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第一章 とても不思議な世界
38話 異世界①
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季節の変わり目、二月の下旬頃の事。
大叔父の言葉により、夜は入る事を禁じられていた山の中を日々喜は一人で進んで行く。
普段山に入る時に比べその時は軽装な姿であった。と言うより、彼は高校の学生服を着込み、誰がどう見ても学校帰りのいでたちで、山の中を物凄い速さで走って行く。
――そこで止まれ! この弱虫!
木の枝の中から、カラスの鳴き声が聞こえた。
暗闇の中では、その黒い姿を見出す事は出来なかった。しかし、日々喜は見えない存在の言葉に従うかのように足を止めると、そのまま一本の木に手を着き、体を休める様に肩で息をし始めた。
山頂を目指すでもなく、ただここまで道無き道を全力で走り抜けて来たのだ。
――身近な人間の死が初めてでは無い癖に、何故逃げ出した! 出会ったその日から、全ては今日の日の為にあったと何故考えない! 逃げ切る事の出来ない運命だとお前は知っているはずだぞ!
日々喜が手を着き休んでいた木の枝から、一羽のカラスが地面へと飛び降り、日々喜の足下に近づいて来た。
――帰れ! 死者の魂はお前の中に残り続ける。憑りつかれるぞ! 別れの言葉を言え! お前は、自分の祖母とちゃんと決別して来るんだ! さっさと帰れ! クソッ!
カラスは泣きわめくと、くちばし使って日々喜のズボンの裾に噛みつき、引っ張り始めた。
「うるさい!」
日々喜はそう一声上げると、カラスを追い払う様に足を蹴り上げた。
「何時も……、分かったような事を言って、知ったような事を言って、何もできない、何もしないくせに」
こちらを睨みつける日々喜から少し距離を置き、カラスは落ち着きが無い風に首を動かしている。
――……日々喜。お前、聞こえているのか? この俺の声が。
「遠くに行く! 僕の居場所はもう、ここにはありません」
再び日々喜は走り出した。
呆気に取られていたカラスは、思い出したかのようにその後を追い始める。
――待て日々喜! その先は駄目だ!
カラスの言葉等に聞く耳を持たない。
暗い夜の闇の中で一心不乱に走り抜けていくと、周囲は本人の気が付かない内に、一切の光が入り込まない程の完全な暗闇へと変わって行った。
――日々喜、戻れ!
カラスの言葉が響いた時、それまで、切り立った崖でも歩いていたかのように、日々喜は足を踏み外した。
自分の歩き慣れた山道に、そのような場所があるとは考えていなかった。
驚きと恐ろしさのあまり、もがく様にしながらも、何とか足を滑らした断崖にしがみ付いた。
「……つかまれ」
人の声が頭の上から聞こえると、そこから手が差し伸べられた。
人の手であるようだ。暗闇であるにも拘らず、何故かハッキリとそのシルエットが判別できる。
「この先は駄目だ。帰れなくなる」
「帰る? どこに? 僕の行く先は遠くでしょ」
日々喜がそう答えた時、迫る黒い手から彼を逃そうとするかのように、しがみ付いていた崖が崩れた。
「日々喜!」
暗闇に沈み込む様に落ちて行く日々喜。そして、それをつかもうと黒い手もまた暗闇へと伸ばされて行った。
◆◇◆◇◆
悪夢から目を覚ました日々喜は眠たげに目を開いた。
薄ぼんやりとした明かりが顔に掛り、布団の中にでもいるかの様に、張りの有る肌触りの悪いシーツの上で寝かされていた。
寝惚けて虚ろになった頭を引きずり、顔に掛る明かりから逃れる様に寝相を変えようとするが、掛布団の異様な重さに締め付けられ、身体が思うように動かない。それでも何とか、布団の上をもがこうとすると、掛布団が生肉の様にズルリと滑り、日々喜の身体と擦れ合った。
その異様な感覚に日々喜は漸く辺りを確認し始めた。
眩しいと感じた光は、自分がうつ伏せになっている若草色のシーツの中から、透き通る様に放たれている。その光に照らされて、それまで掛布団と思われた物が、ピンク色の肉壁として存在をあらわにしていた。
自分の背中にピッタリとくっつくその肉壁は、まるで生きているかのように波打ち、透明な僅かに粘りのある液体を分泌している。
そこは明らかに何か巨大な生き物の腹の中だった。
しかし、そうと分かっても腹の中がなぜこんなにも明るいのだろうと、疑問を感じる。
日々喜は自分の押し付けられる若草色のシーツの様な物を手でさすりながら確かめた。細い繊維質状の物が幾重にも折り重ねられた布地で、糊の効き過ぎたシーツの様に固く、所々ぼこぼことしている。そして、この布を挟んだ真下からライトでも当てられたかの様に、光が透過していた。
