8 / 18
八話
しおりを挟む山の向こうが紫色に成りながらじわじわとピンク色に成り、やがて朝日が顔を出す頃になると土壁の内側にある竈の周りから良い香りがしてきた。
この香りは香草入りのスープの香りか、それと軽く焼いたパンの香りが辺りに漂い始めていた。
シダルはその香りで目が醒めた
馬車の上から眺めると案の定サリーが竈で朝食の準備をしていた。
マダムタッソーの姿は無い、まだ寝ているようだ。
馬車の中から鼾が聴こえた。
朝は弱いのか?その割にはギルドの調理場に毎朝いたよな?
不思議に思って馬車の上から飛び降りて中を確認すると、鼾をかいて寝ていたのは蜥蜴のタップだけだった。
マダムタッソーの姿はどこにも無かった。
シダルはサリーに挨拶をすると馬車の周りを囲っていた壁をすべて取り払った。
すると其処には昨晩襲撃してきたらしい猪の魔獣が二匹横たわっていて、どちらの眉間にも高熱の何かで抉った様な穴が開いて、首もザックリと切れて血抜きもバッチリされていた。
その一頭がグラリと動いて腰の剣の柄をサッと握った瞬間躰の半分程血に染めたマダムタッソーが這い出してきた。
「おう、おはよーさん昨晩はこの二頭が来たのか?頭が抉ってあったから一撃だったみたいだし、音もさせないとはすごいなシダル。職人より冒険者の方が向いてそうだ」
「おはよーマダム。つぅか俺は商人だって何度も言ってるだろ?それに、倒したのは俺じゃねーぞ?多分サコラだ。血抜きしたのはマダムか?」
「なんだサコラか……通りで……ん?ああ、まだ躰の温もりが残っていたからな、こりゃ急がねーとって思って首切っといた。いい感じに抜けてるだろ?」
そのまま二人で解体していったら20分くらいで終わった。食えない一部内蔵と頭と骨はその場で穴を穿って埋めて解体した肉と食べられる内蔵と魔石をアイテムバックにしまった。
時間停止も付いてる国宝級だから出来る事だった。もう少し安いのなら仕舞う前に生活魔法の水と風で全体を冷やして仕舞う必要があるので、とても楽だった。
蜥蜴のタップがまだ寝ていたのと、別に急ぐ旅では無かったので今日はのんびりしようと言う事になり、一頭分の肉で燻製肉を作る事にした。
生活魔法の土で箱型の縦に長い物を作って、そこに1頭分の肉を3枚縦に切ると、箱の上で吊り下げる
その下の受け皿みたいね場所にサコラの木の木片を大量に出し火を付けて炎が出ない様に燻り続ける様に調節して煙で燻していく、そのまま半日程燻すので放置だ。その間にサリーの作った朝食を三人で食べた。綿毛兎のサコラは俺が出した桃を3個食べた跡、眠い目を擦りながら馬車の上に設置した箱に入って行った。
サコラ用仮眠室だ。
今日は色々したい事があったのでサクッと箱を作って藁を入れてシーツ(ハンカチ)を載せて寝床を作って其処で昨晩の疲れを癒やしてもらおうと思ったのだ。
最初は綿毛に隠れていて何処にあるか分からない首を横に振ってイヤイヤしながら肩に止まって寝るんだと駄々を捏ねていたが、フカフカの藁布団にほんのり温めた個室を見た瞬間、瞳を輝かせて藁布団に飛び込んでそのまま寝た。
気に入ってくれた様で良かった。
それにしても蜥蜴のやつよく寝るなぁ?そんなに疲れたのかねぇっと思ってチラリと見ると
「久し振りの馬車だったみたいですよ?タップさんは戦後は王宮でノンビリと過ごして居ただけだった様なので、疲れたのだと思います」
そう言って寝かせて上げてくださいとサリーにお願いされた。
もちろん今日は出立しないでここでもう一晩泊まって行くつもりだったので、笑顔で頷いて
序にもし時間あるなら燻製の煙の管理をお願い出来ないか尋ねた。
二つ返事で返事をして、おまかせ下さいと胸を叩いたので、お礼に何か美味しい物でもあったら持ってくると告げて、装備を整えると俺は一人山に入って行った。
もう少し猪肉のストックを増やして起きたいと思ったからだ。
マダムも誘おうかと思ったら今朝の二頭から取れた皮を鞣したいからと断られた。
馬車で寝てるタップ用の寝床を作りたいらしい。
暖かそうな毛皮が居たら狩ってきてと言われた。
