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魔王国アディス~アライズ連合国
調査隊『ティターニア』出発
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城 正門前
朝食を済ませてから、いつもの冒険者装備に身を包み、昨日と同じように正門前に集合。
今日は昨日の面子に加え、先輩、ヴィーネさん、ルシファス、マサシ、リーベラの五人が姿を見せていた。
「調査だから無茶しないようにな…」
「トーイチさんが暴れないように頼むぞ」
とリディアに言うのはルシファスとマサシ。
聞こえているぞ、マサシ。
「リュウジ、土産頼んだ」
「お土産よろしくね、リュウジ」
「遊びに行くじゃねえよっ!?」
親子漫才中のベルウッド一家。
「お土産お願いします、ご主人様」
「ぶっ飛ばすぞお前」
リーベラも先輩達に乗っかってボケてきた。
………ボケだよね?
一通り挨拶も終わり五人に見送られて俺、リディア、リュウジの三人は出発した。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王国アディス
一先ずの目的地は中立都市ヘリオ。
なので首都サタニアから南に位置するヘリオまで伸びる街頭を移動する。
ヘリオには行ったことがあるので転移でも行けるのだが、情報収集もあるので跳ばない。
ヘリオまでの途中にある街や町、村や集落でも情報収集するためだ。
まあ、ソレも『マップ』で検索すればそれぞれの街などに跳べないこともないのだが、野営してバーベキューやらなんやらするのも好きなので言わない。
けっして掛かった費用は経費で出してくれるからゆっくりでもいいか、とかは思っていない。
思っていないったら思っていない。
もちろん経費などお財布係は商人であるリュウジが担当である。
それを聞いたリュウジは、ちょっと嫌そうにしたので…
「ヴィーネさんに言うぞ」
の一言で「やだなぁ、そのくらい引き受けるに決まっているじゃないですかぁ」と手のひらをくるりとした…。
もちろん先輩にチクっておいたのは言うまでもない。
街道は首都と中立都市を結んでいることもあり広く、整備もされている。
人通りも多く、馬車なども頻繁に行き交うのが見れる。
ちなみに俺達の移動に馬車などが用意されなかったのは、いざとなれば転移があるし、走れば馬車よりも速いから…と断ったからである。
先輩からは…
「タブレットでチャリ買えばいいんじゃね?」
と言われ、その手があったか!と思ったのだが、絶対に商人や貴族などに絡まれるから止めておけ、とルシファスからストップがかかったので止めておいた。
MTBとかなら舗装されていない道でも行けるのにな…と思わなかったわけでもないが、いちいち絡まれるのも面倒だしな…。
「『チャリ』ってなんですか?」
とリーベラが『チャリ』に引っ掛かったので、タブレットでこういう物だ。と教えたので、そのうち魔王国発で自転車が普及するかもしれないが、それはまだ先の話である。
出発して初日は大きめの野営地にて野営である。
ここで俺は自分が油断していたことに気付く。
「トーイチ、これも焼いて」
「トーイチさん、次コレお願いします」
コイツら…
料理できない奴らだ…。
リディアは現大公ということもあり、子供の頃から料理をすることも、まあ無いだろう…。
リュウジは野営とかよくしているだろうし、ある程度は出来るものだと踏んでいたのだが…
「親父が結構料理するし、商団で動く時は料理するヤツが同行しますからね」
とのこと。
先輩…。
結局このパーティーでの料理番は否応なしに俺となってしまった。
まあ嫌いじゃないから良いけど…。
野営地は魔物避けがされていたので、夜番は立てずにテントでぐっすり。
翌朝、リディアが「ぬぐぐ…」していたのは言うまでもない。
お前は外でも節操なしか。
結界先生ありがとう。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 研究室
「ほう………自転車ですか」
「あっ、博士。知っているんですか?」
「勿論です。ちなみに変速機と言ってここをこういう部品で作る事で…」
こうして異世界産の自転車は、いきなり高性能機になりそうなのは博士のせいである…。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
中立都市ヘリオ=見直した(笑)
チャリ=レート10倍だと結構お高い
結界先生=有能
博士=まだいる
普通に?出発。
主人公の立ち位置は料理番に…。
次回もよろしくお願いします。
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