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終章・らすとぱーと編
#40・寿司宅配で稲荷が不足しているとどうなるのか?
しおりを挟む~かき氷研究会・基地~
「やぁ、サユキちゃん。」
「フィエルナさんですか。
折り入って用事があると言ってましたが
……何です?」
「いいや、お礼が言いたくてね。
初めは4~5人の小さい規模だったこの集まり。
君を勧誘素材にしたら思いの外拡大した。
今や万単位を越える大組織だ。」
「無断で私を勧誘素材にしないでくれます。
金請求しますよ。」
初見の印象と変わらず、
フィエルナは危ない奴だった。
アックスや鶴でもしない邪悪な行為を
さも平然とやってのける。
で、今もこのようにケロッとしてるのだ。
「へー、金があればサユキちゃん
何でもやってくれるんだぁ~♡」
「何でもとは言ってません。
というか私、お金には困ってないですし。
詫びとか謝罪とか、そういう誠意を
見せて欲しいんですよ。
例えばそうですね……1億なんてどうでしょう。」
「え? 1億でいいの!?」
あーこれ、完全に金銭感覚
イカれてる奴の反応や。
魔王軍幹部ってどんだけ高給なお仕事なんだよ。
「あのー、仮の話ですよ。」
「めんご!
もうサユキちゃんの口座に振り込んじゃった♡」
「――ッ!?」
フィエルナ、何という行動力と決断力だ。
流石魔王軍幹部というべきか。
彼女のカリスマ性はそこからも由来してるだろう。
……待て。
俺をおちょくる為の嘘って可能性もある。
一応、デバイスを開き口座の残高確認をしとこう。
あ、マジで1億増えてる。
つーかいつから
俺の口座を特定して振り込んだんだ?
我がファミリーにも非公開なんだぞ。
もしや俺、相当ヤバい奴に目ぇ付けられたのか。
「ま、まぁ。誠意は伝わったわ。
でも会長さんがそれだけで
ここに連れてくる人とは思えない。」
「あはは~、大当たりだよぉサユキちゃん。
褒美としてチューしてあげよっか?」
「いらないです。」
俺は寄ってくる彼女の顔を両手で突き離した。
「んもうっ! 素直じゃないですね。
男の子なら綺麗なお姉さんに
チューされて嬉しい筈なんだけど!」
俺を男として見てくれる点は正直嬉しい。
アックス以外だと
フィエルナが初ではなかろうか。
かといって甘やかすつもりはない。
多分、甘やかしたりしたら止まらないタイプだ。
あの鶴が頭を抱えるレベルの相手であれば尚更。
「私だって好きな女を
選ぶ権利はありますからね。
美人なんてそこら辺にうじゃうじゃ居るんです。
となると、結局大事なのは中身。
…………お分かりですか?」
「中身童貞陰キャ変態の男子高校生を、
私が拾ってやるって言ってるんですよ!
これはどう見ても心清らかな聖母ですよね!!」
「聖母だったらそこまで酷い事言いませんよ。
あー痛いなー。傷ついたなー。」
「詫びチューいる?」
「その下り何回やんの。
さっさと本題話しなさいよ。」
「しょうがないですねぇ、話しますよ。
但しぃ~、これ着たらね♡」
おい、そのメイド服どっから取り出した。
ニヤニヤしてんじゃねぇよ。
何が何でも俺は……
「着ません。」
「ちぇー、ノリが悪いと嫌われますよぉ。」
「会長に嫌われて脱会出来るなら本望です。」
「うっは冷たぁ♡ 雪女はそうでなくちゃぁ♡♡」
何でビクビクしてんだよ。
俺まだ電撃浴びせてねーぞ。
「早く話して貰えます?」
「えぇ、話すわ。」
やっとか。
「サユキちゃんが加入する前からね、
この組織は長い事活動してたの。
当然、先に仲間になった者もいる。」
だろうな。
「で、長い付き合いの会員から頼まれ事を
受けてしまったんだ。」
「……頼まれ事?」
「そう、頼まれ事さ。
彼は寿司屋を営んでる同志でね。
店員の1人が風邪で寝込んだんだ。」
成る程、大体話は見えて来た。
「つまり、店員さんの風邪が治るまでの間。
私にお手伝いを頼みたいという事ですね。」
「話が早くて助かるよ。お礼は後々考えとく。」
なんか利用されてる気がしてならないが、
これを機に色んな経験を積んでおくのも悪くない。
それで視野が広がれば、今までにない
男らしくある方法を見つけられる。
皆に女だと馬鹿にされない未来を掴む為にも、
俺はやってやんぞ。
「任せて下さい!!」
*
そんな経緯があり、
俺は最近になって寿司屋のバイトを始めた。
運の良い事に、土日の昼にだけシフトが入った。
アックスもバイト希望だったが、
志望動機が俺という理由で落とされた。
アイツならお得意の口八丁で簡単に
採用される筈だが……まぁ、恋は盲目と言うし。
運が悪かったと割り切るしかないな。
で、気になるバイトの方はと言うと……
休日の真昼間なので、平時より客が多く来る。
ウェイトレス役の俺は終始ドタバタだ。
つーか、何で寿司屋なのに俺はメイド服を
着せられているんだ?
