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デートとは……
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デート……ね。
今まで、恋愛が程遠いものだったので、一回も考えた事のなかった。知識では何となく分かっているが全容は把握していない。
何となく、二人で歩いて……こう、なんかお店とか見て回って……。
うん、悲しい程知識が浅い。
お試しの付き合いすらトラウマで出来なかったのだからしょうがない。
そういう事にしておこう。
チラリと恋人繋ぎでぴったりと横に寄り添うリヒトを見やると何だか急に不思議に思えてきた。
ー 初めて会った時は関わるまいと思っていたのにな。
『シュネー』を守る為にこの王子に出来るだけ関わらず生きていこうと思っていたあの頃の自分が見たら開口一番に「何やってんだ。」と叫ぶだろう。
ー 好きなんだよ。自身でもどうしようもない位好きになっていくんだ。
最初は『妹』への感情も入り混ざっていたかもしれない。でも今は……。
「町には行かないので? 」
「うん、やっぱり、罪人の町でデートっていうのも…ねぇ。」
町には行かず森の中をひたすら進む。
片手にはリヒトが朝食後に何やら台所で作っていた料理を入れた籠を持っている。もしやピクニックか?
暫く、鳥の囀りや森の匂いを楽しんでいるとはたと茂みに隠れる『血染めの狼王』と目が合った。どうやら付いてきてしまったらしい。
シッシッと手で付いてくるなと邪険にするとシュンッと尻尾と耳を下げて、恨めしそうに森の中へと消えていった。案外、『血染めの狼王』は聞き分けがいい。
それはいいとして………。
男同士でこんな森の中で、デートとは何をするのか?
ちょっと拓けた所で料理広げて食べて帰るのだろうか?
よくシュヴェルト達と任務の時は石の上や折れた木を椅子にして栄養補給してたが……。それとはまた違うのだろうか?
森を抜けると泉に出た。
泉の水はとても澄んでいて、泉の底まで見える。泉の底ではポコッ、ポコッとサラサラした砂を押し上げ、清水が湧き出ている。
手を泉にさらすとまだ湧き上がったばかりの清水は氷のように冷たい。思わず、「ひゃっ!? 」と情けない声を上げて手を戻したが、隣で見ていたリヒトに笑われた。寒いの苦手なんだって。
リヒトは泉の前に腰を下ろして、キラキラと太陽の光を反射して輝く水面を眺めた。そんなリヒトの隣に不貞腐れながらも腰を下ろす。
「シュネーは寒いの嫌い? 」
「嫌いですね。体温を持ってかれる感じがこう……死に間際みたいで。」
「思ったより深刻だった。」
少し笑みを零しながら少し冷えた私の手を摩る。少し冷えたといっても私は体温が高い方だ。寧ろリヒトの手の方が少し冷たい。
手を摩っているとやがて左手の薬指に小花の模様が彫られた木の指輪が嵌められていた。
「作ったんだ、婚約指輪。木で悪いけど。」
「いや、素材は気にしませんが、作ったって所に驚きですよ。リヒトって驚く程器用ですよね、料理といい。」
細やかな彫りが入っているその指輪。律儀に婚約指輪なんて何時、作ったのか。とても気になる所だが、ここは素直に喜ぶ所だろう。
あまり、私はアクセサリーなどに興味はないが、何だかとても嬉しい。色ボケする気は無いんだが…、作ってくれている過程を考えると、とても愛おしくて。
「ありが…とう……ございます。」
「どういたしまして。」
左手の薬指に付いたその証を右手で優しく包み込む。顔が熱くてとても今のリヒトの顔が見れない。顔も見せたくなくてリヒトの肩に体重を預けて顔を伏せた。
「で? 」
「…で? 」
「対価は何です? どうせ、姓をくれた時みたいにお願いがあるんじゃないですか? 」
「……バレたか。」
「バレますよ。誠実に見えて結構、狡い所は狡い人でしょ? 」
恐る恐る顔を見上げると朗らかに楽しそうに声を上げて笑っていた。
アホ、こっちは気が気じゃない。
『フリューゲル』の姓が認証されたという正式な書簡が来た時も怖かったぞ。
笑みを残しながら真剣な空色の瞳が私を見つめる。しっかりと握られた両手からリヒトの体温が伝う。
「シュネー。ここから出たら付いてきて欲しい場所があるんだ。シュネーは嫌がると思うけど。」
「ここまで付いてきたのだから今更拒否しませんよ。」
そう返して笑うと抱き寄せられて耳元で囁かれた。その内容には驚いたが、とてもリヒトらしいお願いだった。
「いいんじゃないですか。じゃあ、是非ともここから出なければいけませんね。」
「うん。付いて来てくれる? 」
「お伴しますよ。何処までも。」
唇をゆっくりと合わせるとリヒトに引き倒された。唇の隙間から温かなリヒトの舌が入ってきて私の舌と絡む。シャツの裾からリヒトの手が侵入して身体を撫でた。
リヒトの体温が気持ちよくて思わず身を任せそうになるのだが、一つ言いたい事が……。
ー ネズミが言った事、粗方合ってるよね。歩くだけじゃないじゃないかッ!!
