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第37話 もっと構えっ! じゃないと拗ねるっ
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私はその日一日グラジオスを無視し続けた。
食事の時も、練習の時も、だ。
就寝の時間になると、私は誰よりも早く寝床に潜り込んだ。
……うん、こういう時ってやっぱり小さい方が便利だよね。
ベッドの中に誰かが居るとかバレにくいし。
そうやって私が掛け布団を頭からかぶり、息をひそめていると……。
――ガチャリと音を立てて扉が開き、誰かが部屋の中に入って来た。
その誰かさんは大きくため息をつくと、部屋の中をひたすら歩き回る。
落ち着かなさそうにとんとんとんとん音を立てながら、せわしなく。
その後、ドアの前あたりで足音は止まり、もう一度大きくため息が聞こえた。
しばらく何も聞こえなかったが、ため息の主は何かを諦める様に再びため息をつくと、ベッドで眠る私の方へとやってきて……。
「……うをぅわぅっ!??」
ベッドに体を預けた瞬間に隠れている私に触れて、変な声を上げながら驚いて飛び上がった。
よし、成功!!
「な、なんだなんだ!? 一体誰が居る!」
声の主――グラジオスはしばらく動揺していたようだが、やがてため息をつくと、
「……雲母だろう。この小ささは」
なんて呟きやがった。
私は思わず起き上がると、グラジオスの陰鬱な顔を睨みつける。
「うっさい! 誰がガキだっ!!」
「誰もそんな事言ってないだろう……」
「ふ~んだっ」
私は頬を膨らませてプイッとそっぽを向いた。
グラジオスはもう何度目かの特大のため息をついて頭を掻く。
「あのな……」
「ふ~んっ」
私はこれ見よがしに声をあげて拗ねると、もう一度ベッドの中に籠城し直した。
ついでに絶対に出てやらないぞという意思を示すために、掛け布団の四方を内側に引き込み、しっかりと握り締める。
これで準備は万端。後はグラジオスがごめんなさいするまでベッドを占領してやるんだからっ。
「……雲母」
ギシッと音がしてベッドが揺れる。多分グラジオスがベッドに座ったのだろう。
「このベッドは私が占拠したのっ。速やかに出て行くことを要求するっ」
「ここは俺の為に用意された部屋で、このベッドは俺が眠るのに使えるはずだが……」
「私が寝てるから私のものなのっ」
むちゃくちゃだ……なんて呟く声が聞こえたけど、無視無視。とにかくベッドは私のなのっ。どうしても寝たかったら土下座でもすれば。寝かさないけど。
「……俺が、菓子を食べなかったから拗ねてるのか?」
「だと思う?」
「……分からん」
じゃダメじゃん。ぜんっぜんダメ。
言わなくても分かってよね。
「とりあえず、菓子は食った」
「……で?」
「砂でジャリジャリした」
せめて美味かったって言いなさいよっ。言っても許さないけど。
……でも、私が投げつけたヤツ食べたんだ。他にも残ってたはずだけど。
ふ~ん、ふ~~んっ。
何そんな無駄な事してるの!?
遅いのっ、馬鹿っ。もっと美味しいの食べて欲しかったのにっ。
「レモネードも、美味かった」
「も~~っ! そんなんじゃないのっ! 私そんな事言ってほしいんじゃないのっ! 分かってよ!」
「……よく分からんが、すまん」
「分かってないのに謝るとか最低っ!! 簡単に謝らないでよねっ」
「どうすればいいんだ……」
そう言いながら、グラジオスはまたため息を吐き出した。
「なによ、そのため息。どうせめんどくさいとか思ってんでしょ!?」
「……いや、そうではないが……」
「嘘、ため息ついたじゃんっ」
グラジオスは言われた傍からまた大きなため息をつく。
それが私の胸をざわつかせ、苛立たせる。
「馬鹿っ。知らないっ」
自分でもどうしようもないくらいに怒りが沸き起こり、私は自分で自分がコントロールできなかった。
「……オーギュスト卿やハイネ、それから他の騎士からも俺が悪いと言われた」
ゆっくりとグラジオスは言葉を紡いでいく。
「俺は、俺の悪いところが分からん。だから、教えてほしい。出来る限り直していくから」
もしかしたらグラジオスもこんな事は初めてするのかもしれなかった。そのぐらい、不器用でたどたどしい対応だった。
「…………」
ちょっとは歩み寄ってもいいかもしれない。そう私は思ったのだが、
「自分で考えたら?」
結局私の口から飛び出したのは突き放すような言葉だった。
ちょっとだけ後悔する。でも、言ってしまった言葉は取り消せない。
胸の奥で良心が疼いたが、怒りがそれを押し込めてしまった。
……本当はこんな事が言いたいわけじゃないのに。
「……俺はな、知っての通りあまり剣術が上手くない。馬上槍もからっきしだ」
「…………」
それは知っている。それが原因で、父親から嫌われている事も。
「だから人一倍努力しないといけないと思った」
そこでグラジオスは言葉を切った。そのまましばらくの間沈黙する。
どうやらその先を言う事をためらっているようだった。
「で?」
私は先を急かしてみる。
「……昔は、分かっているだけ、だった。分かっていても努力はあまりしなかった」
「音楽は出来たのに?」
私の突っ込みに、グラジオスは思わず苦笑する。自分でも自覚しているのだろう。
グラジオスの様々な楽器を扱う技能は間違いなく一級品だ。一朝一夕の努力で身につくものではない。それこそ血のにじむような努力が必要なはずだ。
「……まあ、だから、だな。剣も努力すれば出来るのではないかと思ったんだ」
「ふ~ん、で?」
「ああ、うむ。その、な……」
「早く」
グラジオスはためらいにためらった後、ようやく重い口を開いた。
「お前が居たから、そう思った」
「……え?」
意味が、分からなかった。
どうして私が。何がどう作用すれば、剣の練習に繋がるのだろう。
あれかな? 雲母は俺が守るってヤツ?
やだ、似合わなっ。
「お前は、俺が足りていないという現実を知っていた。でも俺を選んだ。あのルドルフ殿よりもな」
「…………選んだ、のかな?」
「俺だけが理由ではないのだろうな。エマやハイネも居た。だが俺は、お前の横に居ても自分が恥ずかしくない存在で居なければと、そう思った」
「……それで、最近勉強とか剣術とか頑張ってたんだ」
グラジオスの理由を知った私は、少し自分が恥ずかしくなってしまった。
私がこんな事をした理由って……。
「今日、お前が訓練場に来た時、恥ずかしい姿は見せられないと思った。だからああして……冷たい態度になってしまった。その事は、悪いと思っている。だが俺は……」
何故だろう。とても頬が熱かった。
鼓動は高鳴っていくし、息は苦しくなっていく。
グラジオスの声を聞いているだけで、胸の奥に針で刺したような痛みが生まれた。
「……分かった」
「ん? なんだ?」
「分かったって言ったの。今回は、ちょっと私も対応が子どもっぽかったって思う。何だったら、その、謝っても、いいよ。……迷惑かけたし……」
私の声は段々小さくなっていき、最後の方は自分でも何を言っているか分からないくらいの大きさになってしまった。
布団で遮られて確実にグラジオスまで届かないだろう。
「なんだって?」
案の定、グラジオスは聞き返してくる。
デリカシーの無い奴! 察してよねっ!
「ふんっ」
私は布団から出ると、なるべくグラジオスに顔を見られないように壁伝いに歩きながらドアの所まで移動する。
「ごめんなさい私も悪かった」
とりあえず謝っておく。
でも、これだけは知ってて欲しかった。分かってて欲しかった。
前に何度も言ったから、気付いて欲しかった。
「寂しかったの! もっと構え、馬鹿っ! じゃないと今日みたいに拗ねるっ!!」
それだけ言い残すと、私は自分の部屋に逃げ帰ったのだった。
食事の時も、練習の時も、だ。
就寝の時間になると、私は誰よりも早く寝床に潜り込んだ。
……うん、こういう時ってやっぱり小さい方が便利だよね。
ベッドの中に誰かが居るとかバレにくいし。
そうやって私が掛け布団を頭からかぶり、息をひそめていると……。
――ガチャリと音を立てて扉が開き、誰かが部屋の中に入って来た。
その誰かさんは大きくため息をつくと、部屋の中をひたすら歩き回る。
落ち着かなさそうにとんとんとんとん音を立てながら、せわしなく。
その後、ドアの前あたりで足音は止まり、もう一度大きくため息が聞こえた。
しばらく何も聞こえなかったが、ため息の主は何かを諦める様に再びため息をつくと、ベッドで眠る私の方へとやってきて……。
「……うをぅわぅっ!??」
ベッドに体を預けた瞬間に隠れている私に触れて、変な声を上げながら驚いて飛び上がった。
よし、成功!!
「な、なんだなんだ!? 一体誰が居る!」
声の主――グラジオスはしばらく動揺していたようだが、やがてため息をつくと、
「……雲母だろう。この小ささは」
なんて呟きやがった。
私は思わず起き上がると、グラジオスの陰鬱な顔を睨みつける。
「うっさい! 誰がガキだっ!!」
「誰もそんな事言ってないだろう……」
「ふ~んだっ」
私は頬を膨らませてプイッとそっぽを向いた。
グラジオスはもう何度目かの特大のため息をついて頭を掻く。
「あのな……」
「ふ~んっ」
私はこれ見よがしに声をあげて拗ねると、もう一度ベッドの中に籠城し直した。
ついでに絶対に出てやらないぞという意思を示すために、掛け布団の四方を内側に引き込み、しっかりと握り締める。
これで準備は万端。後はグラジオスがごめんなさいするまでベッドを占領してやるんだからっ。
「……雲母」
ギシッと音がしてベッドが揺れる。多分グラジオスがベッドに座ったのだろう。
「このベッドは私が占拠したのっ。速やかに出て行くことを要求するっ」
「ここは俺の為に用意された部屋で、このベッドは俺が眠るのに使えるはずだが……」
「私が寝てるから私のものなのっ」
むちゃくちゃだ……なんて呟く声が聞こえたけど、無視無視。とにかくベッドは私のなのっ。どうしても寝たかったら土下座でもすれば。寝かさないけど。
「……俺が、菓子を食べなかったから拗ねてるのか?」
「だと思う?」
「……分からん」
じゃダメじゃん。ぜんっぜんダメ。
言わなくても分かってよね。
「とりあえず、菓子は食った」
「……で?」
「砂でジャリジャリした」
せめて美味かったって言いなさいよっ。言っても許さないけど。
……でも、私が投げつけたヤツ食べたんだ。他にも残ってたはずだけど。
ふ~ん、ふ~~んっ。
何そんな無駄な事してるの!?
遅いのっ、馬鹿っ。もっと美味しいの食べて欲しかったのにっ。
「レモネードも、美味かった」
「も~~っ! そんなんじゃないのっ! 私そんな事言ってほしいんじゃないのっ! 分かってよ!」
「……よく分からんが、すまん」
「分かってないのに謝るとか最低っ!! 簡単に謝らないでよねっ」
「どうすればいいんだ……」
そう言いながら、グラジオスはまたため息を吐き出した。
「なによ、そのため息。どうせめんどくさいとか思ってんでしょ!?」
「……いや、そうではないが……」
「嘘、ため息ついたじゃんっ」
グラジオスは言われた傍からまた大きなため息をつく。
それが私の胸をざわつかせ、苛立たせる。
「馬鹿っ。知らないっ」
自分でもどうしようもないくらいに怒りが沸き起こり、私は自分で自分がコントロールできなかった。
「……オーギュスト卿やハイネ、それから他の騎士からも俺が悪いと言われた」
ゆっくりとグラジオスは言葉を紡いでいく。
「俺は、俺の悪いところが分からん。だから、教えてほしい。出来る限り直していくから」
もしかしたらグラジオスもこんな事は初めてするのかもしれなかった。そのぐらい、不器用でたどたどしい対応だった。
「…………」
ちょっとは歩み寄ってもいいかもしれない。そう私は思ったのだが、
「自分で考えたら?」
結局私の口から飛び出したのは突き放すような言葉だった。
ちょっとだけ後悔する。でも、言ってしまった言葉は取り消せない。
胸の奥で良心が疼いたが、怒りがそれを押し込めてしまった。
……本当はこんな事が言いたいわけじゃないのに。
「……俺はな、知っての通りあまり剣術が上手くない。馬上槍もからっきしだ」
「…………」
それは知っている。それが原因で、父親から嫌われている事も。
「だから人一倍努力しないといけないと思った」
そこでグラジオスは言葉を切った。そのまましばらくの間沈黙する。
どうやらその先を言う事をためらっているようだった。
「で?」
私は先を急かしてみる。
「……昔は、分かっているだけ、だった。分かっていても努力はあまりしなかった」
「音楽は出来たのに?」
私の突っ込みに、グラジオスは思わず苦笑する。自分でも自覚しているのだろう。
グラジオスの様々な楽器を扱う技能は間違いなく一級品だ。一朝一夕の努力で身につくものではない。それこそ血のにじむような努力が必要なはずだ。
「……まあ、だから、だな。剣も努力すれば出来るのではないかと思ったんだ」
「ふ~ん、で?」
「ああ、うむ。その、な……」
「早く」
グラジオスはためらいにためらった後、ようやく重い口を開いた。
「お前が居たから、そう思った」
「……え?」
意味が、分からなかった。
どうして私が。何がどう作用すれば、剣の練習に繋がるのだろう。
あれかな? 雲母は俺が守るってヤツ?
やだ、似合わなっ。
「お前は、俺が足りていないという現実を知っていた。でも俺を選んだ。あのルドルフ殿よりもな」
「…………選んだ、のかな?」
「俺だけが理由ではないのだろうな。エマやハイネも居た。だが俺は、お前の横に居ても自分が恥ずかしくない存在で居なければと、そう思った」
「……それで、最近勉強とか剣術とか頑張ってたんだ」
グラジオスの理由を知った私は、少し自分が恥ずかしくなってしまった。
私がこんな事をした理由って……。
「今日、お前が訓練場に来た時、恥ずかしい姿は見せられないと思った。だからああして……冷たい態度になってしまった。その事は、悪いと思っている。だが俺は……」
何故だろう。とても頬が熱かった。
鼓動は高鳴っていくし、息は苦しくなっていく。
グラジオスの声を聞いているだけで、胸の奥に針で刺したような痛みが生まれた。
「……分かった」
「ん? なんだ?」
「分かったって言ったの。今回は、ちょっと私も対応が子どもっぽかったって思う。何だったら、その、謝っても、いいよ。……迷惑かけたし……」
私の声は段々小さくなっていき、最後の方は自分でも何を言っているか分からないくらいの大きさになってしまった。
布団で遮られて確実にグラジオスまで届かないだろう。
「なんだって?」
案の定、グラジオスは聞き返してくる。
デリカシーの無い奴! 察してよねっ!
「ふんっ」
私は布団から出ると、なるべくグラジオスに顔を見られないように壁伝いに歩きながらドアの所まで移動する。
「ごめんなさい私も悪かった」
とりあえず謝っておく。
でも、これだけは知ってて欲しかった。分かってて欲しかった。
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