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番外編
外伝 雪の降る地で①
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ふわふわと雪が舞降る。
降ってくる雪を手に乗せるとあっという間に溶けて俺の手の上でただの水溜りになった。
「赤髪の兄ちゃんはホントに雪が好きねぇ。毎日降ってるってぇのに。」
そうネズミが、雪が降り積もった屋根の上からカラカラと笑いながら俺を見る。俺はそんなネズミをサラッと無視して雪を眺める。
雪は友の髪の色だ。
友があの馬鹿王子と命運をともにして、『刑受の森』に行ってしまったあの一年と数ヶ月。雪が降る度、隣に何時も居た筈の友が居ない事が寂しいと感じた。
まぁ、『刑受の森』から出た後もあの馬鹿王子が友を娶って、その上で通っていた学園も飛び級で卒業させてそのまま領地に連れて行ってしまったのだが…。
そんな経緯があるから雪を見るとつい手を伸ばしたくなる。
ー やっと、北に来れた。
学園卒業してすぐ、友を追う為に騎士団長に北方行きの嘆願書を出した。しかし騎士団長に「これ以上有望株を手放したくない。」と泣き付かれ、許可を貰うのに二年掛かった。
ついでにジョゼフにも泣き付かれたがそもそも先に騎士団から抜けて、ローレン王太子専属の騎士になった人に言われたくない。
「いや、ローレンが近衛騎士を撒いて俺に会いに来ようとするから……。」
と、何だか砂を口から吐きそうな事を言われた時は本当に勘弁して欲しかった。何が悲しくて十年来の友の恋バナを聞かなければいけないのか。だが、それを正直に口にすると「違うッ。お、お、俺達は友人関係だッ。」とまた面倒な返答がきっと返ってくる。
確実に外堀を埋められているのにこの人は何時になったら分かるのか。いや、きっと既成事実を作られるまで分かんないんだろうな……。
………話はズレたがこの二年、本当に騎士団長及びジョゼフを説得するのが大変だった。
その間にゲフリーレン領とライフ領を統合したあの馬鹿王子が治めるフリューゲル領は改革が行われていた。
雪が降る日の多い土地柄を活かした観光業。
領民達からの意見を集い、取り入れて新たな祭やレジャーを次々と叩き出した。ローレン王太子や宰相レオノールを使い、大々的に国中や国外にもフリューゲル領を宣伝をした。その結果、今やフリューゲル領はフォルメルン王国屈指の観光場所になり、今や氷とともにフリューゲル領を支える立派な収入源の一つとなっている。
治安の整備。
身寄りのない子供達や職や家のない人々の為の寮付きの学校を設立。職人達を先生として呼び、手に職をつけさせる為の職業訓練の場だ。着実にホームレスやホームレスチャイルドはこの取り組みで減少している。
そして貴族達と癒着していた北方騎士団本部の解体と再結成。北方騎士団本部長にシュネー・フリューゲル公爵夫人を立て、ここ数年掛けて解体してやっと最後の膿出し作業に取り掛かってる最中だ。
ぴょんっとネズミが屋根から飛び降り、俺の隣を歩き出す。
「へぇーぇ、シュネッちも人使い荒いねぇ。旧ライフ領のライフ男爵と騎士団の癒着をたった二人で暴けなんて……。」
「……別に来なくてもいい。」
「何故お前さんはオイラを邪険にするんでいッ!! 泣くよ、オイラ。寂しがりやの兎ちゃんだから泣くよッ!? 」
「……………。」
「まさかのガン無視!! 」
何故かガン無視されてカラカラと笑う煩いネズミを無視しながらライフ男爵邸へと向かう。何故この男と組まなければならないのかと考えると溜息が止まらない。
しかし俺達が適任である事は間違い無いのも確か。
