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【第2話】超絶イケメンな恋人は瓜二つ
双子の愛情表現も違って。
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一夜を共にした翌朝。チュンチュンと、小鳥の鳴く声がして目を覚ます。
薄く目を開けると、2人の間にスッポリはまったまま、寝顔を見られていた……。
「あ、起きた」
「体、大丈夫?」
「あ、ああ……いつもと同じ」
いつもどおり、尻のある部分と腰が痛い……。いつも休日前から2日で泊まってるから……同棲するなら絶対守らせる。俺のために!
2人はいつも俺より先に起きて、俺が起きるまで寝顔を見ている。何が楽しいのか聞いたら、幸せを実感できるって臭いことを言われた……。
そんな俺は2人の寝顔を見れた回数は数えるほどもない。確か、ソルが風邪を引いて……そのあとルアも重なって――。
「シュテルン? 何、考えてるんだよ」
「あ、少し昔のことを思い出してただけ」
「昔のことって? 僕たち以外のことじゃないよね」
こういうときは、ソルも容赦ない……。2人して嫉妬深いのは困りものだけど。それだけ、溺愛されてると思うべきか……。
体を起こすと少しだけ喉も枯れていて、先に動いたのは勿論ソルだった。
水の入ったグラスを渡されて、礼を言ってから一口含む。2人によって綺麗にされた体は裸のままだった。下着だけは履かせてくれたらしい……。
まぁ、今は暖かい季節だからいいけどな。
「ちょっ……服着にくいだろう」
「もっとイチャイチャしたいんだよ。なんなら、俺が着せてやってもいいぞ? 脱がせるの得意だし」
ソルが朝食を作ってくれている間、ベッドの上で着替えをしようとする俺の腰を抱いて股に挟まれる。
背中に当たる物を感じるぞ……。
当然、気づかない振りをしてソルが用意してくれた泊まり用の服に袖を通す。
脇腹を擽るように触ってくる手付きで、腰が揺れた。
断じて、感じているわけじゃない……。こいつの触り方がいやらしいだけだ。
「――僕がいない間に抜け駆けしないでくれる?」
「あっ、ソル。朝食作ってくれてありがとう」
「ううん、どう致しまして。こっちきて」
朝食を作っている間に、俺を触りまくっていたことでぐうの音も出ないルアも大人しく俺を解放する。
まだズボンが履けてなかった俺は、ベッドから降りるとソルによって着替えさせられた。でもって、頬へキスされる……。
「って、おい! 俺は、まだキスはしてないぞ」
「僕のいない間、シュテルンと密着していたんだから文句は言わせないよ」
俺のことになると仲が悪くなるのはいつものことだった。ベッドから降りて歩み寄るルアは、俺の前髪を少しだけ上げたあと唇を押し当ててくる。
美味しい朝食を前にして兄弟喧嘩はやめてほしい……。
双子でも当然違うところはあって。ソルは唇以外だとよく頬にキスをしてくる。反対に、ルアは額が多い。でもって、2人で喧嘩したときは揃って手の甲にしてくる……。恥ずかしいから、やめてほしい……。
今日も、喧嘩を終わらせるように手の甲へ口づけられた――。
朝食を終えたあとは体の痛い俺を気遣って、大の男3人じゃ狭いソファーに座って紅茶を飲む。魔法は便利だけど、家での娯楽は発展してなくてまったり過ごすことが多い。
というのも、2日連続で一夜を過ごすからだ……。俺は、人より体力もある方だけど……。さすがに2日連続で、自分より体格の良い男を2人も相手するんだ。
体力は温存しておかないと無理……。
「知ってるか? 今度、第2王子殿下が視察に来るらしいぞ」
「ああ……魔法新聞に載っていたな」
「少しだけ不穏なことが書いてあったよね……。回復魔法使いの伴侶が欲しいとかって」
回復魔法使いって括りが少しだけ不安だ。まぁ、この世界には暗黙のルール……みたいなものがある。
それが、恋人のいる相手を寝取ってはいけない。それは、王族であっても例外じゃないって。
なんでかは分からないけど、貴族でもない俺たち3人にとっては有り難い……。
2人以外と結婚なんて、ありえないから。重複婚は良いのか分からないけど、同性同士の恋愛が横行している世界だから子供は作れなくても結婚する奴は結構いたりする。
俺たちはまだ、そっちの未来は決めてないけど……このままでも、ずっと一緒に居られたらそれで良い。
薄く目を開けると、2人の間にスッポリはまったまま、寝顔を見られていた……。
「あ、起きた」
「体、大丈夫?」
「あ、ああ……いつもと同じ」
いつもどおり、尻のある部分と腰が痛い……。いつも休日前から2日で泊まってるから……同棲するなら絶対守らせる。俺のために!
