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ありがとう、ヴァル
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「ノルド、大丈夫!」
草むらから飛び出したリコが、ノルドを背負って逃げようとする。だが――
「ああ、ごめん。薬が効いてきた」
リコに背負われながら、ノルドの混濁していた意識が徐々にはっきりしてくる。
暗殺者がまた同じ手を使うと予測して、事前に作っておいた解毒薬を服用したのだが、それでも毒の効果は強力で、体にはまだ少し痺れが残っていた。
大魔熊たちはノルドたちを素通りし、ナゼルを追っていく。
「あれ? ネフェルの支配紋が額にあるぞ」
「ふふふ、パンのお礼だって」
「そうだったのか……俺、駄目だな……」
ノルドはポツリと呟き、俯いた。
「どうしたの? ノルド」
リコが心配そうに顔を覗き込む。
無力感が胸に重くのしかかり、ノルドは答えられなかった。ヴァルが静かにその後ろをついてくる。
「ノルド、どうしてあんな強い暗殺者と戦うの?」
「それは……母さんを殺そうとしたからだ!」、
リコの問いに、ノルドは歯を食いしばり、拳を握りしめる。
「じゃあ、諦める?」
リコの言葉に、ノルドは驚いたように目を見開き、すぐに強い口調で答えた。
「いや! 戦う!」
ノルドの声には決意が宿っていた。ヴァルがその言葉を受けたかのように「ワオーン」と低く吠える。
リコはじっとノルドを見つめ、少し考えるような仕草を見せた後、静かに言った。
「でも、勇敢に戦ってノルドが死んだら、セラさん喜ぶかな?」
その言葉に、ノルドはハッとする。握りしめていた拳の力が抜け、肩の力も少し抜けた。
「……リコ、わかった。ありがとう。もう降ろしてくれ」
「ダメ。今は私に任せて。こういうときは私の方が役に立つんだから」
リコは少し得意げに笑う。その表情が妙に誇らしげで、ノルドはわずかに笑みを浮かべた。
「ありがとう……頼むよ、リコ」
ヴァルが静かに足音を立てながらついてくる。ノルドはリコの背中で目を閉じ、少しだけ体を休めることにした。
リコは、ネフェルから預かった、アマリの作った護符と、グラシアスから預かったセラのネックレスを、ノルドの服のポケットに入れた。
※
「くそっ」ナゼルは、振り切れない大魔熊に焦りを隠せなかった。
「何故だ! こんなに、俺にだけ執拗に追ってくるんだ」
ナゼルと大魔熊との相性は最悪だった。彼はアサシンであり、巨体の魔物を相手にするには不向きだ。
冬毛で覆われた大魔熊の体は鋼のように硬く、太い腕と口はまさに凶器。加えて、圧倒的な力を誇る相手に逃げ回るしかない。
「一匹ぐらいなら、何とか倒せるが、囲まれるとな……。あの馬鹿どもがいれば……」
思わず口をついて出た愚痴を振り払うように、再び間一髪の隙間を見つけてすり抜けた。全身に刻まれた傷と、重くのしかかる疲労――限界は近い。
それでも、諦めるわけにはいかなかった。
そんなとき、視界の先に遺跡が現れた。
「ここしかない!」
ナゼルは遺跡の門を乱暴に押し開け、中へ滑り込んだ。狭い階段を一気に駆け下りると、大魔熊の重い足音が遠ざかるのを感じて、ようやく一息つく。
視線を上げると、精霊の祭壇が静かに佇んでいた――そこは、祭壇の炎を中心に、精霊の子が宙を舞い、回っていた。
「やっと、来ましたね」
静かに響いた声の方、祭壇の下で祈りを捧げる人影を見つける。そこにいたのは、さっき倒したはずの牙狼族の子供――ノルドだった。
「お前、何で生きてやがるのか! 耐性でも持っているのか!」
驚きが声となって漏れる。
ノルドは、その問いに答えず、手に持ったダーツで攻撃を始める。
「だから、子供騙しだと……」
ナゼルは罠を警戒して動きを止めたが、ノルドは止まらなかった。
次々と放たれるダーツと投げナイフに、すべて対応するのは不可能だ。防ぐたびに消耗し、やがて防げなかった一本がナゼルの肩に突き刺さる。
「言っておくが、どんな毒も効かないからな。覚えておけ!」
ノルドは無視して全力で投げ続ける。だが、鍛え抜かれたナゼルの体には、彼の非力な攻撃では軽傷しか与えられない。
「ふうん。器用なもんだな。同じ牙狼の一族。同族殺しは重罪だぞ!」
「ああ、そうだ。お前はどうなんだ?」ノルドは怒りで声を荒げた。
「ははは、そうだ、そうだ。お前は、一族を壊滅させた忌み子だったな」
「知らん」
