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アライズ連合国~ポークレア王国
悪夢に招かれ、沈黙は訪れない
しおりを挟むアライズ連合国
旧獣人国領街道
「ふえぇ~、消えないよう…」
「何で『洗浄』で消えねんだよコレ…」
報復を完了して再び移動を開始した俺達は街道を進んでいた。
リディアとリュウジはマジックペン(油性)による顔の落書きに何度も『洗浄』を使用したり、洗剤を着けた布で拭いたりするのだが、ソレは消えない。
クックックッ………まさか俺が極薄の結界を落書き部分にピンポイントで展開しているとは気付くまい。
あとリディアの「ふえぇ~」はあざと過ぎるのでやり直しでお願いしますごめんなさい。
ちなみに落書きの刑は次の野営地で他の人に見られて笑われたところで終了にしてやった。
これに懲りて俺を揶揄うことは………この二人のメンタルなら止めなさそうだな…。
良いだろう………都度リベンジしてやろうじゃあないか!………俺はそう静かに決めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~
集落から一度の野営を挟み、村に到着した。
『村』と言っても先日の集落に数件増えた程度の小さな村だ。………『村』で良いよね?ちょっと違いが分かりませんごめんなさい。
木の柵で囲まれ、切れ目のところには一応…と言って良い程度の門。………門?う~~~ん………入り口で良いか…。
そして入り口には獣人が一人。
その毛並み、柄から彼は虎人族のようだ。………強そうである。
虎人族の門番?は革の鎧に鉄製の槍を持って立っている。………強そうである。
そして俺達の方に視線を向けると、重心を少し前に移していた。直ぐに攻撃に移れるようにしたのだろう。
しかし、そのまま攻撃に移らない辺り、冷静さも兼ね備えているのだろう。
恐らく戦士としてレベルが高く、頭も良さそうである。
「止まれっ!」
その声に俺達は歩を止める。
「この村に何かようか?」
大きな声で威嚇するでもなく、静かな………しかし力強い声で問うてくる。
むう………何て渋い声だ。例えるなら某悪夢さん………もしくは沈黙の主人公さんのような…。髭が黒い方でも可。
そんなことを考えつつ、どう答えたもんかな………と同時に考えている間に、虎人族の悪夢さん(仮)は俺達三人を一瞥すると『ピクッ』と耳が反応する。
俺が「………ん?」と思うと…
『ザッ…』
「失礼しました、リディア様」
膝を折り、リディアに傅いた…。
「………知り合い?」
~~~~~~~~~~~~~~~~
村の中に入れてもらい村長宅へ通された俺達はお茶をいただいていた…。
ちなみに門番の悪夢さん(仮)は…
「すみません、過去に遠目ではありますが大公閣下をお見掛けしたことがありまして…」
と渋い声で知り合いというわけではないと話した。まあ、何だかんだこの国ではリディアは有名人だからな。
………えっ?さっきは虎人族の悪夢だったろって?気にしないでくれ…。
その沈黙の虎人族さん(仮)は村長宅の入り口で待機中である。
いや、そこは村の入り口に戻れよ………思わないでもないが黙っておこう。
「………してリディア様、この村に何か御用でも?」
村長には虎人族の征服王さん(仮)からリディアがお偉いさんだと説明してもらったのでスムーズに話が始まった。
「私達は死の山岳地帯側からこちらに来ました。これで伝わりますか?」
「………では無人の集落を…」
真面目なリディアのテンションに違和感しかないが、さすがに茶々は入れられない。
そして話は進んでいった…。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
虎人族さん=声が渋い
悪夢さん=帰ってきたーっ!
沈黙さん=体術使い
髭が黒い=ゼハハハハ
征服王さん=固有結界持ち
何故か中の人ネタに…。
そしてシリアスさんがひょっこり?
次回もよろしくお願いします。
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