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臆病な貴方 4
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「だし、たっ…い、ぁああっ…だしたぁ…いぃ…」
「うんうん、分かるよ……でもダメ」
俺はそう言った瞬間に、引き上げていたプランジャを押し戻した。
「ひぃっ、やぁぁぁ!!あぁッ、あぁぁぁーーッ!!」
その途端に兄さんの身体がビクン、ビクンと跳ね上がる。まるでまな板の上で跳ねる魚みたいで、少し面白かったけど、下手をしたら中に入ったカテーテルで傷付く可能性だってある訳だから、俺は兄さんへわざと不機嫌そうな表情を向けた。
「動いちゃダメだって言ってるのに、何で分かんないのかな?」
そう言った声も、いつもより低くて、きっと冷たく聞こえたはずだった。俺のこの声が苦手な兄さんは、内心焦ってはいるんだろう。それでも。
「だっ……て、だっ、て、ださせ、て……くれる、って……」
兄さんは、ズルッと崩れた体勢のままで訴えるように、俺の方を見上げてきた。そんな兄さんに、俺は「はぁーっ」と大きく溜息を吐いて見せる。
きっと兄さんは、そんな俺の様子にますます機嫌を損ねた、と思っているんだろう。視線が面白いぐらいに揺れていた。
「だから、出させてあげたでしょ?」
「……えっ……?」
「さっき、こうやってちょっとの間、ちゃんと抜いてあげたよね?」
言いながら、俺はまた一気にプランジャを引き上げていた。
「ひぃぃッッ!! あっ!あああーーッ!」
さっきよりも多めに引き上げたお陰で、兄さんの膀胱は一気にペタンコになっていた。そこに掌を当てて、上から抑えつけるようにしながら、今度は一気に引き抜いた食塩水を戻していく。
「やぁぁぁッ!!やめぇ、いれない、でぇぇッ! あぁぁぁーーッ!」
俺と視線を合わせたまま、見開いた兄さんの目から涙がパッと散っていった。溢れっぱなしの涎と一緒に、兄さんの涙に浴室の光が反射する。それがあまりにキレイだったから、俺は思わず膨れた兄さんの膀胱を、グリグリと掌で揉み込んでしまった。
「やだやだ、うごか、ないからぁぁッ!! もううごか、ないからぁぁッ!!」
そんなことを言いながらも、ビクン、ビクンと身体を跳ね上げている兄さんに、説得力なんか全くなかった。
「俺のことを嘘吐き呼ばわりするのに、兄さんは普通に嘘を吐くんだ」
「あぁッ! ひっぁ! そ、そんなこと、して、ない……ッ」
「あれ? 反省してないの? 俺はちゃんと少しだけ出させあげたのに “出させてくれる、って” って言ったのは兄さんだよね?」
「ご、ごめん……そう、颯、ごめん……ッ」
「それに “動かない” って言ったのに、ずっと身体を跳ね上げてる」
「ごめんッ!! わざと、じゃ、ないッ!!…… がんばる、から、だからぁぁッ!!」
一生懸命にそう言って俺を見上げてくる兄さんが、とても可愛くて仕方がない。俺は膀胱を押していた手を離して、その頭を撫でてあげた。
「そうか、わざとじゃなくて、出来なかったんだね、ごめんね」
兄さんはそんな俺の態度に許してもらえた、とでも思ったんだろう。ホッと身体から力を抜いて、俺にもたれたままグズグズと鼻をすすっていた。
「じゃあ、出来るまでちゃんと俺も付き合うから、だから頑張ろうね」
「な、なんで……やっぱり……怒ってん、のか……?」
「怒ってないよ? 出来ないことに、お仕置きしたって仕方ないでしょ?」
「……じゃ、あ……何で……?」
「あれ? 頑張るって、いま言ってたよね?」
俺はまた膨らんだままの膀胱に手を添えて、軽く押し込んだ。
カテーテルを入れたまま、そこは力いっぱい揉むには怖いから、どうしてもいつも以上に手加減をした動きになる。それでも始めのお仕置きがだいぶ堪えているのか、たったそれだけで兄さんの身体はカタカタと震えていた。
「大丈夫、俺が兄さんを傷付けるわけないでしょ、そんなに怖がらないで」
「……おま、え……そういって、おれの、ちんこにも、穴あけた、だろ……」
「それと、これは別でしょ。あの時だって気持ち良さそうで、ほとんどご褒美みたいなものだったじゃん」
「あっ…痛っ!…あっ…ああぁぁ……っ!」
俺は反論してきた兄さんの、亀頭のピアスに繋がるチェーンを、何度も何度も引っ張った。
「本当は気持ち良いくせに、嘘ばっかり吐くと、お仕置きも追加するよ」
今にもイキそうにビクビクと、兄さんは茎を痙攣させている。そんな茎をチェーンで引っ張り上げながら、俺は中に入ったままのカテーテルをお仕置き代わりに大きく何度も出し入れをした。
「うんうん、分かるよ……でもダメ」