「騙したな。」っと叫びたいのだが、何分、口がリヒトの唇で塞がってて叫べない。代わりに「んっ、…ふぁ。」と甘い声が溢れるだけで……。
キキィーーーーッ!!
突如、森の中でけたたましい雄叫びが響き渡る。私達は驚き、身体を起こし、近くの茂みに姿を隠した。
するとヒヒ系魔獣の大群が剣や棍棒を持って、森の中を進んでいく。何処かへ向けて。
ー リヒトが崖に落ちた時のヒヒ系がこんなに……。
たださえ、攻撃を捌くので精一杯だったヒヒ系魔獣が今度は剣を持つ個体もいて、その上、数は二十近くはいる。今、この大群に見つかれば間違いなく戦う間も無く、嬲り殺される。
息を殺して、二人で大群が過ぎていくのを待つ。しかし一匹の個体がスンスンッと何かの匂いを嗅ぎつけ、やがてニンマリと醜い笑みを浮かべて何匹か連れてこちらへやってくる。
ー バレたか!?
ゾワッと身体中の毛が逆立つ。
たらりと額から汗を垂らすリヒトを茂みの奥に隠し、帯剣している剣に手をやる。
今まで、恋愛が程遠いものだったので、一回も考えた事のなかった。知識では何となく分かっているが全容は把握していない。
何となく、二人で歩いて……こう、なんかお店とか見て回って……。
うん、悲しい程知識が浅い。
お試しの付き合いすらトラウマで出来なかったのだからしょうがない。
そういう事にしておこう。
チラリと恋人繋ぎでぴったりと横に寄り添うリヒトを見やると何だか急に不思議に思えてきた。
ー 初めて会った時は関わるまいと思っていたのにな。
『シュネー』を守る為にこの王子に出来るだけ関わらず生きていこうと思っていたあの頃の自分が見たら開口一番に「何やってんだ。」と叫ぶだろう。
ー 好きなんだよ。自身でもどうしようもない位好きになっていくんだ。
最初は『妹』への感情も入り混ざっていたかもしれない。でも今は……。
「町には行かないので? 」
「うん、やっぱり、罪人の町でデートっていうのも…ねぇ。」
町には行かず森の中をひたすら進む。
片手にはリヒトが朝食後に何やら台所で作っていた料理を入れた籠を持っている。もしやピクニックか?
暫く、鳥の囀りや森の匂いを楽しんでいるとはたと茂みに隠れる『血染めの狼王』と目が合った。どうやら付いてきてしまったらしい。
シッシッと手で付いてくるなと邪険にするとシュンッと尻尾と耳を下げて、恨めしそうに森の中へと消えていった。案外、『血染めの狼王』は聞き分けがいい。
それはいいとして………。
男同士でこんな森の中で、デートとは何をするのか?
ちょっと拓けた所で料理広げて食べて帰るのだろうか?
よくシュヴェルト達と任務の時は石の上や折れた木を椅子にして栄養補給してたが……。それとはまた違うのだろうか?
