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第4章 怪我をしたら更に溺愛されました。

41 愛しさが溢れてくる②

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 クリスのは限界まで怒張して、クビレははっきりとその形を示していて、赤黒くて、血管が浮き出てるほどで、先走りでも濡れていたはずのそれが、香油をまとってもっと魅惑的なものに見えた。
 指が入ってる俺の後ろが、ひくひくしだす。俺の身体は、知ってるから。あれが、俺のすごく気持ちいいところを、何度も突いてくれることを。
 クリスが、俺の腰の下に枕を入れた。腰が自然と浮き上がって、姿勢が少し楽。それから、俺の足を押し広げて、中に入っていた指で窄まりを開いた。

「っ」

 そこに、熱く滾ったものが押し当てられる。
 心臓やばい。激しく打ってて止まりそう。

 くぷ…っと、亀頭部がめり込んでくる。
 無理やり広げられてるような圧迫感。でも、痛みはない。どちらも香油でたっぷり濡れてるせいか、ひっかかることもなく、クリスの男根が俺の中に入ってくる。

「は……は……ぁぁ」
「……アキの中、熱い、なっ」
「ぁ……ん、んんっ、くりすのも、すごく、あつい………っ、でも、いい、きもちいい……っ!ね、くりすは、くりすは、きもちい、い………?」
「……っ、ああ。俺も、すごくいい。……善すぎて、アキとの約束を違えそうだ」

 クリスのこめかみから汗が流れ落ちた。ふー、ふー、って、息を吐いてかなり我慢してるように見える。

「やくそく…?」
「……ああ。今日は、優しく抱くと、言った。なのに、お前の最奥を激しく穿ちたい。一番、奥の奥まで貫いて、そこに全て注ぎ込みたい…っ」

 そんなこと言われたら、余計胸がどきどきする。
 クリスは自分の衝動を抑えながら、ゆっくりと腰を進めてきた。
 俺の中が、クリスの形になる。奥に奥にと引きずり込むように蠢いてるのがわかる。

「……アキ」

 俺の尻とクリスの下腹部が重なった。
 そして、ようやくクリスが身体を倒して、俺に覆いかぶさってくる。

「んん……っ」

 舌をあわせてキスをする。

「はふ……っ、くりす、ね、がまん、しないでいいから、おれ、だいじょうぶだから、もっと、おく、に、きてっ」
「アキ」
「だ、って、ここ、に、まだきてない……、ここ、くりすのがほしい、って、じんじんしてる……っ」

 臍よりももうちょっと下のところ。

「アキ……アキ……っ」
「くりす、すきにして……っ!!おねがい、くりすのすきなように、だいて……っ」
「……っ、ああ、だからっ、煽るなって、言ってんだろ……っ、くそ……っ」

 クリスの口調が荒々しくなるのは、本当に余裕のないとき。
 このクリスも好き。俺だけのクリス。

「アキ……、そこ、手のひらでちょっと押さえて」
「……ここ?」

 臍のちょっと下辺り。じんじんしてる場所。

「痛くない程度でいいから」
「ん……」

 そこに手を当てて、ぐっと力を込めた。そしたらクリスが腰を動かし始めて……、それ以上入らないと思っていたのに、クリスの亀頭部が、そこよりさらに奥の場所に入り込んだ。

「……っ、……っ!!」

 その場所を擦るように腰を動かされて、目の前がチカチカする。

「…もう、手を離していい。ほしいところに、届いたか?」
「っ――――、ぁっ、っ、あ、き、たっ、あ、そこっ、そこ、あ、あ、あっ」

 クリスが腰をくゆらせるたびに星が飛ぶ。
 でも、足りない。もっと、もっと――――

「くりす、うごいて、もっと、うごいてぇっ」
「っ」

 それでも最初はゆっくりだった。
 俺は右手だけで必死にしがみつく。
 ああ、どうしよう。気持ちがいい。気持ちよすぎて、息が苦しい。

「くりす、くりすぅ……っ、いい、なか、すご…いっ、もっと……もっとしてぇっ」
「……っ、後で、謝るから……っ」

 抽挿が、早くなった。

「ひああぁぁんんっっ、あっ、ああっっ、あんっ、あんっ、いい、い、っあ、ああっ」
「…っ、アキ……っ、アキッ」

 動くたびにぐちゅぐちゅ音がする。
 何度も一番の奥を叩くようにクリスのが打ち付けられて、その度に星が飛ぶ。
 クビレの部分が、動くたびにシコりを擦っていく。
 この快感を、覚えてる。
 何も考えられなくなるくらい、気持ちが良くて、クリスに満たされてるときのそれ。

「くりす……っ、イく、だめ……、も、むり、イっちゃう……っ」
「ああ…っ、俺もだ……っ」

 欲情した瞳が俺を見る。
 多分、俺も、同じ目をしてる。

「ぎゅってして……っ、離さないで…っ」
「アキ…っ」

 左手を持ち上げられて首に回された。それを俺が掴んだら、両腕に抱きしめられた。
 噛み付くようなキスをしながら、何度も激しく奥の奥を突かれる。突かれるたびに、俺の息子からは半透明の精液が溢れ出す。

 それから――――

「ひああんんんんっっ、イくぅう~!!!だめ、あっ、あー…!!あああ―――……っっ!!!」
「くっ……」

 奥に、叩きつけるように熱い飛沫がかけられた。
 激しい絶頂だったのに、俺の息子からは、ダラダラと、半透明のものが流れるだけ。
 でも、クリスの熱を感じ続けてる間、身体はビクビク震えた。
 そして、放たれた場所から、じわじわと熱が広がる。それは、馴染んだクリスの魔力と、俺を包む、俺だけの癒やしの力。

「あ……ぁ……」
「アキ……っ、アキ…?」

 軽く頬を叩かれた。
 あまりの快感に、一瞬でも意識が飛んでたみたいだった。
 焦点があって、息の荒い、頬が少し上気したクリスと視線が絡む。

「……どうしよう、……くりす」
「ん?」
「……まんぞく、できない。もっと……して」

 クリスが苦笑した。
 でも、それは、了承の合図。

「アキの、望みのままに」
「くりす……くりす、だいすき…っ」
「ああ。愛してるよ、アキ」

 ……結局、俺は、自分が疲れ切って泥のように眠りに落ちるまで、ひたすらクリスを求め続けた。


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