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黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
イヴェットの秘密
「あー!そうそうこの子!やっぱりデビィの婚約者なんだよねぇ?!」
「噂には聞いていたけど、本当にいたんだ。」
「素直で純粋で真っすぐな目をしてるね…こんな娘がタイプだったんだ…?」
いきなり3年生に囲まれたヴィオラがたじろぐと、デイビッドが声を掛けるより先にシェルリアーナが前に出た。
「ちょっと、驚いて固まっちゃったじゃないの!かわいそうに…大丈夫よヴィオラ、皆私の同期だから安心してね?」
「は、はい!ご挨拶も無く失礼しました。ヴィオラと申します。よろしくお願いします…」
「もうこんな時間だったのね。ヴィオラもお腹すいたでしょ?!そろそろお昼にしましょうか?!」
「あ、それもあるんですけど…デイビッド様に商会の方からお手紙とお届け物を届けに来た方がいて、お返事をお待ちなんです。」
「呼びに来てくれたのか。わかった、すぐ行く。」
手元のビーカーの中身を静かに試験管へ移し、栓を閉めて番号を貼りスタンドへ立てていると、その手元をヴィオラがじっと見つめていた。
「お薬ですか?」
「そう…まだ公表前だから詳細は教えられないけど、前から薬品の研究の手伝いをしてるんだ。」
「遠征から帰って直ぐなのに、大変ですね…」
「今日はもう止めとくよ。」
薬をケースにしまい、ベルダに預けるとデイビッドは何も言わずヴィオラを連れて温室を出て行った。
「わぁ…見た?!デビィの顔!すっごい嬉しそうだった!」
「あれじゃ手強いはずだね。周りなんて眼中に無いって目してた…」
「シェルリアーナ?君もどこか行くのかい?」
「お昼だから、ランチに行くだけよ?!貴方達も程々にして、ちゃんと食事は摂りなさいな。」
手元を片付け、立ち上がるシェルリアーナに今度はイヴェットが待ったをかけた。
「ねぇ、アナ。君、いつもどこで食事してるの?」
「え…?どこって…別にどこでもいいでしょ?!」
「この半年、君はカフェにも食堂にも滅多に顔を出さないし、ましてや購買も近隣のリストランテや喫茶店にも行っていないよね?」
「それは…きっとすれ違ってただけよ。」
「それから、郊外実習の時から思ってたんだけど、君さ、お腹空くとすぐデイビッド君にすぐ何か頼むよね?」
「気の所為じゃなくて?!」
「魚焼いてたデイビッド君も、さも当たり前みたい顔してたでしょ?怪しいな…何か僕達に隠してるでしょ?」
「そんな事…無い…わよ…?」
するといつの間にかデスクが片付き、エドワードとエリザベスが荷物を持って立ち上がった。
「百聞は一見にしかず!今からでも確認しに行こうか!」
「そうそう!せっかくすぐそこにあるんだから、見に行っちゃえば良いんだよね!?」
「ちょっと!何勝手に決めてるのよ!」
「観念しなよ、アナがずっと僕達に秘密にしてたモノ、今日こそ見せて貰うよ?!」
「そんな!!」
ベルダ研究室の4人揉めている頃、デイビッドは商会から来た使いの者に、ヒュリス精製薬の販売許可書の写しと委託業務の依頼書と今後の指示書の確認をしてサインをしていた。
「助かります若旦那!」
「学園でその呼び方するなって何回言わせんだよ!?」
「あとついでに受け取りのサインもお願いしますね!」
「ホラよ!さっさと帰れ!!」
追い出すように商会の従業員を外へやると、今度は軒に置かれた大きな荷物の梱包を解く。
「ずいぶん大きいですね、なんですか?」
「見てみな。ヴィオラが気に入るといいんだけど…」
出てきたのは魔導式の新型オーブン。
オリーブ色の本体に魔石がいくつか取り付けられ、焜炉と自動撹拌に冷却装置まで付いている。
無論、デイビッドにはひとつも使えないが…
「これ…魔道具ですよね…?」
「そ。ヴィオラが料理するなら、多分こっちの方が良いかと思って。」
薪も燃料も火加減を見る必要もない。
