行商人

あるちゃいる

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七話

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 蜥蜴トカゲのタップの歩き方はなかなか良かった。
 というのも、街道は王都の街中の様に石畳など敷いておらず、凸凹だったり剥き出しの石がゴロゴロと転がっていたり徒歩でボーっと歩いてると必ずコケるかつまずくかする様な道だった。

 月に2回くらいの割合で街道整備の馬車が走って整地するが、馬車で重い木材にブラシ(デッキブラシ(大))が着いた様な物で走るだけなので、石などはそのまま転がっている。

 徒歩で旅をする人達が蹴っ飛ばして道の端に寄せるくらいだ。
 雨が降れば水たまりも出来るくらいの凸凹具合なので、気を付けて走っていてもかなり跳ねる。
 ただしそれは馬が引いた場合だ。
 意志ある蜥蜴は跳ねさせたりしないのかなるべく馬車がすんなり走れる場所を選んで走るのだ。
 シダルが引いた時にサコラが魔法で浮かせて走った事を知らないタップが青褪めたのは、全く跳ねないばかりか、全く揺れずに走ったからだった。
 熟年の御者が段差を避けて走れる様になるまで何年か掛かる、一生極める事も出来ない人もいる中で、全く揺れずに紅茶が飲めるなんて走り方をされたらそりゃ焦る。
 それが初走りだったら尚更だ。
 しかも本人を御者から見下ろして見ていた蜥蜴は、特に何かを避けてる風でも無いし、まるで花園をスキップするかの如く走るシダルに背筋が寒くなった。
 普通なら二頭立ての馬車で走るのを蜥蜴が引くからとタップだけになったが、それなりに馬車は重い。
 それを人間が引くとなると普通は動かないもんだ。
 それをシダルは軽々と引き、そして跳ねる事なく馬と同じようなスピードで走るのだ。
 馬車の重さを知るタップにしてみれば異常な光景だった。
 まぁ実際はサコラが浮かせて重さも0なら誰でも鼻歌気分で引けるんだが。
 元々シダルは王都に来る時も身体強化を使って来たもんだからスピードで言えば馬車と同等の速さだった。誰も信じてくれなかったけど。
 まぁ実際目の当たりにしたタップやサリーやマダムタッソーは信じるしかなかった。

 そんなこんなで何か対抗心を芽生えさせたタップはなるべく揺れない様に走った。
 タップが引き始めたのでサコラは浮かすのを止めて、今は魔力回復の為に屋台で買ってもらった桃(3個目)をパクついている。
 浮かすにしても結構魔力を使ったようで、少し眠そうにしていた。
 3個目の桃を食べきると、器用にシダルの肩の上で眠った。
 シダルは先程マダムタッソーが飛ばした鳥のやり方を教えてもらい、練習している。
 サリーはそれを横に座りながら応援していた。
 マダムタッソーは練習する様を眺めてはアドバイスなどしている。

 和やかに時が進みやがて最初の野営場所に着いた。

 ここでようやく前話の冒頭付近に戻る事になる。

 野営場所に着くと金具を外して伸びをしたタップは、座って脚などをほぐし始めた。
 シダルはというと、野営の準備の仕方を知らなかったが、取り敢えず薪かな?っと思い林へと向かった。
 サリーは一応蜥蜴を労うかの様に御茶を煎れて持っていった。
 マダムタッソーもまた林へと入って薪拾いを手伝った。

 一抱え程の薪を拾い戻ってきたシダルとマダムタッソーは野営の準備をする為に竈を作り始めた。
 普段だったら火など使わないシダルだったのだが、今回は4人という団体である。
 火は必須だと思ったので焚き火にした。
 寝る時は馬車の中で女性は寝る、蜥蜴は馬車の横だ。
 シダルは寝袋を馬車の上に設置して其処で寝るようだ。
 此処でシダルは気が付いた。
 「護衛ってどうすんの?」
 「普通は一定時間ごとに代わる代わるやるだろ?だが、今回は男はお前だけだし(蜥蜴は自称オカマ)、従者役なんだから、お前だけだぞ?」

 理不尽極まりない事を言い始めたマダムタッソー。
 というか、アンタ俺の護衛じゃなかったのかよ!っと思ったが口には出せず……
 ため息だけ吐いて諦めた。
 「あの、私もやります」
 主だけに任すのは気が引けたサリーは手を上げて立候補したのだが、マダムタッソーが直ぐに却下した
 「サリーは旅は初めてなんだから寝てなよ」
 「ですが!」
 シダルもサリーを休ませる事に賛成だったので、食い下がるサリーの肩に手を回して
 「有り難いけどサリーは寝ててね」
 と、断った。
 腕を回されたサリーは顔を赤くしてしどろもどろになりながら何とか頷いて今回は諦めた。

 其処でシダルは夜の見張りなどやった事は一度もなかったので、どうせならと馬車の周りを土魔法で囲む事にした。
 屋根は流石に作れなかったがアッという間に作った高さ三mは有りそうな壁が一瞬で出来上がった事にサコラとサリー以外が驚いた。
 「『なっ!?』」
 「家とかを建てる時も観ていましたが本当にあっさり作れるんですね壁って。さすが主様です!」
 そういってシダルをキラキラした目で見るサリー
 「『イヤイヤイヤイヤ!おかしいから!使い方おかしいからな!?』」
 マダムタッソーにタップは全否定し始めた。
 本来の土魔法は穴を開けたり身を守るための壁を作ったりはするが、こんなに早く作れないし馬車ごと囲む程の壁は作れないのだそうだ。
 長年培った賜物だなっと一人納得しているシダルだった。
 シダルが実家の家の修繕を始めさせられたのは四男が学校に通い始めてすぐの頃で年齢的には4歳くらいだった。
 四男は自分に降りてきた仕事は全て五男のシダルに流していた。
 学校に通える年齢は五歳からだった。そして、家の手伝いをさせられるのも五歳からだった。
 それを嫌がった四男はあっさり全てシダルにパスしたのだ。
 水を汲むのもシダル
 壁の下の方の穴を塞ぐのもシダル
 洗濯も掃除もゴミ捨てもミナン剥きもシダルに回した。そのお陰でシダルが学校に通える年になった時はかなりの体力が付いていた。
 その体力は魔法を扱う時に必要な体力だった。
 魔力だけでは上手く使えないのが魔法で勿論気力や集中力や想像力も必要だが、魔法を打ち出す時の反動も意外と強いため、体力は必須だった。
 その体力が無かった四男に魔法は身につかなかった。一年間四男の仕事を回された挙句、その年から正式に自分の仕事になった壁の修繕だったが、その年から屋根の修繕(四男の仕事)も増えた。
 四男はブクブク太っていったし、調子の良い奴だったので三男の仕事まで請け負い始めた、対価は肉が出たら貰うとか三男のオヤツを貰うとかだった。
 そして請負った仕事は全てシダルに回すもんだから
五歳の誕生日から半年が過ぎる頃には三男四男の仕事全てをこなす様になっていた。
 柱の修繕、壁の穴塞ぎ、屋根の修理と全てやるには手作業だけでは終わらない。
 そこで生活魔法の土魔法だった。
 生活魔法と属性魔法は実は大きく違う事がある。
 それが詠唱の有無だった。
 生活魔法には詠唱はないのだ。
 パッと使えないと生活に支障が出るからだ
 火を熾すのにいちいち詠唱を唱えていては日が暮れてしまう。
 鍋に水を入れたり、風呂に水を張ったりするのにいちいち詠唱を唱えていては終わらないのだ。
 別に攻撃する訳でもないので、そこまで強力な魔力も使わないので、詠唱して属性を持つ精霊を集める必要もないのだ。
 詠唱をすると言う事は、力を持つ精霊にお願いをして力を分けて貰い更にそこからどういう形でどんな風にして欲しいのか伝えてどのマトに向けて放つのかを精霊に伝える言葉なのだ。
 詠唱破棄はその行程を魔法名に刻み唱える事で省略しているに過ぎない。
 生活魔法はそれとは異なる魔法なのだった。
 そしてその違いを知っているのは実に少ないのだった。
 村の中では大賢者である英雄ゼリスのみ
 王国の中でも王宮魔導師が知るくらいだった。
 態と伝えていないとかでは無く、使ってる間に何となくそうなんじゃないかな?と気付く程度だったので、誰かに伝え残す術はなかったのだ。
 あくまでも感覚の話で立証した訳では無いのだ。
 それが立証されるのは更に200年程未来になる。この時代には無い知識だった。
 だがシダルは必要に駆られて憶えた技術だった
 そして、魔法とは無詠唱と思い込んでいた。
 そもそも自分の周りの魔法使いと呼べる人間が大賢者だけだったのだから気付くはずも無かった。
 此れで賊の侵入もある程度限定されるので仮眠程度は出来るとほくそ笑んだシダル
 顎に手をあてて何かを思案するマダムタッソーはポンと手を打ってシダルに聴いた

 「風呂って作れないか?」
 「作れますよ?入ります?」

 そんなやり取りで簡易ではあるが屋根も付けた風呂を造ったシダル

 (※ようやく前話の最初の件に持っていけた瞬間である(ホッとする作者))

