2 / 4
弍
しおりを挟む♀婆馬のゴローが生まれて初めてワシと会話してくれた。ヒンヒン言いながら喋る言語は日本語では無かったが言ってる意味は伝わったし、普通に会話も出来た。
日頃からゴローと会話が出来ればどれ程楽しいかと思っていたので、これは嬉しかった。
ゴローが言うには召喚された跡にワシ等の言葉が分かったのか、ステイタスっていうのを自分に掛けてみたところ
ゴロー(22)黒鹿毛♀
職業 馬車馬
称号 勇た者
HP 9999
MP 9999
攻撃力 999
防御力 999
素早さ 999
命中力 999
知能 999
各種耐性MAX、全属性魔法(中)、HPMP回復力(極)、爺さんの想い=強さ万倍、聖剣召喚、全言語理解、鑑定真雁
っと、なっておったそうな。で、一緒に来た三人を鑑定していたら、一般人となっていたそうだ。
ゴローの話しでは、必ず勇者戦士賢者と三種セットになる筈なので、おかしいなぁっとなったそうじゃ。だか、何故おかしいなぁと思ったのかは分からないそうじゃ。でじゃ、ゴローが勇者なら誰が賢者で誰が戦士なのかというところじゃが、なんと!
荷馬車が賢者で幌が戦士だったんじゃ!何を言ってるのか分からないじゃと?この中で一番分かってないのはワシじゃ!賢者ってなんじゃ!戦士は辛うじて分かるぞ!じゃが何のスポーツの選手なんじゃ⁉
『戦士は武士みたいなものだよ爺さん』
ワシの心の声に答えたのはスマホじゃった。
『お初で御座います、私は荷馬車で賢者の【アル美】と申します以後お見知りおきを』
そう挨拶された。【アル美】てあんた……間違ってないけど良いのか⁉材質だぞ!?
『……気に入ってますのでお気になさらず……』
気を使われた!荷馬車に気を使われた人類ワシが初だと思うぞ!
因みにアル美の声はSir○みたいじゃった。機械音じゃの。そして、ワシのスマホは御者席から伸びてきたナニカに寄って奪われ、中の壁に取り込まれた。
それから、かなり流暢に話す様になった。
そして、このアル美はインベントリっていう魔法を使えるそうだ。
どんな荷物も腐らず冷やさずそのまま取り込めるらしく、大きさも関係ないそうな。
そして、料理も任せろと言われ買ってきた香辛料や塩や砂糖などの調味料も勝手に増やしたり出来るからと、管理も任せる事になった。
ワシの胃袋が荷馬車に捕まった瞬間でもあった。
そして、最後に幌の戦士は【ホロ】と名乗った。
顔文字付きで……。荷馬車と幌の間にいつの間にか電光掲示板みたいな板があっての?そこから言葉を掛けられた。
「爺さん、爺さん今晩は!盾の戦士【ホロ】ですこれから宜しくお願いします\(^o^)/」って、電光掲示板に流れていったわ……
幌なのに盾の戦士なんじゃそうな。どうやって戦うのか見ものじゃが、「戦闘時はBOX型御者台にぶち込みますよ?」とアル美に言われたわい。
因みにアル美とホロのステータスは此方
アル美(3)♀
職業 荷馬車
称号 賢者
HP 9999
MP 9999
攻撃力 999
防御力 999
素早さ 999
命中力 999
知能 999
全言語理解、インベントリ、全属性魔法(極)
爺さんの想い=強さ万倍、各種耐性MAX、鑑定、解体、調理
ホロ(3)♂
職業 幌
称号 パラディン
HP 9999
MP 9999
攻撃力 999
防御力 999
素早さ 999
命中力 999
知能 999
全言語理解、全属性魔法(中)、各種耐性MAX
爺さんの想い=強さ万倍、全防御、ダメージ反射
ユニークスキル ハウス
ホロにだけユニークスキルがあったんじゃが、このスキルを使うと空き地に居ても森にいてもそこに家が出来て、何者も寄せ付けない完全結界の家が出来上がるらしいんじゃ。宿いらずじゃな!
まぁ、なんじゃ。いつも一人でブツブツ言ってたが、これからはお喋りすると三人の言葉も混じってくるって事じゃ。つまり!
