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もう一人の人生⑤
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『……』
部屋へと帰れば、暗くて掃除もされていない部屋に心が沈む。
たまった洗い物は異臭を放ち、何日も洗濯していない衣服は独特の匂いを放っていた。
カップ麺、惣菜のトレイ。
虫の集った腐敗した弁当。おにぎりの包み。
乱雑に散らかったゴミだまりをかきわけ、ようやく横になれる場所を確保して身を沈める。
『もう……どうでもいい』
職を辞めてから、連日のようにやって来るマスコミ達に心は疲弊していた。
大手会社社員の過労による突然死の原因。
それが世間が見る俺の評価で、逃れられない事実。
近所の人々からは軽蔑の視線を向けられた。
職場で受けた視線が脳から離れない中。
マスコミ達の取材、近所の軽蔑の声が幻聴のように今も聞こえる。
すでに心は、もう何も求めなくなっていた。
……食欲も、気力もない。
ただただ、荒れた部屋で一人で沈み込む。
ゴキブリが床を這い、それを見てもなにも感情は動かない。
『お前のせいだよ……全部』
いまだに、俺はみっともなく。
本郷美鈴へと恨みを抱き、自己の責任を彼女へと移す。
自分でも分かっている。
みっともない自尊心が傷を負いたくなくて……彼女を恨む事で責任逃れしているのだと。
……俺のせいだと認めてしまう事が、怖くて仕方がなかった。
◇◇◇
「……」
また、嫌な夢を見た。
いや……思い出したとでもいうのだろうか。
閉ざしていた記憶が、今の現状と重なって蘇るのだ。
「誰か、いないか」
寝室で呟いても、答える者はいない。
この邸には……すでに誰も居ないからだ。
家令のセドクでさえも、なぜか帰って来ない。
孤独に一人で過ごし始めた俺は……前世と同じように荒れ始めた邸で過ごしていた。
「くそっ……誰かいないのかっ!?」
耳鳴りすら聞こえる沈黙は、かつての記憶が蘇り……鼓動が早まって、呼吸が荒くなる。
あの時と同じ運命へと近づいているようで、怖くて仕方がない。
「デミトロ様!」
一人で佇む俺へと、呼びかける声が響く
誘われるように玄関へ向かえば、見知らぬ者達が居た。
鎧に身を包んだ彼らは俺を見て跪く。
「ドルモア様がお呼びです」
「……父上が?」
「ええ、とても心配しておられましたよ」
父が送ってくれた者達と知って、心が和らぐ。
『役立たず』と評価を受けたが……父は俺を心配してくれているのだ。
そうだ、前世とは違う。
俺はただのサラリーマンでなく、この国の有力家であるベクスア公爵家の当主だ。
父に指示を仰げば、この苦境だって変えられるはず。
そう思い直し、騎士達に連れられて父の元へと向かった。
◇◇◇
「デミトロ……当主として、お前は力不足だな」
久々に出会った父の言葉に、情けなくて頭を下げるしかできない。
当主を任せられながら父に頼るという……みっともない結果を招いたのは紛れもない事実。
「申し訳ありません。父上……俺が、至らぬばかりに」
「過ぎた事はいい……それよりも、レティシアという女。あれは何があった?」
「何があった……とは?」
「私の知る限り、あの女は臆病で……此度の騒ぎを起こすような根性はなかった。何か知っているか?」
前世を思い出している。
そんな事を言えば、信じてもらえず激昂されるだけだ。
「なにも知りません」
「まぁいい……お前にも分かるだろう。公爵家として、もうあの女を放置できん」
「……はい」
「どうやらセドクも、あの女が原因で捕えられた」
「なっ!?!!」
驚きのあまりに声が出る。
まさかセドクを直接送りつけてまで、レティシアを排除しようとしていたとは。
「ベクスア家が関わっていた事を、知られれば……」
「アレはそう簡単に口を割らん。それに、もしもの際は自己の判断だと証言するよう命じてある」
セドクはベクスア家に忠義も厚い。
簡単に口を割るような男ではない……
確かに、信頼できるセドクならば……暫くは安全のはずだ。
「父上、早急にレティシアは俺が対応してみせます」
「その対応が不十分だからこそ、私がわざわざ動いているのだろう。大きな口を叩くな」
「っ……は、はい」
「当主としての信頼を取り戻すため。レティシアはお前が処分せよ」
父の言葉に、怒気が混ざる。
決してレティシアをこの世に残すなと、威圧が伝わる。
「良いか。私は協力者をレティシアがいる騎士団にまで潜ませている。連絡手段は後で伝えよう」
「っ……」