全自動で手間も省けて、誰でも簡単に美味しい物が出来ると人気の1台だ。
ガタガタと部屋に運び込み、いつものオーブンの隣に据えると、キッチン部分が更に広くなる。
「エリックもこの方が楽だろうし、買おうか迷ってたんだ。それに今後もヴィオラが料理するなら良い奴入れたくて。好きに使ってくれよ。」
「ありがとうございますデイビッド様!これで美味しいものいっぱい作ります!!」
「ああ、楽しみにして…」
言いかけて、窓の外の視線に気が付く。
窓に張り付いた4つの顔が、ワクワクしながらこっちを見ている。
「甘ぁ~い!!ねぇ見た?今の顔!蕩けそうだったぁ!」
「なんだ。その眉間のシワ、ちゃんと取れるんだ。少し安心した。」
「今の笑顔の小匙一杯分くらいでいいから、こっちにも分けてくれないかな…」
「なんで居るんだよお前等!魔法棟でも研究室でも戻れよ!!」
「お腹すいたのよ!!いいじゃない別に!増えるのは2人も3人も変わんないでしょ?!」
遠慮無く入って来るシェルリアーナに続き、後ろの3人も外のドアからそろそろ入って来る。
他学科の研究室からして初めてな上、まるで厨房の様な造りのキッチンと、棚いっぱいの材料、そして壁棚に並ぶ薬草と謎の素材に3人は驚いていた。
カウチとソファに腰掛けると、すぐにハーブティーの香りが漂って来る。
「わ!わ!すごい!なんかドキドキする!」
「部屋全体がものすごく強い魔力に護られているんだ…驚いたな…まるで聖域みたいだ…」
「この空気…とてもキレイで精霊の住処みたい…え?本当に居るとかじゃないよね?!」
そわそわする3人にヴィオラがティーカップを運んで来た。
「お好きなカップをどうぞ?このハーブティーすごく美味しいんですよ!お茶菓子を切らしちゃっててすみません…」
「棚の中もう何にも残ってないのよ。早く足してくれないと困るわよね?!」
「俺も、まさかあの量3日で食い尽くすとは思わなかった…ジャムとシロップの瓶まで消えててちょっと引いたからな?!」
今日は野菜と香草を骨を抜き取った鶏肉に詰めて焼いた丸焼きと、春野菜のキッシュ、じゃが芋のパイユ、黄色と紫の花弁が散ったサラダ、そしてニンジンとカボチャのポタージュ。
その横で、朝から仕込んでおいた小麦酵母の白パンを焼き、商会から買い足したバターの封を開ける。
そこへエリックが戻って来た。
「あれぇ?今日はまた大人数ですね!しかも3年生ばかりですか!?へぇ~お友達できたんですね?!よかったぁ!」
「え?エリック先生?!」
「同棲してるって噂、本当だったんだ…?」
「監視も兼ねた侍従だから仕方なくだよ…できる事なら放り出したい…」
「ゆっくりして行って下さいね?いや~、外で何してるかあんまり話してくれなくて。迷惑かけてませんか?上手くやれてます?」
「保護者面やめろ!!」
「あ、先輩方の分も今取り分けますね!?」
順に皿が配られる中、シェルリアーナが呆然としているイヴェットに声を掛けた。
「ねぇ。貴女、大丈夫?」
「だい…じょ…ブ……」
「辛そうね、楽にしたら良いんじゃなくて?」
「そん…な…こと…」
「どうしたんですか?」
様子のおかしいイヴェットの肩にヴィオラが触ろうとすると、突然イヴェットの体が跳ねた。
「ニ゙ャッッ!!」
「キャァッ!?びっくりした…なんですか?!これ…耳…?」
イヴェットの頭に猫の様な耳が生え、目が吊り上がってまるで猫のような姿になってしまった。
「わぁぁぁっ!!」
「わぁ!イヴェット、久し振りねその姿。」
「やめてよ!みないでよぉぉっ!!」
「1年の時は良く戻らなくなって授業休んでたよね。」
「え…?これはこれで放っといていいヤツなのか…?」
「大丈夫よ。彼女フェイーの中でも珍しいケット・シーの血を引いてるの。普段お高く止まって挑発的に見せてるのもワザとでね、本当は気を抜くとこの姿になっちゃうのを我慢してるのよ。」
ケット・シーは古い妖精の中でも特に人との関わりが深く、人の姿になったり猫になったりしながら人間と共生してきた歴史を持つ。
家や人間に憑き、家事や仕事を手伝ったり、幸運をもたらしたり、時には祝福を与える事もあるそうだ。