日々喜が状況の整理をする最中、どこからともなく楽しげに話す子供の声が聞こえて来る。
「……梯子だよ。とても簡単でしょ?」
「ずるいわ。言われなきゃ分らないもの……」
「フフ、じゃあ、次は……」
締め付けられる空間の中で、日々喜はその声の在りかを確かめる様に首を回すと、何も考えずにそちらに向かって這いずり始めた。
ナメクジの様にシーツの上をにじる日々喜。努力の割に進んだ距離は僅かであったが、それでも、自分のうつ伏せになるベッドが普通の形をしていない事に気が付く。
それは、丸く楕円状の形になっている。全貌はまだ分からないが、全身で感じた道のりを頭の中でつなぎ合わせて行くと、丁度、ピーナッツの様な立体図が出来上がって行くのだ。
日々喜がそのピーナッツ状のベッドを確認している時、再び子供たちの愛らしい声が、その中から聞こえ始めた。
日々喜は耳をそばだてる。声の感じから二人の女の子だと分かった。
「さあ、できた。これは何かわかる?」
「うーん、……分かった。ほうき、ほうきでしょ?」
「フフフ、正解」
日々喜は中からする声に聞き入る。這いずり続けた身体は上下が逆さまになり、逆立ちをしながら壁に耳を押し当てるような格好になっていた。
「じゃあ次は……」
「待って、ノーマ。次は私が作るから、ノーマが当ててみて」
そう声が響くと、丁度日々喜の顔の辺りを押し付ける様に、中に居る子供が自重を預けた。
「ほら出来た。これなーんだ?」
「蝶々?」
「ブー!」
「蛾かな?」
「おしい! でも違う」
「えー、分からないよ」
「正解は、アイディ・クイン!」
「ずるい! 分かりっこないよ、アリーナ」
顔面を圧迫され続ける日々喜は、子供とは思えない程の力に抗いながら、やっとの思いで話し掛けた。
「あ、あの、ちょっといいかな?」
「ひっ!?」
中の人物は驚いたような声を上げた。それに合わせて大きなピーナッツ状のベッドを揺らし、その場を飛び退いて行った。
「どうしたの、アリーナ?」
「誰かいる! 私の背中を撫で廻してささやいたの!」
内部の光源に照らされ、シーツ越しに見える二人の女の子の影は、一体どこからが首でどこからが頭か分からない程に丸々としていて、二人はその丸い胴体をもたげ、先端近く、恐らくは首の辺りから生えた六本の触手をお互いに絡めるようにして抱き合ていた。
そして、その内の一人がもう一方を押し退ける様にしてこちらに近づいて来る。
「ノーマ、そこよ。ほら、よく見たら少し膨らんでる。気を付けて」
「おい、お前! 一体誰なんだ? どうやってここに来た?」
子供達の質問に、日々喜は応え始める。
「な、長岐日々喜です。ついさっき、目が覚めたら、何故かここに居たんだ」
「目が覚めたらだって? ここは僕達の寝所だぞ! 余所者が休眠する場所じゃないんだ!」
「ご、ごめん。ただ、最近こう言う事が多くて。目が覚める度に良く分からない所に来てしまうんだ」
「何訳の分からない事言ってんだ! さっさとあっちに行けよ!」
日々喜は中の女の子の怒りをこれ以上買わない為にその場を後にしようとする。再び、彼女らのベッドの外側を這いずる様に動き始めた。
「イヤー! 気持ち悪い! 変な動きしてる!」
「このヤロー、離れろって言ってるのに! ふざけるな!」
女の子はそう叫ぶと、内側から日々喜の事を叩き始めた。全体重を乗せた体当たりの様な衝撃が数度に渡って無防備な身体を襲った。
「い、痛! ちょ、ちょっとまっ、待ってよ! こっちにも事情が、あ、有るんだから」
日々喜の弁解も空しく、女の子は容赦なく不審者の身体を打ち据えた。
その時、それまで日々喜の身体を押し付けていたピンク色の肉壁が、大きく上へ上へと波打ち、日々喜の身体を引っ掛ける様にして、ピーナッツ状のベッドから引きはがして行く。
日々喜は逆さまになりながら、絞り出される様に引っ張り上げられて行った。
すると、今度は足元の方から子供達とは異なる話声が聞こえ始めた。
「……周囲の警戒は……、そうか、分かった。……ここは、俺一人でも平気さ……」
肉壁から分泌された粘液によってベトベトになっていた下半身から、外気に触れたような冷たさを感じた時、それまで自分を絞りあげていた力が止まったのを日々喜は感じ取った。
大叔父の言葉により、夜は入る事を禁じられていた山の中を日々喜は一人で進んで行く。
普段山に入る時に比べその時は軽装な姿であった。と言うより、彼は高校の学生服を着込み、誰がどう見ても学校帰りのいでたちで、山の中を物凄い速さで走って行く。
――そこで止まれ! この弱虫!