「だが、彼らへ直接指示を下すのはお前だ。当主として……公爵家の政敵はお前自身の指示で処分しろ」
「父上……」
「邸へと連れて来るだけでもいい、抵抗するようなら殺せ」
「……」
「お前の人生、これから先の未来を守るために……全力でレティシアを処分せよ。良いな?」
前世から、俺の人生を潰してきたレティシア。
だが、以前と違って俺には父から任された力と権力がある。
それを最大限に活用して、人生を護れという父の言葉に、俺は決意と共に頷いた。
「分かりました……当主として責務を果たし、父上の信頼も取り戻してみせます」
「騎士団に潜ませた者達は好きに使え」
「はい!」
そうだ、今度こそは絶対に俺の人生を潰させはしない。
俺の力、権力、人材。
今世で持っている全てをかけて、お前と相対しよう。
レティシア。
お前を、俺の人生から消してみせる。
◇◇◇ ◇◇◇
デミトロが書斎を去った後、控えていた騎士がドルモアへと呟いた。
「良かったのですか? デミトロ様で」
「アレはセドクに聞いていたように、レティシアへの恨みが強い。殺す事にためらいはないだろう」
「しかし、彼には荷が重い事案かと……騎士団に明るみになるのでは?」
「それで良い。不出来なデミトロには今までの罪を私の代わりに担ってもらう。私は息子を断罪した形をとれば、貴族たちも納得するだろう」
「亀裂の入った貴族派閥を戻すため……ご子息に、全ての責任を負ってもらう算段なのですね」
「倅は、最後にあの女を消すのが役目だ。今までの罪も、奴が指示したと偽装した証拠は既に作っている。空いた当主の座は私が戻ればいい」
「セドクがもし……貴方の名を出していたなら、どうされるのです」
「騎士団内から情報は常に受け取っている。私へと動きがあれば……あの騎士団長と同じく、家族を死体にしてやれ」
「承知いたしました」
「まぁ、セドクなら大丈夫だろうがな……」
ドルモアは大きく息を吐く。
「しかし、レティシアの両親は余計な事をしてくれた……まさか、母親は前皇帝に襲われて子を身ごもり、父親はそれを護るために実子と偽るなど」
「……」
「私が帝国の上に立つためにも、あの女が男児を産むのは避けねばならん。ここまで来たのだ、万が一の憂いも残せぬ」
「あと少しですからね、ドルモア様」
「あぁ……継承争いに乗じて、皇族を消す。そしてあの女は殺せば……跡継ぎのいない皇帝の座は、私にすら届く」
部屋へと帰れば、暗くて掃除もされていない部屋に心が沈む。
たまった洗い物は異臭を放ち、何日も洗濯していない衣服は独特の匂いを放っていた。
カップ麺、惣菜のトレイ。
虫の集った腐敗した弁当。おにぎりの包み。
乱雑に散らかったゴミだまりをかきわけ、ようやく横になれる場所を確保して身を沈める。
『もう……どうでもいい』
職を辞めてから、連日のようにやって来るマスコミ達に心は疲弊していた。
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それが世間が見る俺の評価で、逃れられない事実。
近所の人々からは軽蔑の視線を向けられた。
職場で受けた視線が脳から離れない中。
マスコミ達の取材、近所の軽蔑の声が幻聴のように今も聞こえる。
すでに心は、もう何も求めなくなっていた。
……食欲も、気力もない。
ただただ、荒れた部屋で一人で沈み込む。
ゴキブリが床を這い、それを見てもなにも感情は動かない。
『お前のせいだよ……全部』
いまだに、俺はみっともなく。
本郷美鈴へと恨みを抱き、自己の責任を彼女へと移す。
自分でも分かっている。
みっともない自尊心が傷を負いたくなくて……彼女を恨む事で責任逃れしているのだと。
……俺のせいだと認めてしまう事が、怖くて仕方がなかった。
◇◇◇
「……」
また、嫌な夢を見た。
いや……思い出したとでもいうのだろうか。
閉ざしていた記憶が、今の現状と重なって蘇るのだ。
「誰か、いないか」
寝室で呟いても、答える者はいない。
この邸には……すでに誰も居ないからだ。
家令のセドクでさえも、なぜか帰って来ない。
孤独に一人で過ごし始めた俺は……前世と同じように荒れ始めた邸で過ごしていた。
「くそっ……誰かいないのかっ!?」
耳鳴りすら聞こえる沈黙は、かつての記憶が蘇り……鼓動が早まって、呼吸が荒くなる。
あの時と同じ運命へと近づいているようで、怖くて仕方がない。
「デミトロ様!」
一人で佇む俺へと、呼びかける声が響く
誘われるように玄関へ向かえば、見知らぬ者達が居た。
鎧に身を包んだ彼らは俺を見て跪く。
「ドルモア様がお呼びです」
