マリーはそう言ってにこやかに笑った。
(ふふふ。マリーにとってサクラノは故郷だものね!!たまにこうやって帰るのも悪くないわね!!どうせ一瞬だし!!)
ローズはマリーの顔を見て自分もうれしくなるのだった。
☆彡彡彡
「はいよと!これが経歴証明書だ。分かってると思うが開かねぇようにな!!」
シェナリーのギルドでサクラノに向かうことを告げると、マスターが経歴証明書を渡してくれた。
「分かってるわよ!!しばらく留守にするけど大丈夫?」
ローズがマスターに聞く。すると、
「あら?わたくしたちもいますのよ!!わたくしじゃ力不足だと言いたくて?」
近くにいたスカーレットたちがやってきて言った。
「あっ!!スカーレットちゃん!!しばらく会えなくなるね...でもすぐ戻ってくるから!!」
その様子を見たマリーが寂しそうに言う。
「べ、別に寂しいわけでは...」
スカーレットは照れながらそう言うが、
「お嬢様はまた一緒に冒険がしたいそうですわ!!お二人の進展具合も気になっているようで...お互い仲のいいところを見せ合うというのも...」
「ワカクサ!!その口の軽さはどうにかならないかしら...」
ワカクサが抑揚のない声で淡々としゃべるのをスカーレットが止め、溜息を吐いた。
「ははは...」
思わず苦笑いをするマリー。
「まあ、ミランダたちもどっか行っちまったが、しばらくは何も起きねぇだろうし大丈夫だろう...」
その様子を眺めていたマスターだったが、話が落ち着いたようなので、再び話し始める。
「あら、ミランダさんたちも別の街に行ったのね!!どうしたのかしら?...もしかしてあたしたちが仕事を奪ったから?」
ローズが申し訳なさそうに言うと、
「気にするこたぁねぇ!!冒険者ってのはそういうもんだ!!」
とマスターは気にする様子もなく答える。
そのまま、しばらく談笑していたマリーたちだったが、
「じゃあ、行くわね!!」
「ああ!ジークさんによろしくな!!」
「スカーレットちゃんたちもまたね!!」
「ええ!また会いましょう!!」
「お嬢様ともども、お待ちしております」
お互い、挨拶を済ませると、マリーたちはギルドを後にするのだった。
☆彡彡彡
「じゃあ、行きましょうか!」
「うん!」
シェナリーの空き家に入ってきたローズが、マリーに言う。
ここはずっと買い手がつかず、放置されていた家だったが、転移石を置くのにちょうど良さそうだったので格安で借りている。
人に見られる心配が無いので非常に便利だった。
<シュン...>
二人は元通り、サクラノの家に戻ってきた。
「さあ!行くわよ!!」
ローズはそう言うと、しばらく開けていなかった玄関のドアを開ける。その瞬間、
「わぁ~~~~!!懐かしい...毎日、帰ってきていたなんて信じられない!」
マリーがその景色に思わず歓声を上げる。
「ふふふ。このくらいで感動してたら、ギルドに着いたらショック死するわよ!!さあ!!行きましょう!!」
「うん!!」
ローズとマリーは懐かしい道をギルドに向けて歩き始めた。
☆彡彡彡
「ハンナ~~~~!!帰ってきたよ~~~~!!」
サクラノのギルドに飛び込むと、マリーは大きな声で叫んだ。
「マリー!!どう?元気してた??」
ハンナはカウンターから飛び出すとマリーのもとへと走ってくる。
両手を繋ぎ、ピョンピョンと飛び跳ねて喜ぶ二人。
その様子を見て、
(帰ってきて良かったわね!!こんなに喜んでるマリー見るの、いつ以来かしら??)
ローズも自然と笑顔になるのだった。
「で、どうなの?」
ハンナがローズに聞こえないようにこっそりマリーに聞いてきた。
「どうって?」
マリーが不思議そうな顔をすると、
「ローズさんとの間に決まってるじゃない!!...何か進展あった?」
と興味深げに聞いてくる。
「そ、それは...」
(私たち...お互いの全てを見てるんだよね...)
