消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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学校を作ろう④

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 銀狼村を出て霧森をでた俺達は一路北へ向かった
もちろん徒歩ではない、馬くんに馬車を引いてもらい達くんにバーテンダー&料理長を頼み御者台には俺が座り、馬車の中では内田が達くんの料理の腕前を唖然と見ている。

 「達くんヤバくね?高級ホテルの料理長とか狙えるんじゃねーか?家庭科料理の部は、先生は達くんで決まりじゃね?」
「家庭科全般で大丈夫だよ?達くん裁縫も得意だから」
そう言ってから俺の服を見せる
「俺の服とかシノとか親父の服とか?最近は達くんが作ってるからな」
「は?……え?あれ、どっかに卸してたよな?隣町だっけ?」
「雀蜂のマークで察しろよ」
エンブレムが雀蜂のマークで、靴とかバッグも売ってたりする。【蜜蜂のマークでは無く、雀蜂を横から見た姿だ。間違っても蜜蜂と混同しないように頼む!】ピューマの横で似た感じの蜂のマーク……
「あれ、パクリとか何とか言われてなかったか?SNSで叩かれてたけど……」
「何言ってんだよ、ちゃんと商標登録出来たんだから問題ねーし、もし問題あっても揉み消すから神気で」ニヤリと
「うわー……一番持たせちゃいけない奴に力持たせちゃった訳か……」
「そんな事より、内田。なんでお前が俺の従者何かに立候補したんだ?」
達くんにバカルディの蜂蜜酒割を貰う
「は?今更かよ……うーん。考えとくよ」
蜂蜜酒を達くんに注文する内田
「うっわ理由なしかよ。あんまり苦しめないでね?」
肴のドライフルーツを齧る
「……所で村長。なんの先生集めるか決まってんのか?」
俺にもくれと手が伸びたので、一掴みのドライフルーツを乗せる
「アー適当にさらって任せた方が面白そうではあるんだけど、自分の子もソイツから習うと思うと、真面目に探したくなるよな」
新しくドライフルーツの袋を開ける
「最初から真面目に探せよ……ろくでもねーな相変わらず」
達くんに皿を貰ってドライフルーツを載せる
「まず先に、なんの教科を教えるかだよな」
蜂蜜酒を啜り、ため息を吐く。美味かったらしい
「え、そっから!?学校立てる前に考えることじゃねーの?」
呆れ顔で見詰められた。照れる
「いや、学校欲しい!から始まってるからな、俺の場合。だから取り敢えず箱物からスタート」
腕組みながらドヤ顔
「後先考えないで箱物作ったバブル期の政治家みたいな考えだな」
呆れて首を振りながら蜂蜜酒のおかわりを頼む
「いーじゃん!今回資金ゼロだぜ?作ったのドワーフだし、払ったの亮ちゃんの酒だし」
酒代は後で払ったよ?シルフが。
釘もいらねーから100%世界樹だし、つなぎ目釘で打とうとしたら、繋がって継ぎ目も無い不思議仕様。地震来ても超安心、撓るから震度7でも揺れないの。土砂崩れでも問題無しの強度で、多分核兵器でも放射能を濾過して、新鮮な空気を運ぶとか何とか……しかも一部生木で世界樹生えてるから世界樹の葉も採取可能とかどこ目指してるか分からない建物になってる。学校の管理にエルフ達が立候補して、森から引っ越してきて学校の何処かに潜んでるらしい、トイレの花子さんならぬトイレのエルフさんとかになってそう。中にはトイレのエロフさんもいて欲しい。
 まぁあれは、形の変わった世界樹と言っても過言じゃない。切ったはずの木なのに、生命力感じるし、地味に成長してるし、そのうち階数がいつの間にか増えてるとかありそう。
 学校の七不思議が成長する学校とか全然怖くない方向で増えそうな勢い。
 階段数が増えるとか、普通に世界樹が成長した。で、話が終わる。ピアノが深夜に鳴り出すとか、潜んでたエルフが弾いてるで終わる。人体模型が動き出すとか、アレぬらりひょんの仲間だし。
 普通にスケルトンでいつの間にか使役してたとかあるし。ゾンビを少し丁寧に作り直して、人体生標本にもしたし?
学校の七不思議は不思議じゃない日が来たな。

 「……何考えてるか知らねーが、なんの教科を教えるか考えろよ?村長」
本当にこいつはよーみたいな顔する内田
「あ!農業とか教えたいな。将来に役立つ授業あった方かいーだろ?」
将来的にはフルーツから自家製ドライフルーツとか欲しい
「珍しく為になる言葉が出てきたな……」
「……珍しくかよ……」
「とりあえず、家庭科、農業、算術、国語、地理、歴史、社会、道徳、武道、冒険者、騎士、情報処理、海賊……ほか何かある?」
「なんだよ海賊て……」
「小太郎くんが海賊やってるて聞いたから……」
(小太郎?あぁ猫又か……)
「……まぁ今決まってるのを消去法で消して、残ったやつ探そうぜ?」

今決まってるのは……
家庭科 達くん
農業 ノーム
冒険者 親父(一応元S)
海賊 小太郎推薦者

 「あれ?意外と決まってなかったな。
普通の一般教科は姉とかに任すか……騎士と武道さがすか?」

「あ~。じゃあそれで探すとして……王都か帝国行こうぜ」

「先に王国だな、じゃ、馬くん。それでよろしく~」
「ヒィィン」
「馬任せかよ……」

だがここで馬くん右の休憩場へ入っていって内田が焦る
「おい!馬が勝手に休みだしたけど大丈夫なのか!?」
「うちの馬車はホワイトだから、ちゃんと二時間ごとに休憩入る事になってんだよ」
「夕方になったらこっちの仕事が少し増えるけどな、飼葉とかだけど、放し飼いでも、問題ないから焚き火したら世界樹のウッドチップ地面に敷いてウマ君その上に鎮座させとけばOK

「世界樹のウッドチップとか……オーベロン泣くぞ?」
「もう泣いたよ」
「うわぁ……もう精霊王泣かせんなよ……」
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