もしかして、フィエルナに嵌められたのか。
「お嬢ちゃーん、新規客3名様来っぞー!」
「了解です店長っ!
――いらっしゃいまぁ……来ると思ったわよ!」
「何だ嬢ちゃん、知り合いか。」
「……はい。」
「かっかっかぁ! 面白いなぁ!」
「今日だけ早退していいですか!!」
「ダメに決まってるだろ!」
「……あはは、当然ですよね。」
あぁ、なんてこった。
よりにもよってセクハラ三銃士が揃ってやがる。
アックス、鶴、フィエルナ。
残りのファミリーは
各々の休暇を過ごしてるというのに、
コイツらと来たら……
「で、貴方達は何故ここに来たんです?
冷やかしですか。」
「サユの握った寿司が食えると聞いて。」
「握りませんよ。」
「姉たんから直飲み搾乳出来ると聞いて。」
「それ鶴ちゃんの願望だよね。
変な性癖開拓させた私が悪いけど、しないよ。」
「サユキちゃんの
メイド服姿が拝められると聞いて。」
「何で元凶が1番まともなコメントしてんのよ。」
「かっかっかぁ! 面白いなぁ!」
「黙れbot。」
「――あ゛?」
「嘘ですよぉ~店長ぉ~。
ほら、私この3人と居ると
可笑しくなっちゃうんですよぉ。
なのでー早退の許可を推奨しますぅー。」
「ははっ、そうだよなぁ!
人柄のいい嬢ちゃんが素でそんな事言う訳
ないもんなぁ! かっかっか!」
危ねぇ。
一歩間違えたら俺が寿司になる所だった。
「ちぇー、サユの握った寿司食えないのかよ。」
「ちぇー、姉たんミルク直飲み出来ないつらか。」
「ふむ。私はサユキちゃんの
メイド姿が見れて満足だ。」
「「「――帰ろう。」」」
ガチの冷やかし組だったよコイツら。
何も食わずに帰りやがって……
しかも要らん所で満場一致してんじゃねぇよ。
「ありがとうございましたー。」
本当は伝えたくもない言葉。
それに営業スマイルを被せ、
俺は迷惑客を見送った。
「かっかっか! あやつら本当に面白いのぅ。」
「面白くも何ともないですよ。
どう見ても言いたい放題冷やかして
帰るだけの迷惑客そのものです。」
「にしても、嬢ちゃん。愛されとるなぁ。」
「それが歪んでなければ、嬉しいんですけどね。」
「……おっとごめん嬢ちゃん。電話じゃ。」
店長は断りを入れて受話器を取る。
電話越しに会話を続ける彼の顔は、
みるみる青褪めていく。
震える手で受話器を仕舞うと、俺の方を見た。
「すまねぇ、嬢ちゃん。
宅配員が帰り際、交通事故にあってしもうた。」
「え?」
「一大事故だ、この店は急遽閉める。しかし……」
「何です?」
「残された宅配注文が
あと一件あるんだが……頼めるかい?
運搬用自転車はこちらが貸し出しておく。」
ふぅ……何でこうも
トラブルが畳み掛けてくんだよ。
今日はとんでもねぇ厄日だな。
「分かりました。任せて下さいっ!」
断り辛い空気なので、頼みを受けよう。
どの道断る選択肢はない。
先程の迷惑客共の件もあるし、
ここでいい顔しとかなくちゃ後々響く。
そんな思いで。
俺は寿司宅配へと自転車を走らせた。
えーと、お客様の住所は……
むむ? 俺の見間違いじゃないよな。
ここってミミアの家じゃねぇか。
*
自転車を走らせる事、約30分。
依頼通りの場所へと着いた。
デバイス越しでも確かに一致してる。
あぁ、間違いない。ここはミミアの家だ。
アイツらも自炊ばかりじゃなくて、
こうして宅配寿司頼む事もあるんだな。
おっとっと。
そんなの考えてる場合じゃねぇ。
寿司の鮮度が落ちない内に
階段を登り切って届けなくては。
俺は駐輪場に自転車を止め、
寿司を抱え運んだ。
いつもなら飛行してお邪魔するが、
繊細な品物を運んでるので断念し徒歩にした。
くそぉ。
まともにこの階段登ると半分くらいでバテるな。
そういや俺って前世の頃から長距離走、
シャトルランみてーな持久運動苦手だった。
無理して進めば転ぶのは確実。
……取り敢えず座ろう。
うーむ。
体力がある程度回復するまで暇だな。
そうだ!