木の枝の中から、カラスの鳴き声が聞こえた。
暗闇の中では、その黒い姿を見出す事は出来なかった。しかし、日々喜は見えない存在の言葉に従うかのように足を止めると、そのまま一本の木に手を着き、体を休める様に肩で息をし始めた。
山頂を目指すでもなく、ただここまで道無き道を全力で走り抜けて来たのだ。
――身近な人間の死が初めてでは無い癖に、何故逃げ出した! 出会ったその日から、全ては今日の日の為にあったと何故考えない! 逃げ切る事の出来ない運命だとお前は知っているはずだぞ!
日々喜が手を着き休んでいた木の枝から、一羽のカラスが地面へと飛び降り、日々喜の足下に近づいて来た。
――帰れ! 死者の魂はお前の中に残り続ける。憑りつかれるぞ! 別れの言葉を言え! お前は、自分の祖母とちゃんと決別して来るんだ! さっさと帰れ! クソッ!
カラスは泣きわめくと、くちばし使って日々喜のズボンの裾に噛みつき、引っ張り始めた。
「うるさい!」
日々喜はそう一声上げると、カラスを追い払う様に足を蹴り上げた。
「何時も……、分かったような事を言って、知ったような事を言って、何もできない、何もしないくせに」
こちらを睨みつける日々喜から少し距離を置き、カラスは落ち着きが無い風に首を動かしている。
――……日々喜。お前、聞こえているのか? この俺の声が。
「遠くに行く! 僕の居場所はもう、ここにはありません」
再び日々喜は走り出した。
呆気に取られていたカラスは、思い出したかのようにその後を追い始める。
――待て日々喜! その先は駄目だ!
カラスの言葉等に聞く耳を持たない。
暗い夜の闇の中で一心不乱に走り抜けていくと、周囲は本人の気が付かない内に、一切の光が入り込まない程の完全な暗闇へと変わって行った。
――日々喜、戻れ!
カラスの言葉が響いた時、それまで、切り立った崖でも歩いていたかのように、日々喜は足を踏み外した。
自分の歩き慣れた山道に、そのような場所があるとは考えていなかった。
驚きと恐ろしさのあまり、もがく様にしながらも、何とか足を滑らした断崖にしがみ付いた。
「……つかまれ」
人の声が頭の上から聞こえると、そこから手が差し伸べられた。
人の手であるようだ。暗闇であるにも拘らず、何故かハッキリとそのシルエットが判別できる。
「この先は駄目だ。帰れなくなる」
「帰る? どこに? 僕の行く先は遠くでしょ」
日々喜がそう答えた時、迫る黒い手から彼を逃そうとするかのように、しがみ付いていた崖が崩れた。
「日々喜!」
暗闇に沈み込む様に落ちて行く日々喜。そして、それをつかもうと黒い手もまた暗闇へと伸ばされて行った。
◆◇◆◇◆
悪夢から目を覚ました日々喜は眠たげに目を開いた。
薄ぼんやりとした明かりが顔に掛り、布団の中にでもいるかの様に、張りの有る肌触りの悪いシーツの上で寝かされていた。
寝惚けて虚ろになった頭を引きずり、顔に掛る明かりから逃れる様に寝相を変えようとするが、掛布団の異様な重さに締め付けられ、身体が思うように動かない。それでも何とか、布団の上をもがこうとすると、掛布団が生肉の様にズルリと滑り、日々喜の身体と擦れ合った。
その異様な感覚に日々喜は漸く辺りを確認し始めた。
眩しいと感じた光は、自分がうつ伏せになっている若草色のシーツの中から、透き通る様に放たれている。その光に照らされて、それまで掛布団と思われた物が、ピンク色の肉壁として存在をあらわにしていた。
自分の背中にピッタリとくっつくその肉壁は、まるで生きているかのように波打ち、透明な僅かに粘りのある液体を分泌している。
そこは明らかに何か巨大な生き物の腹の中だった。
しかし、そうと分かっても腹の中がなぜこんなにも明るいのだろうと、疑問を感じる。
日々喜は自分の押し付けられる若草色のシーツの様な物を手でさすりながら確かめた。細い繊維質状の物が幾重にも折り重ねられた布地で、糊の効き過ぎたシーツの様に固く、所々ぼこぼことしている。そして、この布を挟んだ真下からライトでも当てられたかの様に、光が透過していた。
日々喜が状況の整理をする最中、どこからともなく楽しげに話す子供の声が聞こえて来る。
「……梯子だよ。とても簡単でしょ?」
