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サスの大砂漠編
第1話 この世界、もしかして異世界?
しおりを挟む目を開くとそこには緑が広がっていた。
うん、もしかして天国に来たのかな。
俺は本気でそう思った。
やっぱさっきの声は幻聴だったのかな
やっぱそんな都合のいい事ってないよな。
じゃあやっぱり天国か。
あれ、俺ってそんな生きてる時、いい事したっけ?
いや普通の人は天国判定なのかな?
色々なことが頭の中に浮かぶ中、とりあえず周りを見回した。
しかし、それはほとんど意味をなさなかった。
だって分かった事は今、自分は林の中にいるってことだけだった。
とりあえず林の中を探索しようとして立とうとしたその時、体全体に激痛が走った。
どう言う事だと後ろの木を見る。
そこは血で真っ赤になっていた。
うん、なぜか死んだ後も事故の怪我に苦しむとは思ってもいなかった。
しかしどうすればいいかわからない。
第一、痛すぎて動くことすらできなかった。
八方塞がりの状況に俺は頭を抱えた
そのときさっきのロボットみたいな声が頭に響いてきたのだ。
《チュートリアルクエスト 1 早く回復薬を使え》
はあ?
どう言うことだ?
いやもしかしたらと俺は生前読んだ異世界小説を思い出していた。
確か、転生時にもらったチートスキルを使って、異世界で無双していく話だったような…
っと言う事はもしかして俺もチートスキルが…っと思ったが今の俺にはわからなかった。
《早く行ってください》
うん、どうやって回復薬使うかすらわかんねー。
さてどうしようかと思った時、同じ声が頭の中に響いた。
《早く『ツール、回復薬』って言ってください!》
この声はさっきとは違い、まるで人間が怒った時に言うようなトーンだった。
その言葉に思わずビビってしまった。
落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせる。
とりあえず、今はこの声に従っておくことが無難だろうと思い、さっき言われたように言ってみた。
「ツール、回復薬」
その言葉を発したと同時に、ポンっと手のひらに小さな瓶が乗った。
その中には、ピンク色の液体が入っている。
うん、少し信じがたいが、これが回復薬とやら言うものだろう。
で、どうやって使うんだ?
《早く回復薬を使ってください!全く、ここまで言った人間は初めてです…》
うん、さっきから明らか怒った感情で接してきてるよな…
最初のロボットのような声と今の言葉を喋っている声が別なんかじゃないかと思ってしまう。
とりあえずこれ飲むか…
え、これ飲むの?
元来、人間というのは未知のものには恐怖を抱くものである。
いきなり異世界?みたいなところにして飲めって言われても恐怖で飲めたものじゃない。
そう怯えていると
《いいから使ええええええええ》
っと頭の中に恐ろしい声が響いてきた。
その言葉に俺は思わず口へ液体を流し込んでしまった。
あっと思った時にはもう遅かった。
その液体は俺の体内へと入っていった。
《初めての使用により、6時間の回復時間が必要です。それでも実行しますか?
はい、いいえのどちらかで答えてください》
おそらくここでいいえと言ってもどうせもう一回飲まされるだけだろう。
しかも今の状況では動くことすらできないのだから選択肢は一つしかなかった
「はい」
《了解しました…回復を行います。歩く、立つという行為は取らないでください。》
いや、まあ動ける状況ですらないんだけどな、っと一人で突っ込む。
《チュートリアルクエスト 1 クリア。リワードとしてヘマタイトのブレスレットとコモンスキル 『ランジ』を渡します。ブレスレットは着けてください》
さっきと同じように手のひらの上にブレスレットが出てくる。
よくわからないがこの異世界の特徴なのだろうか。
とりあえず言われた通り腕につけてみる。
カチッと止めた瞬間、そのブレスレットは光出した。
その光で一瞬目の前は見えなくなった。
そして再び目に色が戻ってきた時、そのブレスレットの横にボタンがついているのがわかった。
少し恐怖を抱きながらも、この時は好奇心が勝ってし
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※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
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