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【第2話】超絶イケメンな恋人は瓜二つ
双子とまったり荷解き。
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なんかとても雰囲気がある場所とは言えないところで愛の告白をされた気がした。
2度目だけど……。
まぁ、俺も可愛い女の子じゃないから気にするなって話だ。
だけど、あれで漸く不安要素は消えたはず。
第二王子殿下が視察に来てから1週間が経った俺は、ついに2人と同棲することになった。
そんなわけで、今は2人の家で荷解きをしている。
週末泊まりに来ててそこまで気にしてなかったんだが、寝室って1つしかなくないか?
あいつら……仲良く2人で寝てるってこと? いや、偏見だよな……。夫婦とかは1つのベッドで寝てるし……。いや、兄弟……双子だけど。
背後の2人へ視線を向ける。ちょっと気になるんだよな……。
「あのさ……寝室って、1つなのか?」
「え? ああ……なるほど」
「なんだよ。もしかして、俺たち2人仲良く寝てるとか思ったのか?」
何も言っていないのに見透かされたような笑い声が降ってくる。いつも家に行くと、広間か寝室しか足を運んだことがなかった。言われてみると、2人の家は2階建てだ。
荷解きを中断してルアに手を引かれて2階へ向かう。家に入ってすぐのところで2階へ上がる階段があったのに、まったく興味を示さなかった。
階段を上ってすぐ、3つの扉が見える。ルアに手を引かれて2つの部屋の前を通り過ぎた。
そして、ルアが扉へ触れた瞬間。白い扉は紫色の光で包まれる。これは、魔力認証だ。
「え……2人で住んでる家なのに?」
「何も驚くことはないよ。防犯は大事だからね」
「そうそう。この魔力認証は、別に俺たちが何かあるわけじゃない」
扉が開くと、中は1階の寝室より当然狭くて簡素だった。
寝るだけの部屋に見える。ただ、1つだけルアには似つかわしくない置物があった。
小さくて繊細に感じられる人形。
真ん中の部屋を通り過ぎて今度はソルに手を引かれて階段から近い部屋へ案内された。
同じく簡素だったけど、良い匂いがする。でもって、同じ人形があった。まだ性格的にソルのが合うかも……。
「もしかして、気づいてくれた? 好きな香りを少しだけ魔法石に垂らして楽しんでいるんだ。シュテルンの好きな香りだと良いけど」
「この香り、俺も好きだよ。なんか、甘くて……なんか馴染むって言うか」
「うん……シュテルンの香りだからね」
「え……?」
「こいつ、お前が思ってるよりぶっ飛んでるから」
まさか、ルアのが常識人なのか……? でも、この香りは嫌いじゃない……。
2人の寝室を覗いたあと、真ん中の部屋へ戻って来る。2人から手を取られて扉へ触れた。
但し、なんの変化もない。
魔力認証を登録するときは、自分の魔力を流し込んでって……此処は俺の部屋じゃないのか?
2人によって扉が開かれると、同じような……いや、ベッドって1番重要なものがないぞ。
大きな窓に、ベッドがあるだろう中央へ3人掛けのソファーと硝子のテーブル。壁側には空の本棚が大小複数あった。
それから窓際に置かれた四角くて細長い台の上は綺麗な花の入った花瓶が置かれている。
「え……此処って、どんな部屋なんだ? 俺の部屋かと思ったのに、ベッドがないぞ」
「うん、シュテルンの部屋だよ」
「ベッドは不要だろう? 俺たちと1階の寝室で寝るんだから」
……なるほど? こいつら、俺と出会う前に此処を買ったんだよな。なんで用意周到なんだよ……。いや、付き合いだしてからってこともあるな。
それにしては、部屋の数が多いし……2人で住むには広いけど。
少しだけ空気の入れ替えをするため窓を開ける。そのあと、3人掛けのソファーへ座った。
まだ昼食には早いけど、ソファーまで日が当たってぽかぽかして気持ちいい。
「はぁ……なんか気が抜けるな」
「そうだな。今日からシュテルンと同棲なんて夢みたいだ」
「うん、念願が叶ったよ。毎日一緒に湯浴みしようね」
そう言って2人に腰を抱かれて密着したあと、なぜか広すぎる浴場で背中を流し合い……小さな庭のテラスで食事をした。
湯浴みにはまだ早すぎる時間だったのに……。こいつら調子に乗ってやがる。
まぁ、昼間に湯浴みも悪くなかったけど……何もなかったら。
「荷解きは終わったけど、こんなまったりしてて良いのかな」
「今日くらいは良いんじゃない? 僕たちと一緒でも、4年間住んでた場所から新しいところは疲れるだろうからね」
「ああ、そうだな。今日はこれ以上何もしないから安心しろよな」
これ以上って……湯浴みのことを言ってるのか。あれが毎日は正直やめてほしい。俺の身が持たないぞ……。
今日のところはそれ以上何もなく、片付けを済ませて1階の寝室で2人に抱きしめられながら眠りについた。
2度目だけど……。
まぁ、俺も可愛い女の子じゃないから気にするなって話だ。
だけど、あれで漸く不安要素は消えたはず。
第二王子殿下が視察に来てから1週間が経った俺は、ついに2人と同棲することになった。
そんなわけで、今は2人の家で荷解きをしている。
週末泊まりに来ててそこまで気にしてなかったんだが、寝室って1つしかなくないか?
