デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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70.答えの出ない、螺旋

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アリシアの家まで来ると、外にある円卓に向かってアリシアとエメラは座った。椅子は4つあるので、俺も座ろうとしたが何故か触れる事が出来なかった。
謎だが座れないものは仕方が無い。

「それで、何があったんだ?」
アリシアは頷くが、表情は困った様にも見えるし、浮かないようにも見え曖昧な感じがした。
「うまく、説明出来ないのですが・・・」
話す内容を整理しているように思えたので、俺は黙って待つことにした。

「前回、ユアキス達が居なくなってから少し経った時、突然身体が浮遊感のようなものに包まれましたわ。その時、視界も変な風に歪んだのです。」
俺は体験した事がないからな、良く分からない。
「その感覚には覚えがあったので、私はこれでリュステニア帰れるのでは!?そう思ったのですが、変な感覚が終わった後、何も変化がなくこの場所でしたわ。」
覚えがあった・・・?
あれか!
「アリシアがこの世界に現れた時、確か景色が歪んで、その中心からアリシアが降って来たんだよ。それの事か?」
「えぇ、おそらくは。」
「実は私も見ています。」
それまで黙っていたエメラが、口を開いた。あれを見ていたというのか?
「私の方は、逆ですが。突然お嬢様の周囲が歪み、その中心に居たお嬢様が消えてしまうところを。」
まるでSFだな。

となると、エメラが消えるのを見て、俺が現れるのを見た。これって、入り口と出口で見ていた状態になるのか?
そう考えると、やはりSFとかファンタジーに出て来るワープみたいなものだろうか。

「纏めると、エメラは入り口で、俺は出口側。そこでアリシアが移動するのを見ていたという事になるか。」
「そうですの?」
「私もそう思います。それに、私も体験していますが、お嬢様の言う通り、あの感覚は此処でもあったのです。」

エメラは見てもいるし、この世界に来るときに体験もしている。そして、俺らが居なくなった昨夜、同じことが起きた。
結果は変化が無かったという事だが。

そう言えば、ログアウトした後はメンテだったよな。何か関係しているんだろうか。
「他には、今までなかったのか?メンテの時とか。」
あ、メンテと言っても知らないんだったな。
「めんてとは、ユアキス達が此処に来られない時間の事ですわよね?」
「あ、あぁ。」
一応、覚えていてくれたのか。
「今まで何度かめんてというものは、ユアキスの口から聞いて知っていますわ。ですが、私がこの世界に来てから今まで、一度もこの体験はしていません。」
「私も同じく、です。」
メンテは関係ないのか。たまたまメンテの最中に起きたって方が正解もしれない。

「それに、同じことが少し前にも起きましたわ。」
「え?」
少し前にまたあった?
「ユアキス達が此処に来る少し前です。私もお嬢様同様に、やはりその感覚に捉われました。」
つまりログインする前って事だよな。
「俺が居なくなった後と、来る前の2回って事でいいんだな?」
「そうですわ。」
少し見えて来たがするな。
メンテは関係ないと思ったが、そっちが間違いだな多分。今聞いた内容からすれば、そのワープの様な現象はメンテ開始くらいと、終わりくらいに起きている。おそらくメンテ中か、開始前と終了後になるだろう。
ただ、それが分かったからと言って何かの解決になるわけじゃないが。

ただ、今までのメンテでは起きてないとアリシアは言っている。なら、今回のメンテと今までのメンテで何が違う?
・・・
そう言えば今回、機器のメンテと案内されたんだっけか。機器って事は、電源を落として行う?電源を落とせば、ゲームも当然落ちる。つまり、この仮想世界自体が消えてしまう・・・
そういう事か。つまりアリシアは、一時的に移動させられたんだ。

「今回の体験でわたくしは、やはり帰る手掛かりは此処にあるのではないかと思いましたわ。」
「私もそう思います。今までは本当に帰れるのかと不安でしたが・・・」
エメラの不安も分かるが、その前から来ていたアリシアはもっと不安だったんだろうな。以前、俺に話してくれた時は泣いていたが、本来はそれが当たり前なのだろう。にも拘わらず、そんな様子は見せずに関わってくる。
今も、その目は強い意志を持っているように見えた。
ここまで至るのに、どれだけの不安を乗り越えたのだろうか。俺には想像もできないが、そんな事とは知らずに適当な態度をとりすぎたよな。

