異世界召喚されました……断る!

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VS王国+勇者

トグモノ

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 魔王国アディス
 魔王城 正門


「………あぁ、やはり替わっている様ですね」

「………どう言う事かしら?」

 

 私が白衣の男と城内を突っ切り正門に着くと、ソウシが戦っていた。
 それもまあまあ本気で…。

 まあ、まあまあ本気………程度なのだから、まあ大丈夫だろう。
『まあ』が多いわね…。

 そして白衣の男の言葉に私が聞き返す…。

「シュウヤでは『勝てない』と悟り人格を入れ替えた………という事です」

「シュウヤって奴が勇者だってことはなんとなく分かるのだけれど………『入れ替え』っていうのは?」

「貴女も感じているはずです。勇者はあんな禍々しいオーラは出しません。今彼処にいるのは勇者であって『勇者でないモノ』」

『勇者でないモノ』?

「………いえ、ソレも正確ではありませんね。言葉に直して表現しづらいのですが、『勇者でありながら勇者の力を奮う事のできる勇者でない存在』………コレが一番近いでしょうか」

 長いわね…。
 ただ…

「………厄介そうなのはよく分かったわ」

「………ソレで十分です」

「何より厄介なのはシュウヤの人格が分裂してできた存在ではなく、まったく別のモノがシュウヤの身体を………勇者の力を行使すること。………そしてその存在とは…」

「………………」






「『異世界の邪神』」




~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王城 正門前



『ガガガッ………ギィンッ!!』

「………チッ」

 ソウシ・ベルウッドの連撃を勇者は魔剣で防御し、払うように横に薙ぐ。
 ソウシは『破拳』の甲で防御するが、弾かれるように後ろに下がった。

「(パワーもスピードもさっきのマサシより出しているんだがな…。余裕で防御され反撃もしてくる………か)」

 キレたていで攻撃に移ったが、実際には冷静に勇者の動きを観察していたソウシ。
 相手が余裕なく反撃してくるようならば、カウンターで迎撃してやろうくらいに思っていた様だ。
 しかし…

「(簡単にカウンターが取れるほど弱くない…さて)」

 直ぐに飛び込み距離を詰め、再び攻撃に移るソウシ。難なく受け止め反撃する勇者。
 互いに様子見のため、決定打は無く、互いに本気ではないため、消耗もほとんど無い。

「ふふふ。ほら、そんな攻撃じゃ私には届かないよ………二人できた方が良いんじゃない?」

「………チッ、うるせえよ」

 


 一方、『見』に回ったマサシ・コバヤシはシュウヤ・アーク・ルティマ?の厄介さを目の当たりにしていた。

「(周りが侵食されている………アレは………闇?)」

 シュウヤの何かが『変わって』から、その周りが侵食されている事に気付く。
 ソレが『闇』なのか別の『ナニか』なのか、『鑑定』のないマサシには判別はできないが、厄介なモノである事だけは分かっていた。

「(ソウシさんも気付いてはいるだろうが『ソレ』が理由で攻撃を止めるワケにはいかないしな…。それに俺もソウシさんも魔力や気を纏って戦うスタイルだったのが幸いした。纏っていれば侵食される事はないようだ…)」

 不幸中の幸い………と言っても良い現状に安堵を覚えつつ、マサシはより警戒を強め『見』に徹する。
 より確実に勇者を倒すため…

「(ソウシさんが相手をしているうちに、俺は見極め………牙を………爪を研ぐ………)」

 マサシは『能力制限リミッター』を外した『力』に『勇者の力』を乗せ、さらに高め始める。
 
 それは『戦神』の異名を持つグランドマスターとしての経験からか、この世界の勇者としての勘なのか…。

 勇者シュウヤ・アーク・ルティマではないであろう、得体の知れないナニかを滅する『力』を『聖剣:クラルシュヴェルト』に集め始めた…。




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


異世界の邪神=出た
先輩=キレたフリ
マサシ=真面目に勇者

シリアスさん再び。
ボケる余地が無いっ!?
主人公カムバーーーック!!

次回もよろしくお願いします。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

そして…


なんと…




なんと…







なんとぉっ…






『書籍化』決定しました!

詳しくは明日、近況ボードで。
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