俺達はこれから傭兵としてライフ男爵の懐に潜り込む。ここに来て日の浅い騎士として顔をライフ男爵に知られてない俺と忍び込むのはコソ泥だからお茶の子さいさいなこの男。これ以上の適任者はシュネーの動かせる人材の中にはいないそうだ。
◇
「やぁ、君が新たに僕のものになりたい傭兵君だね。」
ライフ男爵邸に着くといきなり男爵の書斎に通された。そしていきなり出てきたテンション高めの男。
ソイツは俺が入ってくるなり、いきなり俺の両手を取り、ブンブンと全力で振りながら握手する。
「僕はルベルト・ライフ男爵だ。君みたいな若い傭兵君が来てくれるなんて僕はついてるね。君の髪のように紅く美しいヘーゼ領のワインを飲みながら二人の今後の話をしようか。」
「………。…いえ、ワインは結構です。」
何故だかいきなりライフ男爵に口説かれている。いきなり、髪に触れられながら何故だかいきなり口説かれている。
謎の事態に思わず、ネズミを見やるとネズミはサッと目を逸らした。その表情に一瞬、悪い笑みが浮かんだのを俺は見逃さない。
どうやらこの状況でこのネズミは部外者を装って俺が戸惑っている所を見て、弄りたいらしい。……何考えてんだ。
「……ライフ男爵様。俺だけでなく、彼も今日からお世話になります。」
「はーぃ。オイラ、赤髪の兄ちゃ……、いや、アルちゃんとマブダチの傭兵、ラッテ・オグスマンでぃ。得意武器は飛び道具ッ。百発百中、魔獣も泣き止む天下無敵の傭兵でいッ!! 」
「……成程。…うん、よろしく。で、君はアルヴィン・クリフト君だよね。今夜一緒に夕食でもどうだい? 最高級のステーキをご馳走してあげるよ。」
「綺麗にガン無視だねぇ。部外者装わなくても十分こりゃあ楽しめりゃあ。」
「………はぁ。」
ネズミが何故だか見栄をきってやった自己紹介をサラッと無視してライフ男爵は俺から一切目を離そうとしない。
それが何だか気味が悪いし、気持ち悪いが、俺の目的はコイツの懐に入り、護衛として常について回り、コイツを監視及び、引きつける囮役。もう既に気に入られているなら仕事としては願ったり叶ったりだ。……仕事としては。
降ってくる雪を手に乗せるとあっという間に溶けて俺の手の上でただの水溜りになった。
「赤髪の兄ちゃんはホントに雪が好きねぇ。毎日降ってるってぇのに。」
そうネズミが、雪が降り積もった屋根の上からカラカラと笑いながら俺を見る。俺はそんなネズミをサラッと無視して雪を眺める。
雪は友の髪の色だ。
友があの馬鹿王子と命運をともにして、『刑受の森』に行ってしまったあの一年と数ヶ月。雪が降る度、隣に何時も居た筈の友が居ない事が寂しいと感じた。
まぁ、『刑受の森』から出た後もあの馬鹿王子が友を娶って、その上で通っていた学園も飛び級で卒業させてそのまま領地に連れて行ってしまったのだが…。
そんな経緯があるから雪を見るとつい手を伸ばしたくなる。
ー やっと、北に来れた。
学園卒業してすぐ、友を追う為に騎士団長に北方行きの嘆願書を出した。しかし騎士団長に「これ以上有望株を手放したくない。」と泣き付かれ、許可を貰うのに二年掛かった。
ついでにジョゼフにも泣き付かれたがそもそも先に騎士団から抜けて、ローレン王太子専属の騎士になった人に言われたくない。
「いや、ローレンが近衛騎士を撒いて俺に会いに来ようとするから……。」
と、何だか砂を口から吐きそうな事を言われた時は本当に勘弁して欲しかった。何が悲しくて十年来の友の恋バナを聞かなければいけないのか。だが、それを正直に口にすると「違うッ。お、お、俺達は友人関係だッ。」とまた面倒な返答がきっと返ってくる。
確実に外堀を埋められているのにこの人は何時になったら分かるのか。いや、きっと既成事実を作られるまで分かんないんだろうな……。
………話はズレたがこの二年、本当に騎士団長及びジョゼフを説得するのが大変だった。
その間にゲフリーレン領とライフ領を統合したあの馬鹿王子が治めるフリューゲル領は改革が行われていた。
