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学校を作ろう⑤
しおりを挟む「しかし騎士ねぇ……魔王の学校に勤めてくれる騎士がいるとは思えんのだけど?」
内田の爆弾発言で全くそのとおりな気がしてきた
俺の顔を見た内田は、笑いを堪えなかった。
「……暗黒騎士を探すか?」
「ダークナイト?おおっカッコイイけど魔王なら呼べば来るんじゃね?あれ中身スケルトンだろ?」
「おー?そういえば……ダークナイト召喚!」
「ここでかよ!せめて、外で呼べ!」
と、馬車から蹴り出され……転んだ先に足元が見えて「召喚により馳せ参じました!」と、ダークナイトが、片膝付いて登場。
「えっと、うちの村で先生してくれるか?」
「仰せのままに!」
そう一言言うと、走って麹村へと旅立ちました。
「騎士完了っと、あと武人か……格闘家か?騎士と冒険者居たら格闘家必要かな?」
腰に手を当て考えるが、まったく要らない気がしてきた。よし、却下だな。
あとは適当にダラダラとするか……
探し人居なくなったし……
「おい!ダラダラするなら、王国止めて海賊だったか?誘いに行けよ。遊んでる暇ねーぞ?」
「……くっ!今やろうと思ってたのに!」
「お前は中学生から成長止まってるだろ絶対」
下らない話をしながら、何故か半分怒られながら海賊探しにシフトチェンジした俺達は、一路海岸を目指して(馬くんが)進む
「どうやって海出るの?」
「え?内田が知ってるんじゃないの?」
「いや?」
「じゃあ馬くんに頼もう!」
「馬くん、海に変更ね?王国止めて!」
「ヒィィン!」
「これでオッケ!」
すると、ウマ君はしっかりとした足取りで帝国方面の道へと歩む
「便利だな……馬くん。魔王より優秀とか流石」
「内田だって知らなかったじゃんよ!」
「陸から行く方法はあまり取らないからな」
「そういや、人間やめてましたもんね」
「魔王に言われたくねーなぁ……」
ここに半妖精vs魔王が一触即発……が、達くんの
「ケンカ ダメ メシヌキ」
その一言で和解。そして何故か達くん割烹着着てた。(オカンか!)
所詮男など胃袋さえ抑えてしまえば1番の支配者はオカンと言いたいのだろう。流石達くん深いなぁ
「所で魔王のネーミングセンスて見たまんまだよな……センスねーのか?ハチくんなんてまんまだしよ?馬くんもだけど……なんで【達くん】だけ違うの?」
「んー。【ハチくん】達だったから?」
「……は?」
「だからさぁ、ハチくんに先に名前付けた時に横に居たのが達くんともう一人だった訳だよ」
「ああ、【ハチくん】が先頭で【達くん】ともう一人居て、ハチくん達と……まんまなのは変わんねーのな……」
「う、うるさいなぁ……分かりやすいだろ?」
「……お前子供にはちゃんと考えてやれな?グレちまうぞ?」
「流石に長男、次男とか止めろよ?」
「いやでも、日本人のネーミングセンスて俺とあんまり変わらなくね?」
一郎次郎三郎四郎五郎六郎って……
「……そう言えばそうな……俺の知り合いに二卵性の双子産まれたからって、惠恵にしようとしてた奴居てよ?離婚とか言われてたから、気を付けろな?」
「いや、でもそれアリじゃないの?」
「えー……ナシだろ?」
二卵性なら顔だって変わるし……名前付けるのって大変じゃん?みんなどうやって名前付けてるんだろう……。キラキラじゃなければ何でもって言うか、画数だったりは有るだろうけどねぇ?
なんて話してたら夕暮れで、馬くんは野営地へと入っていく。
一番奥へと進むと出やすい様に方向だけ出口に向けてから止まる。真ん中編に先に野営中の集団が居たが、関係ないのでスルー。
「お、仕事だ。ほら内田行くぞ」
「お?おお……何処に?」
「付いてくれば分かる」
俺の跡を内田が付いてきて、俺の行動を観察
馬車横の小さな蓋を開けると鎖が出てくるから
それに飼葉桶と水桶を吊るし、飼葉桶には切り草タップリ9分目まで入れて、燕麦4升米1升ふすま2升と塩を1掴み入れてネ水(ウンディーネ水)でコネコネ混ぜ混ぜしてよく混ぜる。
水桶にもネ水を満タン入れて、飲んで貰ったら、また満タンにする。
マッサージ兼ネ水にサラ粉混ぜてお湯にしながらゴシゴシタオルで拭いて、乾いたタオルで拭いてやったら、ブラシを満遍なく掛けてピカピカサラサラにする、尻尾も暖かいタオルにして拭いてやってからブラシでサラサラにして、疲労回復ツボ押しマッサージしたら、カシミア製馬着を掛けてやる。
爪の裏も手入れして、土とか取って、ネ水付けたブラシで擦って汚れを落とし、油を塗って終わり。
「で、焚き火の近くにウッドチップ敷いとけば良いから。したらその上で勝手に寝るから」
と、説明。
「あ、柵とかしねーの?」
「うん。逃げないから大丈夫だし、遠くに行っても戻ってくるし、遠くに行くときは達くん乗ってるから安全。寧ろ襲ってくる奴がいたらそっちのが心配。万が一相手を殺しちゃっても、馬車の浄化槽部分にスラスラの仲間居るから、証拠隠滅するし、怪我だけなら、達くん治せるから大丈夫」
(ははは、切り付けて治すのか……まぁ、魔王の周りでおいたする馬鹿も居ねーか……人間以外)と、納得した内田。馬車の上にも周辺にも翅妖精居るから、見張りは任せてある。
達くんには、馬くんの護衛を任せて今日の晩飯は内田が作る。でっかいフライパンでトマト妖精特性トマトをふんだんに使ったパスタ、これが美味くて最近の俺のブーム。
ジュウジュウ焼いてると漂う香りに釣られて執事風の護衛と貴族か何かの譲ちゃんが蝿のように寄って来た。
「そのパスタ頂けるかしら?」
「お嬢様が食べたいと仰られている用意しなさい」
シカトして二人してモリモリ食べる。
「おう、粉チーズあるぞ魔王」
「おお、勇者の所の仕入れたん?」
「あそこの師匠のな。勇者のは、もう少し待ってくれとよ」
「へぇ、もう少しで出来るのか!楽しみだねぇ」
「だな!」
ははははっと笑いながら食べていると
「ちょっと!早くしなさいよ!」
「お前達!早く準備しないか!」
と、何故か椅子と机まで出して来てた
そのまま放置して、モキュモキュ食べる二人
シャリンと剣の抜く音が聞こえた瞬間
キンッと鉄の切れる音がしたあと、執事がドサッと尻餅。そこへお嬢ちゃんの叫び声が重なり
タダダダッと騎士っぽいのが集団で集まり始め
シャリンシャリンと剣の音か響き渡り、盾を構えて譲ちゃんを護りだす
「アサシンが出たぞー!」と叫び出し
「うおぉぉぉおりゃあぁぁぁっ!」と叫びながら達くんと交戦中の護衛騎士
スッカリお腹いっぱいで、食後の日本酒 温感を二人で呑みながら観戦中。
「おー、達くんも強いねぇ」
「まぁ、昆虫王の所の近衛だったらしいからなぁ」
「そんなのよく引き抜けたな……」
「ハチくんの妹分なんだとさ」
「へぇ……って、達くん女かよ」
本当にネーミングセンス0だなお前とブツブツうっちー
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