あいつら……仲良く2人で寝てるってこと? いや、偏見だよな……。夫婦とかは1つのベッドで寝てるし……。いや、兄弟……双子だけど。
背後の2人へ視線を向ける。ちょっと気になるんだよな……。
「あのさ……寝室って、1つなのか?」
「え? ああ……なるほど」
「なんだよ。もしかして、俺たち2人仲良く寝てるとか思ったのか?」
何も言っていないのに見透かされたような笑い声が降ってくる。いつも家に行くと、広間か寝室しか足を運んだことがなかった。言われてみると、2人の家は2階建てだ。
荷解きを中断してルアに手を引かれて2階へ向かう。家に入ってすぐのところで2階へ上がる階段があったのに、まったく興味を示さなかった。
階段を上ってすぐ、3つの扉が見える。ルアに手を引かれて2つの部屋の前を通り過ぎた。
そして、ルアが扉へ触れた瞬間。白い扉は紫色の光で包まれる。これは、魔力認証だ。
「え……2人で住んでる家なのに?」
「何も驚くことはないよ。防犯は大事だからね」
「そうそう。この魔力認証は、別に俺たちが何かあるわけじゃない」
扉が開くと、中は1階の寝室より当然狭くて簡素だった。
寝るだけの部屋に見える。ただ、1つだけルアには似つかわしくない置物があった。
小さくて繊細に感じられる人形。
真ん中の部屋を通り過ぎて今度はソルに手を引かれて階段から近い部屋へ案内された。
同じく簡素だったけど、良い匂いがする。でもって、同じ人形があった。まだ性格的にソルのが合うかも……。
「もしかして、気づいてくれた? 好きな香りを少しだけ魔法石に垂らして楽しんでいるんだ。シュテルンの好きな香りだと良いけど」
「この香り、俺も好きだよ。なんか、甘くて……なんか馴染むって言うか」
「うん……シュテルンの香りだからね」
「え……?」
「こいつ、お前が思ってるよりぶっ飛んでるから」
まさか、ルアのが常識人なのか……? でも、この香りは嫌いじゃない……。
2人の寝室を覗いたあと、真ん中の部屋へ戻って来る。2人から手を取られて扉へ触れた。
但し、なんの変化もない。
魔力認証を登録するときは、自分の魔力を流し込んでって……此処は俺の部屋じゃないのか?
2人によって扉が開かれると、同じような……いや、ベッドって1番重要なものがないぞ。
大きな窓に、ベッドがあるだろう中央へ3人掛けのソファーと硝子のテーブル。壁側には空の本棚が大小複数あった。
それから窓際に置かれた四角くて細長い台の上は綺麗な花の入った花瓶が置かれている。
「え……此処って、どんな部屋なんだ? 俺の部屋かと思ったのに、ベッドがないぞ」
「うん、シュテルンの部屋だよ」
「ベッドは不要だろう? 俺たちと1階の寝室で寝るんだから」
……なるほど? こいつら、俺と出会う前に此処を買ったんだよな。なんで用意周到なんだよ……。いや、付き合いだしてからってこともあるな。
それにしては、部屋の数が多いし……2人で住むには広いけど。
少しだけ空気の入れ替えをするため窓を開ける。そのあと、3人掛けのソファーへ座った。
まだ昼食には早いけど、ソファーまで日が当たってぽかぽかして気持ちいい。
「はぁ……なんか気が抜けるな」
「そうだな。今日からシュテルンと同棲なんて夢みたいだ」
「うん、念願が叶ったよ。毎日一緒に湯浴みしようね」
そう言って2人に腰を抱かれて密着したあと、なぜか広すぎる浴場で背中を流し合い……小さな庭のテラスで食事をした。
湯浴みにはまだ早すぎる時間だったのに……。こいつら調子に乗ってやがる。
まぁ、昼間に湯浴みも悪くなかったけど……何もなかったら。
「荷解きは終わったけど、こんなまったりしてて良いのかな」
「今日くらいは良いんじゃない? 僕たちと一緒でも、4年間住んでた場所から新しいところは疲れるだろうからね」
「ああ、そうだな。今日はこれ以上何もしないから安心しろよな」
これ以上って……湯浴みのことを言ってるのか。あれが毎日は正直やめてほしい。俺の身が持たないぞ……。
今日のところはそれ以上何もなく、片付けを済ませて1階の寝室で2人に抱きしめられながら眠りについた。
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