「どうかしまして?」
「いや、アリシアは強いなと思っただけだ。」
「ふ、当たり前ですわ。」
そう言って微笑んだアリシアの顔は、俺と年齢が変わらないくせに、少し大人びて見えた。
「だから、これからも頼みますわよ?」
「あぁ。」
付き合うと決めたからには、出来るだけ付き合ってやろう。そう思って返事をする。

それとは別に一つ分かった事はあるが、確証も無いし俺にどうにか出来る内容でもなさそうだ。なら、今の段階でアリシアに言うべきではないよな。
変に期待を持たせるのもなんだし。

「話しは終わりですわ。」
「そうか。まだ整理は出来ないが、この後考えてみるよ。分からない可能性が大だけど、何か思いついたら話す。」
「無理はしなくてもいいですわ。これはわたくしの問題なのですから。」
「別に、してねぇよ。」
そう言われたところで、そうですかなんて今更ならない。
「じゃ、俺は戻るな。」
「えぇ。」
アリシアが頷くのを見て、俺はログアウトをした。



部屋に戻ると時間は既に深夜の2時。俺、今日学校なんだよなぁ・・・

が、眠くないので聞いた話しを整理する事にした。
仮説が正しければ、機器メンテでアリシアを避難させた事になるだろう。どうやってか分からないが、仮想世界にアリシアは存在している。だが、仮想世界が消えてまでは存在できないという事になるんだろうな。

じゃぁ誰がそれを行っているか。以前、麻璃亜が話していた事を思い出す。ELINEAの事を聞いた時だ。彼女はCAZH社とは関係が無いと言っていた。当然、麻璃亜をゲームに送り込んでいる管理者もだ。ただ、ゲームに対しての管理者権限は持っているという事だよな。
麻璃亜のキャラは、俺の進行度に合わせて用意されたものだと言っていた。つまり、それだけの権限は持っている事になる。

アリシアの存在に関して麻璃亜は知っていた。内容は知らないのではなく、言えないと言っていたから間違いないだろう。そうなると、アリシア自体もCAZH社とは関係無いんじゃないか?
CAZH社の知らないところで、CAZH社のゲームを利用して何かをしている者が存在する。そう考える方が辻褄が合うよな。当然、そこに麻璃亜も含まれるのだろうと思う。だけど、一体何のためにアリシアが存在しているか。いや、させられているのか、の方が正解だろうと思う。

分からない・・・

なんか、とんでもない事に巻き込まれたような気がしてきたな・・・


そこで、携帯がメッセージを受信している事に気付く。

『ケーキ凄い美味しかったよ、ありがとうね。
夢那と二人で食べたよ。』

そのメッセージの後に、麻璃亜と箱から出したケーキが映っている自撮り写真も送られてきていた。

『夢那も入れようとしたけど、撮ろうすると逃げるの。』

麻璃亜は一体何を知っているんだろうな。何処まで知って、何処まで関わっているのか。夢那というのは姉で、管理者だとも言っていた。
そうなると、夢那という奴がアリシアに何かをしているのだろうか・・・

そんな予想は出来るが、俺には答えに辿り着く術は無い。麻璃亜を問いただしてみるか?いや、言わないだろうな。その辺ははっきりした態度だったから、俺が聞いたところで言いはしない気がする。

「あぁ・・・」
分かんね。

俺は声を出すと、携帯を近くに放り投げ、枕に顔を埋めた。直ぐに苦しくなったので、今度は仰向けになり額に手の甲を当てる。
それから、今日言われたアリシアの話しを思い出しながら、また同じことを考え始める。答えなんて出やしないのに、何度も繰り返し考えてしまう。