「お前は赤子だったからな。あの女は苦しんで死んだかな」
ナゼルの眼光が鋭く光った。全てのポーションを素早く飲み干すと、ノルドに薬袋を投げつけた。
ヴァルが素早く飛びついた。その瞬間、薬袋が破裂し、ヴァルは外壁にぶつかって倒れ込む。
「ヴァル、大丈夫か!」
「ワオーン」
小狼も全身傷ついているが、必死に立ち上がる。その姿にノルドは歯を食いしばった。
「お前とのお遊びはおしまいだ!」
ナゼルは懐から短剣を取り出すと、一閃。短剣から放たれた炎の矢がノルドに向かって飛んでくる。
ノルドは必死に身を翻し、地面を転がってかわすが、次の一撃は避けきれない――そう思った瞬間、眩い光がノルドの体を包み込み、炎の矢は跡形もなく掻き消えた。
「何だと……?」ナゼルは目を細める。
ノルドもまた、自分を守った光の正体に気づき、驚きと安堵が入り混じった表情を見せる。グラシアスが贈ったセラのネックレスが、ポケットに入っていた。
「リコったら」
「また魔力防壁か! 高価なものを持ってやがる」
ナゼルは悔しそうに吐き捨てたが、次の瞬間、はっとしたように大笑いを始めた。
「高そうなネックレスだな。これで、大儲けできそうだ」
ナゼルは別の短剣を抜き、両手に剣を構え、距離を詰める。
ノルドも母からもらった短剣を抜いた。その拍子にポケットから、アマリの字の護符がひらひらと、祭壇の炎で燃える。
炎が大きくなり、回っている精霊の子の数が増えていく。
「アマリの護符……」
握りしめた短剣に力がこもる。母のネックレスに続いて現れたこの護符――見えない何かが自分を導いている、そんな気がしてならなかった。
「ははは、弱いな!」
ナゼルの嘲笑が響く中、剣と剣が激しくぶつかり合う。ナゼルは両手に剣を構え、巧みな動きで押し込んでくる。片手で短剣を握るノルドは劣勢に見えたが、その隙をヴァルが巧みに埋めていた。
ヴァルは鋭い目つきでナゼルの周囲を回り、牽制を続ける。牙を剥き出しにしつつも、決して焦らず、ノルドが反撃の機会を得られるよう絶妙な距離を保つ。
「ずっと、一緒に戦ってきたね。ありがとうね、ヴァル」
「ワオーン! ワオーン! ワオーン!」
ノルドは苦笑を浮かべつつも、心に浮かぶ迷いを消し去った。どんなに強敵であっても、ここで退くわけにはいかない。
短剣を握り直したが、もうノルドには力が残っていなかった。
草むらから飛び出したリコが、ノルドを背負って逃げようとする。だが――
「ああ、ごめん。薬が効いてきた」
リコに背負われながら、ノルドの混濁していた意識が徐々にはっきりしてくる。
暗殺者がまた同じ手を使うと予測して、事前に作っておいた解毒薬を服用したのだが、それでも毒の効果は強力で、体にはまだ少し痺れが残っていた。
大魔熊たちはノルドたちを素通りし、ナゼルを追っていく。
「あれ? ネフェルの支配紋が額にあるぞ」
「ふふふ、パンのお礼だって」
「そうだったのか……俺、駄目だな……」
ノルドはポツリと呟き、俯いた。
「どうしたの? ノルド」
リコが心配そうに顔を覗き込む。
無力感が胸に重くのしかかり、ノルドは答えられなかった。ヴァルが静かにその後ろをついてくる。
「ノルド、どうしてあんな強い暗殺者と戦うの?」
「それは……母さんを殺そうとしたからだ!」、
リコの問いに、ノルドは歯を食いしばり、拳を握りしめる。
「じゃあ、諦める?」
リコの言葉に、ノルドは驚いたように目を見開き、すぐに強い口調で答えた。
「いや! 戦う!」
ノルドの声には決意が宿っていた。ヴァルがその言葉を受けたかのように「ワオーン」と低く吠える。
リコはじっとノルドを見つめ、少し考えるような仕草を見せた後、静かに言った。
「でも、勇敢に戦ってノルドが死んだら、セラさん喜ぶかな?」
その言葉に、ノルドはハッとする。握りしめていた拳の力が抜け、肩の力も少し抜けた。
「……リコ、わかった。ありがとう。もう降ろしてくれ」
「ダメ。今は私に任せて。こういうときは私の方が役に立つんだから」
リコは少し得意げに笑う。その表情が妙に誇らしげで、ノルドはわずかに笑みを浮かべた。
「ありがとう……頼むよ、リコ」
ヴァルが静かに足音を立てながらついてくる。ノルドはリコの背中で目を閉じ、少しだけ体を休めることにした。
リコは、ネフェルから預かった、アマリの作った護符と、グラシアスから預かったセラのネックレスを、ノルドの服のポケットに入れた。
※
「くそっ」ナゼルは、振り切れない大魔熊に焦りを隠せなかった。
「何故だ! こんなに、俺にだけ執拗に追ってくるんだ」
