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早漏爺
after 視姦する男
しおりを挟むとある田舎の駅。
人気の少ないホールに一人の女が座っていた。
彼女の名前は山田久美。
年齢は大学生くらいだろう。スタイルの良さとそれを活かしたファッションが目を引く。
青のメッシュが散りばめられたストレートの黒髪。そこへピンクの猫をあしらったヘッドフォンが載っている。
黒のパーカーに入ったスリットは肩を大胆に露出させ、黒の布地に白の素肌がアクセントになっている。
チェックのスカートと黒のハイソックスに挟まれた絶対領域が美しい。
ぴっちりと着込んでいるにも関わらずちらりと素肌が覗き、小悪魔的なスタイルを着こなしていた。
寂れた駅には似つかわしく無いオシャレさだ。
久美は普段からこの駅を利用しているわけでは無い。たまたま地方で行われるクラブへ行くために初めてこの駅を利用した。
一台の列車が止まった。駅のアナウンスはヘッドフォンの大音量に流されて何も聞こえなかった。
三両編成のその列車。久美は目の前で開いた扉へと入り込んだ。
久美が入り込んだ三番車両は全くの無人だった。
初老の男が久美の後に乗り込んだ。男は久美の斜め前の座席に座ると懐から新聞紙を取り出して読み始めた。
車両内にアナウンスが流れたが久美には聞こえていなかった。
相変わらずヘッドフォンからは音楽が大音量で流させ、ズンズンと響く重低音が漏れ出している。
『間もなく電車が動きます。一番車両、女性専用車両となっております。女性の方は一番車両にご移動下さい』
ブザーがなり扉が閉まると電車はゆっくりと動き始めた。
久美は目を閉じて音楽に集中する。目的の駅に辿り着くまでは時間がある。
それはあまりにも退屈で虚無的な時間だ。
その時間を有意義に使おうとは考えず、ただ爆音で流してしまおうと思っていた。
ヘッドフォンから漏れる音声を注意する者は居ない。
車両には久美と初老の男が一人居るだけだった。
その初老の男は興味なさげに新聞紙を広げている。
「………」
何者かの気配を感じ、目を開ける。
久美は最初、男が文句を言いにきたのかと思った。もしそうであればシカトを決め込むつもりだった。
しかしそうでは無かった。
土色をしたものが久美の視界を覆っていた。
それが、人間の体だという事に気付くまで少し時間が掛かった。
久美の常識がその可能性を否定していたのだ。
久美は今、全裸になった老人のその腹を見せつけられている。
それは尋常では無い汚さだった。
垢が何層にもこびつき、獣のように濃い毛に覆われている。
しかも臭い。腐臭めいた悪臭だ。
久美は動けず声一つ出せなかった。金縛りに遭っていたのだ。
老人の姿を見た途端から瞬き一つ出来なくなっていた。
「………」
動かぬ表情の下でどれだけ叫ぼうが外には届かない。
全裸の老人は子供程の背丈しかなかった。
動かない久美に近づくと両足で久美の膝を跨ぐようにして椅子の上に立った。
そして、ちょうど久美の口元のあたりの高さに老人の勃起したペニスが差し出される。
老人のペニスは小さく親指程の大きなしか無い上ヨレヨレの皮に包まれていた。皮の先からは赤黒い亀頭が顔を覗かせ、先走り汁をよだれのように垂らす。
ぶちゅ。
生々しい音を出してペニスが久美の唇にぶち当たる。
ぶちゅ。ぶちゅ。
老人はペニスを動かして久美の唇を弄ぶ。先端から垂れる我慢汁がリップクリームのように塗り込まれていく。
蒸れた老廃物の塊と遺伝子の廃液。
マネキンのように固まったまま久美はそれを受け入れるしかなかった。
老人は次にスカートへ手をかけた。力任せにスカートを剥ぎ取るとパンティを膝までずり下ろした。
白い太腿の先に久美の恥部が露わになる。丁寧に整えられた陰毛の下に、赤い割れ目が見える。
ぺろりと舌なめずりする老人の顔が久美にも見えた。
「………」
心の中で久美は「やめて」と叫んだ。しかし、その声が誰かに届く事は無い。
老人は割れ目を両手で広げる。そこでは肉々しい小さな穴が外気を迎え入れて呼吸するようにヒクヒクと動いていた。
老人は躊躇うことなくそこへ、ペニスを突っ込んだ。
膣穴より遥かに細く短い老人のペニス。久美には肌が密着する感覚以外感じ取れなかった。
それでも久美は自分が何をされているのかを理解してしまっていた。
「………」
動かぬ表情の下で久美は嘆いた。
何故、こんなことになってしまったのか。
自分が何をしたというのか。
誰でもいいから助けて。
神様……。
感情を発散する術を失った彼女には、ただ疑問符を浮かべ、助けを乞うしか無かった。
ヘッドフォンからは相も変わらず爆音が垂れ流され、久美の聴覚を閉じ込めている。
びゅー。びゅー。
間もなく小便を漏らすよう老人は射精した。熱を帯びた液体が膣内を蠢き、上っていく。
老人のペニスのそれとは違い、ヘソの下でじんわりと広がる温もりは、はっきりと感じ取る事ができた。
のそのそと身を引き老人がペニスを引き抜いた。
ペニスは白い糸引いていて、それは久美の膣口と繋がっている。
それは久美が汚されてしまった事をありありと表していた。
………終わった。
男の性欲が一度出せば落ち着くことを久美は知っていた。
故に、この恥辱が終わりに向かっているような、微かな灯りを感じていた。
中出しにはなったが、それでも解放される。
この恐怖から逃げ出す事ができると。
そう、信じていた。
久美の希望はあっさりと裏切られ、老人は再びペニスを挿入した。
ほんの僅かな休憩だった。
まだまだ種は残っていると言わんばかりに老人は己の体をゆすり始めた。
「………」
びゅー。びゅー。
入れただけで射してしまう堪え性の無さは健在だ。
まったく衰えない勢いで二度目の射精がなされた。
老人は久美の頬へ顔を近づけ、長いベロを這わせた。
キャンディでも舐めるかのように愛おしそうに久美の顔に唾液を塗りたぐる。
久美は老人のその行動をマーキングだと思った。
「お前はワシのものだ」と、そう言われている気がしたのだ。
「………」
ペニスが引き抜かれる。
股の割れ目からは、粘り気のある静液がゆっくりと垂れていく。
老人はそれを見てニヤニヤと歯の抜けた笑みを浮かべていた。
老人のペニスはまだ、治らない。
「………」
久美は、思考を放棄し始めた。何も考えない。
それは難しいことのように思えたが、意外にも上手くいった。
これから自分の身に降りかかる災難を久美は知るよしもない。
それを知っているのは、斜め向かいの座席に座る初老の男だけだった。
久美の異変には気づく素振りも見せず、新聞を広げている。
その新聞紙には、小さな穴が二つ。
仄暗い欲望に満ちた眼差しが、久美へと向けられていた。
やがて老人は休憩を終え、三度目の挿入を始めた。
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