魔法少女チナツ

あるちゃいる

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魔法少女2-2

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 変態は本当に全て悪なのかと疑問を持ったまま
 半年が過ぎた。
 生活の為と割り切って
 変態協会の会員を倒して回っていた。

 二玉を倒して2日ほど経った頃に、
 変態協会と魔法少女協会から封筒が届いた日、
 遂に俺の名前がバレた。

 棲家はバレてないが、目撃情報や出没地域から割り出された
 その範囲に俺の住む団地も入っていた。

 それからと言うもの魔法少女の格好で歩くだけで
 変態協会の会員達から執拗に狙われた。

 だが、二玉が一番強かったらしく、
 連戦連勝で俺の住む街から会員を一掃したようだ。

 少なくとも23区内は俺の縄張りと
 理解してくれたようだった。

 因みに二玉の賞金額は一千万だった。
 魔法の使用金額は百二十万だったので黒字になった。

 二玉が倒された後、変態協会達は
 武器を所持していて、
 素手で倒せるのは三割くらいだった。
 それでも三千万のプラスになっているので、美味かった。

 そして、賞金の高さに味をしめた俺は
 関東統一という夢に向かって進む事になった。

 そんなある日、群馬の繁華街で
 俺の街で警官をしていた婦警さんに出会った。

 「あれ? チナツちゃん?」
 「え……あれ?……婦警さん?」

 なぜ疑問符なのかと言うと、服装から化粧から
 全て違ったからだった。

 私服姿は見た事なかったが、仕事でも変えたのか
 凄い高そうなブランド物で統一されていた。

 警官の給料ってこんなに多いの⁉
 と思ってしまうブランドばかりだ。

 腕時計すら数百万はしそうな
 高級な物を身に着けていた。
 化粧もケバケバしいとうか、
 派手に成っていて、一見誰か分からなかった。

 「仕事変えたんですか?」
 「んー、そうね警官は辞めたわね」
 「今何をしているんですか?」
 「ふふふ♡さてなんでしょー?」

 何だろう……風俗だろうか……。
 胸も大きかったし、
 オッパブ行けば人気者になれるだろう……。

 「えっと……夜のお仕事とか?」
 「ブッブー! 違いまーす♪
 チナツちゃんもよく知ってると思いまーす♪」

 なんか、キャラも変わったのか妙に明るかった。

 だが、俺がよく知る職業とは何だろう?

 さっぱり分からなかった。

 「あれー? 分からないのかなぁ?」
 「はぁ、すいません降参です……」

 しおらしくしながら目をうるっとさせて
 上目遣いを使いながら
 教えてくださいとお願いした。
 最近掴んだ技だった。
 これで大概の痴漢野郎は
 騙されて油断していたからな。
 まぁこの人には通じないかも知れないが……。

 と、思ったらあっさり教えてくれた。

 「やだもー♡チナツちゃんてば
 可愛いんだからー♡」

 そう言いながら手を繋がれて
 多目的トイレへと連れて行かれた。

 (え? え? なになに? 
 俺、ナニされちゃうの?)

 密かにドキドキしながら顔には出さず
 無言で手を引かれるまま付いていく。

 鍵をカチャリと閉められドアを背にしながら
 服のボタンに手を掛ける。

 俺の心臓はもう爆発しそうだった。
 そんな俺をクスクスと笑うと呟いた

 「変身♡」

 すると胸元から短い棒が現れて、彼女は光りだした。

 この光景は知っている。
 俺が何度も鏡の前で行っていたアレだ……。

 「ジャーンッ!」

 光が収まると其処に立っていたのは
 黒いローブに大きな帽子を被り、
 ブーツみたいな物を履いていた。

 そう……彼女は魔法少女へと変身したのだった。

 
 
 
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