マリーが真っ赤になりながら口ごもっていると、
「えっ!!まさかついに深い関係に?!」
ハンナが深読みをしてくる。
「ち、違うよ!!...だけど...もうちょっとかもしれない...」
そう恥ずかしそうに答えるマリーを、ハンナは肘で突っつきながら言った。
「じゃあ、後は押すだけよ!!もうベッドにでも誘っちゃえ!!」
「で、でも...」
マリーが無理とでも言いたげな態度を取ると、
「マリーの裸を見て何も起こらないわけがないわ!!もうその時点でゲームオーバーよ!!」
(そうだったら良かったんだけどね...)
ハンナの言葉に何故か悲しそうな顔をするマリーだった。
(ふふふ。友達だけの内緒話ってわけね!!)
こっそり囁き合う二人の様子を、ローズがにこやかに見つめていると、
「おや?帰ってきたのか。もう少しシェナリーにいると思ったが...」
そう言いながらサクラノのマスター、ジークが奥から出てくる。
「あっ!ジークさん!!お久しぶりです!!」
ローズがそう言いながらジークのもとへと歩いていく。
「あたしたち、結構、頑張ったんですよ!!」
そして、誇らしげに経歴証明書を見せると、ジークに渡した。
「ふむふむ...」
ジークが熱心に二人の活躍を読んでいる。
「ほう!トロルロードにドラゴスケルトンか!!これらの強敵を剣で倒してしまうとは!!...この短い間にかなり成長したな!!」
「へへへ~~~」
ジークの言葉にローズが照れ笑いをする。
しかし、真面目な顔に戻るとジークにミランダとの試合を話し出した。
「でも、向こうでミランダさんと試合をする機会に恵まれたんですけど、その剣に翻弄されるばかりで...まぐれで相討ちには出来ましたけど、剣の奥深さを知りました!」
「そうか...ミランダ君と剣を交えたか...しかし、相討ちとは驚きだな!!詳しく話してくれないか?」
ジークは『ミランダと引き分けた』と聞いて、興味を持ったようだ。ローズに戦いの詳細について聞いてきた。
「はい!一挙手一投足まで鮮明に覚えています!!まずあたしが...」
それからローズの説明が続く。そして、最後に負けを意識したときに体が勝手に動いた話をした。
「...という訳なんです...あたし、あの一撃を再現しようとしたんですが出来なくて...」
ローズの話を聞いたジークは、
「ふむ。最後に体の力が抜け、全身が柔らかくなったようだね。その剣を『柔の剣』と言う!!」
「柔の剣...」
ジークの発した言葉をローズが復唱する。一つ頷いたジークは話を続ける。
「ローズ君の得意なスピードとパワーを活かした攻撃的な剣は『剛の剣』と言う!」
「柔の剣は剛の剣より上なんですか??」
ローズがジークに聞くと、
「必ずしもそうではない!時と場合によってそれは変わる。理想は剛の剣を極めたものが柔の剣を身につけることだ!!」
ジークはそう断言した。
「あたし、柔の剣を身につけようと心に決めたんです!!でもまだ早いのでしょうか?」
ローズはジークの言葉を聞くと、不安になったようで、そうジークに尋ねる。すると、
「ふむ。しかし、ドラゴスケルトンを倒したとなると剛の剣はかなり高いレベルになったと考えるべきだな!そろそろローズ君も柔の剣を学ぶときが来たのかもしれない...」
「じゃあ!!」
ジークの言葉にローズの顔が晴れる。
「いいだろう!稽古をつけてあげよう!!」
ローズにそう言うと、ジークはハンナに聞いた。
「少し、留守にするがギルドは大丈夫だね?」
「ええ!今日は特に変わった事もありませんし...でも何かあったときの為に場所だけ教えていただけませんか?」
そう答えたハンナにジークは練習場所を教えた。
「そうだね!街の中では手狭だから、門を出たところで稽古をするとするか!」
「はい!!」
ジークの言葉にローズが元気よく答えた。
翌日、マリーがローズに『サクラノに戻りたい』と言うと、ローズも賛成してくれた。
「うん!ありがとう!!っていうかこの家、サクラノにあるんだけどね!!」
マリーが笑って言った。
「ふふふ。そうね!でも、一応、ギルドで経歴証明書、もらっておこうか?あたしたちの活躍、知って欲しいし!」
ローズがそう言うと、
「そうだね!!で、もらったらすぐに家を出てもいいのかな...いきなり現れたら計算が合わないけど...」
マリーが心配するが、
「大丈夫でしょ!いざとなったらジークさんがなんとかしてくれるわよ!!移動時間がもったいないわ!!」
ローズは気楽にそう言う。
「そうだね!!ハンナにも会いたいし、お父さんやお母さんにも会いたい...楽しみだなぁ!!」
マリーはそう言ってにこやかに笑った。
(ふふふ。マリーにとってサクラノは故郷だものね!!たまにこうやって帰るのも悪くないわね!!どうせ一瞬だし!!)