なんでも、日が昇る前に起きて来たら馬車の横で震えながら寝てたそうだ。まぁ蜥蜴なので寒さには弱いらしいが、最近まで王宮でぬくぬくと温かい部屋で寝ていたので流石にいきなり外で寝るのは辛かった様だ。
震えてるタップを抱えて馬車に入れてやり、フードを被せてたらサリーも起きてきたので、朝食を頼み、温かいスープを飲ませてやろうと思ったらしい。
結局まったく起きなくなったので、三人の朝食になったが、サリーの作るご飯は美味しいのだ。
たっぷり野菜のゴロッとスープとナンみたいなパンに昨晩残っていた肉を刻んで焼いたのを挟んで食った。
それじゃ行ってきますと二人に手を振って広場の裏手の林から入っていって直ぐの崖を駆け上がると、そのまま鬱蒼とした藪を掻き分けて森へと入った。
余り獣さえも通らない場所だったらしく、獣道さえ無かった。
まぁ崖があったし普通はそんな所から登らないか……。意外と崖の上に巣を作る鳥なんかも居るから狙い目だったんだが、今回は居なかった。
巣は見掛けたが空っぽだった。
まぁ巣立ちのシーズンは過ぎているので期待はしてなかったが、一応ここに巣がある事は憶えておく事にした。
いつかシーズン中に来る事もあるかも知れないからな、卵は貴重だから、見付けたら回収するつもりだ。
そのまま道なき道を下枝を払いながら登っていく、時折スモールバイパ(青大将の小さい奴みたいなの)が居るので蹴り飛ばしながら歩む。
この辺の山にはまだ毒持ちは居ない。
もう少し奥の方に進めば毒持ちは現れるが、山裾とも言えるようなこの辺ではまだ居ないので蹴り飛ばして歩いても大丈夫だった。
暫く歩くと深さ5m程の裂け目が有った。
幅は狭いので出入りは難しそうだったので侵入は諦めた。
穴の中に生活魔法のライトを落として良く見ると
中は洞窟の様になっていた。
生き物の声はしなかった。
たまにダンジョンの途中で裂けた岩から外が覗ける洞窟もあるので、確認しただけだった。
もし新しいダンジョンなら中を確認しなくてはならない。
5階以上の階層があるなら、放っておくとスタンピードを起こす危険性がある。
5階層より少なかったらコアを見つけて駆除してしまえば良かった。
その場合拾った物は全て拾った人の物にはなる、
未発見ダンジョンは走破してもしなくても情報は伝えるのが義務だった。
まぁ、さっきの裂け目は多分ダンジョンでは無いだろう。ダンジョンなら音がするからだ、何かの生き物の息使いとか歩く音とか、裂け目っていうのは通路の途中で見付かる事が多い。
ダンジョンが成長する時に裂け目と言うのは出来るらしい。なので、ダンジョンならそれなりに大きな階層を持つ筈なんだ。
なんの音もしない裂け目は普通の穴だろう。
まぁそれでも確認はしないと気になるので入り口がないか探す。
多分裂け目の近い場所に入り口がある筈だ……
程なくして入り口は狭いが四つん這いでハイハイして進めば入れる洞窟を発見した。
そこを出入りしてる獣道も無いし、枯れ葉で埋まっていたし、やはりただの洞窟だったが、中の様子を探って見る事にした。
枯れ葉を退かして狭い入り口を入る。2mくらい進んだら急に天井の高い場所に出た。
ちょっとした13畳くらいの空間だった。
そこをズンズン進むと五mくらい先から明かりが広がる場所が見えた。
さっきの裂け目の場所だろう。
その裂け目を上に見ながらその下には水溜りと言っては語弊が出るくらいの泉の様な澄んだ水を湛えた場所が有った。
裂け目より壁際だったので上からでは見えなかったようだ。
その水を一掬いして口に含み、毒が無いか確認する。口の中がピリッと痺れたら毒入り、甘かったら呑める水、臭かったら腐ってる。ってくらいのアバウトさではあったが、だいたいあってるので、目安にしていた。
うん。美味しい。底の方を見てみると下から水が湧きあがって来てるのが見えた。
湧き水の様だった。
これは良い発見をした。ソロで来る時は此処で寝泊まりしよう。そうと決まれば更に奥へと進み寝床とかを作っておこう。
そう思ったシダルは軽くスキップしながら次の部屋へと進んだ。
