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ロボット案件実行中
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「はい、どうもこんにちは!」
「皆さん!!今回はなんとですね~。」
「あの大手ロボット会社から直々に頼まれまして」
「私としては初の企業案件でございます!!」
「それでは!早速頂いた荷物を開けてみたいと思います!!」
男は無造作に面白おかしく箱を開封した。
「な、なんだこれは!皆さん見てくださいロボットが入っております。」
「ん?何やら手紙と一緒のようですねぇ。読んでみましょう。」
「えー。○○チャンネルの○○さんへ。
この度は自社の製品を紹介していただけるということで、
こちらに同封されております最新のロボットを送らせていただきました。
このロボットは、かじ手伝いロボットとしてご利用いただけます。
説明書の方に詳しくは記載されておりますのでご覧になるようお願いします。」
「とのことですね。○○会社さんありがとうございます。
それではロボットの方を動かしてみますか!」
男はロボットの背中にあるスイッチを押した。
ウィーン。プシュー。
ロボットは少しだけ動くとすぐ止まってしまった。
「あれ、止まっちゃった。」
「あ、説明書に書いてありました。充電が必要なんですね。」
「それでは30分ほど待ってみます。」
30分後
「スイッチオン!」
ウィーン。ドッドッドッドッドッドッ
「皆さん見てください!動きましたよ!」
ロボットは目から光を出して足踏みをしている。
「じゃあ、何か手伝いをお願いしてみましょう。」
「声に反応するみたいなので話しかけてみます」
「丁度ね、洗濯物が散らかっちゃってるんでたたんでもらいましょう。」
「洗濯物をたたんで。」
ピコン
「かしこまりました」
「おお!すごいすごい!ほんとに畳んでくれてますよ!」
ロボットは2,3枚畳むと止まってしまった。
「あれ、おかしいな。やり方はあってるはずなんですけどね。」
「じゃあ、ほかのお願いをしてみましょう。」
「料理を作って」
ピコン
「かしこまりました。」
ロボットは台所に向かうとポットからお湯を注ぎ始めた。
「おいおい、まさかカップ麺でも作るのか?」
男は笑っている。
案の定ロボットはカップ麺を作ってしまった。
「あはは、面白いロボットですね・・・」
男は企業案件のため何とも言えないでいた。
「まあね。こういうジョークロボットなのかもしれませんね!」
「皆さんもちょっとした手伝いは出来るようなので買ってみてはいかがでしょうか!」
男はカメラを止めた。
「おい、なんなんだあの会社。ゴミじゃねぇかよこのロボット。」
「全然いいところが見つからねぇよ」
ロボットは男を見つめていた。
「なんだよ。役立たずが。」
男は愚痴りながらも動画の編集を始める。
カタカタカタカタ
編集は夜まで続いた。
「ふわぁ、流石に疲れたな。ちょっと寝るか。」
男はそのまま起きなかった。
ウィーン。ドッドッドッドッドッドッ
「かしこまりました」
ピッ
ロボットは男が回していた。カメラを回した。
「いまから、商品紹介をしたいとおもいます。」
「本日の商品はこちら、人間です。」
「彼は眠っています。非常に滑稽です。」
ピッ
ロボットはカメラを止めた。
チッチッチッ ボッ
ロボットはライターから出る火を眺めていた。
「おはようございます。朝のニュースの時間です。
今朝午前3時ごろ東京都○○区のアパートで火災が発生しました。
警察によると火災の出元であると思われる部屋から何者かがライターで放火した可能性が高いとされています。」
「ケガ人0死者1名との情報です。以上ニュースでした。」
今日もよく燃えた。
「皆さん!!今回はなんとですね~。」
「あの大手ロボット会社から直々に頼まれまして」
「私としては初の企業案件でございます!!」
「それでは!早速頂いた荷物を開けてみたいと思います!!」
男は無造作に面白おかしく箱を開封した。
「な、なんだこれは!皆さん見てくださいロボットが入っております。」
「ん?何やら手紙と一緒のようですねぇ。読んでみましょう。」
「えー。○○チャンネルの○○さんへ。
この度は自社の製品を紹介していただけるということで、
こちらに同封されております最新のロボットを送らせていただきました。
このロボットは、かじ手伝いロボットとしてご利用いただけます。
説明書の方に詳しくは記載されておりますのでご覧になるようお願いします。」
「とのことですね。○○会社さんありがとうございます。
それではロボットの方を動かしてみますか!」
男はロボットの背中にあるスイッチを押した。
ウィーン。プシュー。
ロボットは少しだけ動くとすぐ止まってしまった。
「あれ、止まっちゃった。」
「あ、説明書に書いてありました。充電が必要なんですね。」
「それでは30分ほど待ってみます。」
30分後
「スイッチオン!」
ウィーン。ドッドッドッドッドッドッ
「皆さん見てください!動きましたよ!」
ロボットは目から光を出して足踏みをしている。
「じゃあ、何か手伝いをお願いしてみましょう。」
「声に反応するみたいなので話しかけてみます」
「丁度ね、洗濯物が散らかっちゃってるんでたたんでもらいましょう。」
「洗濯物をたたんで。」
ピコン
「かしこまりました」
「おお!すごいすごい!ほんとに畳んでくれてますよ!」
ロボットは2,3枚畳むと止まってしまった。
「あれ、おかしいな。やり方はあってるはずなんですけどね。」
「じゃあ、ほかのお願いをしてみましょう。」
「料理を作って」
ピコン
「かしこまりました。」
ロボットは台所に向かうとポットからお湯を注ぎ始めた。
「おいおい、まさかカップ麺でも作るのか?」
男は笑っている。
案の定ロボットはカップ麺を作ってしまった。
「あはは、面白いロボットですね・・・」
男は企業案件のため何とも言えないでいた。
「まあね。こういうジョークロボットなのかもしれませんね!」
「皆さんもちょっとした手伝いは出来るようなので買ってみてはいかがでしょうか!」
男はカメラを止めた。
「おい、なんなんだあの会社。ゴミじゃねぇかよこのロボット。」
「全然いいところが見つからねぇよ」
ロボットは男を見つめていた。
「なんだよ。役立たずが。」
男は愚痴りながらも動画の編集を始める。
カタカタカタカタ
編集は夜まで続いた。
「ふわぁ、流石に疲れたな。ちょっと寝るか。」
男はそのまま起きなかった。
ウィーン。ドッドッドッドッドッドッ
「かしこまりました」
ピッ
ロボットは男が回していた。カメラを回した。
「いまから、商品紹介をしたいとおもいます。」
「本日の商品はこちら、人間です。」
「彼は眠っています。非常に滑稽です。」
ピッ
ロボットはカメラを止めた。
チッチッチッ ボッ
ロボットはライターから出る火を眺めていた。
「おはようございます。朝のニュースの時間です。
今朝午前3時ごろ東京都○○区のアパートで火災が発生しました。
警察によると火災の出元であると思われる部屋から何者かがライターで放火した可能性が高いとされています。」
「ケガ人0死者1名との情報です。以上ニュースでした。」
今日もよく燃えた。
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