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劣等感① セドアside
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「うっ……ぐ……」
傷はないのに、いまだに痛む手を見つめる。
そして、クロヴィスの瞳を思い出して身が震えた。
皇族である俺が……下民から生まれたあいつに恐怖を抱いてしまったのだ。
「くそっ!」
「セドア様? どうかなされたのですか?」
文官が、俺の様子を気にかけて話しかけてくる。
彼に事態を説明している暇はない。
「直ぐに父上と、帝国の一級魔術師たちを玉座の間に招集しろ!」
「へ、陛下と……魔術師様たちをですか?」
文官にとって、雲の上のような存在の俺の父である現皇帝。
そして、帝国に実力を認められた一級魔術師。
彼らを同時に呼ぶのだから、彼の動揺も分かる……が。
「理由を話す時間はない! 直ぐに呼べ!」
「は、はい!」
文官は慌てて駆け出していった。
他に誰も居ないのを確認して、俺は静かに呟く。
「……ラシェルは俺の女だ。絶対に取り戻す。クロヴィスのような下民の血が流れる者に……あれほど美しい彼女を渡すなんて、許せるはずがない」
これは、俺がラシェルを虐げていた理由。
隠していた本音だ。
幼い頃からクロヴィスには、愚弟以外の感想もなかった。
魔力以外は取り柄もなく、下民の母親の血が流れる皇族に相応しくない人間。
それが俺の評価で、見下していた。
しかし……
「ラシェル……お前が、どうして俺の傍に居ないんだ」
いつしか、クロヴィスの傍には小さな少女が居るようになった。
彼女は素晴らしかった。
光の魔力を持つだけではない、幼くても分かる美麗な顔立ち。
透き通るように煌めく白銀の髪に、宝石のように美しい琥珀色の瞳。
喉から手が出るほど、ラシェルに心が惹かれた。
なのに!
俺が人生で最も欲しいと願った彼女だけが、見下していたクロヴィスの隣にある。
それが……たまらく羨まし、悔しかった。
蔑んでいたクロヴィスに負けたようで、劣等感で……俺の人生は惨めにすら思えたのだ。
だから、奴を殺したくなるほど憎んだ。
「ようやく……あと少しで彼女が手に入る所だったのに……」
父上が側室にする許可までくれた。
ようやく、ラシェルと子を作れる所だったのだ……
「……ラシェル……俺は、君を……必ず」
執務室に辿り着いた俺は、一人だけの空間で静かに呟く。
誰にも明かした事がない、俺が最も切望する女性の名前を。
◇◇◇
少しの時間を置いて、文官が戻って来る。
「申し訳ありません、セドア様。皇帝陛下は……現在は病に伏しており……」
「っ……そうか。なら後で俺が説明に向かう」
父上は、一か月ほど前から体調をよく崩していた。
昨日は元気そうであったが、悪化してしまったようだ。
クロヴィスの対策を相談したかったが、無理をさせられない。
「魔術師は?」
「お呼びですか? セドア皇子」
「っ!!」
聞こえた声に視線を上げれば、我がジルーディア帝国の一級魔術師がそこには居た。
一級魔術師とは、帝国内で実力を認められた数人しかいない魔法の実力者。
魔法に長ける実力は、他の追随を許さない。
その一人がやって来たことで、ようやく安堵の息を吐けた。
これで、クロヴィスに対抗もできる。
魔術師以外を人払いして、彼と二人きりになる。
「皇子、えらく顔色が悪いですが。大丈夫ですか?」
「大丈夫だ……お前だけか? 他の一級魔術師は……」
「他は帝国内の魔物討伐に駆り出されてます。五年前にクロヴィスを処分したので、面倒な案件を任せられる者が居ないのですよ」
「……」
「それで、ご用件は?」
彼の問いに、俺は先程のことを明かす。
死んだはずだったクロヴィスが生きていた事実や。
そして、ラシェルの部屋で起きた出来事の全てを……
「それは……本当ですか?」
驚きの様子で尋ねる魔術師に、頷きで答える。
「そんなはずがありません。確かにクロヴィスは……セドア皇子の命で我らが総がかりで処理しました! 遺体を見たでしょう!」
「俺が見せられたのは焦げた遺体だ! 間違いではなかったのか!?」
「鑑定魔法で、皇族の血を引く遺体だと判別もしたはずです! 遺体だって見つからぬように皇城の奥に秘匿したでしょう!」
その通りだ。
遺体には皇族の血が流れているのも確認した……
なのに、なぜあいつは生きている?