俺はそう言った瞬間に、引き上げていたプランジャを押し戻した。
「ひぃっ、やぁぁぁ!!あぁッ、あぁぁぁーーッ!!」
その途端に兄さんの身体がビクン、ビクンと跳ね上がる。まるでまな板の上で跳ねる魚みたいで、少し面白かったけど、下手をしたら中に入ったカテーテルで傷付く可能性だってある訳だから、俺は兄さんへわざと不機嫌そうな表情を向けた。
「動いちゃダメだって言ってるのに、何で分かんないのかな?」
そう言った声も、いつもより低くて、きっと冷たく聞こえたはずだった。俺のこの声が苦手な兄さんは、内心焦ってはいるんだろう。それでも。
「だっ……て、だっ、て、ださせ、て……くれる、って……」
兄さんは、ズルッと崩れた体勢のままで訴えるように、俺の方を見上げてきた。そんな兄さんに、俺は「はぁーっ」と大きく溜息を吐いて見せる。
きっと兄さんは、そんな俺の様子にますます機嫌を損ねた、と思っているんだろう。視線が面白いぐらいに揺れていた。
「だから、出させてあげたでしょ?」
「……えっ……?」
「さっき、こうやってちょっとの間、ちゃんと抜いてあげたよね?」
言いながら、俺はまた一気にプランジャを引き上げていた。
「ひぃぃッッ!! あっ!あああーーッ!」
さっきよりも多めに引き上げたお陰で、兄さんの膀胱は一気にペタンコになっていた。そこに掌を当てて、上から抑えつけるようにしながら、今度は一気に引き抜いた食塩水を戻していく。
「やぁぁぁッ!!やめぇ、いれない、でぇぇッ! あぁぁぁーーッ!」
俺と視線を合わせたまま、見開いた兄さんの目から涙がパッと散っていった。溢れっぱなしの涎と一緒に、兄さんの涙に浴室の光が反射する。それがあまりにキレイだったから、俺は思わず膨れた兄さんの膀胱を、グリグリと掌で揉み込んでしまった。
「やだやだ、うごか、ないからぁぁッ!! もううごか、ないからぁぁッ!!」
そんなことを言いながらも、ビクン、ビクンと身体を跳ね上げている兄さんに、説得力なんか全くなかった。
「俺のことを嘘吐き呼ばわりするのに、兄さんは普通に嘘を吐くんだ」
「あぁッ! ひっぁ! そ、そんなこと、して、ない……ッ」
「あれ? 反省してないの? 俺はちゃんと少しだけ出させあげたのに “出させてくれる、って” って言ったのは兄さんだよね?」
「ご、ごめん……そう、颯、ごめん……ッ」
「それに “動かない” って言ったのに、ずっと身体を跳ね上げてる」
「ごめんッ!! わざと、じゃ、ないッ!!…… がんばる、から、だからぁぁッ!!」
一生懸命にそう言って俺を見上げてくる兄さんが、とても可愛くて仕方がない。俺は膀胱を押していた手を離して、その頭を撫でてあげた。
「そうか、わざとじゃなくて、出来なかったんだね、ごめんね」
兄さんはそんな俺の態度に許してもらえた、とでも思ったんだろう。ホッと身体から力を抜いて、俺にもたれたままグズグズと鼻をすすっていた。
「じゃあ、出来るまでちゃんと俺も付き合うから、だから頑張ろうね」
「な、なんで……やっぱり……怒ってん、のか……?」
「怒ってないよ? 出来ないことに、お仕置きしたって仕方ないでしょ?」
「……じゃ、あ……何で……?」
「あれ? 頑張るって、いま言ってたよね?」
俺はまた膨らんだままの膀胱に手を添えて、軽く押し込んだ。
カテーテルを入れたまま、そこは力いっぱい揉むには怖いから、どうしてもいつも以上に手加減をした動きになる。それでも始めのお仕置きがだいぶ堪えているのか、たったそれだけで兄さんの身体はカタカタと震えていた。
「大丈夫、俺が兄さんを傷付けるわけないでしょ、そんなに怖がらないで」
「……おま、え……そういって、おれの、ちんこにも、穴あけた、だろ……」
「それと、これは別でしょ。あの時だって気持ち良さそうで、ほとんどご褒美みたいなものだったじゃん」
「あっ…痛っ!…あっ…ああぁぁ……っ!」
俺は反論してきた兄さんの、亀頭のピアスに繋がるチェーンを、何度も何度も引っ張った。
「本当は気持ち良いくせに、嘘ばっかり吐くと、お仕置きも追加するよ」
今にもイキそうにビクビクと、兄さんは茎を痙攣させている。そんな茎をチェーンで引っ張り上げながら、俺は中に入ったままのカテーテルをお仕置き代わりに大きく何度も出し入れをした。
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凄く好みの作品です。
続きはまだでしょうか?
是非とも続きが読みたいです。
コメントありがとうございます🙇♀️
現在、持病悪化で更新が全体的に控え目になっています。すみません💦
こちらはツイッターのまとめなので、またツイノベで投稿しましたら、早めにおまとめしますね😊