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「おめでとう!アニエス!」
「おめでとう!ミカエル!」
「お幸せに…!」
それからしばらくして、ミカエルとアニエスは結婚した。
素性のしれないミカエルのことを心配する者もいるにはいたが、アニエスの輝くような笑顔を見ると、誰もそんな水をさすようなことは言えなかった。
古着屋で買った白いドレスに申し訳程度のレースを縫いつけ、それがアニエスのウェディングドレスとなった。
バルバスから神父を招き、山から色鮮やかな花を採ってきて、あたりを飾り付けた。
村人達の手作りの結婚式は、粗末ではあったが、皆の心のこもったものだった。
「ミカエル…私、最高に幸せよ。」
「僕だって。
なんだか不思議なんだけど……僕の夢が叶ったような…そんな満足感でいっぱいだよ。
アニエス…どんなことがあっても僕は君だけを一生愛し抜くよ。」
「私もよ。
あなただけを一生愛して信じ抜くわ!」
やがて、二人の間に元気な男の子が生まれ、その数年後には可愛い女の子が生まれた。
二人は真面目に働き、互いに愛し信じ合い、まわりの者が羨むほどの仲の良い夫婦だった。
村も少しずつ環境が整い、住む者もわずかに増えた。
そして、そんな穏やかな毎日は、いつの間にか数十年の歳月を積み重ねていた。
「おめでとう!アニエス!」
「おめでとう!ミカエル!」
「お幸せに…!」
それからしばらくして、ミカエルとアニエスは結婚した。
素性のしれないミカエルのことを心配する者もいるにはいたが、アニエスの輝くような笑顔を見ると、誰もそんな水をさすようなことは言えなかった。
古着屋で買った白いドレスに申し訳程度のレースを縫いつけ、それがアニエスのウェディングドレスとなった。
バルバスから神父を招き、山から色鮮やかな花を採ってきて、あたりを飾り付けた。
村人達の手作りの結婚式は、粗末ではあったが、皆の心のこもったものだった。
「ミカエル…私、最高に幸せよ。」
「僕だって。
なんだか不思議なんだけど……僕の夢が叶ったような…そんな満足感でいっぱいだよ。
アニエス…どんなことがあっても僕は君だけを一生愛し抜くよ。」
「私もよ。
あなただけを一生愛して信じ抜くわ!」
やがて、二人の間に元気な男の子が生まれ、その数年後には可愛い女の子が生まれた。
二人は真面目に働き、互いに愛し信じ合い、まわりの者が羨むほどの仲の良い夫婦だった。
村も少しずつ環境が整い、住む者もわずかに増えた。
そして、そんな穏やかな毎日は、いつの間にか数十年の歳月を積み重ねていた。
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