そうこうしているうちに、窓の外は明るくなり始めていた。




-CAZH社 自社データセンター 喫煙室-

黒咲は大きく吸い込んだ紫煙を天井に向かって勢いよく吐き出した。
ゲームからログアウトした後、雪待の事が気になり、管理室へ行って事の顛末を見届けた。
おそらく何かには気付いただろうから、今後聞かれるかもしれないと思うと、気が重くなる。
黒咲はまた紫煙を吐きながら携帯を取り出した。送ったメッセージは既読になっているが、返事は来ていない。他愛もない事なので、返事をする内容でもないが、それでも無いのは寂しいと思い笑みを浮かべる。
自分で撮った写真を見て、自嘲気味に。

「やっぱ此処に居たかー。」

その時、禍月がプレッツェルを銜えたまま喫煙室に入って来た。
「どうしたの?」
珍しい事もあると黒咲は思ったが、煙草を吸わない禍月が此処に来る理由なんて、自分に話しがあるのだろうと問い掛ける。

「いや、雑談しに来ただけだー。お姫様も休んだしなー。」
「そう。」
禍月の言葉に、ふっと笑みを漏らすと黒咲は紫煙を吐き出す。その後に、浮かない顔を禍月に向けた。
「晶社くん、何か気付いたかな・・・」
「そりゃそうだろー。」
禍月はどうでもよさそうに答えると、天井に目を向けた。
「そもそも、お姫様は自由行動だからなー。ずっと関わっているユアキスも違和感を感じてあたりまえだ。それに、お姫様からの情報。そこまで揃って気付かなかったらただのバカだろー?」
「まぁ、そうだけど。」
「ただ、だからと言ってユアキスに何か出来るわけでもない。まー、このくらいは想定内だからなー、気にする事じゃない。」
不安そうに返事をする黒咲に、禍月は顔を向けると口の端を上げてみせる。

「何か不安でもあるのかー?」
「そういうわけじゃないの。ただね、前からある嫌な感じは、消えないなって思って。」
黒咲の言葉に、禍月は腕を組んで考えるように唸る。
「それが何か判明しないとどうしようもないな。ただ、ユアキスがここに辿り着く事は、万に一つもないぞー。」
「万に一つ以下の可能性で、当たったら?」
ユアキスの件に関しては笑みを浮かべながら言った禍月に対し、黒咲は首を傾げて問う。確率が存在するのならば、あり得ない事ではないと。
「その時はその時だ。だがな、万に一つというのは言葉のあやだ、ユアキスに関してははっきり言うが、0だ。」
はっきりと言いきった禍月の表情が真面目だったため、黒咲もその可能性は無いと思った。

雪待との接点は自分しか居ない。そのため、自分が教えなければ辿り着く事など出来ないと黒咲は思っている。
アリシアの件に関しては言う事が出来ない、だから言えない事自体は本人にも伝えているし、言ってはいけない事も理解はしている。だが、この先の展開で自分が口にしないという確証は持てなかった。
「だから、ユアキスの事なんて放っておけばいい。」
「うん、わかってる。」
それでも浮かない黒咲の表情に、禍月は内心で首を傾げた。ユアキスに関しては、自分が0と言った以上、黒咲が気にしているとは思えない。漠然とした不安に関しても明確になっていない以上、今懸念する事でもない。とすれば、何に対して浮かない顔をしているのか。禍月はそこまで考えると、黒咲が考えている事が何となく予想がついてきた。
「あのね夢那・・・」
「ダメだっ!」
禍月が上げた大きな声に、黒咲の身体が跳ねた。真っ直ぐに向けられる鋭い視線を受けると、硬直する。
「いくらまりあでもその我儘は許さん。」
視線を緩める事無く、禍月は黒咲を見続けて言うと、黒咲は目を逸らして俯いた。

「大体、この件に関して望んでいないのはまりあの方だろう。」
「・・・」
黒咲はそう言われると、口を噤んだまま禍月の方に顔を戻して見る。
「温い考えは止めておけ、はっきり言うがそれは誰も得しない。」
その瞳は哀しさを含んでいるようだったが、一番強く出ているのは悔恨の様に禍月には見えた。それを見た禍月は、考えは概ね当たっていたのだろうと思う。
少しでもその考えに至り、口にしようとした自分を悔いているのだろうと思えば、禍月は視線を緩めずに言った。
「何より、一番悔いるのはまりあ自身だぞ。」
「うん・・・そうだね、夢那の言う通りだと思う。」
黒咲はそう言うと、寂しそうに笑った。

