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8話
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侍女長の証言。
皆が騒然としており、場の空気は一手目からこちらの手にあった。
「こうして証言をする者もいる今、調査すべきは国家の責務のはず」
そもそも王家の不義が事実など、民に顔向けも出来ぬ失態。
調査すべきは当然。
しかしロザリンの父親、テルモンド公爵は否定する。
「し、証言など幾らでも偽装できる。金でも払ったのではないか?」
娘を思うが故か、全てを知っているから庇うのか。
どちらにせよ、強引に事実を無い物として扱うのは不愉快だ。
「フィリア妃、このような不当なやり方で娘に疑いなど向けないでいただきたい。そもそも、現在不義を疑うには決定的な物証はない。騎士団を動かして調査をするには足りぬ」
「そ、その通りだ。フィリアの疑いに足る物的証拠はない! 物証もない調査などただの徒労に終わるだけだ!」
テルモンド公爵の口上に庇護されるように、エリクが叫ぶ。
私はそれらを聞きながら、思わず笑みが漏れた。
願っていた通りの言葉が来てくれたから。
私の『手札』を使うには、もってこいの状況だ。
「フィリア妃。ここは誤解という事で、両者納得してはいかがだろうか。物的証拠がない中で不毛な疑いの水掛け論など無意味だ」
テルモンド公爵の言葉に、エリク達が同意するように頷く。
宰相様が怒りで立ち上がり、抵抗してくれようとしている中。
エリクだけが、私を見て驚いていた。
「…………なにを、笑っている」
おっと、いけない。
笑みがこぼれてしまうのが止められなかったみたい。
だって……
「ごめんなさい、あまりに準備していた通りだったから」
「準備だと?」
テルモンド公爵の疑問に答えるため、持ってきたトランクを開く。
そして、そこに積まれた書類を部屋の中へと投げた。
「なっ!! なにをして……」
撒かれた紙を拾った宰相が、いち早く気付く。
「これはエリク王太子殿下の出費帳簿? どうしていきなり」
彼らが確認した通り、これはエリクが任せて来た政務の数々。
そして、カミラ同様に私に帳簿管理させていた物。
「さて、皆様。個人の金銭の流れとは、いわばその人物の人となりを示すものです」
エリク……ずっと私を利用し続け、全てを任せてきた事が仇になるのよ。
貴方は帳簿という、行動を筒抜けにさせる重要な情報を私に任せていたのだから。
「撒いた紙の赤い線を引いた箇所をご覧ください。様々な装飾品が購入されておりますね」
「……こ、これは社交界の場にて必要だからこそ購入していた物だ。君にも説明していただろう!」
そうね、貴方は昔からそう言っていた。
私に財務管理させて、詰める言葉と共に出費の正当性を示していた。
『フィリア、次の社交界で必要な物品がある』
『君は管理もできないのか?』
そう言って、私を責めてきていた過去。
それでも貴方の政務を受け持ってきた甲斐があった。
こんなにも明け透けな証拠を残していたのだから。
「エリク。今しがたロザリンが着けている装飾品、帳簿に記された物品があるのはどうしてですか?」
「っ そ、それは……」
「社交界で貴方が必要だと、そう言って購入していたはずですよ」
「ロザリンが、私費で購入していただけだだろう」
「では、テルモンド公爵。貴方は詳細を知っておりますか? 公爵家の帳簿を見れば直ぐに分かりますよ?」
問いかけに、テルモンド公爵はロザリンを見つめる。
娘にどこか疑心を抱いたような、戸惑った瞳だった……
「わ……私は知らぬ。どういう事だ、ロザリン」
「お、お父様」
「テルモンド公爵、その疑問の答えを得るためにも、調査は必要だと理解できましたね?」
準備していた手札が、ここにきてテルモンド公爵を黙らせる。
彼が示せと要求した物的証拠だからだ。