ミミア達がどんな寿司ネタ食うか観察しよう。
今後、話題として使えそうだし悪くねぇよな。
「――ッ!?」
ネタのバランスは完璧だ。
けど俺は、それに息を呑んだのではない。
黄金に輝く稲荷寿司。
そこに目が行ってしまったのだ。
フィエルナ曰く、彼の寿司屋はかなりの老舗。
そして、名の知れた〈星持ち〉高級寿司店。
よく見れば寿司一つ一つに
魂が宿ってると錯覚してしまう。
ここまでのクオリティを出せるのは、
正しくその道のプロ。
中でも、稲荷寿司は異色を放っている。
どう揚げればこの輝き、しっとりさ、
煌めきを得られるのか。
渦巻く疑問を無視して体は動く。
気が付けばその財宝を、摘んでいた。
「……美味し、そう。
稲荷一つくらい食べたって、バレないよね?」
後でこの店の稲荷寿司多めに
プレゼントするから許してくれ。
――はむっ。
「~~っ♡♡」
凄いっ! 何だコレは!?
口の中で旨み、酸味、脂味が
ジュワッと溶け出したぞ。
噛めば噛むほど米の甘味がそれらを
引き上げ、極限の美味を生み出していく。
これが……プロの稲荷寿司。
「――ハッ!?」
なんて事だ。口の中に残ってもないのに
咀嚼を続けてしまった。
あ……れ?
「嘘、身体の疲れが取れてる?
寧ろ、力が湧いてくる。」
よく分からんが、あまりの美味さに
身体が元気を取り戻したようだ。
「そうだ。届けなくちゃ。」
*
残り半分の階段は一切披露せずに登り切れた。
全ては稲荷パワーのおかげである。
――ぴーんぽーん。
『誰ですかー。』
「お寿司の宅配でーす!」
『えっ? 何でサユキちゃんが!』
「お寿司の宅配でーす!」
『分かった。今開けるから入って。』
インターホン越しにソノハの許可を
頂いたので寿司を持ちお邪魔する。
玄関で彼女は俺を迎えてくれた。
「はろーサユキちゃん。元気してるー。」
「ま、まぁ。」
「うーん、反応が微妙ねー。」
仕方ないだろ。
俺は今、バレるかバレないかの大博打に居るんだ。
元気でいられっかよ。
「あのー、ソノハちゃん。
ミミア一家は何処行ったのかな?」
「家族揃って日帰り旅行行っちゃった。
んで、私はお留守番役ぅ~。」
「寂しかったらいつでも呼んでいいよ。」
「何言ってんの。
寂しさを紛らわす為の寿司でしょーが。」
成る程な。
でも、一人で食べるには少し多くないか?
「はーいサユキちゃん。
お代と商品交換こしようねー。」
「うんっ!」
おし。コレで交換完了だな。
さて、ここいらで俺もとんずら……
「待ってサユキちゃん。」
「――ぎくっ!」
嘘だろ。バレねーと思ってたんだが。
「稲荷を1つ注文したんだけど、入ってないわ。」
「へ、へー。そうなんですかー。
それはドンマイですねー。」
ソノハは深い溜息を吐いた。
「あーあ、私ここの稲荷がめっちゃ美味いと
評判だから頼んだのに……無いとかマジ最悪。」
「…………」
あかん。これバレたら俺死ぬんじゃね。
「サユキちゃん。
もしかしてだけど食べてないよね?」
「んー、ナンノコトカサッパリ。」
「バレバレよ。食べてんじゃない。
サユキちゃんって嘘をつく時とか
追い詰められた時必ず片言になるのよ。」
「ハハ、ゴジョウダンヲ。」
「そうやって嘘を貫き通すつもりなら、
店長に電話する。」
「やっ、止めてくださいっ!
やりました。私が食べたんですっ!」
許されるとは思ってないが、
誠意を込めた土下座をする。
「ふーん。でもさ、土下座で済むなら警察は
要らないんだよねー。」
「じゃ、じゃあどうすれば……」
「簡単よ。
私と一緒に稲荷を作ったら許してあげる。
だから、おいで。」
「あ、ありがとうソノハちゃん!」
俺は靴を脱いで上がり込む。が。
そのタイミングに合わせ、
ソノハが床のジッパーを開き俺を落とした。
で、俺は派手に落ちた。
「……痛ぁ、何これ。」
てか、何だこの部屋。
周りには怪しいアダルトグッズが大量にあるぞ。
「やぁ、サユキちゃん。」
あー。この顔、めちゃ怒ってます。
「さっきのジッパーの能力だけど、仕組みは簡単。私は生物無機物問わず絵を被せる能力がある。
それを応用すれば、
手動式ジッパー落とし穴も出来るってワケ。」
自分の手の内を明かすのは、
余裕のある悪役が弱者を絶望させる為だ。
例に漏れず、俺は絶望した。
「あのー、これから何するんです。」
「決まってるじゃない。えっちなお仕置きよ。
覚悟はいいかな? ……サユキちゃ~ん♡♡」
「――いやぁぁあああああああっ!!!」
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