ソファの上のイヴェットは、涙目で縮こまり震えていた。
手足は人の様に見えるがスカートから尻尾が覗き、身体にも獣毛が生えているようだ。
「噂には聞いていたけど、本当にいたんだ。」
「素直で純粋で真っすぐな目をしてるね…こんな娘がタイプだったんだ…?」
いきなり3年生に囲まれたヴィオラがたじろぐと、デイビッドが声を掛けるより先にシェルリアーナが前に出た。
「ちょっと、驚いて固まっちゃったじゃないの!かわいそうに…大丈夫よヴィオラ、皆私の同期だから安心してね?」
「は、はい!ご挨拶も無く失礼しました。ヴィオラと申します。よろしくお願いします…」
「もうこんな時間だったのね。ヴィオラもお腹すいたでしょ?!そろそろお昼にしましょうか?!」
「あ、それもあるんですけど…デイビッド様に商会の方からお手紙とお届け物を届けに来た方がいて、お返事をお待ちなんです。」
「呼びに来てくれたのか。わかった、すぐ行く。」
手元のビーカーの中身を静かに試験管へ移し、栓を閉めて番号を貼りスタンドへ立てていると、その手元をヴィオラがじっと見つめていた。
「お薬ですか?」
「そう…まだ公表前だから詳細は教えられないけど、前から薬品の研究の手伝いをしてるんだ。」
「遠征から帰って直ぐなのに、大変ですね…」
「今日はもう止めとくよ。」
薬をケースにしまい、ベルダに預けるとデイビッドは何も言わずヴィオラを連れて温室を出て行った。
「わぁ…見た?!デビィの顔!すっごい嬉しそうだった!」
「あれじゃ手強いはずだね。周りなんて眼中に無いって目してた…」
「シェルリアーナ?君もどこか行くのかい?」
「お昼だから、ランチに行くだけよ?!貴方達も程々にして、ちゃんと食事は摂りなさいな。」
手元を片付け、立ち上がるシェルリアーナに今度はイヴェットが待ったをかけた。
「ねぇ、アナ。君、いつもどこで食事してるの?」
「え…?どこって…別にどこでもいいでしょ?!」
「この半年、君はカフェにも食堂にも滅多に顔を出さないし、ましてや購買も近隣のリストランテや喫茶店にも行っていないよね?」
「それは…きっとすれ違ってただけよ。」
「それから、郊外実習の時から思ってたんだけど、君さ、お腹空くとすぐデイビッド君にすぐ何か頼むよね?」
「気の所為じゃなくて?!」
「魚焼いてたデイビッド君も、さも当たり前みたい顔してたでしょ?怪しいな…何か僕達に隠してるでしょ?」
「そんな事…無い…わよ…?」
するといつの間にかデスクが片付き、エドワードとエリザベスが荷物を持って立ち上がった。
「百聞は一見にしかず!今からでも確認しに行こうか!」
「そうそう!せっかくすぐそこにあるんだから、見に行っちゃえば良いんだよね!?」
「ちょっと!何勝手に決めてるのよ!」
「観念しなよ、アナがずっと僕達に秘密にしてたモノ、今日こそ見せて貰うよ?!」
「そんな!!」
ベルダ研究室の4人揉めている頃、デイビッドは商会から来た使いの者に、ヒュリス精製薬の販売許可書の写しと委託業務の依頼書と今後の指示書の確認をしてサインをしていた。
「助かります若旦那!」
「学園でその呼び方するなって何回言わせんだよ!?」
「あとついでに受け取りのサインもお願いしますね!」
「ホラよ!さっさと帰れ!!」
追い出すように商会の従業員を外へやると、今度は軒に置かれた大きな荷物の梱包を解く。
「ずいぶん大きいですね、なんですか?」
「見てみな。ヴィオラが気に入るといいんだけど…」
出てきたのは魔導式の新型オーブン。
オリーブ色の本体に魔石がいくつか取り付けられ、焜炉と自動撹拌に冷却装置まで付いている。
無論、デイビッドにはひとつも使えないが…
「これ…魔道具ですよね…?」
「そ。ヴィオラが料理するなら、多分こっちの方が良いかと思って。」
薪も燃料も火加減を見る必要もない。
全自動で手間も省けて、誰でも簡単に美味しい物が出来ると人気の1台だ。
ガタガタと部屋に運び込み、いつものオーブンの隣に据えると、キッチン部分が更に広くなる。
