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第二章 奪い合う世界
22話 森の王者③
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ゴブリン達との毎木調査を終えた日々喜は、一人森の東側、ルーラーの住処に戻って来た。
森の中にあるにも関わらず、不自然に開けたその場所では、中央に根付いた桜の木が満開を迎えていた。
日々喜はサクラの鑑賞を一頻り楽しむと、その広場の草むしりを開始し始めた。何時からこのように開けた場所になっていたのか分からないが、初めて訪れた時に比べ、だいぶこの場所も荒れ始めて来ている。背の高い草花に混じり、春に種から芽を出した若木が顔を覗かせ始めているのだ。
この場所に働いていたエレメンタルの力が弱まっている。日々喜は草や若木を一本一本引っこ抜きながらそう考えた。
後継者はまだルーラーになっていない。コウミがそう言っていた。何を切っ掛けにして彼女達がルーラーという立場につくのか分からなかったが、きっとその影響が森中に出始めているのだろう。
「お! 日々喜じゃん。遊びに来たの?」
薄く若草の色合いをした大きな羽を広げて、一人の女の子がその場所に舞い降り、日々喜に話し掛けた。
「こんにちはノーマ」
「こんちは。あのうるさいのは一緒じゃないの?」
あのうるさいの、コウミの事だ。お互いに鬱陶しがっているのか、コウミは陽のある内は、西側の森で過ごしていた。
「コウミは、夜に戻って来るよ」
「あっそ。ずっと戻って来なければいいのにね」
「ノーマはアリーナと一緒じゃないの?」
「アリーナ? アリーナならずっとそこに居るよ」
ノーマはサクラの木の方を指差した。
よくよく見てみれば、満開の花の中で身を隠すようにしながら、こちらを窺う女の子の姿が薄っすらと確認できた。
「お前の事を警戒してるんだよ。ちょっと待ってな」
ノーマはそう言うと飛翔し、アリーナの下へと飛んで行った。そして、サクラの影に隠れていたアリーナの腕を引き、日々喜の下に連れ出して来た。
「ほら早く。二人で遊ぶより、三人で遊んだ方が楽しいったら」
アリーナはノーマの陰に隠れながら、こちらの様子を窺っていた。未だに、日々喜の存在に不信を抱いている。
「こんにちは……」
「……」
会話もままならなかった。
「もう! 何時まで気にしてるんだよ。黙ってちゃ何もできないじゃんか」
「……何か、何時もと違う。臭い……」
「臭い? 言われてみれば、日々喜。お前、今日は臭いぞ」
日々喜は先程子ゴブリンから貰ったキノコを懐から取り出す。
「多分、これの所為だよ」
「キノコ?」
二人は不思議そうに日々喜の持つキノコを見つめた。
「朽ち木から生まれたんだ。ねえ、ノーマ、アリーナ。遊ぶ前に少し聞いてほしいんだけど」
「何?」
「森の荒廃が意外と広く進んでる。特に西側の、ここから離れた場所が酷いんだ」
日々喜はキノコをしまい込むと、今日調査した事を二人に話し始めた。
「人の通る道も作られていない場所だから、多分、これまでは、ルーラーがこの森を管理して、森の若さを保っていたんだと思う。アイディに代わって、誰かが管理する必要があるよ」
「それで?」
ノーマは興味なさそうに尋ねた。
「僕やゴブリンの皆じゃ力不足なんだ。二人が早くルーラーになって、ちゃんとイバラ領の支配者として仕事をしてくれなきゃ困るんだけど」
日々喜は陳情する。
「ああ、そう言う事ね。分かった、分かった。考えとくよ。それじゃ、何して遊ぼうか」
「ノーマ……。真面目に聞いてよ。二人は後継者なんだから」
どう言う訳か、この二人はルーラーとしての地位に着く事に前向きでは無いと日々喜には思えた。
