【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん

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二話

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『この子、気に入ったからこの世界に連れてきちゃったぁー。』

『大切にしてね。この子、大切にしなかったら、大変なことになるよー。』

『ふっ。妖精の心を手に入れるなんて、罪な女だぜぇー。』

 妖精さん達は口々にそんなことを言いながら、私の頭や頬をすりすりとしてくる。なんだか、すさんだ毎日を過ごしてきた私にとっては、妖精さん達の綺麗な心に癒される。

 あー。いいなぁ。別に両親も早くに亡くなって、恋人もいなければ親しい友人もいない私なんて心配する人いなかったから、何だか妖精さん達が傍にいると癒されるなぁ。

 二十九歳天涯孤独な身の上には、この温かい光が心にしみる。

 そんな事を考えていると、男性達は慌てた様子で話し始めた。

「俺達は、精霊の導きで、ここまでやってきたのだ。」

「そうだよ!精霊の愛し子を傷つけ何てしないから!」

「あぁ、私達はその方を保護しに来たのですよ。」

「そうだ!だから安心しろよ!」

 イケメン達は口々にそう言うと、外見と口調も一致していて分かりやすいななんてことを考えてしまう。だが取りあえず、良い人達そうで良かったのと、自分がこの森にいるのは妖精さん達に連れてこられたのかなんて事を他人事のように思ってしまう。

 まぁ、とにかくこのイケメン達に保護されればどうにかなるかななんて事を思い、頭をぺこりと下げた。

「すみません。何が何だかわかりませんが、いろいろ教えていただけると嬉しいです。」

 そう言うと、男性達の顔が一瞬にして赤らめられていく。

 えー?どういう事?私別に何もしてないですけれど、皆さんお熱ですか?何で顔真っ赤何ですか?

 はっ・・・もしや私があまりにも年増な女だから、精霊の愛し子とか言われてたけれど幻滅して顔の色が変化したのであろうか。嫌だ。ごめんなさい。こんなおばさんで。なんて・・・二十九歳でおばさんとか辛いなぁ。だって私の周りはまだ結婚していない人も結構いるし。でも、男の人からしてみれば若い子の方が可愛いんだろうな。そう考えると、何だか申し訳なくなってくる。

「あの・・迷惑かけてごめんなさい。」

 思わず、ほろりと涙が出そうになる。

 ダメね。大の大人がすぐに泣いたりなんて、でもやっぱり私も突然の事に動揺していたのか目が潤んでしまう。

 するとさっきよりもイケメン四人はさらに慌てだして、私の事を気遣ってくれたのであった。

 あぁ、この世界のイケメンが私のような女にも優しい人達ばかりで本当に良かった。可愛い若い女の子ではないけれど、胸がきゅんって久しぶりにしたわ。ありがとう。イケメン様。



 
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