「エリックもこの方が楽だろうし、買おうか迷ってたんだ。それに今後もヴィオラが料理するなら良い奴入れたくて。好きに使ってくれよ。」
「ありがとうございますデイビッド様!これで美味しいものいっぱい作ります!!」
「ああ、楽しみにして…」
言いかけて、窓の外の視線に気が付く。
窓に張り付いた4つの顔が、ワクワクしながらこっちを見ている。
「甘ぁ~い!!ねぇ見た?今の顔!蕩けそうだったぁ!」
「なんだ。その眉間のシワ、ちゃんと取れるんだ。少し安心した。」
「今の笑顔の小匙一杯分くらいでいいから、こっちにも分けてくれないかな…」
「なんで居るんだよお前等!魔法棟でも研究室でも戻れよ!!」
「お腹すいたのよ!!いいじゃない別に!増えるのは2人も3人も変わんないでしょ?!」
遠慮無く入って来るシェルリアーナに続き、後ろの3人も外のドアからそろそろ入って来る。
他学科の研究室からして初めてな上、まるで厨房の様な造りのキッチンと、棚いっぱいの材料、そして壁棚に並ぶ薬草と謎の素材に3人は驚いていた。
カウチとソファに腰掛けると、すぐにハーブティーの香りが漂って来る。
「わ!わ!すごい!なんかドキドキする!」
「部屋全体がものすごく強い魔力に護られているんだ…驚いたな…まるで聖域みたいだ…」
「この空気…とてもキレイで精霊の住処みたい…え?本当に居るとかじゃないよね?!」
そわそわする3人にヴィオラがティーカップを運んで来た。
「お好きなカップをどうぞ?このハーブティーすごく美味しいんですよ!お茶菓子を切らしちゃっててすみません…」
「棚の中もう何にも残ってないのよ。早く足してくれないと困るわよね?!」
「俺も、まさかあの量3日で食い尽くすとは思わなかった…ジャムとシロップの瓶まで消えててちょっと引いたからな?!」
今日は野菜と香草を骨を抜き取った鶏肉に詰めて焼いた丸焼きと、春野菜のキッシュ、じゃが芋のパイユ、黄色と紫の花弁が散ったサラダ、そしてニンジンとカボチャのポタージュ。
その横で、朝から仕込んでおいた小麦酵母の白パンを焼き、商会から買い足したバターの封を開ける。
そこへエリックが戻って来た。
「あれぇ?今日はまた大人数ですね!しかも3年生ばかりですか!?へぇ~お友達できたんですね?!よかったぁ!」
「え?エリック先生?!」
「同棲してるって噂、本当だったんだ…?」
「監視も兼ねた侍従だから仕方なくだよ…できる事なら放り出したい…」
「ゆっくりして行って下さいね?いや~、外で何してるかあんまり話してくれなくて。迷惑かけてませんか?上手くやれてます?」
「保護者面やめろ!!」
「あ、先輩方の分も今取り分けますね!?」
順に皿が配られる中、シェルリアーナが呆然としているイヴェットに声を掛けた。
「ねぇ。貴女、大丈夫?」
「だい…じょ…ブ……」
「辛そうね、楽にしたら良いんじゃなくて?」
「そん…な…こと…」
「どうしたんですか?」
様子のおかしいイヴェットの肩にヴィオラが触ろうとすると、突然イヴェットの体が跳ねた。
「ニ゙ャッッ!!」
「キャァッ!?びっくりした…なんですか?!これ…耳…?」
イヴェットの頭に猫の様な耳が生え、目が吊り上がってまるで猫のような姿になってしまった。
「わぁぁぁっ!!」
「わぁ!イヴェット、久し振りねその姿。」
「やめてよ!みないでよぉぉっ!!」
「1年の時は良く戻らなくなって授業休んでたよね。」
「え…?これはこれで放っといていいヤツなのか…?」
「大丈夫よ。彼女フェイーの中でも珍しいケット・シーの血を引いてるの。普段お高く止まって挑発的に見せてるのもワザとでね、本当は気を抜くとこの姿になっちゃうのを我慢してるのよ。」
ケット・シーは古い妖精の中でも特に人との関わりが深く、人の姿になったり猫になったりしながら人間と共生してきた歴史を持つ。
家や人間に憑き、家事や仕事を手伝ったり、幸運をもたらしたり、時には祝福を与える事もあるそうだ。
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