 風呂に女性方が入ってる間に晩御飯を用意する
 風呂が完成し呼びに行って直ぐに鹿が居たので石礫をあてて気絶させて、そのまま捌いて肉にした。
 三人分だけ確保したら皮とかはそのままに蜥蜴の餌として食ってもらう。
 この大きさなら蜥蜴も満足だろう。
 捕れたての肉は実は焼くと硬い。 なので筋を切ったり、肉を叩いて叩いて柔らかくしたあと切り込みを格子状に入れた、蜂蜜とタモネグ(玉葱みたいなもの)を細かく切った物とで混ぜて肉の上に馴染ませる。
 水で洗った薄い石を竈の上に置いて薪に火をつけ熱して天然の鉄板ならぬ石板を作っておく
 じんわり暖かくなって水を付けると程なく乾く程度を一定に保ち、風呂から出てくるのを待った。

 やがて全員が出て来たので肉を焼く工程に入る
 再び石板を温めて水を垂らしたらジュクジュク言いながら沸騰して蒸発する迄に時間が少しかかる程度まで温め肉を焼いて行く。
 じんわりと焼いていって両面焼いたあと、毒消しならぬ虫下しの魔法を思い描きながら掛けて、皿に乗せた
 其処に塩だけを眩して二人の前に置いた。
 胡椒は無いので辛味の一味みたいな粉を少しアクセントで掛けてある。



 マダムタッソーは冒険者ギルドで料理を担当している。
 だから味にも一応うるさい方だが、石の板を使った料理はあまり食べたことは無い。石を何個か熱して鍋に入れて湯を沸騰させて食う鍋なら何回かあるが、石の上で焼くというのは無かった。
 熱が通ってるのかさえ分からなかったからだ。
 だが目の前の肉には熱は通っていそうな匂いだった。
 フォークで抑えてナイフで切って、フォークに刺して口に運ぶ。
 一口食っただけで美味いものは分かる
 数回噛むだけで肉が無くなった。
 溶けるとかでは無い。そこまで脂が乗ってる訳ではないからだ。
 この世界では殆ど肉と言えば赤身だった。
 それで良かったし疑問すら思わない。
 そんな時代だったから口に入れて数回噛んだくらいでは口の中から肉は消えないのだ。
 それが消えたのだ。
 驚きの美味さに無言で食っていく二人
 一人1ポンドくらいの量があった肉は瞬く間に二人の胃の中に消えていった
 食い終わったら終わったでナイフとフォークを持ったまま唖然としていた。
 「なんの肉だこれ?」
 「タップの咥えてるのがその肉が付いてた本体」
 そう言われて振り向くが、其処には普通の鹿が既に半分程無くなった所だった。
 「普通の鹿だと⁉あれがか!?亜種とかじゃないのか!?あの美味さで……」
 一介の料理人であるマダムタッソーもコレには驚愕した、信じられない者を見たって感じでシダルを見ていた。
 「私も驚きです……物凄く柔らかくて幼体かと思いました」
 サリーですら1ポンド肉をペロリと食っていた。

 俺の分は焼きながら食ったから既に無い。
 誰かの為に作ったことは無かったが、概ね好評だったと喜んでいると

 『そんなに美味かったのか?今度は私の分も頼む』
 
 鹿の塊を手にしながらマダム達を眺めていたタップが話し掛けた。

 「1ポンド分しか焼かないがいいか?」
 生肉食えるなら別に焼かなくてもいーだろと思って聞いてみるシダル

 『一頭分焼けよ』
 と、我儘を言い始めたタップ
 
 「断る」
 少し呆れながら断るシダルを睨みながらタップは言葉を続ける
 『従者ならやるべきだ』
 「なら従者役は金輪際やらん」
 『馬車引くのやめて帰るぞ?』
 「どーぞ?」
 『……っち。1ポンドだな?』
 「ああ」
 『……わかった。』

 1頭分も作ってられないので全く引かずにいたら諦めたらしい。
 まったくどんだけ手間暇かけると思ってんだ……
 そう言えば最初のオネェ言葉は何だったんだろうな……疲れでもしたんだろうと深く考えない様にして、寝る前に風呂にも入ったし馬車の上に乗って寝袋に入った。
 『見張りは妾がやるからシダルは寝てていーのじゃ』
 「ん?そうかい?そりゃ助かるが……いーのか?」
 『んむ。今日は疲れたろ?任せるのじゃ』
 サコラの優しさに甘える事にして寝る事にした。

 こうして麦を買い付ける旅の最初の夜が更けていった。
 
 
 
 
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