「……父上が?」
「ええ、とても心配しておられましたよ」
父が送ってくれた者達と知って、心が和らぐ。
『役立たず』と評価を受けたが……父は俺を心配してくれているのだ。
そうだ、前世とは違う。
俺はただのサラリーマンでなく、この国の有力家であるベクスア公爵家の当主だ。
父に指示を仰げば、この苦境だって変えられるはず。
そう思い直し、騎士達に連れられて父の元へと向かった。
◇◇◇
「デミトロ……当主として、お前は力不足だな」
久々に出会った父の言葉に、情けなくて頭を下げるしかできない。
当主を任せられながら父に頼るという……みっともない結果を招いたのは紛れもない事実。
「申し訳ありません。父上……俺が、至らぬばかりに」
「過ぎた事はいい……それよりも、レティシアという女。あれは何があった?」
「何があった……とは?」
「私の知る限り、あの女は臆病で……此度の騒ぎを起こすような根性はなかった。何か知っているか?」
前世を思い出している。
そんな事を言えば、信じてもらえず激昂されるだけだ。
「なにも知りません」
「まぁいい……お前にも分かるだろう。公爵家として、もうあの女を放置できん」
「……はい」
「どうやらセドクも、あの女が原因で捕えられた」
「なっ!?!!」
驚きのあまりに声が出る。
まさかセドクを直接送りつけてまで、レティシアを排除しようとしていたとは。
「ベクスア家が関わっていた事を、知られれば……」
「アレはそう簡単に口を割らん。それに、もしもの際は自己の判断だと証言するよう命じてある」
セドクはベクスア家に忠義も厚い。
簡単に口を割るような男ではない……
確かに、信頼できるセドクならば……暫くは安全のはずだ。
「父上、早急にレティシアは俺が対応してみせます」
「その対応が不十分だからこそ、私がわざわざ動いているのだろう。大きな口を叩くな」
「っ……は、はい」
「当主としての信頼を取り戻すため。レティシアはお前が処分せよ」
父の言葉に、怒気が混ざる。
決してレティシアをこの世に残すなと、威圧が伝わる。
「良いか。私は協力者をレティシアがいる騎士団にまで潜ませている。連絡手段は後で伝えよう」
「っ……」
「だが、彼らへ直接指示を下すのはお前だ。当主として……公爵家の政敵はお前自身の指示で処分しろ」
「父上……」
「邸へと連れて来るだけでもいい、抵抗するようなら殺せ」
「……」
「お前の人生、これから先の未来を守るために……全力でレティシアを処分せよ。良いな?」
前世から、俺の人生を潰してきたレティシア。
だが、以前と違って俺には父から任された力と権力がある。
それを最大限に活用して、人生を護れという父の言葉に、俺は決意と共に頷いた。
「分かりました……当主として責務を果たし、父上の信頼も取り戻してみせます」
「騎士団に潜ませた者達は好きに使え」
「はい!」
そうだ、今度こそは絶対に俺の人生を潰させはしない。
俺の力、権力、人材。
今世で持っている全てをかけて、お前と相対しよう。
レティシア。
お前を、俺の人生から消してみせる。
◇◇◇ ◇◇◇
デミトロが書斎を去った後、控えていた騎士がドルモアへと呟いた。
「良かったのですか? デミトロ様で」
「アレはセドクに聞いていたように、レティシアへの恨みが強い。殺す事にためらいはないだろう」
「しかし、彼には荷が重い事案かと……騎士団に明るみになるのでは?」
「それで良い。不出来なデミトロには今までの罪を私の代わりに担ってもらう。私は息子を断罪した形をとれば、貴族たちも納得するだろう」
「亀裂の入った貴族派閥を戻すため……ご子息に、全ての責任を負ってもらう算段なのですね」
「倅は、最後にあの女を消すのが役目だ。今までの罪も、奴が指示したと偽装した証拠は既に作っている。空いた当主の座は私が戻ればいい」
「セドクがもし……貴方の名を出していたなら、どうされるのです」
「騎士団内から情報は常に受け取っている。私へと動きがあれば……あの騎士団長と同じく、家族を死体にしてやれ」
「承知いたしました」
「まぁ、セドクなら大丈夫だろうがな……」
ドルモアは大きく息を吐く。
「しかし、レティシアの両親は余計な事をしてくれた……まさか、母親は前皇帝に襲われて子を身ごもり、父親はそれを護るために実子と偽るなど」
「……」
「私が帝国の上に立つためにも、あの女が男児を産むのは避けねばならん。ここまで来たのだ、万が一の憂いも残せぬ」
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