ナゼルと大魔熊との相性は最悪だった。彼はアサシンであり、巨体の魔物を相手にするには不向きだ。
冬毛で覆われた大魔熊の体は鋼のように硬く、太い腕と口はまさに凶器。加えて、圧倒的な力を誇る相手に逃げ回るしかない。
「一匹ぐらいなら、何とか倒せるが、囲まれるとな……。あの馬鹿どもがいれば……」
思わず口をついて出た愚痴を振り払うように、再び間一髪の隙間を見つけてすり抜けた。全身に刻まれた傷と、重くのしかかる疲労――限界は近い。
それでも、諦めるわけにはいかなかった。
そんなとき、視界の先に遺跡が現れた。
「ここしかない!」
ナゼルは遺跡の門を乱暴に押し開け、中へ滑り込んだ。狭い階段を一気に駆け下りると、大魔熊の重い足音が遠ざかるのを感じて、ようやく一息つく。
視線を上げると、精霊の祭壇が静かに佇んでいた――そこは、祭壇の炎を中心に、精霊の子が宙を舞い、回っていた。
「やっと、来ましたね」
静かに響いた声の方、祭壇の下で祈りを捧げる人影を見つける。そこにいたのは、さっき倒したはずの牙狼族の子供――ノルドだった。
「お前、何で生きてやがるのか! 耐性でも持っているのか!」
驚きが声となって漏れる。
ノルドは、その問いに答えず、手に持ったダーツで攻撃を始める。
「だから、子供騙しだと……」
ナゼルは罠を警戒して動きを止めたが、ノルドは止まらなかった。
次々と放たれるダーツと投げナイフに、すべて対応するのは不可能だ。防ぐたびに消耗し、やがて防げなかった一本がナゼルの肩に突き刺さる。
「言っておくが、どんな毒も効かないからな。覚えておけ!」
ノルドは無視して全力で投げ続ける。だが、鍛え抜かれたナゼルの体には、彼の非力な攻撃では軽傷しか与えられない。
「ふうん。器用なもんだな。同じ牙狼の一族。同族殺しは重罪だぞ!」
「ああ、そうだ。お前はどうなんだ?」ノルドは怒りで声を荒げた。
「ははは、そうだ、そうだ。お前は、一族を壊滅させた忌み子だったな」
「知らん」
「お前は赤子だったからな。あの女は苦しんで死んだかな」
ナゼルの眼光が鋭く光った。全てのポーションを素早く飲み干すと、ノルドに薬袋を投げつけた。
ヴァルが素早く飛びついた。その瞬間、薬袋が破裂し、ヴァルは外壁にぶつかって倒れ込む。
「ヴァル、大丈夫か!」
「ワオーン」
小狼も全身傷ついているが、必死に立ち上がる。その姿にノルドは歯を食いしばった。
「お前とのお遊びはおしまいだ!」
ナゼルは懐から短剣を取り出すと、一閃。短剣から放たれた炎の矢がノルドに向かって飛んでくる。
ノルドは必死に身を翻し、地面を転がってかわすが、次の一撃は避けきれない――そう思った瞬間、眩い光がノルドの体を包み込み、炎の矢は跡形もなく掻き消えた。
「何だと……?」ナゼルは目を細める。
ノルドもまた、自分を守った光の正体に気づき、驚きと安堵が入り混じった表情を見せる。グラシアスが贈ったセラのネックレスが、ポケットに入っていた。
「リコったら」
「また魔力防壁か! 高価なものを持ってやがる」
ナゼルは悔しそうに吐き捨てたが、次の瞬間、はっとしたように大笑いを始めた。
「高そうなネックレスだな。これで、大儲けできそうだ」
ナゼルは別の短剣を抜き、両手に剣を構え、距離を詰める。
ノルドも母からもらった短剣を抜いた。その拍子にポケットから、アマリの字の護符がひらひらと、祭壇の炎で燃える。
炎が大きくなり、回っている精霊の子の数が増えていく。
「アマリの護符……」
握りしめた短剣に力がこもる。母のネックレスに続いて現れたこの護符――見えない何かが自分を導いている、そんな気がしてならなかった。
「ははは、弱いな!」
ナゼルの嘲笑が響く中、剣と剣が激しくぶつかり合う。ナゼルは両手に剣を構え、巧みな動きで押し込んでくる。片手で短剣を握るノルドは劣勢に見えたが、その隙をヴァルが巧みに埋めていた。
ヴァルは鋭い目つきでナゼルの周囲を回り、牽制を続ける。牙を剥き出しにしつつも、決して焦らず、ノルドが反撃の機会を得られるよう絶妙な距離を保つ。
「ずっと、一緒に戦ってきたね。ありがとうね、ヴァル」
「ワオーン! ワオーン! ワオーン!」
ノルドは苦笑を浮かべつつも、心に浮かぶ迷いを消し去った。どんなに強敵であっても、ここで退くわけにはいかない。
短剣を握り直したが、もうノルドには力が残っていなかった。
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