「ロザリン、これはどういう事だ、説明しなさい。お前には第二王子殿下との縁談の話も進んでいるんだ。真偽をはっきり言うんだ」
「お、お父様……私。私……」
「エリク殿下もお聞かせください、装飾品の件。なにか別の理由があるのですよね?」
必死に問い詰めるテルモンド公爵。
されど肝心な娘と、エリクからの返答は沈黙であった。
「ロザリン! エリク殿下! お答えくだされ!」
今や問い詰めるのは私ではない。
途端に窮地に立たされたテルモンド公爵自身が、真偽を確かめるために二人に迫る。
疑いの目が身内から生まれたのだ。
「お、俺はなにもしていない……本当に––」
「もういいでしょう、兄上」
まだ否定の言葉を吐こうとしたエリク。
しかしその声を遮った言葉と共に、応接室の扉が開いた。
「これ以上、弁明の必要はないはずです。王家として調査すべき事は確実だ」
「ルアンスッ!」
エリクが叫ぶ名に、私を含めたその場の皆が視線を送る。
ルアンス・ハーヴィン。
金色の長い髪を一束にまとめ、父譲りなのかおっとりした瞳の温和な表情を浮かべる彼。
偉ぶる様子もない佇まいだが、その立場は第二王子だ。
先のテルモンド公爵の話が事実なら、ロザリンの婚約者でもある。
「兄上にかけられた疑いは国家を揺るがすもの。フィリアさんの示した証拠と証言がある今。兄上の言い訳が通らないと理解してください」
「……黙れ、ルアンス。弟のお前には関係ない!」
「関係あります。僕の婚約者もこの件の当事者ですから」
そう言って、ルアンスは流す視線でロザリンを見つめる。
目元は笑っているが、瞳はそうではなかった。
「調査は僕の一存で始めます。父には話を通しておく。良いか、ドルトン宰相」
「ルアンス様……承知いたしました」
「兄上とロザリンは騎士団にて取り調べを受けてもらう。明日には父……陛下の前で真実を話してもらう」
弟殿下として、兄に諦めろと告げる言葉。
それを認められる程に、エリクは大人ではなかった。
「ふざけるな、ルアンス! お前がしているのは王家を疑う声を呑むも同然の無責任で軽率な判断だ!」
「黙ってくれ兄上。王家の権威を喪失させた行為が事実であれば、僕は兄上を許す気は無い。失望したよ、心からね」
「っ……気楽なお前に、俺の何が分かる」
睨み合う兄弟だが、いまやエリクに王太子の威厳はない。
ルアンスの決定により調査は決まり、宰相様の命令にて、騎士団が取り調べのためにエリク達を連れていく。
テルモンド公爵も、証拠隠滅をされぬように暫く騎士による監視が付く事まで決まった。
なんと運がいい。
想定した通り、いやそれ以上の成果に心が躍るのを感じた。
そして、この結果をもたらした張本人が、私へと頭を下げる。
「フィリア妃……まずは我が兄の不始末に謝罪させてください。この国を背負う一人である僕の責任でもあります」
「ルアンス様。むしろ協力に感謝しております。口添えのおかげで想定以上の結果を得られました」
「謙遜でしょう。証言、証拠、目撃者。全てが揃っていた状況。僕が居なくとも、この結果は必然だったはず」
ルアンスはそう告げながら、「それに……」と言葉を続けた。
「フィリア妃が届けてくださった書簡。僕はそれに従ったまでです」
「……書簡?」
なにを言っているの。
身に覚えのない事に首を傾げると、ルアンスは首を傾げながらポケットから紙を取り出した。
「夕刻、僕の部屋に届けてくださったでしょう?」
見せられた紙には、見覚えの無い文字。
しかし差出人は私の名で、こう書かれていた。
––––
今夜、エリク達が不義をしていた証拠を示します。
ルアンス様から王家として責任ある決断をしてください。
~フィリア~
––––
「これは……」
頭によぎるのは、一年前に私に真実を知らせた顔も知らぬ騎士。
なぜか事実を知っており、姿も見せぬ人。
ルアンスに届いていたという、私に見覚えのないこの書簡も……その人が置いたのでは?