その部屋は四畳半くらいの部屋で、真ん中に水晶が挟まった玉が鍾乳石の様な物に埋め込まれてキラキラと光っていた。
ダンジョンコアだった。
出来たてホヤホヤのダンジョンだったらしい。
泉の場所は休憩スポットだったのか……
って事は、コアを潰すとあの泉は無くなるのか……。
せっかく見つけた良さげな洞窟だったが仕方ないコアを取り外して持ち帰ろう。
育てても商人である俺には意味がないからな。
っというのも、これぐらいの小さいダンジョンはある程度育ててから走破するパーティーも居るからだった。その方が実入りが良いのだとか……。
そんなもん面倒くさいだけなのにっと思ってる俺みたいな奴はとっとと水晶だけ持ち帰って売るなり何なりした方が得策だった。
まぁ、情報だけ売るって人も中には居るが、確認や何だと色々時間も掛かるので俺は遠慮してる。
腰からナイフを抜くと水晶を包んでる鍾乳石をナイフで削り、傷を付けない様にしながら取り外す。
ポロリと音がしたら、断末魔の様な地響きがした
その直後に何処から来たのか、いつの間にか角を生やした女の子が目の前に居て、俺を指差しながら
『あ、ああっアナタ!?何してくれやがったんですか!?あ、あ、あ……何コア取り外してくれてんですか!!そんな事したら!アタシがっ!!……』
っと、言った瞬間サラサラと砂か何かが崩れる様な音がしてきた。
(洞窟でも崩れるのか!?)と思った俺はその女の子から目を離して周りを確認した。が、特に何も変わっていなかった。
じゃあどっからこの音が?と、周りを確認したり天井を確認したりしてたが何も変わらず、ただの壁だったり、天井だった。
何だよ揶揄われたのかと、その子を睨もうとしたら、出来なかった。
その子は既に着ていた装備をすべて残して白い砂山に変わっていたのだ。
「は?」
シダルの口からはそんな言葉しか出て来なかった。その子の姿を探すかの様にその場で頭をキョロキョロしたが、そんなに広くない部屋なので直ぐに何も居ないとわかった。
地面に落ちた女の子用装備をすべて拾い集めてアイテムバッグに入れた。そして、少し駆け足気味にその場を後にして急いでマダムタッソーに報告しに向かった。
ただの洞窟かと思っていたらダンジョンで、しかもダンジョンマスターらしい女の子まで倒してしまったらしい。ちょっとしたダンジョンだったらコアだけ外したら終わりなのだと教わっていたシダル。
それが、まさかの主付き(ダンジョンマスター付き)だったのだ。大迷宮の卵をぶっ壊した事になる。
つまり、放っといて少し育ててれば新しい街として機能していたかも知れない、何かの素材系になるダンジョンをあっさりサクッと砂に変えたかもしれなかったのだ。
こりゃ一大事と思って証拠の装備も持って出た。
ほぼ目の前に近い場所に有った広場に駆け寄ってきたシダルを見たサリーとマダムタッソーは何事かと立ち上がって駆け寄るシダルの側まで向かう。
「どうした!?何があった!」
ゼェゼェハァハァ言いながら「ダンジョ、女の、砂くずれ」と、息を吐き出しながら慌てて言ったもんだから途切れ途切れにしか言えなかった。
マダムタッソーには【男女、女、砂崩れ(砂漠によく出没するワーム系の魔物の渾名)】と聞こえた。なので、素早く武器を持ち出してシダルを持ち上げて山へと走った。
砂漠に居る筈の砂崩れが何故こんな山に出たのか分からなかったが、男女の冒険者がいて女の方が食われたかしたと判断したのだ。
「何処だ!場所を教えろ!」
余りにも鬼気迫る勢いで持ち上げられて走り出されたシダルは事が物凄くヤバイ事なのかと思って言い直すことも出来ずに、先程のダンジョンのある場所まで道案内した。
が、極端に出入り口が狭くマダムタッソーでは入れなかった。が、いつの間にか桃色綿毛兎のサコラも肩に止まっていて
『任せるのじゃ!どいておれ』
そう言うと『ボムっ』っと言った瞬間洞窟の入り口が爆ぜて広がり、高さのある部屋が顔を出した。
「ははっ聞いてはいたが凄いな!」
マダムは訓練施設の魔法使い部屋を吹き飛ばしてからの魔法も、山を半壊させた時も人伝に聴いた話しか知らなかった。元々脳筋なので魔法を確認しようともしてなかった。