イバラ領の管理。ルーラーの話をすると、ノーマは何時も適当な相槌しか返さず、話を逸らそうとする。アリーナに至っては、先の通り、意思疎通も出来ていなかったのだ。
「聞いてるさ。でも、僕達は今、ルーラーになる為の勉強をしてる所なんだ」
「勉強?」
「そうさ。支配者の玉座につく為にテイオー学を勉強してるんだ。だから日々喜。お前は僕達に従って、毎日僕達の遊び相手をしていればいいんだよ。これも大切な勉強なんだからな」
「そんな事を言って、遊びたいだけじゃないか……。ここもちゃんと草刈りをしておかないと、誰も入れなくなってしまう。あのサクラの木だって、本当は森の中に生えてる物じゃないから、いずれは他の木々に埋もれて枯れて行ってしまうよ」
「お前がやればいいさ」
「僕が?」
「そうだ、それがいいよ。毎日、森を見回って、森の管理をして、ここの草むしりもしてくれればいい。もちろん、僕達の勉強に付き合った後にだけどね」
「いくら何でも手が回らないよ。アリーナ、君もそう思うでしょ? この先、ルーラーの力が必ず必要になるんだ」
日々喜は黙っていたアリーナにも意見を求め始める。
「ルーラーになる為に分からない所があるのなら、知っている人に聞きに行こう。フェンネルお嬢様ならきっと教えてくれるはずだから」
「私は……」
アリーナは口籠った。
「ああ、もう! うるさい! 分かったよ。それなら、この広場は僕達が管理するよ。それでもって、勉強が終わったら、ちゃんとイバラの全てを見ればいいんだろ!」
ノーマがアリーナに代わって、日々喜に応えた。
「勉強は何時までかかるかな? 夏までに終えてくれると助かるんだけど」
「夏前に終わるさ!」
「本当に? ノーマも分からなかったら、フェンネルお嬢様の所に――」
「くどい奴だな! もう良いったら! あんまりしつこくするようなら、お前もあの黒い奴と一緒に、ここへの出入りを禁止しちゃうぞ」
身勝手な言葉に日々喜は困った表情を浮かべる。それを見たノーマは小憎らしい程のしたり顔を一瞬見せた。
「あーあ、折角僕らの下僕にしてやろうと思ったのに。勉強も一からやり直しだよ」
「分かったよ、ノーマ。夏までの間は、僕が森の管理をするよ」
「僕達の遊び相手も忘れるなよ。一番重要なんだから」
ノーマは、気の優しい下僕に飛びつきながらそう言った。
「待って、ノーマ!」
突然アリーナが声を上げた。
「どうかしたのアリーナ?」
「誰かこの森に、近くに入って来た」
額に生えた櫛状の触角を盛んに動かしながら、アリーナはそう答えた。
「ホントだ。……人間みたいだけど、知らいない奴だ」
ノーマがそう言う。
日々喜は不思議そうに二人の様子に注目していた。
二人の持つその触角は、暗闇を飛び交う蛾が、遠くにいる自分のパートナーを探し出すレーダーの様に、侵入者の事を見分ける事が出来るらしい。
「そうだ! 日々喜、お前が行って注意して来いよ」
「僕が行くの?」
「そうだよ。森の東側は僕達が住んでいるんだから、安々と入って来ちゃダメって伝えて来るんだ」
「勉強はどうするのさ?」
「お前が戻って来てからするんだよ! 分かったらさっさと行けったら!」
日々喜はノーマに追い立てられるようにその場を後にした。
「どんくさいし、口うるさい奴。でもこうやって、面倒事を押し付けてやれば、暫く玉座につかなくて済む」
日々喜の立ち去った方角を見据えながら、ノーマがアリーナにそう言った。
「アリーナだってその方がいいだろ?」
「そうね……。でも、ノーマ。人間達の言葉も聞いてあげた方がいいかも……」
「突然何を言い出すんだい。あんなに気持ち悪がってたのに。それに支配者の玉座についたら、僕達は滅多に遊べなくなっちゃう。この領域からだって出れなくなる。アリーナはそれでいいの?」