いや、今はそんな事はどうでもいい。
現に存在しているクロヴィスの対策が先だ。
「迷っている暇はない。奴が生きているなら、再び消すだけだ」
「っ! セドア皇子……」
「お前の一級魔術師としての腕を見込んで頼んでいる。奴を消してくれ。このままではお前の立場も危ういはずだ」
「……」
「ラシェルを人質にしてもいい……隙を見つけ出し、殺せ」
俺が発した言葉と同時に、魔術師は見せつけるように炎を生みだした。
その膨大な魔力量は……まさにクロヴィスに並ぶほどだろう。
「皇子、五年前と違い……今やクロヴィスなど私の足元にも及びません。必ずや消し––」
「いや、お前じゃ力不足すぎる」
突如聞こえた声に、魔術師と俺の呼吸が驚きで止まる。
いつの間にか、すぐそばにクロヴィスが居たのだ。
「なっ!?」
「ラシェルにあと少しだけ待ってもらって様子を見に来たが……正解だったな」
「クロヴィス……!!」
「セドア……お前はやっぱり、俺を消そうとするか……」
一瞬だけ、クロヴィスが寂しそうにした瞳を向けた気がした。
しかし俺にはその瞳の意味を問う余裕はなく、魔術師へと声を飛ばす。
「おい! 直ぐにクロヴィスを消せ!」
「セ……セドア様は……これがクロヴィス様だと言っているのですか?」
「は!?」
先程まで余裕を見せていた魔術師が、酷く怯えた様子で冷や汗を浮かべている。
瞳を大きく見開き、クロヴィスを凝視していた。
「こ……これは、生きているなんて言えません……これは……」
「やっぱり……魔法の扱いに長けてる奴には分かるか」
こいつらは何を話している?
魔術師の表情は、恐ろしいものを見たように驚きが張り付いている。
何が見えているのだ。
「こ、こんな事が……あ、あり得な……」
「とりあえず、お前は邪魔だ。まだ……誰にも真実は知られたくないんだよ」
なにを言っている。
魔術師は、何を知ったというんだ?
尋ねようとした時、クロヴィスが手を伸ばして魔術師の肩に触れた。
「やめ!? セドア皇子! たすけっ」
「少し眠ってろ。殺しはしない」
呟きと同時に、魔術師の全身が凍っていく。
凍りつく際のパキリと軋むような音と同時に、彼は静止してしまった。
「さて……セドア。ラシェルについて、お前に話す事がある」
謎が深まるばかりだ。
こいつは、何を隠している。
尋ねようにも、クロヴィスの睨む視線に押されて声が……出ない。
傷はないのに、いまだに痛む手を見つめる。
そして、クロヴィスの瞳を思い出して身が震えた。
皇族である俺が……下民から生まれたあいつに恐怖を抱いてしまったのだ。
「くそっ!」
「セドア様? どうかなされたのですか?」
文官が、俺の様子を気にかけて話しかけてくる。
彼に事態を説明している暇はない。
「直ぐに父上と、帝国の一級魔術師たちを玉座の間に招集しろ!」
「へ、陛下と……魔術師様たちをですか?」
文官にとって、雲の上のような存在の俺の父である現皇帝。
そして、帝国に実力を認められた一級魔術師。
彼らを同時に呼ぶのだから、彼の動揺も分かる……が。
「理由を話す時間はない! 直ぐに呼べ!」
「は、はい!」
文官は慌てて駆け出していった。
他に誰も居ないのを確認して、俺は静かに呟く。
「……ラシェルは俺の女だ。絶対に取り戻す。クロヴィスのような下民の血が流れる者に……あれほど美しい彼女を渡すなんて、許せるはずがない」
これは、俺がラシェルを虐げていた理由。
隠していた本音だ。
幼い頃からクロヴィスには、愚弟以外の感想もなかった。
魔力以外は取り柄もなく、下民の母親の血が流れる皇族に相応しくない人間。
それが俺の評価で、見下していた。
しかし……
「ラシェル……お前が、どうして俺の傍に居ないんだ」
いつしか、クロヴィスの傍には小さな少女が居るようになった。
彼女は素晴らしかった。
光の魔力を持つだけではない、幼くても分かる美麗な顔立ち。
透き通るように煌めく白銀の髪に、宝石のように美しい琥珀色の瞳。
喉から手が出るほど、ラシェルに心が惹かれた。
なのに!
