魔法少女チナツ

あるちゃいる

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魔法少女1-10

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 「まぁ、あの後貴方をつけてましたが部屋が分からなかったのです」
 そういうとニコニコと笑うが、先程の美少女ではないお兄さんが笑顔になった所で可愛くもなんともなかった。

 「しかし何故こんな手の混んだやり方をするんですか? その場で渡せば済むことでしょう?」
 と、お茶を出しながら言うと手をプラプラさせながら

 「サ~プラ~イズ♡」

 と、のたまった。
 一発殴ってやろうかと思ったがやめた。

 ため息を吐きながら武器のカタログを手に取るとページをめくる。

 暫くパラパラとページをめくる音だけが響く(最初にとかよくある説明が書いてあるので読み飛ばす)

 最初の一ページ目
 アサルトライフル
 その種類と使用方法と弾丸付きで5万~
 二ページ目
 各種日本刀4万円~
 三ページ目
 各国産ロケットランチャー
 10万円~
 と、武器の数々がお手頃価格で載っていた。

 「おい!魔法少女なのに実物が魔法より安いってどうなってんだよ!」
 「それはですね、リスクが高い方が安いんです」
 「……リスク?」
 「そう!リスクです」
 「なんのリスク?」
 「逮捕されるリスクです」
 「アウトじゃねーかよ!」

 俺は武器カタログを投げた。

 「あ、因みに返品は受け付けていませんので」
 そう言うと。男は立ち上がりパンツを履き直す。
 すると再び美少女に戻ったが、服装が違っていた、そんな彼女を見て俺が驚いていると
 「ふふふ♡驚きましたか? 大成功ですね♪」
 そういうとその場でくるりと回り決めポーズした。

 「服を想像して創造するんです♪するとどんな服にも変えられますよ? あ!でも、ズボンはやめた方が良いですよ?」
 「なんで?」
 「何でって……パンツ脱げないから?」

 あ……なる程……。

 「先輩からのアドバイス♡」
 と、唇に人差し指を縦に付けて片目をつぶってウィンクされた。
 その顔はとても可愛いんだけど……さっきの細マッチョを思い出すとただの変態だった。

 「それじゃ! 頑張って犯罪者を捕まえてね♡」

 そう言うと靴を履いてベランダへ出る。
 「あ、そういえばどうやって(ベランダに)」っと言いかけた時

 美少女は再びパンツをずらして細マッチョになると、そのままベランダから飛び降りた。

 「なっ⁉」

 っと、慌てて下を見ると、アスファルトを転がって着地したと思ったら走って闇夜へと消えていった。
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