2人はいつも俺より先に起きて、俺が起きるまで寝顔を見ている。何が楽しいのか聞いたら、幸せを実感できるって臭いことを言われた……。
そんな俺は2人の寝顔を見れた回数は数えるほどもない。確か、ソルが風邪を引いて……そのあとルアも重なって――。
「シュテルン? 何、考えてるんだよ」
「あ、少し昔のことを思い出してただけ」
「昔のことって? 僕たち以外のことじゃないよね」
こういうときは、ソルも容赦ない……。2人して嫉妬深いのは困りものだけど。それだけ、溺愛されてると思うべきか……。
体を起こすと少しだけ喉も枯れていて、先に動いたのは勿論ソルだった。
水の入ったグラスを渡されて、礼を言ってから一口含む。2人によって綺麗にされた体は裸のままだった。下着だけは履かせてくれたらしい……。
まぁ、今は暖かい季節だからいいけどな。
「ちょっ……服着にくいだろう」
「もっとイチャイチャしたいんだよ。なんなら、俺が着せてやってもいいぞ? 脱がせるの得意だし」
ソルが朝食を作ってくれている間、ベッドの上で着替えをしようとする俺の腰を抱いて股に挟まれる。
背中に当たる物を感じるぞ……。
当然、気づかない振りをしてソルが用意してくれた泊まり用の服に袖を通す。
脇腹を擽るように触ってくる手付きで、腰が揺れた。
断じて、感じているわけじゃない……。こいつの触り方がいやらしいだけだ。
「――僕がいない間に抜け駆けしないでくれる?」
「あっ、ソル。朝食作ってくれてありがとう」
「ううん、どう致しまして。こっちきて」
朝食を作っている間に、俺を触りまくっていたことでぐうの音も出ないルアも大人しく俺を解放する。
まだズボンが履けてなかった俺は、ベッドから降りるとソルによって着替えさせられた。でもって、頬へキスされる……。
「って、おい! 俺は、まだキスはしてないぞ」
「僕のいない間、シュテルンと密着していたんだから文句は言わせないよ」
俺のことになると仲が悪くなるのはいつものことだった。ベッドから降りて歩み寄るルアは、俺の前髪を少しだけ上げたあと唇を押し当ててくる。
美味しい朝食を前にして兄弟喧嘩はやめてほしい……。
双子でも当然違うところはあって。ソルは唇以外だとよく頬にキスをしてくる。反対に、ルアは額が多い。でもって、2人で喧嘩したときは揃って手の甲にしてくる……。恥ずかしいから、やめてほしい……。
今日も、喧嘩を終わらせるように手の甲へ口づけられた――。
朝食を終えたあとは体の痛い俺を気遣って、大の男3人じゃ狭いソファーに座って紅茶を飲む。魔法は便利だけど、家での娯楽は発展してなくてまったり過ごすことが多い。
というのも、2日連続で一夜を過ごすからだ……。俺は、人より体力もある方だけど……。さすがに2日連続で、自分より体格の良い男を2人も相手するんだ。
体力は温存しておかないと無理……。
「知ってるか? 今度、第2王子殿下が視察に来るらしいぞ」
「ああ……魔法新聞に載っていたな」
「少しだけ不穏なことが書いてあったよね……。回復魔法使いの伴侶が欲しいとかって」
回復魔法使いって括りが少しだけ不安だ。まぁ、この世界には暗黙のルール……みたいなものがある。
それが、恋人のいる相手を寝取ってはいけない。それは、王族であっても例外じゃないって。
なんでかは分からないけど、貴族でもない俺たち3人にとっては有り難い……。
2人以外と結婚なんて、ありえないから。重複婚は良いのか分からないけど、同性同士の恋愛が横行している世界だから子供は作れなくても結婚する奴は結構いたりする。
俺たちはまだ、そっちの未来は決めてないけど……このままでも、ずっと一緒に居られたらそれで良い。
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