だって、私の決断を知っていないと出来ないはずの事だから。
皆が騒然としており、場の空気は一手目からこちらの手にあった。
「こうして証言をする者もいる今、調査すべきは国家の責務のはず」
そもそも王家の不義が事実など、民に顔向けも出来ぬ失態。
調査すべきは当然。
しかしロザリンの父親、テルモンド公爵は否定する。
「し、証言など幾らでも偽装できる。金でも払ったのではないか?」
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どちらにせよ、強引に事実を無い物として扱うのは不愉快だ。
「フィリア妃、このような不当なやり方で娘に疑いなど向けないでいただきたい。そもそも、現在不義を疑うには決定的な物証はない。騎士団を動かして調査をするには足りぬ」
「そ、その通りだ。フィリアの疑いに足る物的証拠はない! 物証もない調査などただの徒労に終わるだけだ!」
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私はそれらを聞きながら、思わず笑みが漏れた。
願っていた通りの言葉が来てくれたから。
私の『手札』を使うには、もってこいの状況だ。
「フィリア妃。ここは誤解という事で、両者納得してはいかがだろうか。物的証拠がない中で不毛な疑いの水掛け論など無意味だ」
テルモンド公爵の言葉に、エリク達が同意するように頷く。
宰相様が怒りで立ち上がり、抵抗してくれようとしている中。
エリクだけが、私を見て驚いていた。
「…………なにを、笑っている」
おっと、いけない。
笑みがこぼれてしまうのが止められなかったみたい。
だって……
「ごめんなさい、あまりに準備していた通りだったから」
「準備だと?」
テルモンド公爵の疑問に答えるため、持ってきたトランクを開く。
そして、そこに積まれた書類を部屋の中へと投げた。
「なっ!! なにをして……」
撒かれた紙を拾った宰相が、いち早く気付く。
「これはエリク王太子殿下の出費帳簿? どうしていきなり」
彼らが確認した通り、これはエリクが任せて来た政務の数々。
そして、カミラ同様に私に帳簿管理させていた物。
「さて、皆様。個人の金銭の流れとは、いわばその人物の人となりを示すものです」
エリク……ずっと私を利用し続け、全てを任せてきた事が仇になるのよ。
貴方は帳簿という、行動を筒抜けにさせる重要な情報を私に任せていたのだから。
「撒いた紙の赤い線を引いた箇所をご覧ください。様々な装飾品が購入されておりますね」
「……こ、これは社交界の場にて必要だからこそ購入していた物だ。君にも説明していただろう!」
そうね、貴方は昔からそう言っていた。
私に財務管理させて、詰める言葉と共に出費の正当性を示していた。
『フィリア、次の社交界で必要な物品がある』
『君は管理もできないのか?』
そう言って、私を責めてきていた過去。
それでも貴方の政務を受け持ってきた甲斐があった。
こんなにも明け透けな証拠を残していたのだから。
「エリク。今しがたロザリンが着けている装飾品、帳簿に記された物品があるのはどうしてですか?」
「っ そ、それは……」
「社交界で貴方が必要だと、そう言って購入していたはずですよ」
「ロザリンが、私費で購入していただけだだろう」
「では、テルモンド公爵。貴方は詳細を知っておりますか? 公爵家の帳簿を見れば直ぐに分かりますよ?」
問いかけに、テルモンド公爵はロザリンを見つめる。
娘にどこか疑心を抱いたような、戸惑った瞳だった……
「わ……私は知らぬ。どういう事だ、ロザリン」
「お、お父様」
「テルモンド公爵、その疑問の答えを得るためにも、調査は必要だと理解できましたね?」
準備していた手札が、ここにきてテルモンド公爵を黙らせる。
彼が示せと要求した物的証拠だからだ。
「ロザリン、これはどういう事だ、説明しなさい。お前には第二王子殿下との縁談の話も進んでいるんだ。真偽をはっきり言うんだ」
