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気付いたら転生してました。
18.令嬢も木から落ちる
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お父様からの通達どおり、お母様からの淑女の教育が始まって1週間ほど経った。
この1週間は熾烈を極めた。
歩き方からお辞儀の仕方、お茶や食事のマナー
心構え、例えとに用いられる花や鳥の名前とその意味などなど…。
体と頭に「淑女たるは」を叩き込まれた。
心身ともに疲れ果てた私は、ただ今、天使とともにお庭を散歩中。
今日は天気が良く、ポカポカといい陽気だ。
「淑女の会話では、ガチョウは愚かと言う意味なんですって。」
「愚か?」
コテってと首を傾けるレイモンド。
可愛い。癒される。
「う~と、おバカさんってこと。でも、ガチョウって愚かより、美味しいよね?」
「…うん、そうだね。」
レイモンドが力無く微笑む。
「そうよね。」
レイモンドの魅惑ほっぺに、つい手がのびる。
プニプニ。
「お、ぬぇしゃ、ま??」
むにゅむにゅ。
無言で
突然大きく風が吹いてた。
「きゃっ!」
「お姉様、大丈夫?」
「ええ。でも、帽子が飛ばされちゃったわ。」
「あ!あそこの木に引っかかってる。」
帽子の引っかかった木に二人で駆け寄った。
「う~ん、これは長い棒か何か持ってこないと取れなさそうだね。人を呼んでくるね!」
そう言うとレイモンドは館へ走って行った。
先日の家族会議から、レイモンドは色々と吹っ切れたようだ。
(ん~、これ登れば取れるんじゃない?)
あの時の私は、この後どれだけ恐ろしい災難が待っているなんて、これっぽっちも考えずに、大きい枝へと手を掛けてしまった。
続きまして左上の枝に手を伸ばした。足を窪みに掛けて……。
お外見てるのよスクワットや、ベッドの中での隠れ筋トレが功を奏し、スルスル登れちゃうのだ!
帽子までもう少し!手をグッと伸ばした。
取れた!
「お姉様!!?」
下からレイモンドとレミの悲鳴が聞こえた。
久しぶりに人の必死な声聞いたわ~。
「レイモンド~、帽子取れたよ~。」
手に取った帽子を振りながら下を見ると、
ボギッ!
鈍い音が手元から聞こえた。
これ、まさかの落ちるやつ?
なんて考えた瞬間に、私の体は落下している。
(落ちる!!)
思わず、目をギュっと瞑った次の瞬間、フワリと身体浮くのを感じる。
恐る恐る目を開けると、地面から30cmの所で浮いている。
「私、浮いてる?」
と急に浮遊感が無くなり、私は落下、地面にお尻を強打。
「いったぁ~!」
「お姉様大丈夫!?」
「お嬢様!?」
レイモンドとレミが駆けつけてくれる。
お尻が痛い。
「大丈夫。お尻が痛いだけ。」
「よかった…。」
「お姉様?僕、人呼んでくるって言ったよね?」
「あ、はい。」
「何で登ったの?」
「登れそうだったので…。」
「お姉様、猿なの?」
「いえ、違います。しゅみましぇん??」
レイモンドが私のほっぺたをむにゅむにゅしている。
「いつもの仕返しだよ!」
「あにゃにゃ、って、私、さっき浮いてたわよね!?レイモンド…もしかして、魔法で浮かしてくれた!?」
「へ?」
「はい。先ほど、レイモンド様が浮かせていました。」
レミがフォローしてくれる。
「レイモンド!あなた魔法が使えるようになったのね!」
「僕が…?さっきは、浮けっ必死だったから…。」
私は知っている。
お父様から、魔法は使えなくても気にするなと言われてはいたけど、気にしていたことを。
ラウム先生から白玉を借りて、ずっと練習していることを。
「レイモンド!よかったわね!」
レイモンドに抱きついた。
「お姉様、く、苦しい……。」
館へ入ると、お母様がいた。
「お母様!レイモンドが、魔法を使えるようになったのよ!!」
「部屋から見ていましたよ。レイモンド、魔法が使えるようになって本当に良かった!メリーのピンチを救って、とってもカッコ良かったわ!!」
そう言って、レイモンドの頭を撫でる。そのままの声で、私の方を向き、
「ところで、さっきお庭にお猿さんがいたのだけど?」
「…!?…えっと、あの~。」
「メリー、ちょっといらっしゃい。お母様の部屋でお話しましょうか。」
怖いです。お母様!笑顔が怖いです!
その後、みっちり小一時間ほど大変有難いお話を頂きました。
木に登れば災難が起こるのだと学習した日となりました。
でも、あの日から、レイモンドは白玉を浮かすことができるようになった。
先日は、私の倍以上の高さにまで浮き上がった白玉をレイモンドと私とラウム先生の3人で見上げて、喜びを分かち合った。
登って良いこともあるのだなと思っている事は秘密です。
この1週間は熾烈を極めた。
歩き方からお辞儀の仕方、お茶や食事のマナー
心構え、例えとに用いられる花や鳥の名前とその意味などなど…。
体と頭に「淑女たるは」を叩き込まれた。
心身ともに疲れ果てた私は、ただ今、天使とともにお庭を散歩中。
今日は天気が良く、ポカポカといい陽気だ。
「淑女の会話では、ガチョウは愚かと言う意味なんですって。」
「愚か?」
コテってと首を傾けるレイモンド。
可愛い。癒される。
「う~と、おバカさんってこと。でも、ガチョウって愚かより、美味しいよね?」
「…うん、そうだね。」
レイモンドが力無く微笑む。
「そうよね。」
レイモンドの魅惑ほっぺに、つい手がのびる。
プニプニ。
「お、ぬぇしゃ、ま??」
むにゅむにゅ。
無言で
突然大きく風が吹いてた。
「きゃっ!」
「お姉様、大丈夫?」
「ええ。でも、帽子が飛ばされちゃったわ。」
「あ!あそこの木に引っかかってる。」
帽子の引っかかった木に二人で駆け寄った。
「う~ん、これは長い棒か何か持ってこないと取れなさそうだね。人を呼んでくるね!」
そう言うとレイモンドは館へ走って行った。
先日の家族会議から、レイモンドは色々と吹っ切れたようだ。
(ん~、これ登れば取れるんじゃない?)
あの時の私は、この後どれだけ恐ろしい災難が待っているなんて、これっぽっちも考えずに、大きい枝へと手を掛けてしまった。
続きまして左上の枝に手を伸ばした。足を窪みに掛けて……。
お外見てるのよスクワットや、ベッドの中での隠れ筋トレが功を奏し、スルスル登れちゃうのだ!
帽子までもう少し!手をグッと伸ばした。
取れた!
「お姉様!!?」
下からレイモンドとレミの悲鳴が聞こえた。
久しぶりに人の必死な声聞いたわ~。
「レイモンド~、帽子取れたよ~。」
手に取った帽子を振りながら下を見ると、
ボギッ!
鈍い音が手元から聞こえた。
これ、まさかの落ちるやつ?
なんて考えた瞬間に、私の体は落下している。
(落ちる!!)
思わず、目をギュっと瞑った次の瞬間、フワリと身体浮くのを感じる。
恐る恐る目を開けると、地面から30cmの所で浮いている。
「私、浮いてる?」
と急に浮遊感が無くなり、私は落下、地面にお尻を強打。
「いったぁ~!」
「お姉様大丈夫!?」
「お嬢様!?」
レイモンドとレミが駆けつけてくれる。
お尻が痛い。
「大丈夫。お尻が痛いだけ。」
「よかった…。」
「お姉様?僕、人呼んでくるって言ったよね?」
「あ、はい。」
「何で登ったの?」
「登れそうだったので…。」
「お姉様、猿なの?」
「いえ、違います。しゅみましぇん??」
レイモンドが私のほっぺたをむにゅむにゅしている。
「いつもの仕返しだよ!」
「あにゃにゃ、って、私、さっき浮いてたわよね!?レイモンド…もしかして、魔法で浮かしてくれた!?」
「へ?」
「はい。先ほど、レイモンド様が浮かせていました。」
レミがフォローしてくれる。
「レイモンド!あなた魔法が使えるようになったのね!」
「僕が…?さっきは、浮けっ必死だったから…。」
私は知っている。
お父様から、魔法は使えなくても気にするなと言われてはいたけど、気にしていたことを。
ラウム先生から白玉を借りて、ずっと練習していることを。
「レイモンド!よかったわね!」
レイモンドに抱きついた。
「お姉様、く、苦しい……。」
館へ入ると、お母様がいた。
「お母様!レイモンドが、魔法を使えるようになったのよ!!」
「部屋から見ていましたよ。レイモンド、魔法が使えるようになって本当に良かった!メリーのピンチを救って、とってもカッコ良かったわ!!」
そう言って、レイモンドの頭を撫でる。そのままの声で、私の方を向き、
「ところで、さっきお庭にお猿さんがいたのだけど?」
「…!?…えっと、あの~。」
「メリー、ちょっといらっしゃい。お母様の部屋でお話しましょうか。」
怖いです。お母様!笑顔が怖いです!
その後、みっちり小一時間ほど大変有難いお話を頂きました。
木に登れば災難が起こるのだと学習した日となりました。
でも、あの日から、レイモンドは白玉を浮かすことができるようになった。
先日は、私の倍以上の高さにまで浮き上がった白玉をレイモンドと私とラウム先生の3人で見上げて、喜びを分かち合った。
登って良いこともあるのだなと思っている事は秘密です。
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