森を抜けると泉に出た。
泉の水はとても澄んでいて、泉の底まで見える。泉の底ではポコッ、ポコッとサラサラした砂を押し上げ、清水が湧き出ている。
手を泉にさらすとまだ湧き上がったばかりの清水は氷のように冷たい。思わず、「ひゃっ!? 」と情けない声を上げて手を戻したが、隣で見ていたリヒトに笑われた。寒いの苦手なんだって。
リヒトは泉の前に腰を下ろして、キラキラと太陽の光を反射して輝く水面を眺めた。そんなリヒトの隣に不貞腐れながらも腰を下ろす。
「シュネーは寒いの嫌い? 」
「嫌いですね。体温を持ってかれる感じがこう……死に間際みたいで。」
「思ったより深刻だった。」
少し笑みを零しながら少し冷えた私の手を摩る。少し冷えたといっても私は体温が高い方だ。寧ろリヒトの手の方が少し冷たい。
手を摩っているとやがて左手の薬指に小花の模様が彫られた木の指輪が嵌められていた。
「作ったんだ、婚約指輪。木で悪いけど。」
「いや、素材は気にしませんが、作ったって所に驚きですよ。リヒトって驚く程器用ですよね、料理といい。」
細やかな彫りが入っているその指輪。律儀に婚約指輪なんて何時、作ったのか。とても気になる所だが、ここは素直に喜ぶ所だろう。
あまり、私はアクセサリーなどに興味はないが、何だかとても嬉しい。色ボケする気は無いんだが…、作ってくれている過程を考えると、とても愛おしくて。
「ありが…とう……ございます。」
「どういたしまして。」
左手の薬指に付いたその証を右手で優しく包み込む。顔が熱くてとても今のリヒトの顔が見れない。顔も見せたくなくてリヒトの肩に体重を預けて顔を伏せた。
「で? 」
「…で? 」
「対価は何です? どうせ、姓をくれた時みたいにお願いがあるんじゃないですか? 」
「……バレたか。」
「バレますよ。誠実に見えて結構、狡い所は狡い人でしょ? 」
恐る恐る顔を見上げると朗らかに楽しそうに声を上げて笑っていた。
アホ、こっちは気が気じゃない。
『フリューゲル』の姓が認証されたという正式な書簡が来た時も怖かったぞ。
笑みを残しながら真剣な空色の瞳が私を見つめる。しっかりと握られた両手からリヒトの体温が伝う。
「シュネー。ここから出たら付いてきて欲しい場所があるんだ。シュネーは嫌がると思うけど。」
「ここまで付いてきたのだから今更拒否しませんよ。」
そう返して笑うと抱き寄せられて耳元で囁かれた。その内容には驚いたが、とてもリヒトらしいお願いだった。
「いいんじゃないですか。じゃあ、是非ともここから出なければいけませんね。」
「うん。付いて来てくれる? 」
「お伴しますよ。何処までも。」
唇をゆっくりと合わせるとリヒトに引き倒された。唇の隙間から温かなリヒトの舌が入ってきて私の舌と絡む。シャツの裾からリヒトの手が侵入して身体を撫でた。
リヒトの体温が気持ちよくて思わず身を任せそうになるのだが、一つ言いたい事が……。
ー ネズミが言った事、粗方合ってるよね。歩くだけじゃないじゃないかッ!!
「騙したな。」っと叫びたいのだが、何分、口がリヒトの唇で塞がってて叫べない。代わりに「んっ、…ふぁ。」と甘い声が溢れるだけで……。
キキィーーーーッ!!
突如、森の中でけたたましい雄叫びが響き渡る。私達は驚き、身体を起こし、近くの茂みに姿を隠した。
するとヒヒ系魔獣の大群が剣や棍棒を持って、森の中を進んでいく。何処かへ向けて。
ー リヒトが崖に落ちた時のヒヒ系がこんなに……。
たださえ、攻撃を捌くので精一杯だったヒヒ系魔獣が今度は剣を持つ個体もいて、その上、数は二十近くはいる。今、この大群に見つかれば間違いなく戦う間も無く、嬲り殺される。
息を殺して、二人で大群が過ぎていくのを待つ。しかし一匹の個体がスンスンッと何かの匂いを嗅ぎつけ、やがてニンマリと醜い笑みを浮かべて何匹か連れてこちらへやってくる。
ー バレたか!?
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