ローズはマリーの顔を見て自分もうれしくなるのだった。
☆彡彡彡
「はいよと!これが経歴証明書だ。分かってると思うが開かねぇようにな!!」
シェナリーのギルドでサクラノに向かうことを告げると、マスターが経歴証明書を渡してくれた。
「分かってるわよ!!しばらく留守にするけど大丈夫?」
ローズがマスターに聞く。すると、
「あら?わたくしたちもいますのよ!!わたくしじゃ力不足だと言いたくて?」
近くにいたスカーレットたちがやってきて言った。
「あっ!!スカーレットちゃん!!しばらく会えなくなるね...でもすぐ戻ってくるから!!」
その様子を見たマリーが寂しそうに言う。
「べ、別に寂しいわけでは...」
スカーレットは照れながらそう言うが、
「お嬢様はまた一緒に冒険がしたいそうですわ!!お二人の進展具合も気になっているようで...お互い仲のいいところを見せ合うというのも...」
「ワカクサ!!その口の軽さはどうにかならないかしら...」
ワカクサが抑揚のない声で淡々としゃべるのをスカーレットが止め、溜息を吐いた。
「ははは...」
思わず苦笑いをするマリー。
「まあ、ミランダたちもどっか行っちまったが、しばらくは何も起きねぇだろうし大丈夫だろう...」
その様子を眺めていたマスターだったが、話が落ち着いたようなので、再び話し始める。
「あら、ミランダさんたちも別の街に行ったのね!!どうしたのかしら?...もしかしてあたしたちが仕事を奪ったから?」
ローズが申し訳なさそうに言うと、
「気にするこたぁねぇ!!冒険者ってのはそういうもんだ!!」
とマスターは気にする様子もなく答える。
そのまま、しばらく談笑していたマリーたちだったが、
「じゃあ、行くわね!!」
「ああ!ジークさんによろしくな!!」
「スカーレットちゃんたちもまたね!!」
「ええ!また会いましょう!!」
「お嬢様ともども、お待ちしております」
お互い、挨拶を済ませると、マリーたちはギルドを後にするのだった。
☆彡彡彡
「じゃあ、行きましょうか!」
「うん!」
シェナリーの空き家に入ってきたローズが、マリーに言う。
ここはずっと買い手がつかず、放置されていた家だったが、転移石を置くのにちょうど良さそうだったので格安で借りている。
人に見られる心配が無いので非常に便利だった。
<シュン...>
二人は元通り、サクラノの家に戻ってきた。
「さあ!行くわよ!!」
ローズはそう言うと、しばらく開けていなかった玄関のドアを開ける。その瞬間、
「わぁ~~~~!!懐かしい...毎日、帰ってきていたなんて信じられない!」
マリーがその景色に思わず歓声を上げる。
「ふふふ。このくらいで感動してたら、ギルドに着いたらショック死するわよ!!さあ!!行きましょう!!」
「うん!!」
ローズとマリーは懐かしい道をギルドに向けて歩き始めた。
☆彡彡彡
「ハンナ~~~~!!帰ってきたよ~~~~!!」
サクラノのギルドに飛び込むと、マリーは大きな声で叫んだ。
「マリー!!どう?元気してた??」
ハンナはカウンターから飛び出すとマリーのもとへと走ってくる。
両手を繋ぎ、ピョンピョンと飛び跳ねて喜ぶ二人。
その様子を見て、
(帰ってきて良かったわね!!こんなに喜んでるマリー見るの、いつ以来かしら??)