俺が人生で最も欲しいと願った彼女だけが、見下していたクロヴィスの隣にある。
それが……たまらく羨まし、悔しかった。
蔑んでいたクロヴィスに負けたようで、劣等感で……俺の人生は惨めにすら思えたのだ。
だから、奴を殺したくなるほど憎んだ。
「ようやく……あと少しで彼女が手に入る所だったのに……」
父上が側室にする許可までくれた。
ようやく、ラシェルと子を作れる所だったのだ……
「……ラシェル……俺は、君を……必ず」
執務室に辿り着いた俺は、一人だけの空間で静かに呟く。
誰にも明かした事がない、俺が最も切望する女性の名前を。
◇◇◇
少しの時間を置いて、文官が戻って来る。
「申し訳ありません、セドア様。皇帝陛下は……現在は病に伏しており……」
「っ……そうか。なら後で俺が説明に向かう」
父上は、一か月ほど前から体調をよく崩していた。
昨日は元気そうであったが、悪化してしまったようだ。
クロヴィスの対策を相談したかったが、無理をさせられない。
「魔術師は?」
「お呼びですか? セドア皇子」
「っ!!」
聞こえた声に視線を上げれば、我がジルーディア帝国の一級魔術師がそこには居た。
一級魔術師とは、帝国内で実力を認められた数人しかいない魔法の実力者。
魔法に長ける実力は、他の追随を許さない。
その一人がやって来たことで、ようやく安堵の息を吐けた。
これで、クロヴィスに対抗もできる。
魔術師以外を人払いして、彼と二人きりになる。
「皇子、えらく顔色が悪いですが。大丈夫ですか?」
「大丈夫だ……お前だけか? 他の一級魔術師は……」
「他は帝国内の魔物討伐に駆り出されてます。五年前にクロヴィスを処分したので、面倒な案件を任せられる者が居ないのですよ」
「……」
「それで、ご用件は?」
彼の問いに、俺は先程のことを明かす。
死んだはずだったクロヴィスが生きていた事実や。
そして、ラシェルの部屋で起きた出来事の全てを……
「それは……本当ですか?」
驚きの様子で尋ねる魔術師に、頷きで答える。
「そんなはずがありません。確かにクロヴィスは……セドア皇子の命で我らが総がかりで処理しました! 遺体を見たでしょう!」
「俺が見せられたのは焦げた遺体だ! 間違いではなかったのか!?」
「鑑定魔法で、皇族の血を引く遺体だと判別もしたはずです! 遺体だって見つからぬように皇城の奥に秘匿したでしょう!」
その通りだ。
遺体には皇族の血が流れているのも確認した……
なのに、なぜあいつは生きている?
いや、今はそんな事はどうでもいい。
現に存在しているクロヴィスの対策が先だ。
「迷っている暇はない。奴が生きているなら、再び消すだけだ」
「っ! セドア皇子……」
「お前の一級魔術師としての腕を見込んで頼んでいる。奴を消してくれ。このままではお前の立場も危ういはずだ」
「……」
「ラシェルを人質にしてもいい……隙を見つけ出し、殺せ」
俺が発した言葉と同時に、魔術師は見せつけるように炎を生みだした。
その膨大な魔力量は……まさにクロヴィスに並ぶほどだろう。
「皇子、五年前と違い……今やクロヴィスなど私の足元にも及びません。必ずや消し––」
「いや、お前じゃ力不足すぎる」
突如聞こえた声に、魔術師と俺の呼吸が驚きで止まる。
いつの間にか、すぐそばにクロヴィスが居たのだ。
「なっ!?」
「ラシェルにあと少しだけ待ってもらって様子を見に来たが……正解だったな」
「クロヴィス……!!」
「セドア……お前はやっぱり、俺を消そうとするか……」
一瞬だけ、クロヴィスが寂しそうにした瞳を向けた気がした。
しかし俺にはその瞳の意味を問う余裕はなく、魔術師へと声を飛ばす。
「おい! 直ぐにクロヴィスを消せ!」
「セ……セドア様は……これがクロヴィス様だと言っているのですか?」
「は!?」
先程まで余裕を見せていた魔術師が、酷く怯えた様子で冷や汗を浮かべている。
瞳を大きく見開き、クロヴィスを凝視していた。
「こ……これは、生きているなんて言えません……これは……」
「やっぱり……魔法の扱いに長けてる奴には分かるか」
こいつらは何を話している?
魔術師の表情は、恐ろしいものを見たように驚きが張り付いている。
何が見えているのだ。
「こ、こんな事が……あ、あり得な……」
「とりあえず、お前は邪魔だ。まだ……誰にも真実は知られたくないんだよ」
なにを言っている。
魔術師は、何を知ったというんだ?
尋ねようとした時、クロヴィスが手を伸ばして魔術師の肩に触れた。
「やめ!? セドア皇子! たすけっ」
「少し眠ってろ。殺しはしない」
呟きと同時に、魔術師の全身が凍っていく。
凍りつく際のパキリと軋むような音と同時に、彼は静止してしまった。
「さて……セドア。ラシェルについて、お前に話す事がある」
謎が深まるばかりだ。
こいつは、何を隠している。
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