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本編

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 レイに抱きかかえられてベッドに移動した。
 レイがぼくにキスをして、アベルがぼくにキスをして、アベルはそのままぼくに覆いかぶさってきた。

「ほんと……、待ち望んでた」

 バスローブを脱いだアベルの肌は、仄かに上気してて、とても色っぽい。
 肉茎が存在を主張するように反り上がっていて、下腹部にあるピンク色の花籠に付きそうだった。
 ぼくは白いふわふわの花嫁衣装を着せられたまま。花冠は外れてしまって、ヴェールと一緒にテーブルの上に置かれた。
 アベルの両手がぼくの膝を割広げて、どろどろに濡れてるぼくの秘部をじっくり見てた。
 恥ずかしい…って思うけど、同時にお腹の奥がきゅんきゅんしてくる。そしたら、とろっとまたお尻から溢れていく。

「愛液の量がすごい…。勿体ないね」
「飲むなよ。セレスが引く」
「しないよ。最初はね。もう挿れたくて仕方ないし。…セレス、息を止めないで」
「ア」

 口元に笑みを浮かばせたアベルが、ぼくのお尻に肉茎の先を飲み込ませた。
 それからさほど時間を開けずに、ぐちゅちゅ……!って一気に奥まで入ってきた。

「ひあ………!!!」

 それは全然止まらなくて、ぐぽんって、奥の、更にその奥に入り込んだ。

「ひ…………ひ………」
「セレス、息を。…アベル、性急すぎる」
「こんなん止まれるわけ無いでしょ。あー……、締められる。やばい。すごい気持ちいい…。セレス…漏らしちゃったかぁ。花嫁衣装がぐっしょり濡れてる」

 レイがぼくの口を塞いで息を吹き入れてくる。それにぼくの体が反応して、ごほ…って咳き込んだ。
 …ぼく、頭の中真っ白になって息が止まってたんだ。
 アベルの肉茎がぼくのお腹の奥にいる。

「セレス、気持ちいい?」
「うぁ……っ、いい、きもち、いい……っ」
「どんどん気持ちよくなって。そしたら口が開くからね?」
「あ、ん、んん、あんんっ」

 アベルは最初から激しく腰を動かしてた。
 ぼくはそれが全然辛くなくて、幸せで幸せで、胸の奥がきゅってなる。
 でも、引き締まった下腹部に存在を主張してる花籠が気になって、どうしてもそこばかりを見つめてしまった。

「気になる?」
「……んっ」
「触っていいよ?」

 アベルがぼくの手を取って下腹部に当てた。
 そこからはなんの熱も感じられなかった。
 でも、ぼくが手を離すと、ピンク色だった花籠が赤みを帯びた色になっていた。

「え」
「これはね、偽物なんだよ」
「に、せ、もの…?」
「そう。セレスを手に入れるための偽物」
「……そん、な」
「これがないとレイと婚姻できないからね。頑張った僕をセレスのお腹の奥で慰めて?」
「あ、まって、ま、あ、あ…!!」

 花籠の偽造は犯罪なのに。
 しかも、王族相手に。
 もし露見したら、死罪は確実で――――

「……っ、もうすぐ出すよっ」
「ひあ……っ、あっ、あんっ、あ、ああ…!?や、あ、れい、や、やああっ」

 アベルが奥を強く穿ってきたとき、レイがぼくの陰茎を咥えた。
 偽物の花籠のことなんて、ぼくの頭の中からすぐに消えてしまう。

「ああっ、あんんっ、ああっ、あうううんんっ」

 レイとアベルの指に乳首もきゅっとつねられて、ぶるぶると震えたとき、お腹の中のアベルの肉茎の先端が、ぐぽりと別の場所に入った。

「あ」

 その瞬間はびくびくびくって、つま先から頭の天辺まで震えた。
 ぼくの陰茎を咥えてるレイの喉は何度も鳴っていて、ぼくは何かを出しているようだけど、何を出しているのかわからない。

「レイ……っ、入った……!!」
「ん」
「あ、ああああ……!!」
「すご……、っ、だめ、もうイく…!!」

 ぐいんんってアベルが腰を押し付けてきた。
 奥の奥の、そのさらに奥の秘めた場所に、どくどくと熱くて甘いものが注がれている。
 ぼくは無意識に下腹部の花籠を撫でていた。そこに、レイとアベルの手が重なる。

「……っ、なにこれっ、搾り取られる……っ」
「ひうっ、ひうっ」

 まだ、終わらない。熱い、甘い。

「……花籠の、色が変わる」

 レイの言葉に手を離して自分の下腹部を見た。
 たくさん咲いてる花のうちの一輪が、赤く染まり始めていた。

「…すごい綺麗」
「そうだな。これほど美しいものだとは思ってなかった」
「なんか、今やらなきゃだめな気がする。レイ、ほら。挿れた途端暴発とかやめてよね」
「や………」

 ずるりとアベルの肉茎が抜け落ちた。
 お腹の奥が切ない。早く、早く、頂戴…って、ねだってる。

「すぐ挿れる。…セレス、少し動かすから」
「や、やぁ……」

 レイがぼくの足元に移動して、ぼくの体をうつ伏せにした。
 腰を上げられて、レイの肉茎が数カ月ぶりにぼくの中に入ってくる。

「あ、あ、だめ、や、やだ、とまんないで、おく、おくが、いい…っ」
「………っ」

 アベルと違って少しゆっくり、ぼくに馴染ませながら入れていたレイだけど、ぼくは早く奥をついてほしくて、お尻をもっと突き出した。
 早く、早く、閉じてしまう前に、レイの子種で満たして――――

「……っく」
「あああぁぁ!!!」

 入った。
 二回、壁を超えて、ほしい場所に、きた。

「ひ、あ、あっ」
「セレス………セレス………っ」

 ぐぽんぐぽんって、何度も抜き差しを繰り返された。
 レイの肉茎から溢れている先走りだけでも、あまくて仕方ない。

「セレス」

 意味のない言葉しか出せなかった唇にアベルの指が触れた。指はそのままぼくの顎を捕らえて顔を上向きにされる。

「舐めて」

 目の前に、少し小さくなったアベルの肉茎があった。


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