ローズも自然と笑顔になるのだった。
「で、どうなの?」
ハンナがローズに聞こえないようにこっそりマリーに聞いてきた。
「どうって?」
マリーが不思議そうな顔をすると、
「ローズさんとの間に決まってるじゃない!!...何か進展あった?」
と興味深げに聞いてくる。
「そ、それは...」
(私たち...お互いの全てを見てるんだよね...)
マリーが真っ赤になりながら口ごもっていると、
「えっ!!まさかついに深い関係に?!」
ハンナが深読みをしてくる。
「ち、違うよ!!...だけど...もうちょっとかもしれない...」
そう恥ずかしそうに答えるマリーを、ハンナは肘で突っつきながら言った。
「じゃあ、後は押すだけよ!!もうベッドにでも誘っちゃえ!!」
「で、でも...」
マリーが無理とでも言いたげな態度を取ると、
「マリーの裸を見て何も起こらないわけがないわ!!もうその時点でゲームオーバーよ!!」
(そうだったら良かったんだけどね...)
ハンナの言葉に何故か悲しそうな顔をするマリーだった。
(ふふふ。友達だけの内緒話ってわけね!!)
こっそり囁き合う二人の様子を、ローズがにこやかに見つめていると、
「おや?帰ってきたのか。もう少しシェナリーにいると思ったが...」
そう言いながらサクラノのマスター、ジークが奥から出てくる。
「あっ!ジークさん!!お久しぶりです!!」
ローズがそう言いながらジークのもとへと歩いていく。
「あたしたち、結構、頑張ったんですよ!!」
そして、誇らしげに経歴証明書を見せると、ジークに渡した。
「ふむふむ...」
ジークが熱心に二人の活躍を読んでいる。
「ほう!トロルロードにドラゴスケルトンか!!これらの強敵を剣で倒してしまうとは!!...この短い間にかなり成長したな!!」
「へへへ~~~」
ジークの言葉にローズが照れ笑いをする。
しかし、真面目な顔に戻るとジークにミランダとの試合を話し出した。
「でも、向こうでミランダさんと試合をする機会に恵まれたんですけど、その剣に翻弄されるばかりで...まぐれで相討ちには出来ましたけど、剣の奥深さを知りました!」
「そうか...ミランダ君と剣を交えたか...しかし、相討ちとは驚きだな!!詳しく話してくれないか?」
ジークは『ミランダと引き分けた』と聞いて、興味を持ったようだ。ローズに戦いの詳細について聞いてきた。
「はい!一挙手一投足まで鮮明に覚えています!!まずあたしが...」
それからローズの説明が続く。そして、最後に負けを意識したときに体が勝手に動いた話をした。
「...という訳なんです...あたし、あの一撃を再現しようとしたんですが出来なくて...」
ローズの話を聞いたジークは、
「ふむ。最後に体の力が抜け、全身が柔らかくなったようだね。その剣を『柔の剣』と言う!!」
「柔の剣...」
ジークの発した言葉をローズが復唱する。一つ頷いたジークは話を続ける。
「ローズ君の得意なスピードとパワーを活かした攻撃的な剣は『剛の剣』と言う!」
「柔の剣は剛の剣より上なんですか??」
ローズがジークに聞くと、
「必ずしもそうではない!時と場合によってそれは変わる。理想は剛の剣を極めたものが柔の剣を身につけることだ!!」
ジークはそう断言した。
「あたし、柔の剣を身につけようと心に決めたんです!!でもまだ早いのでしょうか?」
ローズはジークの言葉を聞くと、不安になったようで、そうジークに尋ねる。すると、
「ふむ。しかし、ドラゴスケルトンを倒したとなると剛の剣はかなり高いレベルになったと考えるべきだな!そろそろローズ君も柔の剣を学ぶときが来たのかもしれない...」
「じゃあ!!」
ジークの言葉にローズの顔が晴れる。
「いいだろう!稽古をつけてあげよう!!」
ローズにそう言うと、ジークはハンナに聞いた。
「少し、留守にするがギルドは大丈夫だね?」
「ええ!今日は特に変わった事もありませんし...でも何かあったときの為に場所だけ教えていただけませんか?」
そう答えたハンナにジークは練習場所を教えた。
「そうだね!街の中では手狭だから、門を出たところで稽古をするとするか!」
「はい!!」
ジークの言葉にローズが元気よく答えた。
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