「……良くない。嫌よ」
「だったらこのままでいよう。面倒な事は日々喜やゴブリン達に任せておけばいいんだ」
「そうね……」
森の中にあるにも関わらず、不自然に開けたその場所では、中央に根付いた桜の木が満開を迎えていた。
日々喜はサクラの鑑賞を一頻り楽しむと、その広場の草むしりを開始し始めた。何時からこのように開けた場所になっていたのか分からないが、初めて訪れた時に比べ、だいぶこの場所も荒れ始めて来ている。背の高い草花に混じり、春に種から芽を出した若木が顔を覗かせ始めているのだ。
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後継者はまだルーラーになっていない。コウミがそう言っていた。何を切っ掛けにして彼女達がルーラーという立場につくのか分からなかったが、きっとその影響が森中に出始めているのだろう。
「お! 日々喜じゃん。遊びに来たの?」
薄く若草の色合いをした大きな羽を広げて、一人の女の子がその場所に舞い降り、日々喜に話し掛けた。
「こんにちはノーマ」
「こんちは。あのうるさいのは一緒じゃないの?」
あのうるさいの、コウミの事だ。お互いに鬱陶しがっているのか、コウミは陽のある内は、西側の森で過ごしていた。
「コウミは、夜に戻って来るよ」
「あっそ。ずっと戻って来なければいいのにね」
「ノーマはアリーナと一緒じゃないの?」
「アリーナ? アリーナならずっとそこに居るよ」
ノーマはサクラの木の方を指差した。
よくよく見てみれば、満開の花の中で身を隠すようにしながら、こちらを窺う女の子の姿が薄っすらと確認できた。
「お前の事を警戒してるんだよ。ちょっと待ってな」
ノーマはそう言うと飛翔し、アリーナの下へと飛んで行った。そして、サクラの影に隠れていたアリーナの腕を引き、日々喜の下に連れ出して来た。
「ほら早く。二人で遊ぶより、三人で遊んだ方が楽しいったら」
アリーナはノーマの陰に隠れながら、こちらの様子を窺っていた。未だに、日々喜の存在に不信を抱いている。
「こんにちは……」
「……」
会話もままならなかった。
「もう! 何時まで気にしてるんだよ。黙ってちゃ何もできないじゃんか」
「……何か、何時もと違う。臭い……」
「臭い? 言われてみれば、日々喜。お前、今日は臭いぞ」
日々喜は先程子ゴブリンから貰ったキノコを懐から取り出す。
「多分、これの所為だよ」
「キノコ?」
二人は不思議そうに日々喜の持つキノコを見つめた。
「朽ち木から生まれたんだ。ねえ、ノーマ、アリーナ。遊ぶ前に少し聞いてほしいんだけど」
「何?」
「森の荒廃が意外と広く進んでる。特に西側の、ここから離れた場所が酷いんだ」
日々喜はキノコをしまい込むと、今日調査した事を二人に話し始めた。
「人の通る道も作られていない場所だから、多分、これまでは、ルーラーがこの森を管理して、森の若さを保っていたんだと思う。アイディに代わって、誰かが管理する必要があるよ」
「それで?」
ノーマは興味なさそうに尋ねた。
「僕やゴブリンの皆じゃ力不足なんだ。二人が早くルーラーになって、ちゃんとイバラ領の支配者として仕事をしてくれなきゃ困るんだけど」
日々喜は陳情する。
「ああ、そう言う事ね。分かった、分かった。考えとくよ。それじゃ、何して遊ぼうか」
「ノーマ……。真面目に聞いてよ。二人は後継者なんだから」
どう言う訳か、この二人はルーラーとしての地位に着く事に前向きでは無いと日々喜には思えた。
イバラ領の管理。ルーラーの話をすると、ノーマは何時も適当な相槌しか返さず、話を逸らそうとする。アリーナに至っては、先の通り、意思疎通も出来ていなかったのだ。