「お、お父様……私。私……」
「エリク殿下もお聞かせください、装飾品の件。なにか別の理由があるのですよね?」
必死に問い詰めるテルモンド公爵。
されど肝心な娘と、エリクからの返答は沈黙であった。
「ロザリン! エリク殿下! お答えくだされ!」
今や問い詰めるのは私ではない。
途端に窮地に立たされたテルモンド公爵自身が、真偽を確かめるために二人に迫る。
疑いの目が身内から生まれたのだ。
「お、俺はなにもしていない……本当に––」
「もういいでしょう、兄上」
まだ否定の言葉を吐こうとしたエリク。
しかしその声を遮った言葉と共に、応接室の扉が開いた。
「これ以上、弁明の必要はないはずです。王家として調査すべき事は確実だ」
「ルアンスッ!」
エリクが叫ぶ名に、私を含めたその場の皆が視線を送る。
ルアンス・ハーヴィン。
金色の長い髪を一束にまとめ、父譲りなのかおっとりした瞳の温和な表情を浮かべる彼。
偉ぶる様子もない佇まいだが、その立場は第二王子だ。
先のテルモンド公爵の話が事実なら、ロザリンの婚約者でもある。
「兄上にかけられた疑いは国家を揺るがすもの。フィリアさんの示した証拠と証言がある今。兄上の言い訳が通らないと理解してください」
「……黙れ、ルアンス。弟のお前には関係ない!」
「関係あります。僕の婚約者もこの件の当事者ですから」
そう言って、ルアンスは流す視線でロザリンを見つめる。
目元は笑っているが、瞳はそうではなかった。
「調査は僕の一存で始めます。父には話を通しておく。良いか、ドルトン宰相」
「ルアンス様……承知いたしました」
「兄上とロザリンは騎士団にて取り調べを受けてもらう。明日には父……陛下の前で真実を話してもらう」
弟殿下として、兄に諦めろと告げる言葉。
それを認められる程に、エリクは大人ではなかった。
「ふざけるな、ルアンス! お前がしているのは王家を疑う声を呑むも同然の無責任で軽率な判断だ!」
「黙ってくれ兄上。王家の権威を喪失させた行為が事実であれば、僕は兄上を許す気は無い。失望したよ、心からね」
「っ……気楽なお前に、俺の何が分かる」
睨み合う兄弟だが、いまやエリクに王太子の威厳はない。
ルアンスの決定により調査は決まり、宰相様の命令にて、騎士団が取り調べのためにエリク達を連れていく。
テルモンド公爵も、証拠隠滅をされぬように暫く騎士による監視が付く事まで決まった。
なんと運がいい。
想定した通り、いやそれ以上の成果に心が躍るのを感じた。
そして、この結果をもたらした張本人が、私へと頭を下げる。
「フィリア妃……まずは我が兄の不始末に謝罪させてください。この国を背負う一人である僕の責任でもあります」
「ルアンス様。むしろ協力に感謝しております。口添えのおかげで想定以上の結果を得られました」
「謙遜でしょう。証言、証拠、目撃者。全てが揃っていた状況。僕が居なくとも、この結果は必然だったはず」
ルアンスはそう告げながら、「それに……」と言葉を続けた。
「フィリア妃が届けてくださった書簡。僕はそれに従ったまでです」
「……書簡?」
なにを言っているの。
身に覚えのない事に首を傾げると、ルアンスは首を傾げながらポケットから紙を取り出した。
「夕刻、僕の部屋に届けてくださったでしょう?」
見せられた紙には、見覚えの無い文字。
しかし差出人は私の名で、こう書かれていた。
––––
今夜、エリク達が不義をしていた証拠を示します。
ルアンス様から王家として責任ある決断をしてください。
~フィリア~
––––
「これは……」
頭によぎるのは、一年前に私に真実を知らせた顔も知らぬ騎士。
なぜか事実を知っており、姿も見せぬ人。
ルアンスに届いていたという、私に見覚えのないこの書簡も……その人が置いたのでは?
だって、私の決断を知っていないと出来ないはずの事だから。
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