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【第八章】あなたと色づく世界
デートみたいじゃない?
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次の日、私は朝から張り切ってお弁当を作った。
中身は、おにぎり、卵焼き、唐揚げ、ブロッコリーのサラダ、そしてタコさんウインナー! ――ちょっと子供っぽいラインナップになってしまったけど、これでいいよね?
そして釣り竿まで準備して、意気揚々とハチの家の玄関前に立つ。手に持ったお弁当と釣り竿を見て、今さら恥ずかしさが込み上げてくる。
――これって、なんだか本格的なデートみたいじゃない?
それに「魚釣りに誘う女子」ってどうなんだろう? ハチに引かれないかな……
不安が少しずつ膨らんでいくけど、もう後戻りはできない。深呼吸をして、玄関のチャイムを押した。
「ハチー!」
満面の笑みを作って、ハチを出迎える。
ドアが開き、ハチが顔を出す。軽装だけど、どことなく爽やかな雰囲気が漂う彼を見て、心臓がトクンと鳴る。
「おはよう、可琳」
「おはよう!」
ハチの中に、小さい頃の私たちの記憶はどれくらい残っているんだろう。それを確かめる意味も兼ねて、今日はあの頃よく遊んだ河原に行ってみることにした。
もちろん、近くにお店はない。だから、お腹が空いたら食べられるようにお弁当を作っただけ。それだけの意味なんだけど……。
「どこから行こうか……ねぇ、釣り竿持ってきちゃった。久しぶりに川で魚釣りとかしてみる?」
照れ隠しで、思い切り元気に提案してみる。
「いいね。川遊びとか、何年ぶりだろう」
ハチが柔らかく笑った。
「ね! たまには童心にかえって楽しもう」
とりあえず拒否されなくてよかった! 心の中で安堵の息をつく。
それにしても、川遊びなんて本当に久しぶりだ。
川のせせらぎ、風の匂い、陽射しにきらめく水面、そんな情景を思い浮かべるだけで、胸がわくわくしてくる。
昨日のハチは、顔を赤らめたり、少し緊張している様子があったけれど、今日のハチは落ち着いて見える。どこか自然体で、隣にいると心地よい。
見た目はお互い、すっかり大人になったけど、こうして話していると、あの頃の空気が流れているような気がする。懐かしくて、少しくすぐったい。
川へ続く道は、緑豊かで穏やかだった。蝉の鳴き声と、遠くから鳥のさえずりが聞こえる。途中からは、誰ともすれ違わない。まるで世界に二人きりみたい。
正確に言えば、それは本当にその通りなんだけど。
中身は、おにぎり、卵焼き、唐揚げ、ブロッコリーのサラダ、そしてタコさんウインナー! ――ちょっと子供っぽいラインナップになってしまったけど、これでいいよね?
そして釣り竿まで準備して、意気揚々とハチの家の玄関前に立つ。手に持ったお弁当と釣り竿を見て、今さら恥ずかしさが込み上げてくる。
――これって、なんだか本格的なデートみたいじゃない?
それに「魚釣りに誘う女子」ってどうなんだろう? ハチに引かれないかな……
不安が少しずつ膨らんでいくけど、もう後戻りはできない。深呼吸をして、玄関のチャイムを押した。
「ハチー!」
満面の笑みを作って、ハチを出迎える。
ドアが開き、ハチが顔を出す。軽装だけど、どことなく爽やかな雰囲気が漂う彼を見て、心臓がトクンと鳴る。
「おはよう、可琳」
「おはよう!」
ハチの中に、小さい頃の私たちの記憶はどれくらい残っているんだろう。それを確かめる意味も兼ねて、今日はあの頃よく遊んだ河原に行ってみることにした。
もちろん、近くにお店はない。だから、お腹が空いたら食べられるようにお弁当を作っただけ。それだけの意味なんだけど……。
「どこから行こうか……ねぇ、釣り竿持ってきちゃった。久しぶりに川で魚釣りとかしてみる?」
照れ隠しで、思い切り元気に提案してみる。
「いいね。川遊びとか、何年ぶりだろう」
ハチが柔らかく笑った。
「ね! たまには童心にかえって楽しもう」
とりあえず拒否されなくてよかった! 心の中で安堵の息をつく。
それにしても、川遊びなんて本当に久しぶりだ。
川のせせらぎ、風の匂い、陽射しにきらめく水面、そんな情景を思い浮かべるだけで、胸がわくわくしてくる。
昨日のハチは、顔を赤らめたり、少し緊張している様子があったけれど、今日のハチは落ち着いて見える。どこか自然体で、隣にいると心地よい。
見た目はお互い、すっかり大人になったけど、こうして話していると、あの頃の空気が流れているような気がする。懐かしくて、少しくすぐったい。
川へ続く道は、緑豊かで穏やかだった。蝉の鳴き声と、遠くから鳥のさえずりが聞こえる。途中からは、誰ともすれ違わない。まるで世界に二人きりみたい。
正確に言えば、それは本当にその通りなんだけど。
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