「聞いてるさ。でも、僕達は今、ルーラーになる為の勉強をしてる所なんだ」
「勉強?」
「そうさ。支配者の玉座につく為にテイオー学を勉強してるんだ。だから日々喜。お前は僕達に従って、毎日僕達の遊び相手をしていればいいんだよ。これも大切な勉強なんだからな」
「そんな事を言って、遊びたいだけじゃないか……。ここもちゃんと草刈りをしておかないと、誰も入れなくなってしまう。あのサクラの木だって、本当は森の中に生えてる物じゃないから、いずれは他の木々に埋もれて枯れて行ってしまうよ」
「お前がやればいいさ」
「僕が?」
「そうだ、それがいいよ。毎日、森を見回って、森の管理をして、ここの草むしりもしてくれればいい。もちろん、僕達の勉強に付き合った後にだけどね」
「いくら何でも手が回らないよ。アリーナ、君もそう思うでしょ? この先、ルーラーの力が必ず必要になるんだ」
日々喜は黙っていたアリーナにも意見を求め始める。
「ルーラーになる為に分からない所があるのなら、知っている人に聞きに行こう。フェンネルお嬢様ならきっと教えてくれるはずだから」
「私は……」
アリーナは口籠った。
「ああ、もう! うるさい! 分かったよ。それなら、この広場は僕達が管理するよ。それでもって、勉強が終わったら、ちゃんとイバラの全てを見ればいいんだろ!」
ノーマがアリーナに代わって、日々喜に応えた。
「勉強は何時までかかるかな? 夏までに終えてくれると助かるんだけど」
「夏前に終わるさ!」
「本当に? ノーマも分からなかったら、フェンネルお嬢様の所に――」
「くどい奴だな! もう良いったら! あんまりしつこくするようなら、お前もあの黒い奴と一緒に、ここへの出入りを禁止しちゃうぞ」
身勝手な言葉に日々喜は困った表情を浮かべる。それを見たノーマは小憎らしい程のしたり顔を一瞬見せた。
「あーあ、折角僕らの下僕にしてやろうと思ったのに。勉強も一からやり直しだよ」
「分かったよ、ノーマ。夏までの間は、僕が森の管理をするよ」
「僕達の遊び相手も忘れるなよ。一番重要なんだから」
ノーマは、気の優しい下僕に飛びつきながらそう言った。
「待って、ノーマ!」
突然アリーナが声を上げた。
「どうかしたのアリーナ?」
「誰かこの森に、近くに入って来た」
額に生えた櫛状の触角を盛んに動かしながら、アリーナはそう答えた。
「ホントだ。……人間みたいだけど、知らいない奴だ」
ノーマがそう言う。
日々喜は不思議そうに二人の様子に注目していた。
二人の持つその触角は、暗闇を飛び交う蛾が、遠くにいる自分のパートナーを探し出すレーダーの様に、侵入者の事を見分ける事が出来るらしい。
「そうだ! 日々喜、お前が行って注意して来いよ」
「僕が行くの?」
「そうだよ。森の東側は僕達が住んでいるんだから、安々と入って来ちゃダメって伝えて来るんだ」
「勉強はどうするのさ?」
「お前が戻って来てからするんだよ! 分かったらさっさと行けったら!」
日々喜はノーマに追い立てられるようにその場を後にした。
「どんくさいし、口うるさい奴。でもこうやって、面倒事を押し付けてやれば、暫く玉座につかなくて済む」
日々喜の立ち去った方角を見据えながら、ノーマがアリーナにそう言った。
「アリーナだってその方がいいだろ?」
「そうね……。でも、ノーマ。人間達の言葉も聞いてあげた方がいいかも……」
「突然何を言い出すんだい。あんなに気持ち悪がってたのに。それに支配者の玉座についたら、僕達は滅多に遊べなくなっちゃう。この領域からだって出れなくなる。アリーナはそれでいいの?」
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