雪が降る日の多い土地柄を活かした観光業。
領民達からの意見を集い、取り入れて新たな祭やレジャーを次々と叩き出した。ローレン王太子や宰相レオノールを使い、大々的に国中や国外にもフリューゲル領を宣伝をした。その結果、今やフリューゲル領はフォルメルン王国屈指の観光場所になり、今や氷とともにフリューゲル領を支える立派な収入源の一つとなっている。
治安の整備。
身寄りのない子供達や職や家のない人々の為の寮付きの学校を設立。職人達を先生として呼び、手に職をつけさせる為の職業訓練の場だ。着実にホームレスやホームレスチャイルドはこの取り組みで減少している。
そして貴族達と癒着していた北方騎士団本部の解体と再結成。北方騎士団本部長にシュネー・フリューゲル公爵夫人を立て、ここ数年掛けて解体してやっと最後の膿出し作業に取り掛かってる最中だ。
ぴょんっとネズミが屋根から飛び降り、俺の隣を歩き出す。
「へぇーぇ、シュネッちも人使い荒いねぇ。旧ライフ領のライフ男爵と騎士団の癒着をたった二人で暴けなんて……。」
「……別に来なくてもいい。」
「何故お前さんはオイラを邪険にするんでいッ!! 泣くよ、オイラ。寂しがりやの兎ちゃんだから泣くよッ!? 」
「……………。」
「まさかのガン無視!! 」
何故かガン無視されてカラカラと笑う煩いネズミを無視しながらライフ男爵邸へと向かう。何故この男と組まなければならないのかと考えると溜息が止まらない。
しかし俺達が適任である事は間違い無いのも確か。
俺達はこれから傭兵としてライフ男爵の懐に潜り込む。ここに来て日の浅い騎士として顔をライフ男爵に知られてない俺と忍び込むのはコソ泥だからお茶の子さいさいなこの男。これ以上の適任者はシュネーの動かせる人材の中にはいないそうだ。
◇
「やぁ、君が新たに僕のものになりたい傭兵君だね。」
ライフ男爵邸に着くといきなり男爵の書斎に通された。そしていきなり出てきたテンション高めの男。
ソイツは俺が入ってくるなり、いきなり俺の両手を取り、ブンブンと全力で振りながら握手する。
「僕はルベルト・ライフ男爵だ。君みたいな若い傭兵君が来てくれるなんて僕はついてるね。君の髪のように紅く美しいヘーゼ領のワインを飲みながら二人の今後の話をしようか。」
「………。…いえ、ワインは結構です。」
何故だかいきなりライフ男爵に口説かれている。いきなり、髪に触れられながら何故だかいきなり口説かれている。
謎の事態に思わず、ネズミを見やるとネズミはサッと目を逸らした。その表情に一瞬、悪い笑みが浮かんだのを俺は見逃さない。
どうやらこの状況でこのネズミは部外者を装って俺が戸惑っている所を見て、弄りたいらしい。……何考えてんだ。
「……ライフ男爵様。俺だけでなく、彼も今日からお世話になります。」
「はーぃ。オイラ、赤髪の兄ちゃ……、いや、アルちゃんとマブダチの傭兵、ラッテ・オグスマンでぃ。得意武器は飛び道具ッ。百発百中、魔獣も泣き止む天下無敵の傭兵でいッ!! 」
「……成程。…うん、よろしく。で、君はアルヴィン・クリフト君だよね。今夜一緒に夕食でもどうだい? 最高級のステーキをご馳走してあげるよ。」
「綺麗にガン無視だねぇ。部外者装わなくても十分こりゃあ楽しめりゃあ。」
「………はぁ。」
ネズミが何故だか見栄をきってやった自己紹介をサラッと無視してライフ男爵は俺から一切目を離そうとしない。
それが何だか気味が悪いし、気持ち悪いが、俺の目的はコイツの懐に入り、護衛として常について回り、コイツを監視及び、引きつける囮役。もう既に気に入られているなら仕事としては願ったり叶ったりだ。……仕事としては。
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