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僕の婚約者は世界一愛らしい
僕のジュリアンが精通した日
しおりを挟むしゃくりあげるジュリアンはやっぱり可愛い。
しかも、こんな理由とか。僕に対するご褒美でしかない。
どうしようかと悩んだのは一瞬で、僕は僕の欲望に忠実に動いてた。
「ひゃ」
椅子に座らず浴室の床に直に座り、僕の足の上にジュリアンを座らせた。もちろん、向かい合うように。
ジュリアンは硬く目を閉じていたから、僕は頬に手を添える。
「ジュリアン、見て」
「ん」
ジュリアンは恐る恐る目をあける。それから、下を見て、息をのむ。
「ニール、の」
「うん、僕のも同じでしょ?」
「おなじ……じゃ、ないよ」
「前に体格が違うからって話したけど、覚えてない?」
ジュリアンは少し考えるように目を泳がせて、それから僕の目を見た。
「……そういえば、言ってた。ニールのここが、少し上をむいていて」
「うん。気持ちよかったり興奮するとこうなるのが普通なんだよ」
「……普通?」
「そう。だから、僕のここは、ジュリアンが傍にいるだけで熱くなるし、ジュリアンのにおいだけで硬くなるし、ジュリアンの裸を見ただけで上を向く。ジュリアンがすごく好きだから」
「……すごく、好き、だから」
「うん。だからね、ジュリアンが僕のことを見てこうなるのは当然のことだから、心配しなくていいんだよ」
「普通……?」
「そう」
……僕、すごい。
理性と戦って勝った気がする。
「……でも、全然、形が違う。ニールの、すごく太くて……」
「触ってみる?」
「……いいの?」
「いいよ」
怖いとか気持ち悪いって言われたらどうしようかと思ったけど、ジュリアンの表情からそんなことはうかがえなかった。
おずおずと僕のペニスに細い指が触れる。
…触れた瞬間、びくりと震えて更に硬さが増したのは仕方ない。だって、すごい気持ちいいんだから。
「……は」
ジュリアンは興奮してきたのか、息遣いが荒くなった。
はぁはぁって息をつく口に、いつかこのペニスをいれたい。僕を見上げながら口いっぱいに頬張るジュリアンを見たい。
…そんな妄想をしたのと、たどたどしいジュリアンの手の愛撫に、僕は我慢することができなかった。
「っ」
「え」
びゅる…っとジュリアンの手を汚してしまった。飛沫が少しジュリアンの頬にもついている。…どんだけ勢いよく射精したんだ、僕。
「…っ、はー……、ごめん、ジュリアン。我慢できなかった」
「……熱い」
ジュリアンは手の中の僕の精子をじっと見つつ、指でいじって確認してる。……目をそらせない。また、勃起する。
「…ジュリアンも、気持ちよくなろうか」
「…え?」
確か、ジュリアンはまだ精通していない。けど、僕をいじりながらさらに硬くなってるジュリアンのペニスなら、僕が導いてあげればすぐに精通できそうな気がする。
ジュリアンの手の中から自分の精液を手に取って、健気に上を向くジュリアンのペニスに塗りこめた。
「ひぁ…!!」
「痛いのは、きっと、ジュリアンのここも精子を出したがってるからだよ」
「ひゃ……ひゃ……」
「硬くなったらこうやってこすってあげて────あ、いや、僕に言って?そしたら気持ちよくしてあげるから」
…ジュリアンのペニスが僕の精子で濡れてる。
このまま無事に射精できたら、ついでだから丁寧に皮もむいてあげよう。…や、もう少しずつむいちゃえばいいか。
ほんの少し、先端の皮をずり下げる。わずかに見えた亀頭にまた僕の精液を塗り込める。むかれた亀頭はひどく敏感になっているようで、僕がそこをなであげるだけでジュリアンの腰がびくびく震えた。
「痛い?」
「……ちょっとだけ」
「ごめんね。皮もむいちゃおうと思って。ぴりぴり痛いかもしれないけど、すぐ気持ちよくしてあげるからね」
「やぁ……んっ」
竿も鈴口もいじってあげる。
ちらりと見たら、ピンク色の亀頭が震えてた。
「ひゃ…っ、あっ、にーる、や、やだぁっ」
「うん?なにがいや?」
「お、おなか、へん、なんか、なんか、おしっこでちゃう……っ」
………一瞬意識とんだ。ジュリアンの可愛い口からそんな言葉気化されたら、我慢なんて何もできなくなる。
「いいよ。出して。力を抜いて、僕の手だけに集中して」
「んううぅ」
ぴゅくっと先走りが滲む。
もうそろそろ射精できそうだな……。
ジュリアンのペニスをいじってるのとは別の手で、自分の先走りをすくいとった。
十分にそれで濡らした指で、ジュリアンの閉じた蕾をなでた。
ジュリアンは初めての快感に、僕が可愛いお尻をいじり始めたことに気づいてない。僕の肩に両手でつかまって、可愛い嬌声を上げつつけてる。
「ひゃん…っ、ひゃっ、あ、ああっ」
手の中のペニスがいっそう膨らんだ。
「ひゃあああ!!」
背中をのけぞらせたジュリアンのペニスから、ぴゅくっと白濁が飛んだ。その瞬間に、僕は蕾にあてていた指をそのままジュリアンの中に埋め込んだ。
「あ、ああ、なに、なにぃ…っ」
指にまとわりつくびくびくした襞。ぐるぐるまわしたら、びくんびくんって腰を震わせる。
「あ、おしり………っ」
「ジュリアン、気持ちいい?」
「う、ん……っ、きもち、いい…っ」
「もう痛くない?」
「うん……ない…」
「じゃあ、もうちょっとだけね」
「ひゃん……っ」
はちきれそうな僕のペニスと、初めての射精をしてくたりとしたジュリアンのペニスを、重ねて片手に包み込む。
「僕につかまって」
「んう」
つかまるどころかジュリアンは抱き着いてきたけど、それでいい。
少し浮いたお尻。
兜合わせでお互いのペニスをしごきながら、じゅくじゅくと何度もジュリアンのお尻に指を抜き差しした。
「は……ぁ、あ、にーる、あつい、あついぃ…っ」
「うん。あついね」
「やん……、また、また、くるぅ…」
「いいよ。我慢しないで一緒に気持ちよくなろう」
「にーるぅ……っ」
ぎゅううって強くしがみついてきたとき、ジュリアンのペニスがまた蜜を吐き出した。さらっとしていて量も少ない。それを感じながら、すぐに僕も達した。
ジュリアンが達するとき、お尻の中もびくびくと痙攣するようにうごめいた。
指に直接感じる締め付けに、ずっとそれを味わっていたくなった。
「……ジュリアン?」
くたりとしたまま動かないジュリアン。
指を引き抜いて抱きなおして顔を覗き込むと、すうすうと寝息をたてるジュリアンがいた。
「…ふふ」
満足そうな寝顔。可愛い。
「ジュリアン、精通おめでとう。大人になったね」
その瞬間を僕の手で迎えることができた。
ジュリアンのはじめては全部僕が導くんだ。
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