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初めての村人

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 主人公「誰かいる?こんなところになぜ?
      隠れて様子をみるべきか?
      いや、こちらには敵意はない
      不自然な動きはしないほうがいいか」
 
  緊張感を持ちながら小屋へと足を進める
 
 ??? 「おーい!」
 
  男がこちらに気が付き手を振っている
  敵意はなさそうだ
  こちらも手を振り敵意がないないことを示しながら近づく
 
 ??? 「俺はこの森を抜けたところにある村に住んでいる『ガッツ』ってもんだ
       ここはあんたが住んでるのか?」
 
 主人公 「ああそうだ もしかしてここはあんたの小屋だったのか?」
 
 ガッツ 「いやいや俺のもんじゃねーからどうこう言うつもりはないぜ
        それに、ここに住む奴なんていないんじゃないか??」
 
 主人公 「そうか 勝手に使わせてもらっていたから追い出されるかと思った」
 
 ガッツ 「がっはっは その心配はしなくて大丈夫だ」
 
 主人公 「じゃあ、あんたはどうしてこんなところに来たんだ?」
 
 ガッツ 「ああそのことなんだが昨日この森から木が何本も倒れる音が聞こえてな
       モンスターでも暴れてるのかと思って調査に来たんだ
       兄ちゃんなんか知ってることはないか?」

  これは明らかに昨日俺が切り倒した木が原因だな
  とぼけてもどうしようもない
  素直に謝るか
 
 主人公 「あぁすまない 昨日俺が木を切り倒したことが原因だと思う」
 
 ガッツ 「がっはっは そんなことだろうと思ったぜ!
       そこら辺で倒れてる木の切り口をみてそうじゃないかと思ってたんだ
       モンスターが暴れてるんじゃなくてよかった!」
 
  どうやら本当に安心してくれたようだ
  調査に来た人間が気さくな人間でよかった
 
 ガッツ 「ところで兄ちゃん なんでこんな所に住んでんだ?」
 
 主人公 「あ、あぁ」
  (どうする?転生してくる人間はふつうなのか?隠したほうがいいのか?
   記憶喪失とかで誤魔化しておくか?)
 
  そんなことを考えていると
 
 ガッツ 「あぁすまない こんなところに住んでるんだ
       聞くほうが野暮ってもんだったな」

   何か都合よく勘違いしてくれたようだ
   とりあえずここは乗っかっておくか
 
 主人公 「そうしてもらえると助かる」
 
 ガッツ 「なーに 人生いろんなことがあるさ
       命があればどうにかやり直すチャンスがめぐってくる
       ところで兄ちゃんよかったらうちの村に来ないか?
       こんな辺鄙な所じゃ不便だろ?」
 
 主人公 「うーん ありがたい話だが今はもう少しここでやりたいことがある
       それに住んでみるとなかなかいい場所だぞ?」
 
 ガッツ 「がっはっは ここがいい場所って言えるあんたならどこだって大丈夫だな
       じゃあ遊びに来るのはどうだ?
       小さな村だが色々売ってるぞ?
       なんかほしいもんとかあるだろ?」
 
 主人公 「確かに調味料や作物の種がほしいな
       しかし俺は金をもってないんだ」
 
 ガッツ 「その程度なら俺が出してやるよ
       施しが嫌ってんならそのでかい体を使えばすぐ稼げるぜ
       村に来るのが嫌ってわけじゃないんだろう?
       遠慮はしなくていいんだぜ?」
 
 主人公 「そうか ではお言葉に甘えてお邪魔させてもらおう」
 
 ガッツ 「よしきた 村まではそれなりに時間は掛かるがすぐに出発できるか?」
 
 主人公 「ああ大丈夫だ」
 
 ガッツ 「じゃあ村までは森を抜けなきゃいけねーから一通り装備を整えといてくれ
       あと最後に兄ちゃんの名前を聞いても大丈夫かい?」
 
 主人公 「あぁ俺は『ショウ』と呼んでくれ」
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