「ずるいわ。言われなきゃ分らないもの……」
「フフ、じゃあ、次は……」
締め付けられる空間の中で、日々喜はその声の在りかを確かめる様に首を回すと、何も考えずにそちらに向かって這いずり始めた。
ナメクジの様にシーツの上をにじる日々喜。努力の割に進んだ距離は僅かであったが、それでも、自分のうつ伏せになるベッドが普通の形をしていない事に気が付く。
それは、丸く楕円状の形になっている。全貌はまだ分からないが、全身で感じた道のりを頭の中でつなぎ合わせて行くと、丁度、ピーナッツの様な立体図が出来上がって行くのだ。
日々喜がそのピーナッツ状のベッドを確認している時、再び子供たちの愛らしい声が、その中から聞こえ始めた。
日々喜は耳をそばだてる。声の感じから二人の女の子だと分かった。
「さあ、できた。これは何かわかる?」
「うーん、……分かった。ほうき、ほうきでしょ?」
「フフフ、正解」
日々喜は中からする声に聞き入る。這いずり続けた身体は上下が逆さまになり、逆立ちをしながら壁に耳を押し当てるような格好になっていた。
「じゃあ次は……」
「待って、ノーマ。次は私が作るから、ノーマが当ててみて」
そう声が響くと、丁度日々喜の顔の辺りを押し付ける様に、中に居る子供が自重を預けた。
「ほら出来た。これなーんだ?」
「蝶々?」
「ブー!」
「蛾かな?」
「おしい! でも違う」
「えー、分からないよ」
「正解は、アイディ・クイン!」
「ずるい! 分かりっこないよ、アリーナ」
顔面を圧迫され続ける日々喜は、子供とは思えない程の力に抗いながら、やっとの思いで話し掛けた。
「あ、あの、ちょっといいかな?」
「ひっ!?」
中の人物は驚いたような声を上げた。それに合わせて大きなピーナッツ状のベッドを揺らし、その場を飛び退いて行った。
「どうしたの、アリーナ?」
「誰かいる! 私の背中を撫で廻してささやいたの!」
内部の光源に照らされ、シーツ越しに見える二人の女の子の影は、一体どこからが首でどこからが頭か分からない程に丸々としていて、二人はその丸い胴体をもたげ、先端近く、恐らくは首の辺りから生えた六本の触手をお互いに絡めるようにして抱き合ていた。
そして、その内の一人がもう一方を押し退ける様にしてこちらに近づいて来る。
「ノーマ、そこよ。ほら、よく見たら少し膨らんでる。気を付けて」
「おい、お前! 一体誰なんだ? どうやってここに来た?」
子供達の質問に、日々喜は応え始める。
「な、長岐日々喜です。ついさっき、目が覚めたら、何故かここに居たんだ」
「目が覚めたらだって? ここは僕達の寝所だぞ! 余所者が休眠する場所じゃないんだ!」
「ご、ごめん。ただ、最近こう言う事が多くて。目が覚める度に良く分からない所に来てしまうんだ」
「何訳の分からない事言ってんだ! さっさとあっちに行けよ!」
日々喜は中の女の子の怒りをこれ以上買わない為にその場を後にしようとする。再び、彼女らのベッドの外側を這いずる様に動き始めた。
「イヤー! 気持ち悪い! 変な動きしてる!」
「このヤロー、離れろって言ってるのに! ふざけるな!」
女の子はそう叫ぶと、内側から日々喜の事を叩き始めた。全体重を乗せた体当たりの様な衝撃が数度に渡って無防備な身体を襲った。
「い、痛! ちょ、ちょっとまっ、待ってよ! こっちにも事情が、あ、有るんだから」
日々喜の弁解も空しく、女の子は容赦なく不審者の身体を打ち据えた。
その時、それまで日々喜の身体を押し付けていたピンク色の肉壁が、大きく上へ上へと波打ち、日々喜の身体を引っ掛ける様にして、ピーナッツ状のベッドから引きはがして行く。
日々喜は逆さまになりながら、絞り出される様に引っ張り上げられて行った。
すると、今度は足元の方から子供達とは異なる話声が聞こえ始めた。
「……周囲の警戒は……、そうか、分かった。……ここは、俺一人でも平気さ……」
肉壁から分泌された粘液によってベトベトになっていた下半身から、外気に触れたような冷たさを感じた時、それまで自分を絞りあげていた力が止まったのを日々喜は感じ取った。
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