「で、そんな所に居ないで入ったらどうなんだあっきー。」
黒咲との話しは終わりだと切るように、禍月は喫煙室の入り口に呆れた視線を向けて言った。直ぐに扉が開いて美馬津が苦笑いをしながら入って来る。
「気付いていたのか。」
「あたしとまりあの前じゃ、気配を消してない時点で隠れるのは無意味だぞー。」
「気配を消すってどうやるんだよ・・・」
美馬津は溜息を吐くように言うと、煙草を取り出して火を点けた。
「ただ、聞こえて来た話しの内容は良く分からないけど、入ってもいい雰囲気じゃないのかなって思ったんだ。」
紫煙を吐き出しながら言う美馬津に、黒咲は笑みを向ける。
「聞かれたくない話しなら、こんな場所でしてないわ。」
「はは、そうか。」
美馬津はまた苦笑すると、煙草を口に運び吸い込んだ。
「じゃ、あたしは先に戻るなー。」

「そう言えば、その歳で紙巻吸っているなんて珍しいね。」
禍月が出ていくのを見送った後、美馬津は黒咲の指で挟んだ煙草を指さして言った。
「言われてみればそうね。」
「主任はあれだけど、僕はこれの方が落ち着くからかな。黒咲くんは何か理由でもあるのかい?」
美馬津に問われた黒咲は、考えるように一度天井を見た後、美馬津に微笑を向ける。
「情緒。」
美馬津は一瞬驚いた顔をすると、直ぐにふっと笑う。
「あぁ、なんか分かる気がする。」
「嘘。」
「え・・・」
紫煙を吐き出していた美馬津は、黒咲の言葉を聞くと戸惑いの表情になった。黒咲の方を見ると、そこにあったのは先ほどまでの微笑に寂しさが混じっているように感じる。
「先に覚えさせられたのは葉巻。でも、私にはきつかったのよ。」
「・・・」
突然の話しに、美馬津は何も言えずに黙って聞いていた。疑問はいろいろ浮かんでは来るが、黒咲の顔を見ると口には出来なかった。
「止められないから、結局これなのよね。電子は風情が無いって言われるし。」
黒咲はそう言うと苦笑した。その苦笑は美馬津には、重たそうに見えたため、やはり言葉が出ずに煙だけを吸い込んだ。
「私も戻るわ。」
「あ、あぁ。」
黒咲が煙草を消しながら言うと、美馬津はそれだけ言い出ていくのを目で追った。追ったところで、その背中から何かを察する事は出来なかったが。
当然、黒咲が口にした断片的な情報からも、何も分からなかった。






「おはよ・・・って、朝から随分と疲れた顔をしているね。」
学校に来て机に突っ伏していると、中島が来たので顔を上げた。そこで言われたのがそれだ。余計なお世話なんだが、そんなに疲れた顔をしているのか、俺?
「いや、眠れなかっただけだ。」
アリシアの所為なんだが。
いや、アリシアじゃないか。何処の誰だか知らない奴の思惑にって言った方が正解か?アリシアだって、巻き込まれただけのような気もするし。
「まさか一人でゲームしてたとか?」
「そこまで生活捨ててねぇよ。ちょっと考え事してただけだ。」
そう言ったら中島はきょとんとした顔をする。俺が考え事とかありえねぇとでも思ってそうだな。
「良く分かんないけど、無理はしない方がいいよ?」
「あぁ。」
好きで抱えたわけじゃないが、誰にも言えないよなぁ。
「とりあえず、もうすぐ睡眠の時間だから大丈夫だろう。」
「睡眠じゃなく授業だけどね。」
「まぁ、そうとも言う。」

授業が始まると、速攻意識が飛んだ。睡魔は、俺に考える事はさせず、その行為から解放してくれた。
それは、一時的なものでしかない事とは、分かっているんだけど、今の俺には必要な気がした。
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