「寂しくなくなるなぁ」そう呟くと、なんとも温かい空気に包まれて、肯定の声が掛かった。
取り敢えず今日はもう日が暮れたので、勇者のゴローが森から枝や薪を拾ったり倒木の乾いてる部分を聖剣を口に咥えながら斬り刻み、持ってきた。
そこにアル美が火を付けてフライパンで肉や野菜を焼いたり、ご飯を炊いたりして飯を作ってくれた。これが美味いんじゃ!
「もう少し時間があったらコース料理も作れるんだけど……」と、少し悔みながらアル実が言うもんで、荷台を撫で撫でしながら
「これも美味しいぞ!有難うな」っと励ました
ホロは家作りを頑張ってくれての、「風呂炊けたよ!飯食ったら入れ爺さん( ⌒ ͜ ⌒ )」と、勧めてくれた
明日からどうするかという話し合いも
「あたしゃ勇者といってももう歳じゃから、爺さんと共に行くよ?行商でもやりながらのんびり過ごしたいねぇ」
と、ゴローが言う。
『ワタシモ、お爺さんと一緒に働きたい』
と、アル美もワシと来るといい
幌のホロも当然の様に
爺さんと行くよ?*。\\٩(*ˊᗜˋ*)و//*。
っと、文字盤が流れた
「そうか、皆ワシと来るんじゃな……よし!心機一転頑張るか!」
そう言って明日からこの土地で生きていく事を四人で誓った。
もらった金貨があったので、此処から一番近い村で買えるだけの麦を買い、それを都会に持っていって売るか、アル美が解体して粉に加工してから量り売りするか、と話し合った。
取り敢えず麦を買うって事で加工や何かはその場で考えようって事になった。
まぁ、今日は色々あったって事で寝る事にした。ホロが作ってくれた寝床は夢心地と表現する以外の言葉が当てはまらなかった事だけは伝えておく。
◇◇
「私達はたまの連休を使って仲間とツーリングに出掛け、途中でエンジントラブルになって立ち往生してた中島と言います」
「同じく田口です」
「川本です」
「それではこの水晶に手をおいて見てください」
一応素性を粗方聞いてみたがよく分からない言葉を使うので、荷台に乗っていた若者三人のステータスチェックを行った
まさか勇者の降臨か⁉と期待したが、三人とも商人、町人、職人と表示され一同ガッカリしたと共に安心もしていた。
~勇者現れるとき厄災も現れる~
そんな言い伝えも残っていたからだが、どうやら杞憂に終わったようだ。たまたまうっかり召喚の魔力が暴発したのだろうという見解で話が終わり。
では、この三人はどうするかで話し合いが始まり、召喚した日から一ヶ月が過ぎようとしていた。各領主も逼迫していたので、三人を養うのは困ると頭を悩ます事になっていた。
まるで今思い出したかの様に王様が告げた「そう言えば馬車が一緒に召喚されたのだから、それに乗って何処かで生きて貰えばどうか?」
厄介払いも出来て一石二鳥だろうと言い出したのだが
「召喚した日に金貨を渡して追い出しました」
っという無慈悲な司祭の言葉に一同固まることになった。
「お、お前は何をしてるんじゃ!?」
遠路遥々連れて来られた異世界人を分けも分からず放り出したのか!っと、それはもう大激怒で叱られた。
そして、既に召喚した日から一ヶ月も過ぎていた事から、足跡も追えずで王様は片膝を付いて神に謝罪した
それを見て他の領主や司祭も両膝を付いて神に謝罪した。
そんな事をやっているとは露知らず、バイカー三人は王国の離れの宮殿でこれからどーするかを話し合っては、美味い酒と料理を堪能していた。
そのお陰もありスッカリ小太りになった腹を揺らしながら今日も宴会を楽しむのだった。
取り敢えず飲めや歌えやわーいわーいと騒ぎ
侍女や従者を巻き込んで毎晩宴会を楽しんだ
そのうち財政に響く事になったので、数枚の金貨と武器と簡易的な防具を持たせ街で冒険者等に成ってくれと放り出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました
山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。
生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる