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前略、白と黒と
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「えぇっとぉ……どちら様ですか?」
あたしとリリアンの最高のコンビネーションは防がれた、何かに。
ただならぬ雰囲気に大きく後ろに飛ぶ。
その正体は……女の子だった。
いや、正確には女の子の持っている武器だ。
斧。
そう表現していいのか分からない、あたしは武器に対する知識は薄いのだ。
斧と聞けば短い持ち手、肉厚の刃、そんなイメージをあたしはする。
その女の子の武器は長い棒、その先の両端に、期待を裏切らない肉厚の刃がそこにあった。
その刃は禍々しい、そんな表現の似合う、不思議な形状をしていた。
そして……
「リリアンの知り合いだったり?」
「違います」
振り返って質問、すぐに否定が返ってくる。
いや、聞きたくもなる、だって……
白と黒が基調の服装。
フリルが多いが、リリアンのメイド服になんとなく似ている、ゴスロリ、というのだろうか。
いや、それよりも……その……
「ちょっと、目のやり場に困っちゃうね……」
ちょっと、うん、ちょっとだけ露出が多い。
足とか肩とか隠せてない。
「ふむふむ……」
ジロジロ、あたしは目の前に現れた女の子を見る、肩とか足とか。
もちろん他意はない、敵を観察して対策を講じているだけです。
「どこを見ていたか、正直に言いなさい」
背後のリリアンから冷たい言葉、圧が……
ここは黙秘権を行使しよう。
「どこを見ていたか、正直に言いなさい」
1歩分、さっきよりも声が近くから聞こえる、圧は増していく。
黙秘権、黙秘権。
「どこを見ていたか、正直に言いなさい」
聞こえる声は、もう、すぐ後ろだ。
黙秘権……いや、これ以上は命に関わる。
「すいません、胸見てました、……ちょっとだけ」
「ちょっとだけ?」
首筋に当てられる大剣の刃。
まだ間に合う、謝ろう。
「すみません、がっつり見てました、本当にすみません」
ざっくりと開かれた胸元、その禁断は、同性のあたしから見ても素晴らしいもので、つい目がいってしまうのも致し方ないだろう。
……というか、なぜ同性の胸を見ただけでリリアンはこんなに怒っているのか。
戦いの中でふざけるな、ということだろう。
「えと…それであなたは?どちら様?」
1度は無視された質問、もう1度聞いてみるか。
「…………シトリー」
シトリー?名前だろうか、どちら様とは聞いたのだが、質問が悪かった、もう1度。
「えっと、シトリーはここで何をしてるの?」
ここは戦いの場だ、ゴスロリの入る場所ではない。
「ラルム様の敵を排除するために」
出会った頃のリリアンのように……それ以上に無感情に、ゴスロリの少女、シトリーは答えた。
ラルム……様?なんだなんだ?いつの間にあいつはそんなに偉くなったんだ?
いや、騙しているんだ、あの卑怯者は、勘が騒ぐ。
あたしは勘がいい。
「騙されてるんだよ、シトリーは、ラルム君のやってることは……」
「知っています」
ただの人殺しだ、そう続けようとした言葉は遮られた。
知っています、なにを知ってるというんだ、人殺しのなにを。
「……知っています、ってなにをかな」
冷めていく、心が。
返答によっては……
「全て、ラルム様の研究を認めない学園への報復を」
「ッ!」
駆け出す、コイツも敵だ。
あたしの好きなこの世界の。
「落ち着きなさい」
また首を引かれる、尻もちをついてリリアンを見上げる。
「許せない気持ちは分かりますが、冷静になりなさい、あの人は強いです」
「……ごめん」
少しだけ、頭が冷えた。
確かに、今はブーツも使い切っていた、まともにやれば勝ち目は薄いだろう。
「私が相手をします、異論はないですね」
「うん、ありがとう」
あたしを落ち着かせる為だろう、リリアンはシトリーの相手を買って出た。
あたしも気は抜かない、足には少し自信がある、スキを見つけて参加しよう。
「お待たせしました」
リリアンは構え直して言う、シトリーに向かって。
これからあなたを斬る、そんな強い意志を感じさせた。
ゆらり、とシトリーは何も答えないまま、リリアンに飛びかかった。
それに反応して大剣を振るうリリアン。
白と黒のぶつかり合いが始まった。
あたしとリリアンの最高のコンビネーションは防がれた、何かに。
ただならぬ雰囲気に大きく後ろに飛ぶ。
その正体は……女の子だった。
いや、正確には女の子の持っている武器だ。
斧。
そう表現していいのか分からない、あたしは武器に対する知識は薄いのだ。
斧と聞けば短い持ち手、肉厚の刃、そんなイメージをあたしはする。
その女の子の武器は長い棒、その先の両端に、期待を裏切らない肉厚の刃がそこにあった。
その刃は禍々しい、そんな表現の似合う、不思議な形状をしていた。
そして……
「リリアンの知り合いだったり?」
「違います」
振り返って質問、すぐに否定が返ってくる。
いや、聞きたくもなる、だって……
白と黒が基調の服装。
フリルが多いが、リリアンのメイド服になんとなく似ている、ゴスロリ、というのだろうか。
いや、それよりも……その……
「ちょっと、目のやり場に困っちゃうね……」
ちょっと、うん、ちょっとだけ露出が多い。
足とか肩とか隠せてない。
「ふむふむ……」
ジロジロ、あたしは目の前に現れた女の子を見る、肩とか足とか。
もちろん他意はない、敵を観察して対策を講じているだけです。
「どこを見ていたか、正直に言いなさい」
背後のリリアンから冷たい言葉、圧が……
ここは黙秘権を行使しよう。
「どこを見ていたか、正直に言いなさい」
1歩分、さっきよりも声が近くから聞こえる、圧は増していく。
黙秘権、黙秘権。
「どこを見ていたか、正直に言いなさい」
聞こえる声は、もう、すぐ後ろだ。
黙秘権……いや、これ以上は命に関わる。
「すいません、胸見てました、……ちょっとだけ」
「ちょっとだけ?」
首筋に当てられる大剣の刃。
まだ間に合う、謝ろう。
「すみません、がっつり見てました、本当にすみません」
ざっくりと開かれた胸元、その禁断は、同性のあたしから見ても素晴らしいもので、つい目がいってしまうのも致し方ないだろう。
……というか、なぜ同性の胸を見ただけでリリアンはこんなに怒っているのか。
戦いの中でふざけるな、ということだろう。
「えと…それであなたは?どちら様?」
1度は無視された質問、もう1度聞いてみるか。
「…………シトリー」
シトリー?名前だろうか、どちら様とは聞いたのだが、質問が悪かった、もう1度。
「えっと、シトリーはここで何をしてるの?」
ここは戦いの場だ、ゴスロリの入る場所ではない。
「ラルム様の敵を排除するために」
出会った頃のリリアンのように……それ以上に無感情に、ゴスロリの少女、シトリーは答えた。
ラルム……様?なんだなんだ?いつの間にあいつはそんなに偉くなったんだ?
いや、騙しているんだ、あの卑怯者は、勘が騒ぐ。
あたしは勘がいい。
「騙されてるんだよ、シトリーは、ラルム君のやってることは……」
「知っています」
ただの人殺しだ、そう続けようとした言葉は遮られた。
知っています、なにを知ってるというんだ、人殺しのなにを。
「……知っています、ってなにをかな」
冷めていく、心が。
返答によっては……
「全て、ラルム様の研究を認めない学園への報復を」
「ッ!」
駆け出す、コイツも敵だ。
あたしの好きなこの世界の。
「落ち着きなさい」
また首を引かれる、尻もちをついてリリアンを見上げる。
「許せない気持ちは分かりますが、冷静になりなさい、あの人は強いです」
「……ごめん」
少しだけ、頭が冷えた。
確かに、今はブーツも使い切っていた、まともにやれば勝ち目は薄いだろう。
「私が相手をします、異論はないですね」
「うん、ありがとう」
あたしを落ち着かせる為だろう、リリアンはシトリーの相手を買って出た。
あたしも気は抜かない、足には少し自信がある、スキを見つけて参加しよう。
「お待たせしました」
リリアンは構え直して言う、シトリーに向かって。
これからあなたを斬る、そんな強い意志を感じさせた。
ゆらり、とシトリーは何も答えないまま、リリアンに飛びかかった。
それに反応して大剣を振るうリリアン。
白と黒のぶつかり合いが始まった。
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