初めてサコラの魔法を見て、噂通りだった事に驚いた。噂というのは段々尾鰭が自然と付く物だったからだ。それが噂通りとんでもないシロモノだったのだから笑ってしまった。
普通の炎系の魔法では詠唱付きであってもここ迄破壊出来なかった。それが、詠唱破棄という曖昧さですらこの破壊力だったのだ。
魔獣の亜種とは恐ろしいモノだと改めて思ったのだった。
そんな事よりワームである。砂崩れと言われる砂漠ワームの親玉がこんなちっぽけな洞窟に現れるだろうか?と、疑問に思い始めたマダムは小脇に抱えていたシダルを掴み直して地面に置いた。
「おい、シダルこの洞窟に砂漠の悪魔通称【砂崩れ】が出たってのか?お前ただのミミズと見間違えたんじゃないか?」
「は?砂漠の悪魔?何言ってんの?」
「だって砂崩れって言われたらそう思うだろ?違ったのか?」
「ああ、こっちの言い方が悪かった。ダンジョンマスター付きのダンジョンの卵をうっかり破壊しちゃったって報告しようと思ってたんだよ。マスターてある女の子はコアを外したら砂山になってしまってな?」
そう話して砂漠の悪魔とは言ってないと言い直した。が、
「一大事だ馬鹿野郎!何しでかしてくれてんだよ!?」
ギルドとしてはこんな近場に迷宮になり得たダンジョンを破壊されちゃった事に怒るしかなかった。
落とした装備とコアも見せろってんでアイテムバックに入れといた装備を出して、拳大くらいのコアも出す。
服は女物でかなり高級な仕立てで、加護も良い物だった。大迷宮の下層地帯で稀に取れるSSランク級の宝箱に入ってる装備と変わらないくらいの価値があった。それからコアの確認はサコラが鑑定持ちなので調べてもらったら、ソノダの大迷宮の卵で生後二週間と出ていると伝えた。
ソノダの大迷宮とは世界三大迷宮の一つでかなり昔からあるダンジョンだった。到達階数も345階層と途方も無い階層なのだが、未だに最下層には辿り付けて居ない程深い迷宮だった。
過去にスタンピードが起こった回数も2番目に多かった。最下層に辿り着いていないって事はそういう事だった。定期的に全階層を狩りこんで行けないという事は、強い個体が産まれてしまう危険性があるのだ。素材を永遠と取り続けられる迷宮は定期的に最下層まで倒してコアを取らずに帰って来ないとイケなかった。
未走破ダンジョンというのはそれだけで厄介な代物なのだ。
その卵が孵化して2週間でまさかのコア取りからの完全崩壊。
知らなかったとはいえ、頭を抱える自体になっていた。
「ハァァ……まぁダンマスを倒したのは凄いが……」
と、言いかけたのでシダルは止めて
「コアしか最初無かったんだよ。ダンマスらしい女の子が来たのはその後でコアを外した後だったのよ」
「……其れが事実だとすると、ダンジョンマスターは外に出ていける事に成るんだが……分かってるか?シダル。世間に発表しただけで世界の常識が色々覆るぞ?」
ダンジョンマスターはその迷宮からは出てこれないと考えられていた。それが覆るということは、かなり面倒くさい事に成る。
それが無くても金のなる木のダンジョンを壊したとなると、領主に報告したらシダルくらいのクビなら簡単に飛ばされるだろう事は分かっていた。
「仕方ない、見なかった事にするぞ?」
「え?いいのか?」
「ばらして死にたいのか?」
「いや、まだ死にたくないよ?」
「なら黙っとけ。コアは売るなよ?足が付くからな」
「……装備は?」
「売ると面倒な事に成るなぁ……仕立て直してお前が着れば?」
「嫌だよ色だってピンクだぞ?サリーにあげるか」
「ああ、そうしろ喜ぶぞ!」
そうして、ダンジョンコアのあった場所まで案内して、砂の山と化したダンマスの亡骸もコアと一緒に俺のアイテムバッグの肥やしとして仕舞う事になった。
そして、この場所はサコラのボムで爆ぜて埋めた
て証拠隠滅させた跡、馬車のある広場へと向かったのである。
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる