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視線

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ビックホーンを仕留めアンからお説教を受けていた

アン「だいたいもうちょっとやり方ってもんがあるだろうよ」

少し機嫌は戻ったようだがやはりあれはやりすぎだったようだ

ショウ「ああ十分肝に銘じておくよ
     とりあえずこいつの下処理を済ませておこう」

話題を反らすように解体を提案する

ショウ「とりあえず内臓を抜くから手伝ってくれるか?」

アン「あ!話反らしやがったな!まぁでもとりあえず解体するか」

ドワーフは仕事重視の性格が多いのだろうか?
アンが手伝ってくれた事もあり順調に内臓を抜く事が出来た
が、不意に視線を感じそちらを振り向くと

ショウ「あれはなんだ?」

言葉につられアンが視線を向ける

アン「うお!珍しいホワイトファングの子供だ」

ショウ「ホワイトファング?」

初めて聞いた名前だ

アン「ああ 知能が高く集団戦術に長けたモンスターだ
     個々の戦闘力も高くて出来れば出会いたくない奴だな」

戦闘力が高いというが先ほどより落ち着いた様子で話している

ショウ「危険ないのか?」

アン「ん?ああ あいつはまだ子供だから大丈夫だと思うよ
     それに賢い生き物は無暗に戦ったりしないよ
     大きなケガをしたら命にかかわるからな」

ショウ「あれで子供なのか?」

子供と言われたがその大きさは大型犬ほどの大きさがある

アン「見たことないけど大人だとさっきのビックホーンくらいの大きさになるみたいだぜ」

初めて出会う肉食獣
子供ながらも鋭い爪に発達した牙

ショウ「敵対したくないもんだな」

恐らく血の匂いにつられてやってきたのだろう
獲物にありつけないかと離れて待機している
こう待たれると全て持ち帰る事に罪悪感を覚える

ショウ「なぁアン 肝臓を半分程置いていっても問題ないか?」

アン「それくらいの代償で無難にやり過ごせるなら問題ないと思うぜ」

その言葉を聞きナイフで肝臓を切り分けその場所に置いて
前回と同じようにビックホーンを川に流しながら家へと向かった
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