消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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妖槍の小太郎異世界海賊記②

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 「お控《ひけ》えなすって!」
そう叫ぶ小太郎に面食らった女海賊は
「な、なに? お、お控えなすって?」と復唱した

 「さっそくのお控え、ありがとうござんす。
軒下3寸借り受けましての御仁義、失礼さんにござんす。
 これよりあげます言葉のあとさき、間違えましたらごめんなすって。

 手前生国と発しますは、北の廃村 廃屋布団の上にござんす。 稼業上、親と発しますは、霧森の魔王、初代田辺浩二にござんす。
 手前姓名の儀、発します。
 性は木枯し 名は小太郎、人呼んで、「妖槍の小太郎」と発します。
 お見掛け通り、あちこちの、お兄いさん、お姐さんに、迷惑掛けがちな、猫又にござんす。
 以後面体お見知りおきのうえ、嚮後万端、よろしくお引き回しのほど、おたの申します」

っと、挨拶を交わす。
女海賊は「あ、ああ……魔王? え? 魔王の配下?」
と、あたふたし始め
「ま、まぁごゆるりとしてください! 小太郎殿! ささっずずいと!」
 そういうと、食堂の部屋へと案内し始め自分の隣へと座らせると、飯を追加し小太郎の分も出させた。 小太郎は「忝ない!」と叫んで、
 「あ、こちら魔王が好きな酒です良かったら……」と【妖精王】を樽で三つだす。
「これはこれは! 大層な物を! おい!」
と、声をかけると船員が数人駆け寄り、器に入れ始めそれを全員に回るようにすると
 「今宵は霧森の魔王の配下で小太郎殿が遊びに参られた! 手土産の酒も頂いた! オメェ達! 失礼の無い様にな! それじゃあ! 旗揚げ一周年記念を祝ってぇ! カンパーイ!」

 ちょうど良かったらしいタイミングで、小太郎が来たことにより泊も付いたらしいキャプテンクッキイは、大笑いしながら小太郎と話をする

 「まさか私等の事を魔王が知っていなさるとは! こんなに嬉しい事はないよ!」
 「はははっ魔王は何でも知っていなさる、まぁ時間があれば遊びにくると良い。 その時は小太郎の名前を出せば問題なくお目通りも叶うだろう」
「おおお! ならばいつか向かおうと思う! やぁ楽しみだな! ワハハハハハハハッ!」

 さすが小太郎である。適当な事を言いながら、話が通りそうな事しか伝えない。 決して、うっかり乗りましたなんて口が裂けても言うもんか!と、心に決めてるだけはある。

 宴は滞りなく終わり、この跡住処の半島に帰るというので、付いてった。 その半島は本島の島から橋が1本だけしか無く、其処にも配下が居て入ってくる者を見張っているので、下手な奴はやって来ないらしい。陸の孤島でやりたい放題なんですねぇ。

 「何かその橋を見た者が分かりやすい目印何かが欲しいと思ってるんだが、何かないか? 小太郎殿」
「それなら、一発で分かる簡単なのがあるよ? 明日帰り際に一緒に行って作ってやろう」
そう言うと小太郎は客室へと行って眠ることにした
「へぇ! 一発でねぇ……お手並み拝見と行こうじゃないか! 楽しみだな」と、嬉しそうに女海賊も部屋へと帰り眠った。

 その次の朝、荒縄を一本貰うと、旅支度を済ませた小太郎は女海賊の喰鬼畏《クッキイ》を連れて橋の入り口までやって来た。

 「では、ここに……」

 ぴょんと軽々と橋の上に跳び乗った小太郎にざわっと声がしたが
 「ざわつくな、小太郎殿は魔王の配下であるぞ! 当然の身のこなしである!」
そう言いまわってざわつきを消した

 「この様に絞首刑に使う縄を吊るしておけば、この先を渡る者に「死」のイメージを付けられる。つまり、この先へ行くなら命の保証はしねーぞ? って言うメッセージになりやす」

 「おおおおおおおおおおおおおっ!!」

 これには女海賊もクルー達も吃驚で歓声をあげた。 「何と分かりやすい! いや、おそれいった!」
と、始終良い印象のまま小太郎は女海賊と別れた

(いやー、 ブラッ〇〇グーン読んでて良かったー)

そして、小太郎は新大陸へとやってきたのであった。



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